異世界転生(仮タイトル)

きこり

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第37話「オーサー」

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今日の夕食はローレンス様と『タマ』も増えたので賑やかだ。
『タマ』と子虎の経緯も、お互い説明した。


ちなみにじいちゃんはローレンス様も『タマ』も知っていた

「こいつめ、滅多に姿見せんのにエディに付いてくるとは・」

そう言いながら『タマ』を掴み、顎の下をコショコショする。
ローレンス様はママに質問攻めされている。ママは意外とミーハーだった。

姉ちゃんは子虎にミルクをあげている。今だけ室内に入れるのを許可されてるみたいだ

(姉ちゃんは良い母親になりそうだな)

「この虎になまえあるの?」

「うん?つけてないよ?」

「そうなの?」

「名前付けちゃうと、別れる時に辛くなるって」

「へー・・いつまで居るの?」

「う~ん。ルッツェルさん次第?」

猫耳の粋なおじいさんか・

(ねえ、タマ?)

(ナニ?)

(あの虎って、姉ちゃんに懐いてる?)

(オイシイ、ママスキダッテ)

(心配は無いか)

「・・・」

(あの虎もタマみたいに会話出来ないかな?)

(ソレハモウ、トラジャナイヨ?)

(確かに。って、その言い方だと出来るの?)

(・・ママナラデキルヨ)

(どうするの?)

(アオキミタイニスル)

(俺?記憶みたいに?)

(ボクタチノチシキ。デモトラハ、リュウダトカンチガイスルカモ?)

(自分が龍だと思ってしまう訳か・・ってタマ達は自分を龍って言うの?)

(ドラゴンデモ、ワカルヨ)

グリモアが地球から持って来た生命は、呼び名がほぼ同じ。そのままのもある。
じゃあ龍は?

(グリモアが『タマ』達を、龍やドラゴンと名付けた?)

(・・グリモアハ、アッタコトナイ)

(俺の知識を覗いたか・)

もしかしたら俺と『タマ』が繋がれる理由に関係するかも知れない

ーーーーー

ローレンス様が風呂から出て薪置き場に行こうとする。
パパとママはリビングで寝るように勧めている。

「リビングはいつでも寝れますが、薪置き場は一生に一度かも知れません」

そう言い荷物を持って外に行った。
パパが追いかける。薪置き場を片付けに行ったのかな?

俺は3人で風呂に入るが、今日は2匹増えた。
ロランが俺を洗ってくれる。俺は『タマ』を洗う。姉ちゃんは子虎を洗う

「やっぱり名前あったほうがよくない?」

「そうかな?」

「『タマ』も名前なかったらよびづらいし」

「うーん。そう言えばどうして『タマ』なの?」

(アオキさんのせいです)

「えっと、てきとう?」

「ふーん。じゃあエディが付けて」

「え?リックみたいにねえちゃんがすれば?」

「リックはずっと一緒だけど、この子は違うし・・」

そう言いながら太腿の上に子虎を置き、お腹をコショコショする。
子虎も手にしがみ付いて、喜ぶ様にしている。

「なまえね・・」

言われてから気づいたが、俺にもネーミングセンスは無さそうだ

(定番と言えば何だっけ?・・太郎?この世界では似合わんな)

「えっと・・『シロ』」

(・・キイロナノニ?)

(一々知識を見ないで)

「『シロ』・・『シロ』かあ。良いかも?」

ロランも気に入った様だ

「『シロ』。うん、良い名前。理由はあるの?」

「うーん、なんとなく」

「エディはセンス良いね」

(センスが無い結果です)

こうして子虎の名前は、日本語読みで『シロ』となった

ーーーーー

風呂を出てベッドに入る。姉ちゃんが『シロ』と寝れるのは今だけなので、俺はロランの部屋に行く

「そうだ、ロランにおみやげがあるよ」

そう言ってウエストバッグから出す

「指輪・・」

「昔にアオキが作ったまそうぐって言ってた」

(本当かどうかは分からない)

「もう効果がないからやすかったんだよ」

「でも綺麗」

「くらーけんとかなんとか言ってた」

「クラーケンの目の一部ね。魔力を流すと暗闇でも遠くまで見通せるって聞いたよ」

「へー」

「ありがとうエディ」

そしてロランにキスの嵐をもらった

(・・アオキトロランハ、ツガイ?)

