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悠久の王・キュリオ編2
《番外編》ホワイトデーストーリー29
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繰り返しアオイの頬を撫でていた優しい手は滑るような動作で耳をかすめ髪を撫でる。
深く絡まる唇や舌を受け入れるのに精いっぱいなアオイの思考も心もすべてキュリオに支配されていくのを感じながら、その手は必死に銀髪の王の衣を掴んで自我を手放さぬよう耐えているのがまた愛らしい。
愛して止まないアオイの舌へ己の舌を絡めるたびに胸の奥から込み上げる熱い想いがキュリオを突き動かす。頭では急いではいけないと理解していても、この上なく膨れ上がった感情が彼女のすべてを我がものにと質量をあげて襲いかかる。
「……っ」
唇の合間から漏れるキュリオの吐息が熱い。
暴走しそうになる心と体を抑えるように低く呻く様子は、アオイが心配するほどに辛そうだ。
「……お、お父様? ……大丈夫、ですか!?」
激痛に耐える様に深く刻まれた眉間の皺にアオイの顔が蒼白になる。狼狽えるアオイの手がキュリオの頬へ伸びて――
「どこかお加減がっ……」
「お前に心を寄せられるのはとても心地がいい」
今までもそんなことはたくさんあったにも関わらず、いつもと違って見えるのはやはり互いの関係性が変化したことによるものだろう。アオイの手の平の感触を今度はキュリオが愛おしそうに頬擦りをする。
すこし落ち着いた様子のキュリオにアオイはほっと胸を撫でおろしながら言葉を続ける。
「私はずっとお父様を想っています。お父様の大きな愛には及ばないかもしれませんが」
キュリオの愛が齎す強力な癒しの力。悠久の大地を覆うこの銀髪の王の力は比類なき神の如く、他の王の追随を許さないほどに圧倒的であることはティーダやマダラの様子を見れば歴然だった。
「私の愛が深いのはアオイにだけだ。……ああ、もはや言葉だけでは伝え足りない」
特別な愛。〈慈悲の王〉からの愛ではなく、キュリオ自身からの恋い慕う愛はこの世でたったひとりに注がれるものであることをアオイはこの日を境に強く言い聞かされることになる。
アオイが不安になるたび、キュリオに愛される資格などないと負のスパイラルに陥るたびに。
”キュリオと呼んでおくれ”耳元でそう甘く囁かれ、小さく頷いたアオイ。満足したようなキュリオの顔が近づき、細い首筋へキュリオの唇が落ちてくる。艶やかな銀の髪が露わになったアオイの肩や胸元を滑り、胸の頂が夜の空気に触れる寸前……
「……っ」
羞恥のあまり両手で顔を覆ったアオイを宥めるように再び髪を梳きながら優しく手首を捕えられる。
「この仕草ひとつさえ私の欲を煽る」
開かれた両手の隙間から顔中真っ赤なアオイがおそるおそる顔を覗かせると、か細く震える声でわずかな抵抗を見せた。
「み、見慣れた私の顔なんてっ……面白くな……」
「見飽きることなどありはしない。その眼差しが私だけに向けらればいいと、どれ程願ったことか……」
「……キュリオ、さま……」
揺れる空色の瞳が真っ直ぐにアオイを見つめる。初めて耳にするキュリオのいくつもの想いが甘くアオイの胸を締め付ける。キュリオの手によって羽衣を奪われた天女のように衣の合わせを寛げられてゆくアオイは、己の想いごと広い背中を抱きしめた。
(――キュリオ様を幸せにしたい。遠い未来までお傍に居られたら……)
アオイはキュリオの胸に顔を埋め、キュリオもまたアオイの髪へ鼻先を埋めながら互いのぬくもりを全身で感じる。
なにも知識のない幼い肌へキュリオの唇が押し当てられ、時折甘く吸われてはきつく握りしめたシーツごと手を包まれる。
まだまだ成長途中のふくらみへ細長く美しい指が線を追うように弧を描くと、その頂きをあたたかな舌が優しく触れた。くすぐったいような、背筋を何かが通り抜けるような感じた事のない感覚に戸惑うアオイは唇を噛み締めて必死に耐えている。
キュリオの顔が徐々に下へと移動し、ゆっくりと晒されてゆく肌を唇と舌が肌をなぞる。
