見合い相手が女装した男だった。しかも僕のストーカーらしい。

一一(カズイチ)

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絶海の孤島編

これ何のプレイ? ※

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「先生にはご不便をお掛けしますが、仕事ですので」
「気にしないでください。ちなみに昨日の就寝時間と今朝の起床時間は?」
「25時就寝、5時起きです」

(ヒィィ! 睡眠4時間!?)

 1日なら兎も角、これが続くとなるとラインハルトは耐えられる気がしなかった。

「毎日ペアを作り直すことを提案しましょう。坊ちゃんはゲルスと一緒ですので、あちらも別の意味で心配です」

 チェーンの長さに余裕があるので、トリルは手際よく客室に備えられている道具を使って茶を淹れ始めた。
 彼は忙しくしていないと耐えられないタイプなのかもしれない。

「ありがとうございます」
「坊ちゃんが昨日、ラインハルト先生に発育について相談をしたと言うのは本当ですか?」
「どうしてそれを」

 広くても風呂場だ。第三者がいれば気付かないはずがない。

「入浴後の坊ちゃんが嬉しそうだったので、確認しました」
「ああ」
「坊ちゃんの性教育には、私も悩んでいるんです」
「そうなんですか?」

(失礼だが意外だ)

 短い付き合いだが、トリルは何事にも動じる事なく器用にこなすイメージだ。

「先日精通を迎えて、基本的な体の構造を説明したまでは良かったんですが。夢精でしたし、その自己処理の仕方が……」

(なるほど。座学は何とかなったんだな)

「狭い町なので娼婦を手配するのは難しく、かといって使用人に無体を強いる訳にもいかず」
「女性の使用人はメイド姉妹、ゲルスさんのお母様、シェフのお孫さんでしたね」

 姉妹と孫は10代。教育係をするには若すぎるし、経験もないだろう。
 練習台ではなく、指導係を求めているのだからリードできない女は駄目だ。
 年齢と経験の問題をクリアしているゲルスの母は移民なので、閨事に関しては他国に知識になる。

「かくなる上は私がするしかないのですが、如何せんどうしたら良いものか……」

(ほう)

「着替えや入浴の御世話はして参りましたが、主人のデリケートな部分に使用人の私が触れるのはどうにも憚られて」

(ほほーう)

「ラインハルト先生、協力してくれませんか」

「はい喜んで!」

 縋るようなトリルの言葉に、ラインハルトは脊髄反射で返事をした。

 彼は昨夜から探し求めていたピースを手に入れた。

(トリル×ビエルサこれが王道! しかも今回は妄想じゃなくリアル! 3D! 三次元!)

 虐待なら断固阻止なのだが、これは性教育だ。仕方がない。
 ビエルサは未成年だが合意の上だ。仕方がない。

(合法的な性の手解き。おにショタだが犯罪ではない! こういうのでいいんだよ! こういうので!!)

