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第一部
第8話 マレの舞姫
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その日、バステトは、マレの伝統的な衣装とシャムシールを身に着けて、お昼時の生徒が多く集まる中庭に現れた。
その、あまりにも煽情的な姿に、誰もが目を留める。
体全体を覆う一枚布の薄衣に隠れているとはいえ、その下は、胸と腰を覆うわずかな布のみだ。
飾りのついた薄衣が翻るたびに、その下の躍動感あふれる肢体が見え隠れする。
そして、マレの伝統的な曲刀、シャムシールをその手に携える。
精緻な細工が施され、宝石のあしらわれたその曲刀は、あどけなさの残る少女の姿とはあまりにも不釣り合いだった。
しかし、そのアンバランスさは、彼女の内包する美を引き立て、絶妙な形で調和されていた。
ただ、そこにあるだけ。
それなのに、誰もが目を離せなかった。
バステトは中庭に立ち、その手につけた小さな金属の輪を束ねた楽器、シストルムを、シャン、と響かせた。
静寂が落ちる。
バステトは声を上げる。
「ルーク、呼んで!」
「バステトが、舞う!」
無視できるものなど、誰もいなかった。
◇◇◇◇◇◇
ルークに助けられて、抱き締められた瞬間、バステトは、自分の気持ちに気づいてしまった。
ルークは、ひどいことばっかり言っていたけれど、行動はいつもバステトを気づかっていた。
いつもバステトをかまって、本当は忙しいのに、時間を作ってくれていた。
お昼も一人にならないように、いつも側にいた。
体を張ってバステトを助けてくれた。
甘い声で、『黒猫』と呼ばれるのが、ほんとは心地よかった。
ルークは、マレの言葉でしか『黒猫』と呼ばない。
それは、いつしかルークとバステトにしか解らない、特別な呼び名になっていた。
でも、そんな風にバステトを依存させた一方で、ルークは、バステトを周囲から引き離して孤立させた。
依存と孤立。
その二つは、見えないループのようなもの。
抜け出せない輪になって、人を縛り付けるものだ。
ルークは、バステトを従わせたかっただけなのだろう。
あの時、ルークが囁いた甘い言葉は、全てバステトを依存させるための罠だ。
わかってるのに、それでもいいから嬉しいと思ってしまった自分が悔しい。
バステトの気持ちとルークの気持ちは、あまりにも違いすぎる。
このままここにいたら、バステトはきっとルークに逆らえなくなってしまう。
心地よい依存に溺れさせられて、簡単にマレを売ってしまうかもしれない。
そんなバステトが、この国に残っていいはずがなかった。
バステトは、婚約破棄して、この国を去る。それでいい。
ただ、最後に知ってほしかった。
想いを吐き出して、ひどいルークに全部ぶつけたい。
バステトの想いを思い知るがいい。
頭をぶつけて怪我をしたルークは、記憶を失ってしまったらしい。
そんなルークにそれを告げてどうにかなるわけじゃない。
でも、そんなの知るものか。
マレに、こんな気持ちを持って帰りたくなかった。
この国に、全てを、置いていくのだ。
バステトの実らない、淡い初恋のすべてを。
◇◇◇◇◇◇
ルークが記憶を失って、1週間がたっていた。
結局、あの令嬢での暇潰しは、エルマーが緊急案件を持って駆け込んできて、実現されなかった。残念だという気も起きずに捨て置くことにして、そのままだ。彼女は相も変わらず部屋にやってくることを繰り返している。
普通の生活に支障がない程度には、ものごとを覚えているし、ふとした拍子に色々なことを思い出すこともあった。
記憶が戻るのも時間の問題に思えた。
ただ、頭に霞がかかったようなその状態は、非常にもどかしく、イライラする。
「なんだか、騒がしいようだけれど」
苛立ちを抑えつつ、ベッドの上で一人本を読んでいたルークは、遠くから聞こえてくるざわめきにふと顔を上げた。
「ええ、外に人が集まっているようです」
今までなかったことに、興味を覚える。
例の子爵令嬢は、毎日ルークの部屋にやってくる。
今日も微笑みながら、寝室の花瓶に花を生ける。
甘い香りがうるさい。