「んんっ……」
下腹部付近の寝間着のボタンを外されたところでキュリオの顔がアオイの顔の傍まで再び戻り、額へと気遣うような優しい口づけが落とされた。
「これから私はお前の中へ触れる。それは痛みを伴うかもしれない。無理をさせたくはないが……どうか受け入れて欲しい」
そう告げるキュリオのほうがまるで痛みを感じているように美しい顔を歪ませ、懇願するようにアオイの承諾を静かに待っている。
「……私は大丈夫です。いつもキュリオ様に癒して頂いているので、痛みには慣れていないかもしれませんが」
アオイは他者に知られてはいけない不思議な体質の持ち主で、そのことを知っているのは城の中でもごく一部の人間だった。怪我をすればすぐにキュリオやアレス、ガーラントや魔導師が治癒の魔法を施しにやってくる。そうでもしなければアオイの傷はいつまでも塞がらないからだ。
そのことを発見した当時、キュリオはそんな病が存在していることを聞いたことがなかったため、ただ傷が治りにくいのだろうか? と、経過を見ていたところ……傷が閉じるどころか出血が止まらないことに気づいたのだ。そのような病であるならばと原因を断つべく癒しの力を注いたが、その後の新たな怪我の様子を見ていても、とうとうアオイの治癒力は人並みの片鱗さえ見せることはなかったのである。
「ああ、苦しませたくはない。時間をかけてゆっくり慣らそう」
「はいっ」
笑顔で答えたアオイだが、何をどうするのかもわからないままキュリオにすべてを委ねようと心に決める。
(キュリオ様になら何をされても構わない)
祈るように胸元で指を組んだアオイをキュリオは愛おしそうに耳元で”ありがとう”と甘く囁いた。
耳に触れるキュリオの吐息に真っ赤になったアオイは瞼と唇を固く閉じた。早速逃げ腰になりそうなほど睦事から遠く離れている彼女は、それでも精いっぱい寄り添おうと……閉じた瞼と唇を己の意志でゆっくり開いていく。
そんなアオイをキュリオの腕が優しく抱きしめる。
気持ちを落ち着かせるように背中を優しく撫で、幼い体から力が抜けるのを待った。やがて安堵感を覚えたアオイがキュリオの背へと腕を回すと……それを合図かのようにキュリオが覆いかぶさって唇が深く重なった。
言葉もなく、ただ口内に侵入してくる繊細な舌があらゆる角度から迫ってくる。
――ぴちゃ……
濡れた水音が耳から侵入し、脳の奥を甘く痺れさせる。思考までもが蕩けそうになる感覚に目頭が熱くなる。絡められた舌を戸惑いながらほんの少し絡め返すと、キュリオが嬉しそうに微笑むのがわかって全身がカッと熱くなる。
「……色々と間違ってたらっ……ご、ごめんなさい」
閨の作法などわからないアオイは、キュリオがどうすれば喜ぶのかまったくわからないのだ。作法を間違って幻滅されるのではないかという不安が今更に不安を駆り立てる。
「間違ってなどいるものか。お前が私を求め、私を欲してくれることにこの上ない喜びを感じている」
「は、はい!」
こんな雰囲気の場でさえ元気のよい返事がアオイの口から飛び出すと、とたんに朝か昼かとキュリオは錯覚し苦笑する。
「ふふっ」
「……?」
「この清らかな笑顔と声を耳にすると少し戸惑う。こんなお前を私は穢してしまうのか、と」
慈愛に満ちる空色の瞳の中にわずかな悲しみが波紋を広げる。己の欲でこの愛しい唯一無二の存在を手折ることへの罪悪感と、それ以上に支配したいという願望とが牙をむいてキュリオの理性を責める。
「キュリオ様より清らかな方を私は知りません。それに……」
言い淀むアオイが本音を隠すように視線を外すと、その心が逃げてしまわないようキュリオはその小さな背を抱きしめる。
「また余計なことを考えているね?」
咎めるような言葉ではあったが、アオイが本音を吐き出せるよう、その口調はとても優しく穏やかに空気へ溶け込んでいく。キュリオの言葉には不思議な力がある。心が丸裸にされるような、すべて見透かされて本音を隠すことなど不可能なのだと本能でわかってしまうは、やはり彼が神に選ばれた高潔な人物だからだろうか?
