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不満
しおりを挟むマリアンヌは欲求不満であった。あれから二ヶ月が経つのだが、ユーグから一切性的な躾はされていない。毎日魔力補給にキスをするのだが、マリアンヌは物欲しそうにユーグのキスを待っている自覚はある。
(風呂だって、あっさりだ)
胸の先がピンと張りつめていても、ユーグは気づいていないかのようにあっさりと洗い、股の下が濡れていても、いつも通り洗うだけでもんもんとしてしまうのだ。
(はぁ・・・いっそ躾してほしい・・・)
マリアンヌは仕事中も、手が空いたときに指を咥えながら彼を見てしまう。目が合うと、反らすの繰り返しだ。
(欲しい・・・)
食事中彼の指も、必要以上に長くねぶってしまい、彼の手がマリアンヌの唾液でべとべとになることもある。最近ではあのダサい眼鏡とマントでさえ格好よく見えてしまっているくらいだ。
(本当は、優しいって気づいてる・・・認めたくはないけど・・・)
先日再び遊びに来た師匠のシェリルが、都会では魔力が弱り、特に動物や自然に触れると回復するのだと言っていた。今のマリアンヌの魔力はとても綺麗だとシェリルは言う。ユーグが始めに馬の世話をさせたのも、意味があったのである。そして毎日彼の指導のお陰でマリアンヌの魔法も魔法使いになれる程の実力となっていたらしい。
「あら、その魔法も使えるの?魔法使いなれるじゃなぁい」
「え、そうなの!?まじで!?」
そんな会話をしたマリアンヌは、ますますユーグを嫌う理由がなくなっていった。
(食事だって風呂だって、嫌じゃなくなっちゃったもんな)
マリアンヌは再びユーグを見つめた。彼は魔法の展開に集中しておりマリアンヌの視線には気づいていない。夜中もマリアンヌが寝静まってから魔法の研究に勤しんでいるのも知っている。
(ああ、やべえ、襲いかかりてぇ・・・)
馬に乗り、帰ってきたユーグは汗をかき、マントも外して白いシャツ一枚だけだ。首もとの汗を拭うタオルでさえ、匂いを嗅ぎたいと思ってしまう。
(あー、もうダメ)
『%¡§◈@==?&』
ユーグはピタリと動きを止める。マリアンヌは無意識に最近習った拘束魔法をユーグに掛けてしまったのだ。
──ごくり──
「マリアンヌ、何をしてるの?」
マリアンヌは引き寄せられるようにユーグに向かい、ユーグのシャツのボタンを一つ一つ外した。そして顔を寄せその汗の匂いをを目一杯吸った。
(ああ、やべぇ、いい匂い・・・)
マリアンヌは匂いの元に口を付け、彼の首筋を舐めた。そこから強烈な男性の味がする。
「っ・・・」
マリアンヌは股に硬いものが当たっているのに気がついた。彼の股間部分が膨らみ立ち上がっている。
(え、まじ?興奮、してるのか?)
「あ~・・・今日はまだ下半身に魔法掛けてないのに・・・」
彼の今の発言は理解できないが、いつも平然としている彼がマリアンヌに興奮しているとは思わなかった。マリアンヌはカチャカチャと彼のズボンのチャックを外すと、そこからは彼のものとは思えない、太くて大きなイチモツが露になった。
「悪い子だ・・・僕のことこんなにして。そんなに躾がしてほしいの?」
「っ・・・」
「最近ずっと物欲しそうにしてたもんね、欲求不満丸出しの顔で僕のこと見てたでしょ?」
(ば、バレてる・・・)
マリアンヌが魔法で拘束して優位であるはずなのに、なぜかマリアンヌは屈辱を与えられる。しかしそれも最近マリアンヌが望んでいたことである。
「ほら、お口でご奉仕するんだ。しっかりとマスターのおちんちんの味を覚えるんだよ」
マリアンヌは彼の前で膝をつき、口を開けた。
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