復讐者は禁断魔術師~沈黙の聖戦~

黒い乙さん

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第39話 残された右手

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 天変地異。

 それは言葉としては知っていても早々お目にかかれない代物であるし、体験したいとも思わない事柄だろう。
 だが、実際に体験してみるとそれはあまりにも一瞬で、あまりにも非現実的であるために、口から出る言葉というのは意外にも単純なものかも知れない。

「最悪だ」

 そんな一言を零しながらも、俺は右脇にフィリスを、左脇にレイラを抱えた状態で大きく左に跳んでいた。
 着地した後に半身を捻って先程まで俺達が立っていた場所に体を向けると、俺から見て丁度反対正面に所謂お姫様だっこというやつでリディアを抱えたアスラが天変地異の発生源である存在に向かって鋭い視線を向けている所だった。

 ちなみにシグルズはというと、いつの間についてきたのか俺のすぐ傍で両腕をダラリと下げた格好で立っていた。
 恐らく義手の類なのだろうが、そのあまりにも不自然な造形に違和感を感じえないが、本人は特に気にした風もなくその毛だらけでゴツイ右手で自身の顎を撫でた。

「魔力を込めた右手のひと振りで大地を穿つ……か。伝説に語られる通りのデタラメな力だ」
「魔力? なら、あれは魔術か?」

 シグルズに向けていた目を先ほど右手を振るった“化物”に向けると、俺はシグルズの呟きに問いかける。
 天変地異を思わせる力と聞けば、俺の中で思い出されるのは嘗てシグルズが使用した魔槍の魔術の存在だ。
 今では使うことは出来ないだろうが、あの時のインパクトと今回の出来事は確かに類似しているとも言える。最も、発動までにかかる時間があまりにも違いすぎることと、化物に成り果てたレアンドロだと思われる幻獣が無詠唱で発動させた事を除けば……だが。

「“龍人”に魔術は扱えぬ」

 シグルズの言葉に俺は反射的に振り返る。

「そして、その迸る破壊的な魔力ゆえに武器も扱えぬ」

 何の感情もこもらない能面のような表情のままシグルズは続ける。

「“龍人”にとっての魔術は純粋な魔力であり、“龍人”にとっての武器は己の肉体ただ一つ」

 だが、シグルズの呟きを最後まで聞くことなく俺は咄嗟に両脇に抱えていた二人を地面に下ろしながら突き飛ばす。
 そして、すぐさまゲルガーに意識を繋げると魔封石のナイフを正面に掲げて、前方から迫り来る閃光と衝撃を刃に受けて声にならない叫び声を上げているにも関わらず、

「……故に滅びた」

 何故か、シグルズの言葉を最後まで聞き分ける事が出来ていた。





「……う……ぐ……」

 ……左腕の感覚が無い。

 猛烈な閃光の後に耳を劈く程の爆音の中を吹き飛ばされたような感覚を最後に途絶えていた意識が戻った事を理解したのは、左腕以外の全身の痛みによるものだった。
 俺は何とか動く右腕で体にまみれた瓦礫をどかしながらもゾッとした気持ちのまま左腕に手を伸ばす。

 ……良かった。ひどく傷ついてはいるようだが、左腕が失われてしまったというわけではないらしい。
 俺は何とか立ち上がると、周りを見渡す。
 しかし、その視界に映るのは先程まで俺達がいた龍人の谷の様相から大きく変化していた。

「地形を粘土か何かのように……本当に化物だな」

 そこは一言で言うならクレーターだった。
 爆心地は当然あの龍人が居た場所だろうが、そこから大きく外れて俺がいる場所はクレーターの外縁だ。
 ……他の味方の姿は見えない。

 が、破壊の張本人の姿は見える。
 種族が変われば体質も変わるのか、翼も持たず、魔術も扱えぬはずの龍人は、空中に一人浮いていた。
 だが、追撃をかけるでもこの場を離れるでもなく空中に浮いたまま何やら自らの頭を抱えているようにみえる。
 あれではまるで──

「──いかに素養があったとしても、あれ程の力を留めるには器が足りぬ。苦しむのも当然だろう」

 突然の声に内心ギョッとした俺だったが、そう何度も驚いて見せるのも尺に触ったから、努めて冷静に近くに寄ってきた魔族の男に切り返す。

「素養? あいつは物質魔術師のはずだろう? 憑依魔術は専門外の筈じゃないのか?」

 俺はシグルズが現れたのならばと周りを見渡してみると、シグルズの丁度後ろ。大きな岩に背を預けて苦しそうな表情を見せているレイラと、やはり傷だらけになりながらも、レイラの傷を癒すために回復魔術をかけているフィリスの姿を見つけて胸をなで下ろした。
 しかし、俺のそんな安心した気持ちも首を左右に振りながら答えたシグルズの声に凍りつく。