アオイはキュリオの胸元に一度顔を埋めてから、観念したように顔をあげて視線を合わせる。
「……キュリオ様をお慕いしている方はたくさんおります。だから……」
「だから私の愛を受け入れることを躊躇っている?」
背を支えられながら、ワンピースになっている寝間着を徐々に脱がされていく。やがてアオイが纏うのは女の園を護る小さな薄布一枚のみが残り、美しいキュリオの眼下で心まで裸にされているような心地のアオイは頬を赤らめながらきつく瞳を閉じ、やがて観念したように口を開いた。
「お、恐れ多いな……と思っております。……が、キュリオ様を独り占めしたいと望んでいるのも、私の本心です」
最後の言葉を発し終えると同時にキュリオの唇がアオイのそれを優しく塞ぐ。
「……っ!」
慈しむように絡む舌は時折音をたてて吸われ、それは徐々に深く熱を帯びてふたりの吐息を甘く変えていく。優しく頬を撫でる指先は、やがて首筋へ肩へと流れ……そして胸元へと降りていく。まだ青い果実の丸みを確かめるように滑る手は、アオイの敏感な蕾へと辿り着いて優しく撫でる。
慣れない触れ合いに最初は戸惑っていたアオイは、熱を帯びた眼差しと指先と甘すぎる愛へ溺れゆく意識を必死に手繰り寄せた――。
深く絡まる唇や舌を受け入れるのに精いっぱいなアオイの思考も心もすべてキュリオに支配されていくのを感じながら、その手は必死に銀髪の王の衣を掴んで自我を手放さぬよう耐えているのがまた愛らしい。
愛して止まないアオイの舌へ己の舌を絡めるたびに胸の奥から込み上げる熱い想いがキュリオを突き動かす。頭では急いではいけないと理解していても、この上なく膨れ上がった感情が彼女のすべてを我がものにと質量をあげて襲いかかる。
「……っ」
唇の合間から漏れるキュリオの吐息が熱い。
暴走しそうになる心と体を抑えるように低く呻く様子は、アオイが心配するほどに辛そうだ。
「……お、お父様? ……大丈夫、ですか!?」
激痛に耐える様に深く刻まれた眉間の皺にアオイの顔が蒼白になる。狼狽えるアオイの手がキュリオの頬へ伸びて――
「どこかお加減がっ……」
「お前に心を寄せられるのはとても心地がいい」
今までもそんなことはたくさんあったにも関わらず、いつもと違って見えるのはやはり互いの関係性が変化したことによるものだろう。アオイの手の平の感触を今度はキュリオが愛おしそうに頬擦りをする。
すこし落ち着いた様子のキュリオにアオイはほっと胸を撫でおろしながら言葉を続ける。
「私はずっとお父様を想っています。お父様の大きな愛には及ばないかもしれませんが」
キュリオの愛が齎す強力な癒しの力。悠久の大地を覆うこの銀髪の王の力は比類なき神の如く、他の王の追随を許さないほどに圧倒的であることはティーダやマダラの様子を見れば歴然だった。
「私の愛が深いのはアオイにだけだ。……ああ、もはや言葉だけでは伝え足りない」
特別な愛。〈慈悲の王〉からの愛ではなく、キュリオ自身からの恋い慕う愛はこの世でたったひとりに注がれるものであることをアオイはこの日を境に強く言い聞かされることになる。
アオイが不安になるたび、キュリオに愛される資格などないと負のスパイラルに陥るたびに。
”キュリオと呼んでおくれ”耳元でそう甘く囁かれ、小さく頷いたアオイ。満足したようなキュリオの顔が近づき、細い首筋へキュリオの唇が落ちてくる。艶やかな銀の髪が露わになったアオイの肩や胸元を滑り、胸の頂が夜の空気に触れる寸前……
