異世界転生(仮タイトル)

きこり

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第12話「近代魔法」

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魔獣を倒した冒険者達が相談をしている。その内の一人がこちらに向かって歩いて来た。


何故かロランがビクッとする。うさ耳の兎人族。だが風貌は老兵って感じだ。
うさ耳も古傷が絶えず輪郭がはっきりしない程ボロボロだった。

「ガルべス、エディット、騒がせたな」

「ドク爺、まだ引退しねーのか?」

ガルべスがからかう様に言う

「まだまだほっとけねえ奴らが居るからな」

そう言ってロランをちらっと見る

「爺ちゃんが居るって、まさか?」

「ああ、お前さんに銅板をやれるか見ていた。よく考えろ、一人で100匹も集めろなんて仕事あると思うか?」

ロランが拗ねる。なんか子供みたいだ

ガルべスが単刀直入に聞く

「で、どうだと思う?」

「ダメだな。銅板はやれん」

イラっときた

「なんでだめなの?」

俺を見て姉ちゃんを見る

「エディットの子か?よく似とるな」

パパが照れる

「なんでダメか・・ふむ。ガルべス、フェルヴの戦い方を教えてやれ」

「いいぜ。フェルヴは戦闘の前、必ず精霊の声を聞く。そして使う武器を決めるんだ。
5つの弓がある。一つはボウガン。長距離を狙う大型の弓。そして小型の弓が3つ。
挑発、けん制、足止めと使い分けている。そして精霊魔法はほとんど見た事が無い」

ドク爺が続ける

「大きな力は、その分周囲への影響が大きくなる。今回でも霧に紛れて人が来ていたらどうする?
ロランの隕石の魔法も同じだ。敵を塵に出来るが、周囲にたまたま人が居たらどうする?
魔獣騒ぎの時も、薬草採集をして巻き込まれた人が居たかも知れない。そう考えると使えた物では無い」

「つよいのにだめなの?」

「強すぎるんじゃ。銅板はな、他の領地で仕事が出来る。そして銅板を認めるのはこの地の領主。
ロランが他所の地で何かやらかした時、制御できない様な力で災害を起した時、その責を問われるのは領主であるジャンだ」

「・・・」

返す言葉が無かった

ーーーーー

ドク爺とガルべスとパパが話を続ける。地龍に関してパパ達も報告書を作らないといけないらしい

「なにがせいかいだったの?」

ロランの為に聞く

「簡単じゃよ。一匹ずつ仕留めれば良い。普通に考えれば、一人で狩る数では無いと気付くはずじゃ」

(それで森に冒険者が居たのか)

「エディットは無傷を狙えば、一匹ずつ仕留めると思ったのかも知れんな」

パパを睨む。焦るパパ

「エディだったな、エディットを責めるな。冒険者は一人で活動する事もあるんだ。
ロランが自分で考えなければ意味が無いからの、助言は一切禁止にしておる。ワシの耳ならこの距離でも聞こえるしな」
「じゃがロランは強すぎるから、考えがそこに至らないんだろう」

「・・・」

「まあそれだけじゃ無いんだろうが」

(?)

ドク爺はロランに近寄り頭に手を置く

「ロラン、お主はまだ若い。この地は良い所じゃし、先輩冒険者も有能揃いだ。もっと学ぶが良い」

不貞腐れながらロランは頷いた。なんか叱られた孫みたいだ

「じゃあ解体に戻るか。ロラン、残りも回収してギルドに戻るんじゃぞ」

「わかった」

そう言ってドク爺は解体中の地龍に戻って行き、ロランは回収を始めた。一人で集め出した?今までの言動から信じられない。

パパに聞く

「どく爺さんって?」

「ギルドマスターだよ」

「!?」

「ロランにこの国の言葉を教えた人でもあるんだ」

(なるほど。それで爺ちゃんって懐いてる感じなのか)

姉ちゃんはロランを見て心配していた

「私は・・ロランさんの強さは素敵だと思う」

(うん、俺も思うよ。けど大雑把なんだろうなあ)

ロランの事を考える。近代魔法を覚え、精霊魔法も使い、古代魔法まで扱う。上手に使いこなせれば、世界最高の冒険者になるかも知れない。
勿体ないなと思いながら、姉ちゃんの魔法の事も考える。

(あれ?もしかして?)