今はメイドは下がっており、彼女と二人きりだ。
「今日は、何か行事でもあるのかな。窓をあけてくれないかい?」
「ルーク様。それよりも……。あの、そろそろお体が辛くはありませんか? 最近、イライラなさっているようですし」
ミケーネは、カーテンを引いて陽の光を遮った。
そして、肩からショールを落とし、襟元のボタンを外していく。
「君とはそういう関係だったってこと?」
彼女は、髪飾りを外し、結っていた髪をほどいていく。
「はい、ルーク様は幾度も私をご寝所に召して下さいました」
胸元をはだけ、下ろした髪をゆらし、艶めいた仕草で、微笑みを浮かべる。
「ふーん。こっちに来なよ」
ルークが、ベッドに座り手を伸ばすと、彼女は、ゆっくりと歩み寄る。
そして。
あと一歩の距離に近づいたとき、手に持った髪飾りをルークの首元に素早く突きつけた。
それは、髪飾りに模したナイフだった。
しかし、ルークの首に刺さる前に、ナイフはルークの手刀によって叩き落された。
ミケーネは動じず、更にルークの懐に飛び込み、肘を入れようとする。
ルークはするりと躱して、背後から彼女を床に組み伏せた。
「なぜっ!? 油断していたのに!」
「いやあ、なんかさー。君、一緒にいてつまんないんだよね。僕は、君みたいな子選ばないと思うんだけど。それなのに、ここまで近づかせるって、そういうことなのかなって」
バタバタと人の足音が聞こえ、部屋の外が騒がしい。
側近の大男エルマーをはじめとした数人の近衛が、部屋に飛び込んできた。
「ルーク様! バステト様が!……これは!?」
「あー。エルマーだっけ? ちょっと遅いんじゃないの? これ、縛って尋問しといて。舌をかませないようにね。自白剤を先に飲ませるのもいいかもしれない」
床に組み伏せられたミケーネに近衛の一人が慌てて、走り寄った。
「さて、説明してくれる? これ、どういうこと? 君、何か知ってるんだよね」
エルマーは、その発言に眉を顰める。
「えー。ご指示通り、マレの隣国キーランからの間者を泳がせてたんっすけど、何か不備が?」
ルークは、顔をしかめる。
さっきから、ルークの心臓は、強く脈打っている。
何かが、彼の奥深くを揺り動かしていた。
「僕、記憶喪失なんだけど、わかるように言ってくれる? 指示って?」
「……記憶を失った振りをされてたんじゃないんすか?」
ルークは眉をひそめた。
なんだそれは。
「ねえ、エルマー。さっきから、すごく頭が痛いんだけど。バステトって…うっ」
その名を口にした途端痛みがひどくなる。
エルマーは、思い出したように慌てて、言いつのった。
「マレから留学されている、ルーク様の最愛のご婚約者様っすよ。今、円形劇場に学生たちが押しかけて大変な騒ぎになってます。それで、姫様が、ルーク様をお呼びになってます。これから舞を舞うからと」
ルークは、考えることもせず、反射的に部屋を飛び出した。
◇◇◇◇◇◇
その円形劇場は、ケイリッヒ王国の建国の歴史ともかかわる重要文化財で、今でも学園のイベントで使用されることがあった。
古い石造りのそれは、すり鉢状に中央に向けて低くなり、中央に位置する舞台だけは、新しく大理石が敷かれていた。
その舞台の上に、バステトは、一人、佇む。
集まった生徒たちは、遠巻きにその姿に魅入っていた。
ルークはまだ来ない。
いや、来る。
バステトが舞えば、絶対に出てくる。
マレの舞姫を無視できるものなどいようはずがない。
バステトは、頭を低く、低く下げた。
見つめる誰もが息をのむ中、そのままの姿勢で、手と足首、腰につけたシストルムを鳴らした。
円形劇場に、シャン、と高い、鈴のような音が響き渡った。
シャン、シャン、と続けてリズムをとる。
バステトは、慣れ親しんだ音に、高揚感に、顔を上げる。
そして、高まったリズムとともに、地を蹴り、彼女の舞は始まった。
長い、彼女の体全体を覆っていた領巾は、バステトの舞に合わせて、舞台のあちこちを舞い踊った。
踊りの強弱に合わせて、シストルムの清涼な音が、円形劇場を満たす。
リズムの中で、流れ、止まり、躍動し、弾ける。
誰も目を離せなかった。
やがて、人々の間から、ささやき声が漏れる。
「マレの舞姫」
「たしか、女神の名前だって」
