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文筆業とか言ってみたり
5 一緒くたにされちゃ困る
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味噌とは大豆を使った発酵食品で様々な食べ物と調和する、懐の深いスープベースであるとかなんとか適当なことを書いた。ついでに、醤油と大豆原料の発酵食品ってことで納豆のことも。
エッセイを書きあげるといつものようにまずチェルト君に読んでもらおうと思ったんだけど、残念ながら今日は体調が悪いらしい。
だからなのか、電話越しの彼はちょっと弱気になっていた。
「ごめん、ボク、無神経だったかも。ルノンに故郷の味だなんて」
僕は驚いて、「え!?」と大きな声を出してしまった。
「全然だよ! 今さら帰りたいとも思わないし」
強がりでも何でもないんだけれど、「でも……」とつぶやくチェルト君の声は沈んだままだ。
「僕さ、選んでここにいるんだよ。いまさら帰れと言われても全力で拒否するね。ミラロゥのいない世界なんてもう考えられないし」
彼を元気づけるためというよりは、思ったままを話した感じだ。チェルト君にもそれが伝わったのか、電話の向こうでふっと笑う気配がした。
「そうだよね。運命のつがいに出会ったんだから」
「そうだよ。何を食べるかより、誰と食べるかの方が大事なんだ」
「うん、そうかもね。うん、本当にそうだよ」
チェルト君の声にすこし張りが戻ったようなので、僕はホッとした。
「じゃあ、掲載されたら読んでね」
「うん、楽しみにしてる」
電話を切ったあともなんだか温かいものが胸に残った。
僕の心配をしてくれる人も、幸せでいて欲しい人も、全部こっちの世界にいる。
短い会話の中でしみじみと思った。
時間も空いたことだし、午後から原稿を届けに行こうかな。
家の鍵を指さし確認したあとは、のんびり坂道を下って街中を目指す。
今日はカーキのチノパンに黒いTシャツ。日差しが強いのでキャップをかぶった。
編集部が入っているビルの薄暗い階段を登って部屋を覗き込むと、担当さんは電話中だった。
忍び足で近づいて原稿だけ置いて帰ろうと思ったんだけど、見つかって待つように手ぶりで指示される。
担当さんは間もなく電話を置いて、僕を手招いた。
「お願いします」
原稿を渡して、彼がサッと目を通すのをドキドキしながら見守る。
彼はひとつ頷いて、気軽な調子で言った。
「じゃあ、フォノムラ先生この調子で次も頼んますわ」
直しがないのはいいことだけど、この人、感想も次回作の提案もないんだよな。基本放置。
わかっちゃいたけど、「面白い」の一言くらいあってもいいと思う。
やっぱり、チェルト君に読んでもらいたかったな。
それにしても次かぁ。
カレーにしようかラーメンにしようか迷うところだけど、暑くなってきたしカレーかな。
こっちにもスパイスたっぷりの料理はあるけど、日本のカレーとなんか違うんだよな。
悩みながら、僕の足は自然と海へと向いた。
正確にはその手前にある、赤と白のサンシェードがいかにも可愛らしいジェラート屋さんへ。
小さな店の前にはパラソル付きのテラス席があって、天気がいいせいか今日はいつも以上に賑わっていた。
この店を切り盛りするのは二十台後半くらいの気さくな男性で、あごひげがよく似合っている。
軽く挨拶を交わした後、僕はショーケースを覗き込んだ。この店の売りは季節の果物を使ったものだけど、定番のバニラなんかも美味しいんだよな。
「ルノン君、外、満席だろ? そこで食べてっていいよ」
「いいんですか?」
「今日は日差しが強いから」
人懐こい笑顔でオーナーが指示したのは、L字カウンターの短辺だ。ひっそりと小さな丸椅子が置かれている。
心遣いに感謝しながら甘酸っぱいさくらんぼのジェラートを味わっていると、お客さんが次々やってくる。交わされる挨拶や笑い声、それに、店内のラジオから聞こえてくるゆったりした音楽。
平和だなあ。
そう思っていた僕だが、突然、雰囲気をぶち壊すような歌声がラジオから流れだした。
なんだこの下手すぎる『鳩ぽっぽ』。
四小節ほどまぬけな歌声を聞いたあと、僕は絶叫した。
「はあ? はあああああ!?」
これって、僕の声じゃないか。
どうしてラジオからこんなものが聞こえてくるんだ。
『いやあ、なんとも可愛らしいというか、微笑ましい歌声ですね。これはなんでも異世界の歌なんだそうです』
異世界の歌なんだそうです、じゃないよ!
