【R18】異世界で魔術師と(奴隷!?)契約しました

ほのじー

文字の大きさ
24 / 28

多忙の理由

しおりを挟む

「ヴォルティス様・・・ごめんなさい。ヴォルティス様・・・あれからエッチしてくれないから・・・」
「ああ・・・俺でオナニーするミサキは可愛くてつい何も言わずにそのまま寝た振りをしてしまった。すまない、俺も仕事に必死だったからミサキの欲求不満にも気づいてやれなかったな。でも昨日ようやく完成した。おいで、見せてあげる」



ヴォルティスは移転魔法を展開する。すると牧場のような場所に豚のような動物が走り回っていた。



「この魔物はビーノと言って、人間に近い細胞をしている。数匹にミサキの血を流し続けたら、このビーノからミサキの血にそっくりな血が流れだした。そしたら野生の悪魔たちもこの牧場に匂いにつられてやって来ていたよ」
「そんなことが・・・」
「ちょっと待ってね」


ヴォルティスはそのビーノから少し血を拝借して、移転でまた部屋に戻ってきた。そしてヴォルティスは複雑な魔術式が書いてある皿の上に乗せる。



「これは血に性欲の高ぶりを錯覚させる魔術式だ」
「そんなことが・・・できるの!?」


ーバンッ!!


ベルマンが部屋に押し入ってきた。


「うひょー!いい匂い!!なんでミサキの血があるの??僕飲んでいい?飲んでいいの??」
「ああ、いいぞベルマン」



ーペロペロ


「ああー!ミサキの血はいつ飲んでも旨いなぁー」
「それは良かった」



(ベルが・・・私の血だと思ってる・・・)



「ご馳走さまぁ、また僕眠くなってきたから、寝るねぇ」


Zzz・・・・



「全然気づいてなかったわね」
「そうだろう。これでミサキは毎週血を渡さなくて済む」
「・・・ヴォルティス様は・・・私の性欲をもう高めたくないんですか・・・?」



美咲は少し落ち込んだ。



(そんなに嫌だったんだ・・・)



「勘違いしないでくれ。俺はミサキの血を飲むベルマンにさえ、嫉妬してしまう嫉妬深い男なんだ」
「え・・・」
「これからも俺が魔術師であるかぎりベルマンに血を与えないといけない。ブラッドドネーターを派遣してもらうのはいいが、いつレディ・ミシェルのように君を貶めようとするか分からないし、だからといって君を犠牲にしたくはない」


ヴォルティスは美咲をぎゅっと抱きしめた。



「本当は・・・毎日でも抱きたいと思ってる。今だってほら」


美咲のお腹にヴォルティスの再び大きくなった部分が当たっていた。


「不安になったらいつでもまた感情を流してあげるから、ミサキもエッチな気分になって黙ってちゃだめだよ」
「っ・・・」


あれから美咲とヴォルティスの感情の交差を封印させた。感情が流れ込む感覚はとても気持ちよいのだが、さすがに普段の生活で支障があるのと、恥ずかしいものがあるので封印してもらったのだ。


(いっつもヴォルティス様のこと考えてるってバレるのも恥ずかしいわ・・・)



「ミサキ、今日は休みだろう?一緒に買い物に行こう」
「はい!」
「その前に・・・もう一回だけ・・・」



ヴォルティスは美咲に優しいキスをした。


「はぁ・・・はぁ・・・」
「綺麗だ、ミサキ」


先ほどとは違い二人はゆっくりと高め合い、ヴォルティスは美咲の背中や首筋を丁寧に舐めた。


「ミサキ、ミサキ、愛してる・・・」
「ヴォルティス様・・・私も愛してます」









「ほら、ここはどうだ?」
「・・・ええ、とても素敵です。でも、なんで?」


ヴォルティスは買い物だと言って美咲をとある場所に連れていった。そこは森から一時間程の街中にあるお屋敷で、庭には噴水や花壇、畑のある大きな屋敷であった。



「ここを買おうと思うんだ」
「え・・・」
「ここの寝室に俺たちのベッドを置こう」
「ヴォ、ヴォルティス様?」



ヴォルティスは横にいた美咲の頭にキスをした。


「結婚しよう、ミサキ」
「け、結婚!」
「嫌か・・・?」



ヴォルティスは美咲の顔を不安そうに覗きこんだ。


「ぜ、全然嫌じゃないです!・・・本当に、私で良いんですか?」
「もちろん、ミサキじゃないと俺は嫌だ」


美咲は嬉しくて涙がホロリと落ちた。ヴォルティスは美咲の涙を拭い瞼にキスを落とす。



「じゃあ早速ベッドとか色々買わないとな」
「でも、森の家は?」
「薬草作りや実験に便利だからあの家は残しておくが、基本はこっちに住む予定だ」
「嬉しいです・・・私新居、夢だったんです」



