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24、黒い悪霊からの逃亡
第252話 地下道の行き止まり
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リリス一行が、 リリスが指差す方向を目指しホムラを先頭に奥へと進む。
しかし通路はやがて行き止まりが見えて、ずいぶん手前で先頭のホムラが止まるとエリンが松明を掲げて先を見た。
「どうされました?」
「ううむ、……何か、胸騒ぎがする……」
ホムラがどうしたものかとリリスを見る。
だが、リリスは前に出ようと身を乗り出す。
「お待ちを!」
慌ててホムラが彼を制し、エリンが彼の手を握った。
「もう少し、とても近く感じるのです。
もう少し、行ってみたいのです。お願いです、もう少し。」
滅多にない彼のお願いが、彼らを動かした。
「では、私とホムラで前と後ろを守ります。
騎士殿はリリス殿の後ろに。エリン殿、巫子を頼みます。」
「承知した、むむむ、緊張するな。」
ブルースが汗をふき、ガーラントが剣に手をやりリリスに聞いた。
「剣の封印は、解いてよろしいか?」
「ここにいるのは地の精霊だけですから、よろしいかと。」
しかし、ブルースが渋い顔で迷った。
「うーむ、俺は少し…控えておこうか。この紐を引くと簡単に解けるし。」
彼の杞憂は、ガーラントには理解できる。
うなずいて、ガーラントだけがすぐに抜けるよう封を解いた。
ミスリルたちが前と後ろを囲い、騎士2人がリリスとエリンの背後に付く。
慎重に足を進め、行き止まりまで来て何ごともない様子に一息つく。
手前に左に折れる道が分かれているが、リリスは目の前の突き当たりの右の壁を指差している。
近寄って、壁に手を当てたい。
だが、なぜか胸騒ぎがして、足が進まない。
リリスは、ずっとそこを指していた腕を降ろし、迷うようにため息をついた。
「そこ、ですね。その突き当たりの右の壁から指輪を感じます。」
「なんだ?この変な気配は。
他に誰かいるのか?」
騎士2人は奇妙な気配に、剣に手を置き離せない。
ブルースが、ゴウカに聞いた。
「この左の通路の先は?」
「左もしばらく行くと、行き止まりになっています。
埋めたような不自然な崩れがありましたので、恐らくわざと通路を塞いだのでしょう。
王家の人々は、子供の頃からこの通路を何度も通って身体に覚えさせるのだとリリサ様も仰っていたので、いくつかのルートがもっとあるのかもしれません。」
「ふむ……この壁の向こうに部屋があるのかな?
入り口も何もないな。
しかし、城からずいぶん下になるだろう、こんな地下深くに部屋があるなんて聞いたことも無い。
この上はどこになるんだ?」
「さあ、俺はこんな逃げ道初めて聞いたのだ。まあ、王家の秘匿など、よそ者に知らされる事など無かろう。」
ガーラントが首をひねるが、自分もレナントからの移住者だ。
知らないことも多い。
だが、火の神官達の表情が硬い。
彼らは妙に周囲を警戒し、リリスが前に出ないよう庇っていた。
「戻った方が良い。悪い気が立ちこめている。
何かわからんが胸騒ぎがする。」
ホムラが皆に戻るよう、身体で遮る。
リリスがしかし、彼にささやく。
ここまで来て、の気持ちが強い。
もっと情報が欲しかった。
「あの壁にはどこか入り口はあるのでしょうか。
地下道は他にあるように見えませんが。あの……光るモノはなんでしょう。」
リリスが指さす正面の壁の中央を、皆が目をこらす。
だが、騎士2人には何も見えない。
ミスリル達は、見えるのか3人顔を見合わせていた。
「おわかりなので?」
「我らには地に感するものとしか。こう言う物は、グレンが得意です。」
神官2人が口惜しそうだ。
隣でエリンがそれを見つめて小さく首を振った。
「あれは、地の神霊アリアドネ様の刻印、べからずの印は見たことがありますが、あれは…更に強力です。
あのように……何か時々輝いて戦っているようにも見えます。」
「べからずの印?ふむ……グレンなら知っているかもしれぬ。
場所はわかったので、我らが後ほど調べに来よう。
今はとにかく……どうなされた!」
