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23、魔導師たちの密かな攻防
第246話 アデルとの交渉
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「アデル様!頼みがあります!」
「ヤだね、冗談じゃあ無いよ。」
「お待ちを!」ルークが逃がすものかと足に飛びついた。
「ちょ!な、なにするんだよ!離せ!離せ、離せ!」
右足を引き倒され、アデルが左足でルークの頭をガンガン蹴る。
容赦ない蹴りに鼻血を流し、顔を傷だらけにしながらそれでも離さない。
「何て奴!来なきゃ良かった!」
アデルが怒ってルークの頭を左足で踏みながら叫んだ。
「ここは私の踏ん張りどころですので、うなずかれるまで離しません。」
ますます彼は力を入れて、右足はびくとも動かない。
ガンガン左足で容赦なく蹴っても、ほっぺをぎゅうっと押してもしつこく頑として離そうとしなかった。
アデル自身、自分の素性が知れてもまさかこんな事になるとは思っていなかった。
まったく魔導師という奴らの考えることは破天荒で、強い奴なら何でも使ってやろうと姑息な奴ばかりだ。
だから嫌いなんだと、蹴る足にも力が入る。
ルークは瞼を腫らして鼻血を流し、それでもニイッと笑ってる。
不気味さに、ちょっぴり嫌気がさして思わず口がゆるんだ。
「冗談じゃ無いぞ!あんな死体を腹に入れられるか!お前だって気もぢ悪ーいって言ってたじゃ無いか!
貴様、地龍を何だと思っている!地霊の総元締めだぞ!神官のくせに、聖なるものというものが……!」
あっと口を塞いだ。
「神官?誰が?ルークが?」
ニードとシャラナが振り返る。
アデルがしまったと口を両手で押さえるがもう遅い。
ルークが鼻血をペロリとなめて、ニイッと笑う。
「言って、言ってない!」
アデルが涙目でプルプル首を振る。
「いやいやいやいや!!確かに聞きましたよ?!
ああ!これは困りました!
人に言ってしまいましたね?アデル様!
おお、ここまでの道のり、秘密にしていた私の苦労は何だったのでしょう!
しかも、こんなあっさりと!私の立場はどうなるとお思いで?
これは契約違反では無いのでしょうか?」
「そ、そんなもの、契約とかしてないもん!」
「あれ?そうでしたっけ?地下の地の神殿を出るときのお誓いをこう聞きましたが……
『我ら地のもの、汝に関せず。証しにもならず、身も明かさず』
だから自由に動けるが一切手は貸さない。
まだ子供の身で、一文無しでいきなり放り出され、おかげでたいそう苦労しました。
あのお誓いは地のものすべてに関わると私は聞きましたが?
誓いを破ったからにはお力添え下さいますね!」
アデルの目が涙目になる。
あんな腐ったもの飲み込むなんて、思っただけでゾッとする。
絶対に阻止したい!したいのにいいいいぃぃぃ!!
「ひいいいいぃぃぃ!いやだああああぁぁぁぁ!!」
アデルが駄々をこねるように泣き出した。
足をバタバタして、ごろんごろん転がる。
「やだよおお!やだやだ!」
ルークが頬を蹴られ、さすりながら身を起こす。
やれやれとため息をついたとき、オパールが二人の杖を軽々と押し戻してアデルの脇に膝を突いて耳元にささやいた。
「恐れながら申し上げます。
観念なさいませ、泣き真似はバレております。」
「お前に何がわかる!僕はお方様のために作られたんだぞ!
あんな……あんな腐った物!僕が闇落ちしたらどうするんだ!やだやだ、絶対嫌だ!!」
「腐ってなければよろしいので?」
その一言に、ピタリと止まった。
「む?そうだな……、だったら、我慢できるかな?」
「闇落ちのご心配は?」
「僕を誰だと思っている、そんなヤワじゃない。魔物千体でも飲み込んでやる。」
駄々をこねるのをやめて、ヒソヒソ話していた二人がピタッと動きを止めた。
揃ってくるりとニードを見る。
「え?……何で俺見るの?ちょ、イヤな予感しかしないんだけど。」
「能なし、貴様の出番だ。」
出番だと言われても、なんかとても怖いことの予感がする。
「ご遠慮致します。」
「貴様、口答えしたら破門だ!!」
「破門って何?!そんなシステムだっけ?!」
「ええい!うるさい!貴様の能なし魔導を利用してやろうというのだ!