(いや、違うけど)

(デモ、ノゾンデル?)

(・・否定はしません。てか『タマ』は誤魔化せないし)

ロランはとても綺麗だ。前世の俺だと、全く手が出せない高根の花である。


ーーーーー


翌朝。朝食を待ってるが、姉ちゃんとロランが戻って来ない。
なので馬舎に行ってみた。

「・・・」

姉ちゃんとロランがモデルになってた。二人が並んでポルとリックが寄り添っている。

(どんな絵に・・なるほど。ロランは賢者だな)

となると、聖女ポジションは誰になるのか?

(俺?いやいや、聖女は無いな)

聖女と言えば、癒しである

(ジェフリーさん?でもおじいさんが聖女ってどうだろう?)

眺めてると書き終わった

「よし。これを絵にして送らせてもらうよ」

「ありがとう」

姉ちゃんがお礼を言っている

「えーと、なにしてたの?」

「お礼は何が良いかって聞かれて、ロランと一緒に書いてもらったの」

(なるほど。泊めたお礼か・・ん?)

ローレンス様に聞く

「えっと・・これはしたがき?」

「そうだよ。戻ってからきちんと絵にするんだよ」

(下書きの状態でも十分すぎるけど・・)

「やっぱりしゃしんより味があるね」

「しゃしん?何だいそれ?」

(うーん・・前世では当たり前だったからなあ・)


俺はウエストバッグから一枚の写真を取り出す。マークスリで研究メンバー全員で撮った写真だ。

「これは・・これは何だい?」

「しゃしん。まだかいはつ中で、それは試しにうつしたやつ」

「これはありのままを残す物なのかい?」

「そうだよ。でもそのまますぎてつまらなかったりする」

「つまらない事は無い。これはすごいよ」

(前世でも大昔はそうだったのかな?)

ふと思った

「ろーれんす様だったらどうつかうの?」

「世界を残す。今の時代、そして街並み。今を生きる人々がどんな生活をしていたのか、それを後世に残せる」

「・・絵でもできない?」

「これを絵で描こうと思ったら、どれだけ時間がかかるか・・」

(まあ、手書きはね・)

確かに前世ではそうだ。過去の出来事を写真や映像で見れるのが当たり前だった。
だがこの世界は、まだ絵しか無い

写真に釘付けになってるローレンス様

「あしたけんきゅう室にくる?しゃしん機あるよ?」

「良いのかい?」

「うん」

本当は秘密なのだが、この人は大丈夫だと何故か思った


朝食を食べて『シロ』と遊ぶ。柵の中で自由にさせる。
と言っても、まだヨチヨチ歩きだ。

つたない足取りで『タマ』に近づく・・が、おっかなびっくりな感じに癒される

(普通に子猫だな・・親猫ぐらい大きいけど)

まだ生まれて間もないが、すでに普通の猫の大きさがある。
赤ん坊なのもあって、ぬいぐるみにしか見えなくて可愛い。

「きょうは勉強いくの?」

「うん。今日は治療院だよ」

(なるほど)

『シロ』は衛兵さんや獣人さんが見に来てくれると聞いている。
じいちゃん、ばあちゃんが居るが、じいちゃんは車椅子だし、ばあちゃんは普通の主婦だ。


ーーーーー


午後。『タマ』が湖に帰ったので、俺も勉強について行った。
ロバートさんが来れないので、共用語と剣術は休みになる。

王宮からデリス行きの使者が到着し、準備に忙しいからだ。

「全員揃うのは久しぶりだねえ」

ジェフリーさんはニコニコしながら俺の名札を渡してくれる。

(医療支援技術、研究員?)

