BLゲームの世界に転生したら騎士二人の♂♂の受けとなった。

ほのじー

文字の大きさ
24 / 36

嫉妬

しおりを挟む

「レイ、今日はもう帰るのか?」
「はい、お先に失礼します」


土曜日、サムと約束もあるので、急いでいると、ジェイクとセルがレイを呼び止めた。


「レイちゃん、今日はお洒落だね。どっか出かけるの?」
「はい、お友達と約束してるので」
「・・・男?」
「まあ、そうですけど」


その言葉にジェイクの手に持っていたペンがポキリと折れた。


「では、急いでるので失礼します」


レイはそう告げて図書館へと向かった。




+++


「サムさん、こんにちは」
「あ・・・こんにちは、レイさん」


レイはサムの前の席に座る。彼とはこうやって向かい合って座るのが常で、静かに読書を楽しむのだ。


「今日は何を・・・?」
「ベイドルの新作、予約してやっと借りれたんですよ・・・」
「ああ、それ、僕発売の一ヶ月前に予約して一番乗りだったなぁ、ほら」


最後のページにある貸出カードを見ると、一番始めの欄に『サム・リード』と書いてある。


「あ、ほんとだ」
「僕の名前が一番上で、君の名前が一番下だ」


レイはサムとクスクスと笑いあった。そんな和やかな雰囲気のなか、ドサッ!!とレイの右隣に誰かが座った。


「え・・・ジェイク・・・団長?」
「ああ、偶然だな、レイ」


この図書館にこの大きな体をして威圧的なジェイクがいると、異様な空気となる。他の利用者も、この席の近くを通る際にジェイクを二度見していく。他の席が空いているにも関わらず、ジェイクは移動する気はないようだ。


「あ~この本読んでみたかったんだぁ~。あ、レイちゃん偶然だね!!」


同じく聞き覚えのある声がレイの耳に入った。レイの左側にその声の主であるセルが座る。サムが向い側に一人で座り、レイの側に三人も座っているので、より一層窮屈だ。


「レイさん・・・この方たちは・・・?」
「わ・・・私の上司です」


ジェイクは相変わらず胸板によりボタンの弾けそうな白いシャツを着ており、セルはシンプルな黒のTシャツをお洒落に着こなしており、シャツからはみ出る二の腕の筋肉はセクシーで、純粋そうな顔とのギャップがまた良い。そんな二人にサムの顔が引き吊っている。


「お前はレイのか?」
「あ、はい」
「僕たちも、ここに混ぜてもらっても、いいよね?」
「あ、は、はい」


そう言ってジェイクとセルは本を読み始めた。サムとレイも、少し気まずいながらも、本を読み始める。



(なんか・・・始めて彼氏を両親に紹介するような雰囲気はなんだろう)


レイが本に集中し始めると、ジェイクが机の下でレイの脚をゆっくりと撫で始めた。


(ちょ・・・こんなとこで・・・///)


レイはジェイクをギロリと睨むも、気にする素振りはない。そして左からも手が伸びてきて、両足を二人に撫でられている状況だ。


(ちょっと、いちゃつくなら私真ん中にしないで、二人でいちゃつきなさいよー!!)


ジェイクとセルはその手を止めない。その手はスカートの下をまさぐり、脚と股の境目を擦っていく。


(ちょっ・・・そこ・・・///)


下着に触れるか触れないかの位置に手を何往復もさせる。


(もう・・・いっそ、触ってほしい・・・)


駄目だと分かっていても二人の感触をすでに知ってしまったレイの体が反応してしまい、触れられていないのに下着が濡れていくのを感じる。ジェイクは下着の上を優しくトントントン、と子供をあやすように一定のリズムで叩く。


「ん・・・」


レイは声が漏れ出てしまうが、サムは本に集中しているのか気がついていない。セルもレイの下着の中央を掴み、軽く上に引っ張っている。その食い込みでレイのぷっくりと膨れた破れ目に淡い快感が生まれる。


───トン、トン、トン
──キュッ


ジェイクとセルは交互にレイには物足りない刺激を与えてくる。


(うう・・・こんなんじゃ・・・もう集中できない・・・)


限界を察知したジェイクは急に立ち上がる。


「読み終わったからちょっと、新しい本探してくる」
「ぼ~くもっ」


セルも共にぴょんと立ち上がる。


「レイ、お前も来るか?」


二人の意図は、本を探すことではないであろう。もし彼らと一緒に行ってしまえば、二人に巻き込まれることは明らかだ。


(駄目・・・行っちゃ駄目・・・)


「わ、私はいいです」
「ふ~ん、そっか」


(うん、ちゃんと断れた・・・)


レイの言葉にまるで気にしていないかのごとく、二人は奥の本棚へと進んでいった。今頃二人は仲良く楽しんでいることであろう。


(・・・)


しかしレイの体は既に火照っており、もう本を読むことは不可能だ。


「レイさん・・・大丈夫ですか?」


本が一段落したのかサムが挙動不審なレイを心配そうに見ている。


「あ、はい、だ、大丈夫です。すみません。まさかうちの上司が来るなんて・・・」
「どちらかが恋人・・・とかではないんですよね?」
「え・・・違います!!あはは、全然違いますよ!!」


(私が恋人?そんな訳ないでしょ・・・あの二人が恋人同士だし・・・)


サムはそれを聞いてホッと息を吐いた。


「良かった・・・あんな強そうなライバルがいたら・・・僕は敵いそうにないから」


サムは顔を赤くして、何度も咳払いをする。


「レイさん・・・ぼ、ぼ、僕の・・・こ、恋人に・・・」







しおりを挟む
感想 48

あなたにおすすめの小説

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

転生したので推し活をしていたら、推しに溺愛されました。

ラム猫
恋愛
 異世界に転生した|天音《あまね》ことアメリーは、ある日、この世界が前世で熱狂的に遊んでいた乙女ゲームの世界であることに気が付く。  『煌めく騎士と甘い夜』の攻略対象の一人、騎士団長シオン・アルカス。アメリーは、彼の大ファンだった。彼女は喜びで飛び上がり、推し活と称してこっそりと彼に贈り物をするようになる。  しかしその行為は推しの目につき、彼に興味と執着を抱かれるようになったのだった。正体がばれてからは、あろうことか美しい彼の側でお世話係のような役割を担うことになる。  彼女は推しのためならばと奮闘するが、なぜか彼は彼女に甘い言葉を囁いてくるようになり……。 ※この作品は、『小説家になろう』様『カクヨム』様にも投稿しています。

異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?

すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。 一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。 「俺とデートしない?」 「僕と一緒にいようよ。」 「俺だけがお前を守れる。」 (なんでそんなことを私にばっかり言うの!?) そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。 「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」 「・・・・へ!?」 『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!? ※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。 ※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。 ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。

我儘令嬢なんて無理だったので小心者令嬢になったらみんなに甘やかされました。

たぬきち25番
恋愛
「ここはどこですか?私はだれですか?」目を覚ましたら全く知らない場所にいました。 しかも以前の私は、かなり我儘令嬢だったそうです。 そんなマイナスからのスタートですが、文句はいえません。 ずっと冷たかった周りの目が、なんだか最近優しい気がします。 というか、甘やかされてません? これって、どういうことでしょう? ※後日談は激甘です。  激甘が苦手な方は後日談以外をお楽しみ下さい。 ※小説家になろう様にも公開させて頂いております。  ただあちらは、マルチエンディングではございませんので、その関係でこちらとは、内容が大幅に異なります。ご了承下さい。  タイトルも違います。タイトル:異世界、訳アリ令嬢の恋の行方は?!~あの時、もしあなたを選ばなければ~

抱かれたい騎士No.1と抱かれたく無い騎士No.1に溺愛されてます。どうすればいいでしょうか!?

ゆきりん(安室 雪)
恋愛
ヴァンクリーフ騎士団には見目麗しい抱かれたい男No.1と、絶対零度の鋭い視線を持つ抱かれたく無い男No.1いる。 そんな騎士団の寮の厨房で働くジュリアは何故かその2人のお世話係に任命されてしまう。どうして!? 貧乏男爵令嬢ですが、家の借金返済の為に、頑張って働きますっ!

「転生したら推しの悪役宰相と婚約してました!?」〜推しが今日も溺愛してきます〜 (旧題:転生したら報われない悪役夫を溺愛することになった件)

透子(とおるこ)
恋愛
読んでいた小説の中で一番好きだった“悪役宰相グラヴィス”。 有能で冷たく見えるけど、本当は一途で優しい――そんな彼が、報われずに処刑された。 「今度こそ、彼を幸せにしてあげたい」 そう願った瞬間、気づけば私は物語の姫ジェニエットに転生していて―― しかも、彼との“政略結婚”が目前!? 婚約から始まる、再構築系・年の差溺愛ラブ。 “報われない推し”が、今度こそ幸せになるお話。

「白い結婚最高!」と喜んでいたのに、花の香りを纏った美形旦那様がなぜか私を溺愛してくる【完結】

清澄 セイ
恋愛
フィリア・マグシフォンは子爵令嬢らしからぬのんびりやの自由人。自然の中でぐうたらすることと、美味しいものを食べることが大好きな恋を知らないお子様。 そんな彼女も18歳となり、強烈な母親に婚約相手を選べと毎日のようにせっつかれるが、選び方など分からない。 「どちらにしようかな、天の神様の言う通り。はい、決めた!」 こんな具合に決めた相手が、なんと偶然にもフィリアより先に結婚の申し込みをしてきたのだ。相手は王都から遠く離れた場所に膨大な領地を有する辺境伯の一人息子で、顔を合わせる前からフィリアに「これは白い結婚だ」と失礼な手紙を送りつけてくる癖者。 けれど、彼女にとってはこの上ない条件の相手だった。 「白い結婚?王都から離れた田舎?全部全部、最高だわ!」 夫となるオズベルトにはある秘密があり、それゆえ女性不信で態度も酷い。しかも彼は「結婚相手はサイコロで適当に決めただけ」と、面と向かってフィリアに言い放つが。 「まぁ、偶然!私も、そんな感じで選びました!」 彼女には、まったく通用しなかった。 「なぁ、フィリア。僕は君をもっと知りたいと……」 「好きなお肉の種類ですか?やっぱり牛でしょうか!」 「い、いや。そうではなく……」 呆気なくフィリアに初恋(?)をしてしまった拗らせ男は、鈍感な妻に不器用ながらも愛を伝えるが、彼女はそんなことは夢にも思わず。 ──旦那様が真実の愛を見つけたらさくっと離婚すればいい。それまでは田舎ライフをエンジョイするのよ! と、呑気に蟻の巣をつついて暮らしているのだった。 ※他サイトにも掲載中。

異世界から来た娘が、たまらなく可愛いのだが(同感)〜こっちにきてから何故かイケメンに囲まれています〜

恋愛
普通の女子高生、朱璃はいつのまにか異世界に迷い込んでいた。 右も左もわからない状態で偶然出会った青年にしがみついた結果、なんとかお世話になることになる。一宿一飯の恩義を返そうと懸命に生きているうちに、国の一大事に巻き込まれたり巻き込んだり。気付くと個性豊かなイケメンたちに大切に大切にされていた。 そんな乙女ゲームのようなお話。

処理中です...