そこには、確かに女神がいた。
マレの至宝ともいわれる、かの国の舞姫が目の前にいることを、もはや誰も疑わなかった。
その、あまりにも煽情的な姿に、誰もが目を留める。
体全体を覆う一枚布の薄衣に隠れているとはいえ、その下は、胸と腰を覆うわずかな布のみだ。
飾りのついた薄衣が翻るたびに、その下の躍動感あふれる肢体が見え隠れする。
そして、マレの伝統的な曲刀、シャムシールをその手に携える。
精緻な細工が施され、宝石のあしらわれたその曲刀は、あどけなさの残る少女の姿とはあまりにも不釣り合いだった。
しかし、そのアンバランスさは、彼女の内包する美を引き立て、絶妙な形で調和されていた。
ただ、そこにあるだけ。
それなのに、誰もが目を離せなかった。
バステトは中庭に立ち、その手につけた小さな金属の輪を束ねた楽器、シストルムを、シャン、と響かせた。
静寂が落ちる。
バステトは声を上げる。
「ルーク、呼んで!」
「バステトが、舞う!」
無視できるものなど、誰もいなかった。
◇◇◇◇◇◇
ルークに助けられて、抱き締められた瞬間、バステトは、自分の気持ちに気づいてしまった。
ルークは、ひどいことばっかり言っていたけれど、行動はいつもバステトを気づかっていた。
いつもバステトをかまって、本当は忙しいのに、時間を作ってくれていた。
お昼も一人にならないように、いつも側にいた。
体を張ってバステトを助けてくれた。
甘い声で、『黒猫』と呼ばれるのが、ほんとは心地よかった。
ルークは、マレの言葉でしか『黒猫』と呼ばない。
それは、いつしかルークとバステトにしか解らない、特別な呼び名になっていた。
でも、そんな風にバステトを依存させた一方で、ルークは、バステトを周囲から引き離して孤立させた。
依存と孤立。
その二つは、見えないループのようなもの。
抜け出せない輪になって、人を縛り付けるものだ。
ルークは、バステトを従わせたかっただけなのだろう。
あの時、ルークが囁いた甘い言葉は、全てバステトを依存させるための罠だ。
わかってるのに、それでもいいから嬉しいと思ってしまった自分が悔しい。
バステトの気持ちとルークの気持ちは、あまりにも違いすぎる。
このままここにいたら、バステトはきっとルークに逆らえなくなってしまう。
心地よい依存に溺れさせられて、簡単にマレを売ってしまうかもしれない。
そんなバステトが、この国に残っていいはずがなかった。
バステトは、婚約破棄して、この国を去る。それでいい。
ただ、最後に知ってほしかった。
想いを吐き出して、ひどいルークに全部ぶつけたい。
バステトの想いを思い知るがいい。
頭をぶつけて怪我をしたルークは、記憶を失ってしまったらしい。
そんなルークにそれを告げてどうにかなるわけじゃない。
でも、そんなの知るものか。
マレに、こんな気持ちを持って帰りたくなかった。
この国に、全てを、置いていくのだ。
バステトの実らない、淡い初恋のすべてを。
◇◇◇◇◇◇
ルークが記憶を失って、1週間がたっていた。
結局、あの令嬢での暇潰しは、エルマーが緊急案件を持って駆け込んできて、実現されなかった。残念だという気も起きずに捨て置くことにして、そのままだ。彼女は相も変わらず部屋にやってくることを繰り返している。
普通の生活に支障がない程度には、ものごとを覚えているし、ふとした拍子に色々なことを思い出すこともあった。
記憶が戻るのも時間の問題に思えた。
ただ、頭に霞がかかったようなその状態は、非常にもどかしく、イライラする。
「なんだか、騒がしいようだけれど」
苛立ちを抑えつつ、ベッドの上で一人本を読んでいたルークは、遠くから聞こえてくるざわめきにふと顔を上げた。
「ええ、外に人が集まっているようです」
今までなかったことに、興味を覚える。
例の子爵令嬢は、毎日ルークの部屋にやってくる。
今日も微笑みながら、寝室の花瓶に花を生ける。
甘い香りがうるさい。
今はメイドは下がっており、彼女と二人きりだ。
「今日は、何か行事でもあるのかな。窓をあけてくれないかい?」
「ルーク様。それよりも……。あの、そろそろお体が辛くはありませんか? 最近、イライラなさっているようですし」