「あやつに精霊魔術は扱えぬ。奴の体に半量流れる魔人の血が、精霊の声を阻害するのでな」
「……なんだと?」

 フィリスたちに向けていた視線をシグルズへと向ける。
 魔人の男の視線は俺になく、ただ一点。空中で悶える龍人の男に向けられていた。

「精霊の声は人族にしか届かない。膨大な魔力は魔人族のみが扱える。強靭な肉体と体力は獣人族の右に出る種族はいないだろう。その全てを手に入れようと考えた所であの男のように中途半端な出来損ないが関の山。だが、嘗てその全ての力を宿した人族が存在した。それが──」

 シグルズの言葉が全て終わる前に、クレーターの中央部に裂けたように伸びる新たな竜の爪痕の反対側の瓦礫が爆発したかのように四散する。
 そこから飛び出したのは赤い髪を振りまき、更には真っ赤な闘気を纏って大きく跳躍する一頭の獣──

「──我ら三つの人間族の祖にして全ての人類の始まり──」
「があぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁあぁぁぁぁぁっ!!」

 獣のような……いや、獣そのものの咆哮を上げて、赤い獣──アスラは右手の白い刃を空中の竜人に叩きつける。
 しかし、左手で自らの頭を押さえたままで、龍人は右手でアスラの刃を無造作に掴むと、再び強烈な魔力を解放する。
 それは魔術のように爆発するわけでも対象を切り裂くわけでもなく、ただ単純に自らに害をなそうとする異物を吹き飛ばしただけだった。
 
 だが、その威力は大地を引き裂き、大地を抉る力だ。
 空中であったとは言え、その直撃を喰らったアスラはまるで時間が巻き戻されたように先ほど自分が飛び上がった大地に叩きつけられ、瓦礫を辺りに四散させた。

「アスラ!!」

 恐らくアスラの傍に居たのであろうリディアの悲痛な声を聞きながら、

「──龍人だ──」

 あくまでも自分のペースを崩さないシグルズの言葉を聞いていた。




「──龍人ってのがすごいってのはわかったけど……」

 空中に飛びつつ、時折地面に降り立っては散発的な攻撃を仕掛けてくる龍人の攻撃を捌き……逃げ惑いながら、俺はフィリスと共に魔術の盾を出しながら後退しているシグルズに話しかける。

「どうすればあいつに勝てるんだ?」
 
 周りに森がなくなってしまった為にゲルガーに意識を繋げたままで突撃のタイミングを計りながら放った俺の言葉に対して、溜息を吐きながら返してきたシグルズの言葉はにべもない。

「勝てると思っているのか?」

 まるで魔弾のごとく向かってくる岩を魔法の盾で防ぎながら、シグルズは呆れたように続ける。

「いかに借り物の力とは言え相手は人間族の神とも言うべき龍人だ。非力な人族2人に魔人族2人と獣人族2人。人数的なバランスは良いが、相手が龍人では力量的なバランスは比べるまでもない」
「……獣人族……2人」

 俺は右手に持った魔封石のナイフで魔力の残光を振り払いながら龍人と相対する赤毛の獣に目を向ける。
 手にしている武器とまとっている鎧からあの獣がアスラだという事はわかっている。
 しかし、嘗ての精霊魔術師であり、間違いなく人間であった筈のドリスの兄であるはずのアスラがどうしてあのような姿になっているのか見当もつかなかった。

「おそらくは先祖返りだろう。サイレントの王族の始祖を辿れば行き着くのは最古の獣人族だという話は聞いた事がある。特にあの男の人間離れした力は先祖の血を色濃く受け継いでいた為だと思われる。だが──」

 シグルズの言葉が終わるかどうかの所で、赤い刃でレアンドロと打ち合っていたアスラの体が浮き上がる。
 それが、魔剣を打ち砕かれた後に返す拳で顎を打ち抜かれたのだと俺が気がついた時には既に遅く、ガラ空きになった胴に魔力の篭った肘を叩き込まれたアスラは地面を抉りながら大地の裂け目の近くまで吹き飛ばされてしまった。

「──最古の獣人族といえども龍人が滅んだ後に残った搾りかす。たった1人で勝てるはずもない」

 魔術の盾を展開しながら悠然と語るシグルズだが、この男は本当に現在の状況が分かっているのだろうか? 今俺達が言葉を交わしながら交戦出来ていたのは前線でアスラがレアンドロを止めていたからだ。
 アスラの魔剣と魔鎧で相手のむき出しの魔力を散らしていたからに過ぎない。
 それが無くなったということは……。

「来るわよ!!」

 フィリスの高い声と共に現れる水壁。
 魔術の盾を作りながらも2重詠唱で準備していたのだろう。膨大な魔力を込めた水壁が、こちらを向いたレアンドロに向かって押し寄せてゆく。

「メイルストローム!!」

 先程まで荒野だった大地があっという間に海原に変わり、凄まじい潮流と渦潮が前方の龍人に迫る。
 いつの間にこんな大魔術を……と、驚愕している俺の横で、それに匹敵する魔力が権限する。

