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嫉妬
しおりを挟む「レイ、今日はもう帰るのか?」
「はい、お先に失礼します」
土曜日、サムと約束もあるので、急いでいると、ジェイクとセルがレイを呼び止めた。
「レイちゃん、今日はお洒落だね。どっか出かけるの?」
「はい、お友達と約束してるので」
「・・・男?」
「まあ、そうですけど」
その言葉にジェイクの手に持っていたペンがポキリと折れた。
「では、急いでるので失礼します」
レイはそう告げて図書館へと向かった。
+++
「サムさん、こんにちは」
「あ・・・こんにちは、レイさん」
レイはサムの前の席に座る。彼とはこうやって向かい合って座るのが常で、静かに読書を楽しむのだ。
「今日は何を・・・?」
「ベイドルの新作、予約してやっと借りれたんですよ・・・」
「ああ、それ、僕発売の一ヶ月前に予約して一番乗りだったなぁ、ほら」
最後のページにある貸出カードを見ると、一番始めの欄に『サム・リード』と書いてある。
「あ、ほんとだ」
「僕の名前が一番上で、君の名前が一番下だ」
レイはサムとクスクスと笑いあった。そんな和やかな雰囲気のなか、ドサッ!!とレイの右隣に誰かが座った。
「え・・・ジェイク・・・団長?」
「ああ、偶然だな、レイ」
この図書館にこの大きな体をして威圧的なジェイクがいると、異様な空気となる。他の利用者も、この席の近くを通る際にジェイクを二度見していく。他の席が空いているにも関わらず、ジェイクは移動する気はないようだ。
「あ~この本読んでみたかったんだぁ~。あ、レイちゃん偶然だね!!」
同じく聞き覚えのある声がレイの耳に入った。レイの左側にその声の主であるセルが座る。サムが向い側に一人で座り、レイの側に三人も座っているので、より一層窮屈だ。
「レイさん・・・この方たちは・・・?」
「わ・・・私の上司です」
ジェイクは相変わらず胸板によりボタンの弾けそうな白いシャツを着ており、セルはシンプルな黒のTシャツをお洒落に着こなしており、シャツからはみ出る二の腕の筋肉はセクシーで、純粋そうな顔とのギャップがまた良い。そんな二人にサムの顔が引き吊っている。
「お前はレイのお友達か?」
「あ、はい」
「僕たちも、ここに混ぜてもらっても、いいよね?」
「あ、は、はい」
そう言ってジェイクとセルは本を読み始めた。サムとレイも、少し気まずいながらも、本を読み始める。
(なんか・・・始めて彼氏を両親に紹介するような雰囲気はなんだろう)
レイが本に集中し始めると、ジェイクが机の下でレイの脚をゆっくりと撫で始めた。
(ちょ・・・こんなとこで・・・///)
レイはジェイクをギロリと睨むも、気にする素振りはない。そして左からも手が伸びてきて、両足を二人に撫でられている状況だ。
(ちょっと、いちゃつくなら私真ん中にしないで、二人でいちゃつきなさいよー!!)
ジェイクとセルはその手を止めない。その手はスカートの下をまさぐり、脚と股の境目を擦っていく。
(ちょっ・・・そこ・・・///)
下着に触れるか触れないかの位置に手を何往復もさせる。
(もう・・・いっそ、触ってほしい・・・)
駄目だと分かっていても二人の感触をすでに知ってしまったレイの体が反応してしまい、触れられていないのに下着が濡れていくのを感じる。ジェイクは下着の上を優しくトントントン、と子供をあやすように一定のリズムで叩く。
「ん・・・」
レイは声が漏れ出てしまうが、サムは本に集中しているのか気がついていない。セルもレイの下着の中央を掴み、軽く上に引っ張っている。その食い込みでレイのぷっくりと膨れた破れ目に淡い快感が生まれる。
───トン、トン、トン
──キュッ
ジェイクとセルは交互にレイには物足りない刺激を与えてくる。
(うう・・・こんなんじゃ・・・もう集中できない・・・)
限界を察知したジェイクは急に立ち上がる。
「読み終わったからちょっと、新しい本探してくる」
「ぼ~くもっ」
セルも共にぴょんと立ち上がる。
「レイ、お前も来るか?」
二人の意図は、本を探すことではないであろう。もし彼らと一緒に行ってしまえば、二人に巻き込まれることは明らかだ。
(駄目・・・行っちゃ駄目・・・)
「わ、私はいいです」
「ふ~ん、そっか」
(うん、ちゃんと断れた・・・)
レイの言葉にまるで気にしていないかのごとく、二人は奥の本棚へと進んでいった。今頃二人は仲良く楽しんでいることであろう。
(・・・)
しかしレイの体は既に火照っており、もう本を読むことは不可能だ。
「レイさん・・・大丈夫ですか?」
本が一段落したのかサムが挙動不審なレイを心配そうに見ている。
「あ、はい、だ、大丈夫です。すみません。まさかうちの上司が来るなんて・・・」
「どちらかが恋人・・・とかではないんですよね?」
「え・・・違います!!あはは、全然違いますよ!!」
(私が恋人?そんな訳ないでしょ・・・あの二人が恋人同士だし・・・)
サムはそれを聞いてホッと息を吐いた。
「良かった・・・あんな強そうなライバルがいたら・・・僕は敵いそうにないから」
サムは顔を赤くして、何度も咳払いをする。
「レイさん・・・ぼ、ぼ、僕の・・・こ、恋人に・・・」
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