それ、名前を出さなくてもほぼ名指しだからなっ。
こんなん放送していいなんて、許可した覚えはないんだけど!
僕は信じられない思いで天井付近に取り付けられたスピーカーを凝視した。
脳裏に浮かんだのは、あのちゃらけた民族学者だ。サングラスに、派手な開襟シャツの。
「あ~い~つ~か~!」
僕は威嚇するアリクイのように両手を突き上げていた。
「ルノン君?」
オーナーがおそるおそると言った感じで声をかけてくる。ここで騒いじゃダメだ。迷惑になってる。
「ごめんなさいっ!」
僕は逃げるように店を飛び出した。そしてそのまま海まで駆けた。
「なんでなんだよおおおおおおおっ!」
光る海原に向けて叫んだところで怒りは収まらない。
僕は編集部に舞い戻って、ぜーはー息を切らしながら、担当さんに訴えた。
「このあいだの、研究者さんと繋いでください!」
研究目的だっていうから歌ったのに、公共の電波に乗せるなんて聞いてない。ラジオもこれ以上流さないよう止めてください!
僕は必死で訴えたけど、編集部の人々はどことなく乾いた笑みで聞いていた。
「研究目的なんですから、広く知ってもらわにゃならんじゃないですか」
「え?」
「現につがいさんだって、フォノムラ先生のこと研究して発表なさってるんじゃないですか?」
「それとこれとは……」
「ちがいませんよ。こっちはよくてそっちはダメとはならんでしょう」
僕はぐっと唇を噛んだ。
違うだろ。
僕はミラロゥのことを思った。
僕は、異世界からやって来た後天性のオメガだ。
だからこちらの世界のオメガと同じ薬が使えるかわからなかった。効果のほどや副作用の有無。そう言ったものをミラロゥは慎重に、僕の気持ちや体調に考慮しながら調べてくれた。
それに、血液なんかのデータだってむやみに公表してはいない。
彼らがしている研究と、あの民族学者を名乗る男の行為は全く別ものだ。
一緒くたにされちゃ困る!
「ともかく! あの人に、勝手なことをしないよう伝えてください!」
僕の勢いに気おされたのか、それきり、ラジオから『鳩ぽっぽ』が聞こえてくることはなかった。
だから、すっかり安心していたんだけど……。
エッセイを書きあげるといつものようにまずチェルト君に読んでもらおうと思ったんだけど、残念ながら今日は体調が悪いらしい。
だからなのか、電話越しの彼はちょっと弱気になっていた。
「ごめん、ボク、無神経だったかも。ルノンに故郷の味だなんて」
僕は驚いて、「え!?」と大きな声を出してしまった。
「全然だよ! 今さら帰りたいとも思わないし」
強がりでも何でもないんだけれど、「でも……」とつぶやくチェルト君の声は沈んだままだ。
「僕さ、選んでここにいるんだよ。いまさら帰れと言われても全力で拒否するね。ミラロゥのいない世界なんてもう考えられないし」
彼を元気づけるためというよりは、思ったままを話した感じだ。チェルト君にもそれが伝わったのか、電話の向こうでふっと笑う気配がした。
「そうだよね。運命のつがいに出会ったんだから」
「そうだよ。何を食べるかより、誰と食べるかの方が大事なんだ」
「うん、そうかもね。うん、本当にそうだよ」
チェルト君の声にすこし張りが戻ったようなので、僕はホッとした。
「じゃあ、掲載されたら読んでね」
「うん、楽しみにしてる」
電話を切ったあともなんだか温かいものが胸に残った。
僕の心配をしてくれる人も、幸せでいて欲しい人も、全部こっちの世界にいる。
短い会話の中でしみじみと思った。
時間も空いたことだし、午後から原稿を届けに行こうかな。
家の鍵を指さし確認したあとは、のんびり坂道を下って街中を目指す。
今日はカーキのチノパンに黒いTシャツ。日差しが強いのでキャップをかぶった。
編集部が入っているビルの薄暗い階段を登って部屋を覗き込むと、担当さんは電話中だった。
忍び足で近づいて原稿だけ置いて帰ろうと思ったんだけど、見つかって待つように手ぶりで指示される。
担当さんは間もなく電話を置いて、僕を手招いた。
「お願いします」
原稿を渡して、彼がサッと目を通すのをドキドキしながら見守る。
彼はひとつ頷いて、気軽な調子で言った。
「じゃあ、フォノムラ先生この調子で次も頼んますわ」
