イメジン

春巻き

文字の大きさ
上 下
2 / 2

【第2話】隠れんぼ

しおりを挟む
「おい大介!何で俺のせいにするんだよ!」

「たまたまだよーん」

いつも俺のせいにするくせに。

「そや、ひろとー」

「何だよ?」

「後ろにいるオッサン知り合いかぁ?」

後ろ…?

「静かに!もうちょい声量下げろ」

確かに何かいる。
ストーカーか?でも、別にされるようなことしてないしな。

「ちなみに知らないぞ、あのオッサン」

「マジ?ひろとの知り合いかと思った…」



「社長、気づかれてませんかね?これ」

「そんなはずはない、見よ!この完璧な格好を!」

「社長、木の枝なんて持っても意味ないっす…」

「え?良くあるじゃん?」

「ならもうちょっと、こう…」

「ちょっと…!おい!」



「なぁ、ひろと」

「何だよ?」

「あのオッサン何やってんの?」

「そういうのは、あんまり見ない方がいい…」

「そうか…」

本当に何がしたいんだろう、あのオッサン。
木の枝増やしたぐらいで…逆に目立ってるな。
しおりを挟む

この作品の感想を投稿する


処理中です...