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脅迫状編
お医者さんごっこ ※
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時は無情に流れ、2度目のマクガーデン家訪問の日がやってきた。
前回は日当たりの良いサロンだったが、今回は私室へ通された。
常識的には、令嬢の部屋に易々と男性が招かれる事は無いのだがラインハルトは縁談相手。本日は廊下にメイドが待機する事で、扉を閉めて過ごす事が許可された。
重厚な扉だが防音ではない。要は室内で大きな音がすれば、即座に使用人達が駆けつけることのできる状態だ。
ラインハルトとしても願ったり叶ったりである。
前回の様な事があれば派手に音を立てることになるので、ラインハルトの貞操は守られる。
よく考えれば、前回の見合い会場は外から丸見えだった。
庭木に隠されているが、サロン自体はガラス張りのサンルームなので、青姦もしくはマジックミラー号状態だった。
(今更ながら恐ろしい。なんて危険な状態だったんだ)
*
今回も彼は女装していた。
鬘なのであろう少し不自然な髪と、既製品なのだろうか体に合っていないドレス。
化粧っ気はなし。
どちらも真新しく見えるが、裕福な家の令嬢にしてはチグハグだ。
部屋も年頃にしては飾り気が無く、寄宿舎の男子部屋と大差ない。
絵が飾ってあったのか、壁の所々に日焼けの跡があるが部屋には一枚の絵画もない。
(もしかしてここは使われなくなった部屋で、彼は冷遇されているのかもしれない)
彼を見た瞬間、ラインハルトの後孔がひくついたが全力で目を背けた。
(フラッシュバックだ。きっとトラウマになってるんだ!)
*
挨拶もそこそこにラインハルトを椅子に座らせると、ドレスが汚れるのも構わず彼は正面に跪いた。
「あの……」
謝罪する気なのだろうが、こうまでされるとラインハルトも困ってしまう。
「ラインハルト様、先日は申し訳ございませんでした。パニックになってしまってつい……」
(ついで強姦するのか。本格的にヤバいな)
力になりたいと思っていたが、ラインハルトは全力で逃げたくなってきた。
「その……先日帰られた後に血が。俺が傷付けてしまったんですよね」
「ええ、まあ」
どこに血が付いていたのか聞いたら負けな気がするので、ラインハルトはスルーした。
「これ薬です。化膿予防と炎症止めの軟膏で、粘膜にも塗れる安全性の高い物です」
(粘膜とか言うな)
市販のラベルが貼られていないので、マクガーデン家の専属医が調剤した物なのだろう。ラインハルトとしては喉から手が出る程欲しいが、このまま受け取るのは癪だ。
「君は自分のした事を分かっているんですね」
「はい。取り返しのつかない事をしたと反省しています」
「自覚があるなら結構です」
「ですから、お詫びさせてください」
言うな否や、ラインハルトの膝を開いて持ち上げる。
肘掛けに足を掛けられ、椅子の上でM字開脚状態になった。
「ちょっと! 反省したんじゃなかったんですか!?」
「償いとして薬を塗らせてくださいッ!」
「ありがた迷惑ですッ!」
「でもご自分では塗れないでしょう?」
「でも君の手を借りるつもりは――こらベルトから手を離しなさい!」
両者一歩も譲らず。
暫くガタガタと椅子が動いたが、使用人が飛び込んでくる気配は無し。
(本当に待機してるんだろうな!?)
彼がこの家で冷遇されていて、この縁談が体の良い厄介払いなら廊下が無人である可能性が高い。
*
彼は一歩も退く気が無いようだし、ラインハルトも患部の状態が気になる。
1日、2日ならまだしも数日続くと深刻な状態なのかと不安になるものだ。
結局ラインハルトが根負けして薬を塗ってもらう事になったのだが、続き部屋――寝室のベッドに横になった時点で、彼は自分がとてつも無くチョロいんじゃないかと思った。
(いやいやこれは医療行為。イスだと不安定で危ないからベッドへ移動しただけ)
渋々トラウザーを下げ、患部だけ露出させる。
枕を差し出されたので抱えた。
セシルに仰向けで寝るように言われたが、その状態だと正常位もしくは四十八手の白光錦になるので拒否した。絵面として大変よろしくない。
代わりにうつ伏せを要求したが、顔が見えないと痛みがあるのか確認し難いとセシルに却下された。
歯医者もだが、処置中の痛みは自己申告し難いのでラインハルトもその辺は納得した。
仕方なしに横向きになる。言っておくが、いすか取りではない。
「はぁ……綺麗可愛い」
(コイツ反省してないな!)