「貫け。漆黒の魔槍」

 それはあの時に見た魔槍とは比べ物にならない小さな規模ではあったが、魔力の圧縮度で言えば同等に思えた。
 片目を潰されて半分以下の魔力しか無いはずのシグルズが何故全盛期ほどではないにしてもこれ程の大魔術を……そう思ってシグルズの顔に視線を向けると、フィリスの魔術で吹き飛んだのか、それとも自分で外したのか右目を覆っていた眼帯が外され、黒光りする目に似た何かが怪しく光っていた。
 
 兎も角発動した二つの魔術はただ一点、金色の鱗をもつ龍人に着弾し、大きな水飛沫を上げた後に土砂を含んだ濁流が大地の裂け目まで殺到した。
 一瞬吹き飛ばされたアスラの安否を心配したが、魔術の範囲外からリディアの肩を借りてこちらに向かってくるのが見えた。

「……やっつけた?」

 水が引くと同時にフィリスの腰が落ちる。
 恐らく先程の魔術で魔力を使い果たしたのだろう。その傍でフィリスの背を支えながら呟いたレイラの言葉に、俺は目を凝らして様子を伺う。

 動くものは……無い。

 流石に龍人といえどもあれ程の魔術をまとめてくらえば死なないまでも無傷ではないだろう。
 そう思い、俺はゆっくりとさっきまでレアンドロが立っていた場所まで歩を進める。
 俺が一人で歩き出した事でリディアが驚いたように何かを叫んでいたが、俺は軽く右手を上げて「心配するな」のジェスチャーをする。

 ……本当ならば左側にいるリディアに向かって上げるのは左手の方が良かったのだろうが、動かないのだから仕方ない。
 俺自身片腕しか使えないのは問題だが、魔力の爆散を受けて万全でないレイラは勿論として、一人では歩く事すら出来ないアスラ。更には接近戦が不得手な魔術師3人の構成では、俺くらいしか状況の確認は出来なかった。
 出来ればドライアドの回復魔術で回復してからの方が良かったのだが、“肝心な時に憑依魔術が使えなかったら目も当てられない”。

 俺は神経の深いところで焼き切れそうになっている絆の糸を自覚しながら右手の魔封石の剣を強く握ると、大地の裂け目の淵に立つ。
 フィリスの水魔術とシグルズの魔槍の魔術で抉れ、既に裂け目とは言えない地形になっていたが、先ほどまでの圧迫感は感じなくなっていた。

 俺はホッと一息つくと振り返る。
 龍人になり立てで不完全だった為か、シグルズが語るほどレアンドロが化けた龍人はとんでもない存在でもなかったらしい。

 俺は軽い気持ちのままにもときた道を引き返す。
 魔術で倒した為に“復讐”を果たしたという実感は全くないが、少なくとも俺が戦う理由は無くなった。
 危ないところだったが、俺の“人としての器”も細糸一本で繋がったようだ。
 
 唯一の心残りはレイラの両親を助けられなかった事だが、今のレイラは俺の傍にいる事で幸せを感じてくれている。
 フィリスも敵をうてたことで俺と共に故郷に帰る事を拒絶したりはしないだろう。

 ……リディアは……

 リディアは俺と共に来てくれるだろうか。

 それとも。
 サイレントに。
 アスラの傍に自分の居場所を見つけて、サイレントに残ると口にするだろうか。
 あの時の……王都で再会した時のフィリスのように……

 そんな想いを込めてリディアに目を向ける。

 リディアは叫んでいた。
 
 大きな声で叫び、肩を貸していたはずのアスラをその場に置き捨て、こちらに向かって駆けてくる。

 その必死な様子に──

 俺はどうしたのだろうと首をかしげ──

 ──背後に押しつぶされそうなほどに濃密な魔力の存在を感知した──

 なぜ気がつかなかった──

 その疑問は俺が振り返るよりも先に思い当たる──

 先程から“音が聞こえない”──
 
 焼き切れそうだった精神の糸が切れ目を入れられたロープのように解れていく様を感じる──

「……………っ!!」

 ゲルガー。

 そう叫んだ筈だった声は闇に堕ち──

「テオッ!!」

 擦り切れる筈だった一本の糸を誰かが無造作に掴み、引き寄せ、乱暴に結ぶ──

 それを行ったのは切れかけた糸とは対極のように太く強いロープの先に居た少女──

 絆の力を手繰り寄せ、俺の魂を“帰る場所”として刻み込んだ“誰よりも大切な少女”──

 直ぐには駆けつける事の出来ない距離にいたはずの彼女は──
 
 彼女が生まれた頃から最も得意だった魔術を使って──

 俺との距離をゼロにして──

「……バイバイ」

 “俺の力になる為に”必死で身に付けた風の魔術を俺に向かって発動して──

「…………リッ……」

 俺に向かってまっすぐ伸ばした右腕だけを残して──

「リディアァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァぁっ!!」

 光の刃に飲み込まれた────
  
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