「……っ」
羞恥のあまり両手で顔を覆ったアオイを宥めるように再び髪を梳きながら優しく手首を捕えられる。
「この仕草ひとつさえ私の欲を煽る」
開かれた両手の隙間から顔中真っ赤なアオイがおそるおそる顔を覗かせると、か細く震える声でわずかな抵抗を見せた。
「み、見慣れた私の顔なんてっ……面白くな……」
「見飽きることなどありはしない。その眼差しが私だけに向けらればいいと、どれ程願ったことか……」
「……キュリオ、さま……」
揺れる空色の瞳が真っ直ぐにアオイを見つめる。初めて耳にするキュリオのいくつもの想いが甘くアオイの胸を締め付ける。キュリオの手によって羽衣を奪われた天女のように衣の合わせを寛げられてゆくアオイは、己の想いごと広い背中を抱きしめた。
(――キュリオ様を幸せにしたい。遠い未来までお傍に居られたら……)
アオイはキュリオの胸に顔を埋め、キュリオもまたアオイの髪へ鼻先を埋めながら互いのぬくもりを全身で感じる。
なにも知識のない幼い肌へキュリオの唇が押し当てられ、時折甘く吸われてはきつく握りしめたシーツごと手を包まれる。
まだまだ成長途中のふくらみへ細長く美しい指が線を追うように弧を描くと、その頂きをあたたかな舌が優しく触れた。くすぐったいような、背筋を何かが通り抜けるような感じた事のない感覚に戸惑うアオイは唇を噛み締めて必死に耐えている。
キュリオの顔が徐々に下へと移動し、ゆっくりと晒されてゆく肌を唇と舌が肌をなぞる。
「んんっ……」
下腹部付近の寝間着のボタンを外されたところでキュリオの顔がアオイの顔の傍まで再び戻り、額へと気遣うような優しい口づけが落とされた。
「これから私はお前の中へ触れる。それは痛みを伴うかもしれない。無理をさせたくはないが……どうか受け入れて欲しい」
そう告げるキュリオのほうがまるで痛みを感じているように美しい顔を歪ませ、懇願するようにアオイの承諾を静かに待っている。
「……私は大丈夫です。いつもキュリオ様に癒して頂いているので、痛みには慣れていないかもしれませんが」
アオイは他者に知られてはいけない不思議な体質の持ち主で、そのことを知っているのは城の中でもごく一部の人間だった。怪我をすればすぐにキュリオやアレス、ガーラントや魔導師が治癒の魔法を施しにやってくる。そうでもしなければアオイの傷はいつまでも塞がらないからだ。
そのことを発見した当時、キュリオはそんな病が存在していることを聞いたことがなかったため、ただ傷が治りにくいのだろうか? と、経過を見ていたところ……傷が閉じるどころか出血が止まらないことに気づいたのだ。そのような病であるならばと原因を断つべく癒しの力を注いたが、その後の新たな怪我の様子を見ていても、とうとうアオイの治癒力は人並みの片鱗さえ見せることはなかったのである。
「ああ、苦しませたくはない。時間をかけてゆっくり慣らそう」
「はいっ」
笑顔で答えたアオイだが、何をどうするのかもわからないままキュリオにすべてを委ねようと心に決める。
(キュリオ様になら何をされても構わない)
祈るように胸元で指を組んだアオイをキュリオは愛おしそうに耳元で”ありがとう”と甘く囁いた。
耳に触れるキュリオの吐息に真っ赤になったアオイは瞼と唇を固く閉じた。早速逃げ腰になりそうなほど睦事から遠く離れている彼女は、それでも精いっぱい寄り添おうと……閉じた瞼と唇を己の意志でゆっくり開いていく。