庭の上に寝転んだ美咲をヴォルティスは眩しそうに見つめた。



「じゃ、早く家具を買いに行こう。すぐにでも君との新婚生活を楽しみたい」
「はい!!」



美咲とヴォルティスはその後、家具屋で色々と購入した。ヴォルティスはセンスがないからと、ほぼ美咲が決めたのだが。





しおりを挟む
感想 15

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

今夜は帰さない~憧れの騎士団長と濃厚な一夜を

澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ラウニは騎士団で働く事務官である。 そんな彼女が仕事で第五騎士団団長であるオリベルの執務室を訪ねると、彼の姿はなかった。 だが隣の部屋からは、彼が苦しそうに呻いている声が聞こえてきた。 そんな彼を助けようと隣室へと続く扉を開けたラウニが目にしたのは――。

人狼な幼妻は夫が変態で困り果てている

井中かわず
恋愛
古い魔法契約によって強制的に結ばれたマリアとシュヤンの14歳年の離れた夫婦。それでも、シュヤンはマリアを愛していた。 それはもう深く愛していた。 変質的、偏執的、なんとも形容しがたいほどの狂気の愛情を注ぐシュヤン。異常さを感じながらも、なんだかんだでシュヤンが好きなマリア。 これもひとつの夫婦愛の形…なのかもしれない。 全3章、1日1章更新、完結済 ※特に物語と言う物語はありません ※オチもありません ※ただひたすら時系列に沿って変態したりイチャイチャしたりする話が続きます。 ※主人公の1人(夫)が気持ち悪いです。

義兄に甘えまくっていたらいつの間にか執着されまくっていた話

よしゆき
恋愛
乙女ゲームのヒロインに意地悪をする攻略対象者のユリウスの義妹、マリナに転生した。大好きな推しであるユリウスと自分が結ばれることはない。ならば義妹として目一杯甘えまくって楽しもうと考えたのだが、気づけばユリウスにめちゃくちゃ執着されていた話。 「義兄に嫌われようとした行動が裏目に出て逆に執着されることになった話」のifストーリーですが繋がりはなにもありません。

ハイスぺ幼馴染の執着過剰愛~30までに相手がいなかったら、結婚しようと言ったから~

cheeery
恋愛
パイロットのエリート幼馴染とワケあって同棲することになった私。 同棲はかれこれもう7年目。 お互いにいい人がいたら解消しようと約束しているのだけど……。 合コンは撃沈。連絡さえ来ない始末。 焦るものの、幼なじみ隼人との生活は、なんの不満もなく……っというよりも、至極の生活だった。 何かあったら話も聞いてくれるし、なぐさめてくれる。 美味しい料理に、髪を乾かしてくれたり、買い物に連れ出してくれたり……しかも家賃はいらないと受け取ってもくれない。 私……こんなに甘えっぱなしでいいのかな? そしてわたしの30歳の誕生日。 「美羽、お誕生日おめでとう。結婚しようか」 「なに言ってるの?」 優しかったはずの隼人が豹変。 「30になってお互いに相手がいなかったら、結婚しようって美羽が言ったんだよね?」 彼の秘密を知ったら、もう逃げることは出来ない。 「絶対に逃がさないよ?」

黒の神官と夜のお世話役

苺野 あん
恋愛
辺境の神殿で雑用係として慎ましく暮らしていたアンジェリアは、王都からやって来る上級神官の夜のお世話役に任命されてしまう。それも黒の神官という異名を持ち、様々な悪い噂に包まれた恐ろしい相手だ。ところが実際に現れたのは、アンジェリアの想像とは違っていて……。※完結しました

巨乳令嬢は男装して騎士団に入隊するけど、何故か騎士団長に目をつけられた

狭山雪菜
恋愛
ラクマ王国は昔から貴族以上の18歳から20歳までの子息に騎士団に短期入団する事を義務付けている いつしか時の流れが次第に短期入団を終わらせれば、成人とみなされる事に変わっていった そんなことで、我がサハラ男爵家も例外ではなく長男のマルキ・サハラも騎士団に入団する日が近づきみんな浮き立っていた しかし、入団前日になり置き手紙ひとつ残し姿を消した長男に男爵家当主は苦悩の末、苦肉の策を家族に伝え他言無用で使用人にも箝口令を敷いた 当日入団したのは、男装した年子の妹、ハルキ・サハラだった この作品は「小説家になろう」にも掲載しております。

お腹の子と一緒に逃げたところ、結局お腹の子の父親に捕まりました。

下菊みこと
恋愛
逃げたけど逃げ切れなかったお話。 またはチャラ男だと思ってたらヤンデレだったお話。 あるいは今度こそ幸せ家族になるお話。 ご都合主義の多分ハッピーエンド? 小説家になろう様でも投稿しています。

処理中です...