直しがないのはいいことだけど、この人、感想も次回作の提案もないんだよな。基本放置。
わかっちゃいたけど、「面白い」の一言くらいあってもいいと思う。
やっぱり、チェルト君に読んでもらいたかったな。
それにしても次かぁ。
カレーにしようかラーメンにしようか迷うところだけど、暑くなってきたしカレーかな。
こっちにもスパイスたっぷりの料理はあるけど、日本のカレーとなんか違うんだよな。
悩みながら、僕の足は自然と海へと向いた。
正確にはその手前にある、赤と白のサンシェードがいかにも可愛らしいジェラート屋さんへ。
小さな店の前にはパラソル付きのテラス席があって、天気がいいせいか今日はいつも以上に賑わっていた。
この店を切り盛りするのは二十台後半くらいの気さくな男性で、あごひげがよく似合っている。
軽く挨拶を交わした後、僕はショーケースを覗き込んだ。この店の売りは季節の果物を使ったものだけど、定番のバニラなんかも美味しいんだよな。
「ルノン君、外、満席だろ? そこで食べてっていいよ」
「いいんですか?」
「今日は日差しが強いから」
人懐こい笑顔でオーナーが指示したのは、L字カウンターの短辺だ。ひっそりと小さな丸椅子が置かれている。
心遣いに感謝しながら甘酸っぱいさくらんぼのジェラートを味わっていると、お客さんが次々やってくる。交わされる挨拶や笑い声、それに、店内のラジオから聞こえてくるゆったりした音楽。
平和だなあ。
そう思っていた僕だが、突然、雰囲気をぶち壊すような歌声がラジオから流れだした。
なんだこの下手すぎる『鳩ぽっぽ』。
四小節ほどまぬけな歌声を聞いたあと、僕は絶叫した。
「はあ? はあああああ!?」
これって、僕の声じゃないか。
どうしてラジオからこんなものが聞こえてくるんだ。
『いやあ、なんとも可愛らしいというか、微笑ましい歌声ですね。これはなんでも異世界の歌なんだそうです』
異世界の歌なんだそうです、じゃないよ!
それ、名前を出さなくてもほぼ名指しだからなっ。
こんなん放送していいなんて、許可した覚えはないんだけど!
僕は信じられない思いで天井付近に取り付けられたスピーカーを凝視した。
脳裏に浮かんだのは、あのちゃらけた民族学者だ。サングラスに、派手な開襟シャツの。
「あ~い~つ~か~!」
僕は威嚇するアリクイのように両手を突き上げていた。
「ルノン君?」
オーナーがおそるおそると言った感じで声をかけてくる。ここで騒いじゃダメだ。迷惑になってる。
「ごめんなさいっ!」
僕は逃げるように店を飛び出した。そしてそのまま海まで駆けた。
「なんでなんだよおおおおおおおっ!」
光る海原に向けて叫んだところで怒りは収まらない。
僕は編集部に舞い戻って、ぜーはー息を切らしながら、担当さんに訴えた。
「このあいだの、研究者さんと繋いでください!」
研究目的だっていうから歌ったのに、公共の電波に乗せるなんて聞いてない。ラジオもこれ以上流さないよう止めてください!
僕は必死で訴えたけど、編集部の人々はどことなく乾いた笑みで聞いていた。
「研究目的なんですから、広く知ってもらわにゃならんじゃないですか」
「え?」
「現につがいさんだって、フォノムラ先生のこと研究して発表なさってるんじゃないですか?」
「それとこれとは……」
「ちがいませんよ。こっちはよくてそっちはダメとはならんでしょう」
僕はぐっと唇を噛んだ。
違うだろ。
僕はミラロゥのことを思った。
僕は、異世界からやって来た後天性のオメガだ。
だからこちらの世界のオメガと同じ薬が使えるかわからなかった。効果のほどや副作用の有無。そう言ったものをミラロゥは慎重に、僕の気持ちや体調に考慮しながら調べてくれた。
それに、血液なんかのデータだってむやみに公表してはいない。
彼らがしている研究と、あの民族学者を名乗る男の行為は全く別ものだ。
一緒くたにされちゃ困る!
「ともかく! あの人に、勝手なことをしないよう伝えてください!」
僕の勢いに気おされたのか、それきり、ラジオから『鳩ぽっぽ』が聞こえてくることはなかった。
だから、すっかり安心していたんだけど……。
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