そんなアオイをキュリオの腕が優しく抱きしめる。
気持ちを落ち着かせるように背中を優しく撫で、幼い体から力が抜けるのを待った。やがて安堵感を覚えたアオイがキュリオの背へと腕を回すと……それを合図かのようにキュリオが覆いかぶさって唇が深く重なった。
言葉もなく、ただ口内に侵入してくる繊細な舌があらゆる角度から迫ってくる。
――ぴちゃ……
濡れた水音が耳から侵入し、脳の奥を甘く痺れさせる。思考までもが蕩けそうになる感覚に目頭が熱くなる。絡められた舌を戸惑いながらほんの少し絡め返すと、キュリオが嬉しそうに微笑むのがわかって全身がカッと熱くなる。
「……色々と間違ってたらっ……ご、ごめんなさい」
閨の作法などわからないアオイは、キュリオがどうすれば喜ぶのかまったくわからないのだ。作法を間違って幻滅されるのではないかという不安が今更に不安を駆り立てる。
「間違ってなどいるものか。お前が私を求め、私を欲してくれることにこの上ない喜びを感じている」
「は、はい!」
こんな雰囲気の場でさえ元気のよい返事がアオイの口から飛び出すと、とたんに朝か昼かとキュリオは錯覚し苦笑する。
「ふふっ」
「……?」
「この清らかな笑顔と声を耳にすると少し戸惑う。こんなお前を私は穢してしまうのか、と」
慈愛に満ちる空色の瞳の中にわずかな悲しみが波紋を広げる。己の欲でこの愛しい唯一無二の存在を手折ることへの罪悪感と、それ以上に支配したいという願望とが牙をむいてキュリオの理性を責める。
「キュリオ様より清らかな方を私は知りません。それに……」
言い淀むアオイが本音を隠すように視線を外すと、その心が逃げてしまわないようキュリオはその小さな背を抱きしめる。
「また余計なことを考えているね?」
咎めるような言葉ではあったが、アオイが本音を吐き出せるよう、その口調はとても優しく穏やかに空気へ溶け込んでいく。キュリオの言葉には不思議な力がある。心が丸裸にされるような、すべて見透かされて本音を隠すことなど不可能なのだと本能でわかってしまうは、やはり彼が神に選ばれた高潔な人物だからだろうか?
アオイはキュリオの胸元に一度顔を埋めてから、観念したように顔をあげて視線を合わせる。
「……キュリオ様をお慕いしている方はたくさんおります。だから……」
「だから私の愛を受け入れることを躊躇っている?」
背を支えられながら、ワンピースになっている寝間着を徐々に脱がされていく。やがてアオイが纏うのは女の園を護る小さな薄布一枚のみが残り、美しいキュリオの眼下で心まで裸にされているような心地のアオイは頬を赤らめながらきつく瞳を閉じ、やがて観念したように口を開いた。
「お、恐れ多いな……と思っております。……が、キュリオ様を独り占めしたいと望んでいるのも、私の本心です」
最後の言葉を発し終えると同時にキュリオの唇がアオイのそれを優しく塞ぐ。
「……っ!」
慈しむように絡む舌は時折音をたてて吸われ、それは徐々に深く熱を帯びてふたりの吐息を甘く変えていく。優しく頬を撫でる指先は、やがて首筋へ肩へと流れ……そして胸元へと降りていく。まだ青い果実の丸みを確かめるように滑る手は、アオイの敏感な蕾へと辿り着いて優しく撫でる。
慣れない触れ合いに最初は戸惑っていたアオイは、熱を帯びた眼差しと指先と甘すぎる愛へ溺れゆく意識を必死に手繰り寄せた――。
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