ロランを領主様が雇用して、研究者として新部署に配置したそうだ。
アオキの封印されてた技術を、研究開発してる人達と同じ立場である。

本格的な作業は、姉ちゃんの夏休み明けになる。
姉ちゃんはロランの弟子なので、助手扱いになっていた。

ロレインとセレスは勉強に来ているだけなので、特別な役職は無い。
と言うか、領主の子に与えられない。

(これは骨か)

今やってるのは骨折の治療。人の体は沢山の骨があるので、それをすべて覚えないといけない。
そして詠唱を作る。使えるかどうかは実際に治療しないと分からない。

なのでいくつか詠唱を作り、まず発動するかどうかを見る。その後に議論する。

「このえいしょうは、ちりょうに使うの?」

「発動する物は試しにやってみる。もちろん許可は取るよ」

「へー」

「でも、まだ成功率は1割も無いな。それでもいくつかは完成してるよ。エル君」

ジェフリーさんは姉ちゃんに何かを促す。そして姉ちゃんが魔法陣を見せてくれる。

「これは熱傷。次が・・これは打ち身だね。次のは裂傷だな。骨にはダメージが無い場合だ」

(ふむ)

「これは切り傷だね。包丁やナイフの場合。これは・・水膨れ。軽い火傷だ」

「え?ほとんどできてない?」

「そうだね。怪我は結構対応できる。でも病気は難しいんだ」

(まあウイルスとかだと面倒だよな)

ウイルスを調べるのに顕微鏡とか必要・・顕微鏡?マークスリで見なかったな

「どうしたんだい?」

「ん。ちょっと思いついただけ。それで、これで治せるの?」

「裂傷の場合、一度に直すのはロランぐらいの魔力が必要だ。
私やロレインは複数回。エル君は完全には無理だった」

「それでもすごくない?」

「そうだね。魔力が少なくても医療支援が出来る事を証明してくれた」

(ふむ)

「まだ怪我だけでも他にある。特に骨折は複雑だ」

話してると看護師さんが入って来た

「先生、急患です。高所からの落下の様です」

「分かった。ロラン、来てくれるか?」

「いいよ」

ロランと姉ちゃんが席を立つ。ロレインとセレスも見学に行く様だ

「ちりょうするの?」

「魔法による医療支援をして良いか聞くんだ。そのために紹介するんだよ」

「へえー」

そして俺はしばらく待つ。暇なのでさっき見た魔法陣を、思い出しながら作ってみた

(何だろう?記憶力が良くなってる気がする)

ーーーーー

ロランが戻って来た。ちょっと残念そうだ

「どーだったの?」

「癒しの魔法は失敗。今ジェフリーさんが治療してるわ」

(ふむ)

「こっせつだけ?」

「他の傷はエルがサポートしてる。私がすると後でややこしくなるから」

(ロランの魔力だと一発で治せるんだっけ・・確かに面倒になりそうだ)

ロランは魔法陣を2つ出し、詠唱を考える。2つ出せるのはロランぐらいしか居ないと聞いてる。
もしかしたらアオキもそうだったのかも?

※種類によるがもっと出せます

(大腿骨と脛骨?太腿から脛か、重症だな)

俺も一緒になって考える


治療が終わったみたいで姉ちゃん達が戻って来た。

「ジェフリーさんは?」

「しばらく患者さんの方にかかるから、今日はもう終わりって」

「そうなんだ」

ロレインが話しかけてくる

「そうだエディ。戻って来るのは明日中で良いみたいだよ」

「そうなの?」

「役人が来てるからね。今はフレアや付き人に聞き取りしている。明日まで大変みたいだから」

「うん」

王宮も一部の人は知っているが、成果が出るまで俺の事は内緒になっている

(今日もロランと寝るのか・・指輪、今晩にしたら良かった)

さすがにエディも恥ずかしかったのだ


ーーーーー


少し時間が早いけど帰宅する。
ロランも治療院に勤めてるのでは無いので、一緒だ。

「人がきてる」

「ほんとだ。オーサーさん?」

(え?何でその人来てるの?)

ロランが俺の腕をガシッと掴む

「どうしたの?」

「・・・」

訳が分からないまま柵に入った。

「おう、エル。帰って来たか」

「オーサーさん!」

「前に言ったろ?」

「オーサー、来てくれたんだね」

「ああ。しかしルッツェルが来るなら意味無かったな」

「ううん。ありがとう」

(姉ちゃん、最強の人といつの間に親しく?)

そして魔法使いっぽいおば・・お姉さんが近づいて来る

(ママぐらい?30前後かな?)

「君がエディ君?私はエルナルディよ」

「え・えるなるで?」

ロランが俺を後ろから包む様に引き寄せる

「ほんとに来たのね?」

「うーん。可愛いわね。色んな事してあげたくなっちゃう」

(この人、ヤバくね?)