ある事を思いついた


ーーーーー


姉ちゃんはロランを手伝いに行く。大丈夫と判断したのかパパとガルべスは地龍の方へ、俺もそっちに行った。
すると新婚冒険者の旦那さんが奥さんに膝枕され寝ていた。一部の冒険者から殺気が漏れている

ドク爺に近づく

「さっきのじょうがいらんとう良いの?」

「若いのには血気盛んな奴も居るからな。溜めこんでそこいらで暴漢になられるよりマシじゃと思っとる」

(ある意味はけ口か)

「殺し合いはご法度だから安心せい」

「でもまだ倒れてるよ?」

「もう起きとる。解体に混ざると狙われそうな雰囲気じゃからな」

(タヌキ寝入りかよ)

まあ確かに、新妻の膝枕は気持ちがよさそうだ。俺も羨ましくなってきた。

(姉ちゃんに膝枕してもらおうか・・でもすぐに足が痛くなるんだろうな)

その時、歓声が上がる

「取れたぜ!」

スキンヘッドの冒険者が鎧の背の部分を綺麗に剥がし取った。うん、悔しさはバネになるよね

他に二人居た女性冒険者にアピールしてる感じだが、二人は解体しながらお喋りに夢中だ。
可哀想なので声を掛けておく

「すごい、きれい」

「だろう?坊主は分かってるな」

「・・・彼女いないの?」

スキンヘッドは、orzな体勢になった

「ろらんしょうかいしようか?」

今度は土下座になった

「かんべんしてくれ」

(ロランは割と可愛いとこがあるんだけどな。顔も悪く無いし)

性癖がちょっとアレだが

地龍にトドメを刺した冒険者が来る。人族だがガルべスに迫る大きさだ。スキンヘッドの肩を叩く

「ひた向きに働いてれば必ず見てくれている女性は居る」

「トッド・・」

「と言う事でさっさと解体に戻れ。まだまだかかるぞ」

すごすごとスキンヘッドは戻って行く。いつの間にか新婚さんも解体に混ざっていた


楽しいな、冒険者達。姉ちゃんと違った目線で興味を持つようになった。

ーーーーー

解体を眺めてると姉ちゃんとロランがやって来る。回収が終わった様だ

「集まったよ」

と姉。パパがドク爺を呼ぶ

「ドク爺、こっちは終わったぜ」

「ふむ。きちんとギルドへ届ける様に。エディットはティアに報告しておいてくれ」

「ああ」

ティアさんはうさ耳の美人受付嬢だ

「どく爺と関係あるの?」

「孫じゃよ」

(なるほど)

「そういや一時期エディって息子が出来たと言っておったが、お主の事か?」

「そうかも」

(なんて会話を家族にしてやがる)

「息子夫婦がひっくり返っとったぞ」

「・・・」

とても可愛いので両親にも大切にされてるんだろう


そうそう。ここで計画を打ち明けないと。ギルドマスターが認めてくれれば心強い

「どく爺、ろらんって普段はどうしてるの?」

「馬と遊んどる」

「・・・」

「じつはねえちゃんのかていきょうしになってほしいんだ」

「エディ?」

姉ちゃんが驚く

「どう言う事じゃ?」

俺はロランと姉ちゃんの会話を説明した。姉ちゃんは魔法使いになりたい。でも現象を起すまでの魔力が足りない。
だけど近代魔法なら姉ちゃんでも使えるとロランは言った。ここを強調した。

