なんでもいい

榊 海獺(さかき らっこ)

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ベイサイド・ラブストーリー

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 横浜は恋の街。僕の中ではそういうとになっている。

 色々な恋愛ドラマのロケ地として使われている横浜。それだけにデートスポットは多い。その筆頭が赤レンガ倉庫だろう。というより、実際に足を運ぶまでは、横浜のデートスポットといえば赤レンガ倉庫のイメージしかなかった。
 初めて赤レンガ倉庫を訪れたのは、Chicago Poodleのライブだった気がする。あの時は1人でMotionBlue YOKOHAMAに行ったのだが(いきなり恋愛とはかけ離れた話で申し訳ない。)、早く着きすぎてしまい(2時間半)周辺を散策した。
「あれ? これあのドラマのところだ。」
 なんてブツブツ呟きながら。
 そして、迷い込んだ大桟橋。大桟橋は『たったひとつ恋』で亜裕太(平岡祐太)が働いていたカフェのあった場所。(実在はしていなかった。)ドラマの内容を思い浮かべながらふらふら。
「いつかこんなところでデート出来たらなぁ。」
 なんてね。
 その後はなんとなく歩いていたら、いつの間にか中華街に着いていた。『デート』のロケ地ですね。はい。恋愛ドラマオタクですまんよ。

 そんな僕が実際にデートで横浜を訪れたのは4回(4人)。(全部見事に雨! 結構強めの。)毎回ほとんど赤レンガ倉庫周辺でご飯を食べて、赤レンガ倉庫の中やWORLD PORTERSをフラフラ。
 そんな中、横浜生まれ横浜育ちの人とデートした時は一味違った、馬車道にあったカフェでスタートして、あえて赤レンガ倉庫とは逆の山手方向へ。結構急な坂を登って、港の見える丘公園に。忘れないでほしい。豪雨なのだ。目の前が真っ白で、あまり景色は良くなかったのだが、それはそれでレアな光景というか、良い想い出になった。
 その後は豪雨の中、洋館を巡って、洋館の中でクラシックのコンサートを観て。知らなかった横浜に触れて、また横浜が好きになった。

 4回(4人)デートをしたが、誰とも付き合うことはなかった。毎回1日限定の恋だった。果たして僕が恋をしていたのは、彼女達にだったのか、横浜という街に対してだったのか。真相は雨の中だ。








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