なんでもいい

ラララ

エッセイというものを書いていて思ったことがある。
エッセイを書いている人間がこんなことを言うのもなんなんだが、エッセイは自由でいいと個人的に思っている。何を書いてもいい。表現の自由ってヤツだ。
ただ決められた文字数を、なんとなく守ればいい。そんな風に思うのだ。
※誹謗中傷は別の話である。

例えば極端な話し、ラララとハミングする歌のように、ラララで規定の文字数を全て埋めてしまってもいいと思っている。
仮にラララで出来上がったエッセイがあったとしても、読者の皆様はきっと何かを感じ取ってくれる。
「きっとこれは悲しいんだよ。」とか「嬉しいからラララなんだよ。」とか。
書き手からしたら、読者の皆様の完全な深読みでも、それはとても素敵なことなのだ。

ちなみに、昔雑誌か何かの記事で読んだのだが、スピッツの草野マサムネはこんなことを言っていたらしい。
「歌詞に意味なんてない。」
誰しもが一度は聴いたことがあるであろうスピッツの曲の、歌詞に意味はない。
当時その記事を読んだ時は衝撃だった。
果たして全ての曲に共通して言っているのか、ある曲に向けた言葉だったのかは、今ではもう分からない。
もしご存知の方がいれば教えてほしい。

さてさて、少し話が脇道にそれてしまったので元に戻そう。
先程お話しした、ラララにせよスピッツの歌詞にせよ、なぜそれで成立してしまうのか。
結論から言うと、それはきっとそこに解釈の自由があるからではないだろうか。
まぁ要するに、想いをストレートに伝えたり、物語を構築して受け取る側にイメージさせるのと同様に、深読みをさせるというのも一種のイメージなのだ。
だから書き手なんかよりも、読み手の皆様の方がよっぽど偉大なのではないかと思っている。私達の書いた物語に、最後に命を吹き込むのは読者の皆様なのだ。

そう。こんなことを書いている僕よりも、このエッセイを読んでいただいている皆様の方が偉大なのだ。
※ネタ切れではありませんのでご安心ください。この先もエッセイは続きます。どうぞ引き続きお楽しみください。