そして4月から図書館で学塾と同等の勉強をしようとしてる事。魔法の勉強は無駄になりそうなので、ロランに頼みたいと伝えた。

ドク爺は話を聞いてロランを見る

「近代魔法か・・どうなのじゃ?」

「見た方が早いかな」

ロランは解体してる場所から離れる。皆もついてくる


「エル。エディ。近代魔法が他の魔法と何が違うのか、見つけてみて」

そう言って手をかざす

「これは古代魔法。火よ!」

一言で手の先から火炎放射器の様に火が出る。すごい

「古代魔法は詠唱は不要よ。魔力を直接変換するの。その分消費する魔力も多いわ。
力の差は魔力の他に、使用する者の知識の差も影響が出るわね」

そう言って手を振り火を消す


「次は復元魔法。さっきの魔法と同じ魔力を使うね」

地面に魔法陣を出す

「この身の魔の素を火種と以って大気の息吹の下に灼熱の炎へとはためかせよ」

魔法陣に詠唱が刻まれ火が着く。仰々しい詠唱の割には、焚火にしかならない。

「おんなじまりょく?」

ロランは頷く

「昔の人が魔道具の仕組みを調べ上げて作り上げた魔法陣と詠唱。
でも魔法陣が未完成で古代魔法ぐらいの魔力を送ってもこれぐらい。
他の人だともっと弱い火になるから、獣でもけん制ぐらいにしか使えないわね。無詠唱化も出来ないわ」

そう言って手を振り火と魔法陣を消す


「次は現代魔法。魔法陣の違いが見て分かるわ。そして同じ魔力ね」

再び魔法陣を出す。何が違ったのか分かり辛いけど、これは俺と姉ちゃんも書いてる魔法陣だと分かる。

「盤上の力よ摩して熱となり我が魔力を酸素と以って結びつけよ」

(なるほど)

魔法陣に詠唱が刻まれて赤くなり、火がついた。そして一気に燃え上がる。
キャンプファイアーの様だと思ったら、どんどん青くなりガスバーナーみたいな火になる。古代魔法並みの魔力を送り続けてるからだ。
大きさは古代魔法程も無いが、一点の熱量はこちらが高そうに見える。

俺以外は唖然としていた

「これが現代魔法の火。さっきの古代魔法と同じ魔力を使ってるからちょっと勢いがあるわね」

「ちょっと所じゃねーぞ?」

ガルべスが呆れる

「かっこいい」

姉ちゃんの目が輝いている

そして手を振り、火と魔法陣を消した。ロランが姉を見る


「次は近代魔法。詠唱はとても面倒だから簡単にするけど、明確な違いがあるからそれを当ててみて」

姉ちゃんは頷く。離れた場所に魔法陣が出来る

「盤上をCH4、言の葉を2O2、レンジ4mとする」

魔法陣が青く輝き、書き込まれた詠唱が緑に輝く。そして一瞬爆発が起こった

「「「うおっ」」」

パパとガルべスとドク爺が伏せる。姉ちゃんは茫然としている。俺は何故か大丈夫だと思った。
そして火柱となり上空高く20mも無いぐらいだろうか、立ち上った。

「ロラン!」

ドク爺が怒る

「大丈夫だよ。上に行くようにしてるから」

解体をしていた冒険者達もこちらを見たが・・

「なんだ、ロランか」

そう言って解体に戻った

「エル、違いは分かった?」

「詠唱?」

「そうじゃない」

ロランは腕を組んで立ったまま

「いまのえいしょうでああなるの?」

聞いてみた。ロランは首を振る

「元になる分子と正確な反応式を知らないと無理よ。私は無詠唱化してるから省略できるの」

「かがく・・」

「よく知ってるね。指南書の最後に、世界の全ては方程式で表せれると記入していたわ。
そのままの意味なら、アオキは魔法で世界を作る事も出来るのかも知れないわね」

俺はロランと話をしていてある事に気付いた。姉ちゃんを見る

まだ考えている

「ねえちゃん、ろらんをよく見て」

「エディは近代魔法を使えるかもね」

ロランに褒められる。姉ちゃんも俺とロランの様子を見て気がついた。

「あ!」

「分かった?」

「魔力を送っていない?」


「そう。近代魔法はカガクによって勘違いさせられた魔法なの」
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