思わず漏れたのであろう声に、ラインハルトはキレそうになった。枕を抱きしめた間抜けな図だが、せめてもの意思表示として思いきり声の主を睨みつける。
「さっさとしてください」
「優しくしますね」
(変な含みを持たせるのを止めろ!)
「迅速に済ませてください」
「痛かったり、気持ち良かったら言ってください」
「後半おかしいでしょう。ふざけるなら止めます」
「待ってください! 調子に乗りました。すみません」
殊勝な表情で謝罪されても、ラインハルトの怒りはおさまらなかった。
(「気持ち良かったら」って何だよ! 絶対に言わないからな!)
*
ラインハルトの後孔に、丁寧に薬が塗り込まれる。
だいぶ治っているが、入り口の一部が切れていた。
内壁は無事のようだが、奥の方を指が擦った際にラインハルトの体が跳ねた。
一瞬の出来事だったし、声には出さなかったがそれを見逃す彼では無い。
「痛かったですか?」
「いえ」
「でも反応してましたよね」
「大丈夫です。問題ないです」
早口で否定した。
(前立腺を刺激されたとは、口が裂けても言えない)
羞恥でラインハルトの白い肌が赤く染まる。
「……さっきの場所は指では長さが足りないので、別の方法で塗りますね」
ラインハルトは、クッションに顔を埋めていたので、気付くのが遅れた。
スカートを捲り上げた彼はそそり立つ己に薬を塗ると、無防備なラインハルトに突き立てた。
指で丁寧に解していたので、今回はすんなり入った。
「何してるんですか!?」
ギョッとして結合部を見るが、角度的にハッキリとは見えない。
だが覚えのある感覚に、挿入されているのは確かだ。
(いや本当に何してくれちゃってるんだ。また生かよ!)
俗に丁字引きと呼ばれる対位になった。
「あッ…気持ちいぃ♡ ラインハルト様ッ♡ 好きッ…好きです♡」
(何でお前が♡喘ぎするんだよ!!)
男性向け同人の様な展開。ストーリーも無しに、ひたすらエロ。
結局治療行為と称したイメクラになった。
当然の様に今回も中出しされた。
(薬を塗った意味が無くなった……)
前回は日当たりの良いサロンだったが、今回は私室へ通された。
常識的には、令嬢の部屋に易々と男性が招かれる事は無いのだがラインハルトは縁談相手。本日は廊下にメイドが待機する事で、扉を閉めて過ごす事が許可された。
重厚な扉だが防音ではない。要は室内で大きな音がすれば、即座に使用人達が駆けつけることのできる状態だ。
ラインハルトとしても願ったり叶ったりである。
前回の様な事があれば派手に音を立てることになるので、ラインハルトの貞操は守られる。
よく考えれば、前回の見合い会場は外から丸見えだった。
庭木に隠されているが、サロン自体はガラス張りのサンルームなので、青姦もしくはマジックミラー号状態だった。
(今更ながら恐ろしい。なんて危険な状態だったんだ)
*
今回も彼は女装していた。
鬘なのであろう少し不自然な髪と、既製品なのだろうか体に合っていないドレス。
化粧っ気はなし。
どちらも真新しく見えるが、裕福な家の令嬢にしてはチグハグだ。
部屋も年頃にしては飾り気が無く、寄宿舎の男子部屋と大差ない。
絵が飾ってあったのか、壁の所々に日焼けの跡があるが部屋には一枚の絵画もない。
(もしかしてここは使われなくなった部屋で、彼は冷遇されているのかもしれない)
彼を見た瞬間、ラインハルトの後孔がひくついたが全力で目を背けた。
(フラッシュバックだ。きっとトラウマになってるんだ!)