「ありがとうございます先生」

 トリルは微笑むと、ラインハルトが腰掛けたベッドに自分も乗り上げた。

「え?」
「では先生が坊ちゃん役で」
「は?」
「今からデモンストレーションするので感想を教えてください」

 ラインハルトの返事を待たず、トリルは股間に手を伸ばした。



「んッ!」
「子供の頃を思い出してください。性について何も知らなかった頃をです」

 耳元で囁かれてラインハルトは震えた。

「どうですか? 怖い? 痛い?」

 答えに詰まると、尿道口に圧力がかかる。

「ッ怖、くは」
「本当に? ああ、顔を逸らさないでください。目は口ほどに物を言いますから、ちゃんと私を見てくださいね」

 顎クイされたが、トリルの指の力が想像以上に強く振り解けない。

「……いい表情かおですね。気持ち良いですか?」

 先端から手を離すと、今度は根本からゆっくり、焦らすように撫で上げる。

「少しスピードを上げましょうか」
「ちょ、ちょっと待って」
「でも気持ち良くないなら、もっと刺激しないと」
「気持ちっ、良いから! ちょっと待って!」

 体をまさぐる手を押さえつける。移動を禁じられた手は、遊ぶようにやわやわと触れた。

「どんな感じですか?」
「気持ちいっ」
「もっと具体的に教えてください」

 耳朶に唇が触れ、吐息が流れ込んでくる。

「そんなのッ、わ、から」
「どこが一番好きですか? こっち? それともここ?」

 揶揄うような言葉と共に、キュッと力を込められる。
 震える体に、トドメとばかりに軽く引っ掻くような動きで刺激を与える。

「んっ、それ」

 グリグリと先端の穴を弄られる。

「ねえ、初めて出した時どうでした? 開放感? それとも驚愕?」
「そんっ、なの!」
「頭の中真っ白にして、無垢な状態にしてください――」

 トリルと距離を取りたくて、ラインハルトは彼の肩を押したのだが体幹が凄くびくともしない。
 それどころか彼にパッと手を離された為、ラインハルトは背中からベッドへひっくり返ってしまった。

「おや、先生はそっちの趣味がおありで?」
「何の話――ッ!?」

 スルッと後孔に指を挿れられて硬直した。

「自覚がないんですね。物欲しそうにヒクついていましたよ」
「そんな筈が」
「可愛らしいおねだりについ応えたくなってしまいました。――そうだ、協力していただいた御礼をさせていただきますね」

 ラインハルトの反論を封じると、トリルは指を抜き素早く自身を挿入した。

「ッ――――!!」

 一気に深い所まで貫かれて爪先まで力が入る。決して小さくはない――寧ろ大きめなのに、何の抵抗もなく飲み込んだ。明らかに慣れている。

 勢いに任せる事なく、ゆっくりと馴染ませるように揺さぶられる。

「上品で」

 ギリギリまで抜かれる。

「優しくて」

 最奥を突かれる。

「とても淫ら」

 抜ける寸前まで引き抜く。 

「――とっても魅力的ですよ先生」

 堪能するように緩やかな動きだったのに、最後は勢い良く前立腺を刺激した。
 同時に根本を強く握り込まれ、ラインハルトはドライでイった。


「残念ですが、まだ明日の準備が残っています。先生は部屋で休んでいてください」
「……」
「手錠を外したことはご内密に」

 いつの間にか、トリルは自分の手を自由にしていた。

「もし私が仕事を終えて戻る時まで寝ずに待っていたら、今度はプライベートです。次はご奉仕ではなく私もイかせてもらいますね」

 先ほどの挿入で彼は果てていない。妖艶に微笑むとトリルは何事もなかったように部屋を出ていった。



(マズイ。眠れない)

 トリルが部屋を出て30分が経とうとしている、ラインハルトは焦っていた。
 彼が戻るまでに寝ないと第二ラウンドが始まってしまう。

(寝たフリしてやり過ごすか? ダメだ、騙せる気がしない)

 寝ているかどうか確認と称して、あれやこれや悪戯された挙句狸寝入りに気付いていたというオチになりそうだ。
 寝なければいけないと思うほど、眠気は飛んでしまうものだ。事後の気怠さは吹き飛び、ラインハルトの目は完全に冴えている。

コンコン

「ラインハルト先生、起きてますか?」
「エル?」

 夜中だからか、控えめなノックの後で寝巻き姿のビエルサが入室した。

「どうしたんですか?」
「トリルが手錠なしで廊下を歩いているのを見かけたんです。僕のペアのゲルスもまだ仕事が残っていると言うので手錠交換しました」

 自主的な交換は認められていないが、もうやってしまった事だ。何よりトリルを野放しにしたラインハルトには何も言う資格がない。

「今夜は僕が先生のペアになって、一緒に寝ても良いですか?」
「勿論です」

(その手があったか!)

 ビエルサと一緒に寝れば、トリルは戻ってこないだろう。もし戻って来たとしても、何もできない筈。
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