ありがたくありがたく受けろ!!」
「なんで上から目線なんだよう、嘘つき地龍のくせに。」
ニードは見るからに引っ込み思案でやる気が無い。
アデルがこいつに発奮させるものは何かと頭を巡らせた。
「そうだな、貴様には見返りをやろう。母様の…地龍の総元締め神龍レベルのウロコ一枚。」
「よし!のった!」
グッと2人が握手する。
なんだか良くわからないが二人の交渉が終わって、ルークがああと手を叩いた。
「ヤだね、冗談じゃあ無いよ。」
「お待ちを!」ルークが逃がすものかと足に飛びついた。
「ちょ!な、なにするんだよ!離せ!離せ、離せ!」
右足を引き倒され、アデルが左足でルークの頭をガンガン蹴る。
容赦ない蹴りに鼻血を流し、顔を傷だらけにしながらそれでも離さない。
「何て奴!来なきゃ良かった!」
アデルが怒ってルークの頭を左足で踏みながら叫んだ。
「ここは私の踏ん張りどころですので、うなずかれるまで離しません。」
ますます彼は力を入れて、右足はびくとも動かない。
ガンガン左足で容赦なく蹴っても、ほっぺをぎゅうっと押してもしつこく頑として離そうとしなかった。
アデル自身、自分の素性が知れてもまさかこんな事になるとは思っていなかった。
まったく魔導師という奴らの考えることは破天荒で、強い奴なら何でも使ってやろうと姑息な奴ばかりだ。
だから嫌いなんだと、蹴る足にも力が入る。
ルークは瞼を腫らして鼻血を流し、それでもニイッと笑ってる。
不気味さに、ちょっぴり嫌気がさして思わず口がゆるんだ。
「冗談じゃ無いぞ!あんな死体を腹に入れられるか!お前だって気もぢ悪ーいって言ってたじゃ無いか!
貴様、地龍を何だと思っている!地霊の総元締めだぞ!神官のくせに、聖なるものというものが……!」
あっと口を塞いだ。
「神官?誰が?ルークが?」
ニードとシャラナが振り返る。
アデルがしまったと口を両手で押さえるがもう遅い。
ルークが鼻血をペロリとなめて、ニイッと笑う。
「言って、言ってない!」
アデルが涙目でプルプル首を振る。
「いやいやいやいや!!確かに聞きましたよ?!
ああ!これは困りました!
人に言ってしまいましたね?アデル様!
おお、ここまでの道のり、秘密にしていた私の苦労は何だったのでしょう!
しかも、こんなあっさりと!私の立場はどうなるとお思いで?
これは契約違反では無いのでしょうか?」
「そ、そんなもの、契約とかしてないもん!」
「あれ?そうでしたっけ?地下の地の神殿を出るときのお誓いをこう聞きましたが……
『我ら地のもの、汝に関せず。証しにもならず、身も明かさず』
だから自由に動けるが一切手は貸さない。
まだ子供の身で、一文無しでいきなり放り出され、おかげでたいそう苦労しました。
あのお誓いは地のものすべてに関わると私は聞きましたが?
誓いを破ったからにはお力添え下さいますね!」
アデルの目が涙目になる。
あんな腐ったもの飲み込むなんて、思っただけでゾッとする。
絶対に阻止したい!したいのにいいいいぃぃぃ!!
「ひいいいいぃぃぃ!いやだああああぁぁぁぁ!!」
アデルが駄々をこねるように泣き出した。
足をバタバタして、ごろんごろん転がる。
「やだよおお!やだやだ!」
ルークが頬を蹴られ、さすりながら身を起こす。
やれやれとため息をついたとき、オパールが二人の杖を軽々と押し戻してアデルの脇に膝を突いて耳元にささやいた。
「恐れながら申し上げます。
観念なさいませ、泣き真似はバレております。」
「お前に何がわかる!僕はお方様のために作られたんだぞ!
あんな……あんな腐った物!僕が闇落ちしたらどうするんだ!やだやだ、絶対嫌だ!!」
「腐ってなければよろしいので?」
その一言に、ピタリと止まった。
「む?そうだな……、だったら、我慢できるかな?」
「闇落ちのご心配は?」
「僕を誰だと思っている、そんなヤワじゃない。魔物千体でも飲み込んでやる。」
駄々をこねるのをやめて、ヒソヒソ話していた二人がピタッと動きを止めた。
揃ってくるりとニードを見る。
「え?……何で俺見るの?ちょ、イヤな予感しかしないんだけど。」
「能なし、貴様の出番だ。」
出番だと言われても、なんかとても怖いことの予感がする。
「ご遠慮致します。」
「貴様、口答えしたら破門だ!!」
「破門って何?!そんなシステムだっけ?!」
「ええい!うるさい!貴様の能なし魔導を利用してやろうというのだ!
ありがたくありがたく受けろ!!」
「なんで上から目線なんだよう、嘘つき地龍のくせに。」
ニードは見るからに引っ込み思案でやる気が無い。
アデルがこいつに発奮させるものは何かと頭を巡らせた。
「そうだな、貴様には見返りをやろう。母様の…地龍の総元締め神龍レベルのウロコ一枚。」
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