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今夜はお楽しみですね
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背中が痛いのは、胃から来る痛みだと聞いたのは誰からだっただろうか?
現国王ウォルフリドはお腹ではなく背中に痛みを感じていた。
背中を強く打つということはなかったし、むしろ玉座に座りすぎて尻のほうが痛いくらいだった。
身動ぎをする度に痛む肩甲骨。
これは医者を呼んで診察された方がいいだろうか?
しかし、あの医者も我がライフリーズ王国の民であるため色々と可怪しいので、できれば医者には掛かりたくない。
謁見の間で国民から騎士たちからの嘆願という名の熱い国王愛を聞かされつつ、ウォルフリドは昼食に食べた食事をつらつらと思い出す。
唐揚げに、とんかつ、ささみフライ、挟みあげにエビフライ・・・って揚げ物ばっかりじゃん!
エビフライにはまだまだお子様のウォルフリドは大喜びしてしまい、調子に乗った給仕長がどんどん揚げたてを持ってきたのが悪かった。
気が付けばお腹いっぱい食べていたので、油ものが胃から来る背中の痛みなのかと思って考えた。
今日の夕食はあっさりとしたお茶漬けとか、素麺とかにしてもらおうと謁見の休憩の間を取って、傍に控えていた宰相を軽く手で合図をして顔を近づかせる。
神妙な表情で顔を近づかせた宰相は言った。
「今日の夜はお楽しみですよ」
なにが?
そう言って、ウォルフリドはまだ何も言っていないのに宰相は離れていってしまった。
楽しみって何が?夜ってついに俺のベッドに入ってくるとかいう宣言?
やばいやばい、これは身代わりかもしくは闘う道具を用意しておかねばならない。
我が国は平和な国なので武器防具が発展してないと思いきや、良質な資源に恵まれているため、実験が台大大好きな魔導具技師や鍛冶師などらが多数様々な国より移住してきていたりする。
そしてこの国の国民色に染められ、可怪しな魔導具やら発明を申請してくるし、時には見せびらかしに来る。
魔剣できましたーとか、言ってくるのだ。
ウォルフリドに使おうとした者こそまだいないが・・・
ウォルフリドはぶるりと震えた。
謁見の間も決して安全ではない。
あれ?可笑しいな?王様ってこの国一番安全な人間じゃなかっただろうか??
反対側に控える自分を守るはずの騎士団長が静かにしているのが、今日一番の不気味だと思ってしまう。
宰相と騎士団長の自分に最も近しい人間が一番(自身の貞操について)危機感を持たなければならない時点で終わってるだろうとウォルフリドはため息を付いた。
宰相のせいで、今日の夕食は目の前で揚げてくれる高級天ぷらのフルコース、だった。
ウォルフリドがひと口食べる度に、宰相と騎士団長、そして給仕長、はては料理人から一心に唇を見られていたが、そんなん見て何がいいんだ?と思いながら美味しく天ぷらを頂いた。
その夜、ウォルフリドはベッドに短剣を忍ばせて気合を入れていたが、二人はいつも通りに両サイドを陣取りウォルフリドが眠るまで、眠った後も暫く佇んでいた。
夜のお楽しみって天ぷらかいっ!!
ウォルフリドは寝入りばなに心のなかでツッコミを入れたのだった。
今日もライフリーズ王国は平和である。
現国王ウォルフリドはお腹ではなく背中に痛みを感じていた。
背中を強く打つということはなかったし、むしろ玉座に座りすぎて尻のほうが痛いくらいだった。
身動ぎをする度に痛む肩甲骨。
これは医者を呼んで診察された方がいいだろうか?
しかし、あの医者も我がライフリーズ王国の民であるため色々と可怪しいので、できれば医者には掛かりたくない。
謁見の間で国民から騎士たちからの嘆願という名の熱い国王愛を聞かされつつ、ウォルフリドは昼食に食べた食事をつらつらと思い出す。
唐揚げに、とんかつ、ささみフライ、挟みあげにエビフライ・・・って揚げ物ばっかりじゃん!
エビフライにはまだまだお子様のウォルフリドは大喜びしてしまい、調子に乗った給仕長がどんどん揚げたてを持ってきたのが悪かった。
気が付けばお腹いっぱい食べていたので、油ものが胃から来る背中の痛みなのかと思って考えた。
今日の夕食はあっさりとしたお茶漬けとか、素麺とかにしてもらおうと謁見の休憩の間を取って、傍に控えていた宰相を軽く手で合図をして顔を近づかせる。
神妙な表情で顔を近づかせた宰相は言った。
「今日の夜はお楽しみですよ」
なにが?
そう言って、ウォルフリドはまだ何も言っていないのに宰相は離れていってしまった。
楽しみって何が?夜ってついに俺のベッドに入ってくるとかいう宣言?
やばいやばい、これは身代わりかもしくは闘う道具を用意しておかねばならない。
我が国は平和な国なので武器防具が発展してないと思いきや、良質な資源に恵まれているため、実験が台大大好きな魔導具技師や鍛冶師などらが多数様々な国より移住してきていたりする。
そしてこの国の国民色に染められ、可怪しな魔導具やら発明を申請してくるし、時には見せびらかしに来る。
魔剣できましたーとか、言ってくるのだ。
ウォルフリドに使おうとした者こそまだいないが・・・
ウォルフリドはぶるりと震えた。
謁見の間も決して安全ではない。
あれ?可笑しいな?王様ってこの国一番安全な人間じゃなかっただろうか??
反対側に控える自分を守るはずの騎士団長が静かにしているのが、今日一番の不気味だと思ってしまう。
宰相と騎士団長の自分に最も近しい人間が一番(自身の貞操について)危機感を持たなければならない時点で終わってるだろうとウォルフリドはため息を付いた。
宰相のせいで、今日の夕食は目の前で揚げてくれる高級天ぷらのフルコース、だった。
ウォルフリドがひと口食べる度に、宰相と騎士団長、そして給仕長、はては料理人から一心に唇を見られていたが、そんなん見て何がいいんだ?と思いながら美味しく天ぷらを頂いた。
その夜、ウォルフリドはベッドに短剣を忍ばせて気合を入れていたが、二人はいつも通りに両サイドを陣取りウォルフリドが眠るまで、眠った後も暫く佇んでいた。
夜のお楽しみって天ぷらかいっ!!
ウォルフリドは寝入りばなに心のなかでツッコミを入れたのだった。
今日もライフリーズ王国は平和である。
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