ミケーネは、カーテンを引いて陽の光を遮った。
そして、肩からショールを落とし、襟元のボタンを外していく。
「君とはそういう関係だったってこと?」
彼女は、髪飾りを外し、結っていた髪をほどいていく。
「はい、ルーク様は幾度も私をご寝所に召して下さいました」
胸元をはだけ、下ろした髪をゆらし、艶めいた仕草で、微笑みを浮かべる。
「ふーん。こっちに来なよ」
ルークが、ベッドに座り手を伸ばすと、彼女は、ゆっくりと歩み寄る。
そして。
あと一歩の距離に近づいたとき、手に持った髪飾りをルークの首元に素早く突きつけた。
それは、髪飾りに模したナイフだった。
しかし、ルークの首に刺さる前に、ナイフはルークの手刀によって叩き落された。
ミケーネは動じず、更にルークの懐に飛び込み、肘を入れようとする。
ルークはするりと躱して、背後から彼女を床に組み伏せた。
「なぜっ!? 油断していたのに!」
「いやあ、なんかさー。君、一緒にいてつまんないんだよね。僕は、君みたいな子選ばないと思うんだけど。それなのに、ここまで近づかせるって、そういうことなのかなって」
バタバタと人の足音が聞こえ、部屋の外が騒がしい。
側近の大男エルマーをはじめとした数人の近衛が、部屋に飛び込んできた。
「ルーク様! バステト様が!……これは!?」
「あー。エルマーだっけ? ちょっと遅いんじゃないの? これ、縛って尋問しといて。舌をかませないようにね。自白剤を先に飲ませるのもいいかもしれない」
床に組み伏せられたミケーネに近衛の一人が慌てて、走り寄った。
「さて、説明してくれる? これ、どういうこと? 君、何か知ってるんだよね」
エルマーは、その発言に眉を顰める。
「えー。ご指示通り、マレの隣国キーランからの間者を泳がせてたんっすけど、何か不備が?」
ルークは、顔をしかめる。
さっきから、ルークの心臓は、強く脈打っている。
何かが、彼の奥深くを揺り動かしていた。
「僕、記憶喪失なんだけど、わかるように言ってくれる? 指示って?」
「……記憶を失った振りをされてたんじゃないんすか?」
ルークは眉をひそめた。
なんだそれは。
「ねえ、エルマー。さっきから、すごく頭が痛いんだけど。バステトって…うっ」
その名を口にした途端痛みがひどくなる。
エルマーは、思い出したように慌てて、言いつのった。
「マレから留学されている、ルーク様の最愛のご婚約者様っすよ。今、円形劇場に学生たちが押しかけて大変な騒ぎになってます。それで、姫様が、ルーク様をお呼びになってます。これから舞を舞うからと」
ルークは、考えることもせず、反射的に部屋を飛び出した。
◇◇◇◇◇◇
その円形劇場は、ケイリッヒ王国の建国の歴史ともかかわる重要文化財で、今でも学園のイベントで使用されることがあった。
古い石造りのそれは、すり鉢状に中央に向けて低くなり、中央に位置する舞台だけは、新しく大理石が敷かれていた。
その舞台の上に、バステトは、一人、佇む。
集まった生徒たちは、遠巻きにその姿に魅入っていた。
ルークはまだ来ない。
いや、来る。
バステトが舞えば、絶対に出てくる。
マレの舞姫を無視できるものなどいようはずがない。
バステトは、頭を低く、低く下げた。
見つめる誰もが息をのむ中、そのままの姿勢で、手と足首、腰につけたシストルムを鳴らした。
円形劇場に、シャン、と高い、鈴のような音が響き渡った。
シャン、シャン、と続けてリズムをとる。
バステトは、慣れ親しんだ音に、高揚感に、顔を上げる。
そして、高まったリズムとともに、地を蹴り、彼女の舞は始まった。
長い、彼女の体全体を覆っていた領巾は、バステトの舞に合わせて、舞台のあちこちを舞い踊った。
踊りの強弱に合わせて、シストルムの清涼な音が、円形劇場を満たす。
リズムの中で、流れ、止まり、躍動し、弾ける。
誰も目を離せなかった。
やがて、人々の間から、ささやき声が漏れる。
「マレの舞姫」
「たしか、女神の名前だって」
そこには、確かに女神がいた。
マレの至宝ともいわれる、かの国の舞姫が目の前にいることを、もはや誰も疑わなかった。
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