ホムラがリリスの顔を見て驚いた。
夜目が利くからこそ、その異常が見える。
リリスが真っ白な顔をして、ガタガタと震えていた。
しかし通路はやがて行き止まりが見えて、ずいぶん手前で先頭のホムラが止まるとエリンが松明を掲げて先を見た。
「どうされました?」
「ううむ、……何か、胸騒ぎがする……」
ホムラがどうしたものかとリリスを見る。
だが、リリスは前に出ようと身を乗り出す。
「お待ちを!」
慌ててホムラが彼を制し、エリンが彼の手を握った。
「もう少し、とても近く感じるのです。
もう少し、行ってみたいのです。お願いです、もう少し。」
滅多にない彼のお願いが、彼らを動かした。
「では、私とホムラで前と後ろを守ります。
騎士殿はリリス殿の後ろに。エリン殿、巫子を頼みます。」
「承知した、むむむ、緊張するな。」
ブルースが汗をふき、ガーラントが剣に手をやりリリスに聞いた。
「剣の封印は、解いてよろしいか?」
「ここにいるのは地の精霊だけですから、よろしいかと。」
しかし、ブルースが渋い顔で迷った。
「うーむ、俺は少し…控えておこうか。この紐を引くと簡単に解けるし。」
彼の杞憂は、ガーラントには理解できる。
うなずいて、ガーラントだけがすぐに抜けるよう封を解いた。
ミスリルたちが前と後ろを囲い、騎士2人がリリスとエリンの背後に付く。
慎重に足を進め、行き止まりまで来て何ごともない様子に一息つく。
手前に左に折れる道が分かれているが、リリスは目の前の突き当たりの右の壁を指差している。
近寄って、壁に手を当てたい。
だが、なぜか胸騒ぎがして、足が進まない。
リリスは、ずっとそこを指していた腕を降ろし、迷うようにため息をついた。
「そこ、ですね。その突き当たりの右の壁から指輪を感じます。」
「なんだ?この変な気配は。
他に誰かいるのか?」
騎士2人は奇妙な気配に、剣に手を置き離せない。
ブルースが、ゴウカに聞いた。
「この左の通路の先は?」
「左もしばらく行くと、行き止まりになっています。
埋めたような不自然な崩れがありましたので、恐らくわざと通路を塞いだのでしょう。
王家の人々は、子供の頃からこの通路を何度も通って身体に覚えさせるのだとリリサ様も仰っていたので、いくつかのルートがもっとあるのかもしれません。」
「ふむ……この壁の向こうに部屋があるのかな?
入り口も何もないな。
しかし、城からずいぶん下になるだろう、こんな地下深くに部屋があるなんて聞いたことも無い。
この上はどこになるんだ?」
「さあ、俺はこんな逃げ道初めて聞いたのだ。まあ、王家の秘匿など、よそ者に知らされる事など無かろう。」
ガーラントが首をひねるが、自分もレナントからの移住者だ。
知らないことも多い。
だが、火の神官達の表情が硬い。
彼らは妙に周囲を警戒し、リリスが前に出ないよう庇っていた。
「戻った方が良い。悪い気が立ちこめている。
何かわからんが胸騒ぎがする。」
ホムラが皆に戻るよう、身体で遮る。
リリスがしかし、彼にささやく。
ここまで来て、の気持ちが強い。
もっと情報が欲しかった。
「あの壁にはどこか入り口はあるのでしょうか。
地下道は他にあるように見えませんが。あの……光るモノはなんでしょう。」
リリスが指さす正面の壁の中央を、皆が目をこらす。
だが、騎士2人には何も見えない。
ミスリル達は、見えるのか3人顔を見合わせていた。
「おわかりなので?」
「我らには地に感するものとしか。こう言う物は、グレンが得意です。」
神官2人が口惜しそうだ。
隣でエリンがそれを見つめて小さく首を振った。
「あれは、地の神霊アリアドネ様の刻印、べからずの印は見たことがありますが、あれは…更に強力です。
あのように……何か時々輝いて戦っているようにも見えます。」
「べからずの印?ふむ……グレンなら知っているかもしれぬ。
場所はわかったので、我らが後ほど調べに来よう。
今はとにかく……どうなされた!」
ホムラがリリスの顔を見て驚いた。
夜目が利くからこそ、その異常が見える。
リリスが真っ白な顔をして、ガタガタと震えていた。
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