どー見ても飢えた獣だ

「それにエルザなら文句も無いでしょうし?エディ君が同意してくれたらね」

「ママをしってるの?」

「ええ。同期だからね」

(29歳か・・)

「あいにく、もうエディの相手は決まってるの」

そう言いロランが指輪を見せる

「婚約指輪よ」

(違いますよ?)

「でもエディ君、持ってないじゃない?」

「っ・・ゆ、指輪が大きくてつけてないだけよ」

「ふう~ん。ねえ?婚約ってどう言う手続きなのか知ってる?」

「え?えっと・・お、お互い約束するの」

「もしかして何にも知らない?恋愛も経験あるの?」

「え、エディと・」

「もしかして初心?」

「・・・」

「色々教えてあげようか?」

そう言いロランの肩を組み、ボソボソと何か話している

(ロランがチンピラに絡まれてるみたい・・)


ロランとエルナルディを放っておいて、姉ちゃんとオーサーのとこに行く

「お前がエディか。ちっこいな」

(3歳だし)

まじまじとオーサーを見る。ある俳優を思い出した

(イケメンじゃない、ジェー〇ス・ディーンだ)

『シロ』はギャアギャア鳴きながら、姉ちゃんにすり寄る

「ミルクね。ちょっと待ってね」

そう言って用意に行った。オーサーは俺を見ている

「ん?なに?」

「日本人と聞いてたが、見た目は違うんだな」

「はい?」

ーーーーー

エルナルディとロランがまだ話をしている。時々ロランが「先生」と言っていた。
何があった?

姉ちゃんは『シロ』にミルクをあげている。
俺とオーサーは、離れて姉ちゃんを見ていた。

(・・何から聞こう?)

「ずいぶんと不思議そうな顔してんな」

「そりゃあ・・ね」

「俺はお前を殺す為に、この世界に放り込まれた」

(俺を?)

「どうして?」

「さあ?地球の知識を広める日本人を殺してくれって言われただけだ」

「・・かみさまに?」

「ああ。どいつかも覚えてない」

「ぼくをころすの?」

「死にたいのか?」

「しにたくないよ?」

「じゃあ良いだろ」

「ぼくをころすためにこの街にきたのじゃないの?」

「俺は魔族から生まれた。そしてすぐ捨てられた」

「・・かみさまが、その親をえらんだ?」

「たぶんな。神を呪ったぜ」

(・・・)

「そんな時にヴィスに拾われた。俺にとっては女神だったね」

「おくさん?」

「おう、俺の子も生まれたぜ。双子だ」

「へー」

「たぶん前世の俺には信じられない人生を、今歩めている」

「たぶん?」

「あまり記憶が無いんだ。前世の知識は殆ど奪われた」

「かみさまに?」

「ああ。俺がアオキの書を理解できない様にだろう」

(なるほど)

「で、エディが翻訳してると聞いてな。すぐにピンと来た」

「・・ぼくをころさなかったら、かみさま怒らない?」

「死にたいのか?」

「しにたくないよ?」

「なら良いじゃねえか」

「・・でも、監視とかないの?」

「何も感じられない。この世界にはもう居ない」

「そうなの?」

「ああ。どいつか知らんが神も「対策しました」って建前だけで良いんだろ」

(神様は公務員かよ)

「でもよくグリモアにバレなかったね」

「俺はグリモアには見えないらしい。まあお前と会った時点で見つかるがな」

(ふむ。地球の神はグリモアより上位だっけか)

「グリモアはどうするのかな?」

「どうもしねえだろ?俺もする気ねえし」

「地球のかみと対立しちゃったらかわいそうだし・・」

「その時は俺が神共をぶった切ってやるよ」

「・・おーさーが怒られない?ぼくをころす為にきたんでしょ?」

「死にたいのか?」

「しにたくないよ?」

「それならこの話はもう良い」

「・・そうだね」

「今は新しい人生を楽しめる。理由が分からんが、やり直せてるって気がするぜ」

「ふーん。でもよく魔族のひととけっこんしたね」

「ヴィスは美人だぜ。出会った時に嫁にすると決めてた」

「え?そんな早く?」

「おう」

「としの差すごいのに、よくきめたね」

「はあ?女は年上が良いに決まってるだろ?」


「・・・」



俺とオーサーは、固く握手を交わした
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