*
挨拶もそこそこにラインハルトを椅子に座らせると、ドレスが汚れるのも構わず彼は正面に跪いた。
「あの……」
謝罪する気なのだろうが、こうまでされるとラインハルトも困ってしまう。
「ラインハルト様、先日は申し訳ございませんでした。パニックになってしまってつい……」
(ついで強姦するのか。本格的にヤバいな)
力になりたいと思っていたが、ラインハルトは全力で逃げたくなってきた。
「その……先日帰られた後に血が。俺が傷付けてしまったんですよね」
「ええ、まあ」
どこに血が付いていたのか聞いたら負けな気がするので、ラインハルトはスルーした。
「これ薬です。化膿予防と炎症止めの軟膏で、粘膜にも塗れる安全性の高い物です」
(粘膜とか言うな)
市販のラベルが貼られていないので、マクガーデン家の専属医が調剤した物なのだろう。ラインハルトとしては喉から手が出る程欲しいが、このまま受け取るのは癪だ。
「君は自分のした事を分かっているんですね」
「はい。取り返しのつかない事をしたと反省しています」
「自覚があるなら結構です」
「ですから、お詫びさせてください」
言うな否や、ラインハルトの膝を開いて持ち上げる。
肘掛けに足を掛けられ、椅子の上でM字開脚状態になった。
「ちょっと! 反省したんじゃなかったんですか!?」
「償いとして薬を塗らせてくださいッ!」
「ありがた迷惑ですッ!」
「でもご自分では塗れないでしょう?」
「でも君の手を借りるつもりは――こらベルトから手を離しなさい!」
両者一歩も譲らず。
暫くガタガタと椅子が動いたが、使用人が飛び込んでくる気配は無し。
(本当に待機してるんだろうな!?)
彼がこの家で冷遇されていて、この縁談が体の良い厄介払いなら廊下が無人である可能性が高い。
*
彼は一歩も退く気が無いようだし、ラインハルトも患部の状態が気になる。
1日、2日ならまだしも数日続くと深刻な状態なのかと不安になるものだ。
結局ラインハルトが根負けして薬を塗ってもらう事になったのだが、続き部屋――寝室のベッドに横になった時点で、彼は自分がとてつも無くチョロいんじゃないかと思った。
(いやいやこれは医療行為。イスだと不安定で危ないからベッドへ移動しただけ)
渋々トラウザーを下げ、患部だけ露出させる。
枕を差し出されたので抱えた。
セシルに仰向けで寝るように言われたが、その状態だと正常位もしくは四十八手の白光錦になるので拒否した。絵面として大変よろしくない。
代わりにうつ伏せを要求したが、顔が見えないと痛みがあるのか確認し難いとセシルに却下された。
歯医者もだが、処置中の痛みは自己申告し難いのでラインハルトもその辺は納得した。
仕方なしに横向きになる。言っておくが、いすか取りではない。
「はぁ……綺麗可愛い」
(コイツ反省してないな!)
思わず漏れたのであろう声に、ラインハルトはキレそうになった。枕を抱きしめた間抜けな図だが、せめてもの意思表示として思いきり声の主を睨みつける。
「さっさとしてください」
「優しくしますね」
(変な含みを持たせるのを止めろ!)
「迅速に済ませてください」
「痛かったり、気持ち良かったら言ってください」
「後半おかしいでしょう。ふざけるなら止めます」
「待ってください! 調子に乗りました。すみません」
殊勝な表情で謝罪されても、ラインハルトの怒りはおさまらなかった。
(「気持ち良かったら」って何だよ! 絶対に言わないからな!)
*
ラインハルトの後孔に、丁寧に薬が塗り込まれる。
だいぶ治っているが、入り口の一部が切れていた。
内壁は無事のようだが、奥の方を指が擦った際にラインハルトの体が跳ねた。
一瞬の出来事だったし、声には出さなかったがそれを見逃す彼では無い。
「痛かったですか?」
「いえ」
「でも反応してましたよね」
「大丈夫です。問題ないです」
早口で否定した。
(前立腺を刺激されたとは、口が裂けても言えない)
羞恥でラインハルトの白い肌が赤く染まる。
「……さっきの場所は指では長さが足りないので、別の方法で塗りますね」
ラインハルトは、クッションに顔を埋めていたので、気付くのが遅れた。
スカートを捲り上げた彼はそそり立つ己に薬を塗ると、無防備なラインハルトに突き立てた。
指で丁寧に解していたので、今回はすんなり入った。
「何してるんですか!?」
ギョッとして結合部を見るが、角度的にハッキリとは見えない。
だが覚えのある感覚に、挿入されているのは確かだ。
(いや本当に何してくれちゃってるんだ。また生かよ!)
俗に丁字引きと呼ばれる対位になった。
「あッ…気持ちいぃ♡ ラインハルト様ッ♡ 好きッ…好きです♡」
(何でお前が♡喘ぎするんだよ!!)
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