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第四章 新生活は足りないものが多すぎる
08 近所付き合いはバランスが大事
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何時ものようにリリの見送りを受けて家を出た俺は、のんびり散歩するように千堂さんの家に向かっていた。
ちなみに、いつも煩い金髪に関してだが、今日は……というか、昨日からというか、テレビが大層気にいった様で、珍しく俺に絡んでこなかった。
もっとも、ポカンとテレビに目を向けて動かなかった為に食事が進まず、後片付けが出来なくてリリが困った表情をしていたが。
「リリは困るかもしれないけど、もっと早くテレビは買っておけば良かったかもなぁ……」
今までの金髪の“構って病”も、日中やる事が無くて余計な事を考えていた弊害の可能性もある事を考えると、気を紛らわせる事のできるアイテムが必要だったのかもしれない。
ただ、それで誤魔化した所で問題の先送りをしているだけで結局は同じような不満は出ただろう。
俺は溜息をつくと千堂家の敷地内に足を踏み入れる。
取り敢えず、翠がいない事を祈ることしか出来なかったが。
◇◇◇◇
「ほーん。大工かリフォーム業者か……」
「ええ。誰かいい人いませんかね?」
真奈美ちゃんを膝に乗せて頭を撫でている千堂さんに俺は要件を伝えた。
ちなみに、現状この部屋にいるのは4人で、目の前に千堂さんと真奈美ちゃん。そして、対面に俺が座って俺の右隣に翠が座っているという状況だった。
まあ、ほぼニートみたいな存在だからいるとは思っていたんだけどさ。
「まあ、何人か知り合いはいるがよ。俺がやっちゃ不味いのか?」
「いやーあまり千堂さんの好意に甘えすぎるのも……というのが一つと、結構本格的な改修になりそうだなってのが理由ですかね。やっぱり、一度専門家に見てもらえたらと」
「そうだなぁ。確かにその方がいいかもなぁ」
千堂さんは真奈美ちゃんを抱きなおすと「よし」と口にする。
「俺の方から知り合いに声かけておくわ。たしか、茨城君は平日の夕方か土日ならいるんだよな? 一度早い内に確認してもらえるよう言っとく」
「ありがとうございます。助かります」
「何。いいって事よ。確かにあのオバケ屋敷も随分古いからなぁ……。ひょっとしたら相当手を入れなきゃなんねぇかもしれんし」
「……そうなんですよね」
ただ、それは買った当初からある程度想定済みの内容だった。
唯一の誤算は真っ先に見てもらうのが2階の部屋だという部分だったが。
「しっかし、最初に手を付けるのが2階の物置部屋とはな。ひょっとして、近いうちに使う予定でも出来たか?」
湯呑に口を運びながらもっともな疑問をぶつけてくる千堂さん。
その疑問に俺は思わず横目で翠を観察してから答える。
「いえ。とりあえずは個室から手を付けようかなと思っただけです。自室に使っている1階の部屋は既にリフォーム済みですから、2階ってだけで。別に深い意味はないですよ」
「そうか」
横目で見た翠に大きな変化は見られない。
ただ、何時ものようにニコニコとこちらを眺めているだけだ。
そして、千堂さんもそんな翠や俺に変に思う所はないようで、湯呑をテーブルに置くとその手をそのまま真奈美ちゃんの頭に持っていった。
「んじゃ、語っ苦しい話はこれまでにして、どうせなら飯でも食ってくか? 今日は残念ながら明美はいねぇが、翠がいるからな。最近食ってないんだろ? 翠の飯」
俺が何度か翠の手料理をご馳走になっていた事を千堂さんは知っていたらしい。
いや、流石に弁当作って外出する娘がいたら要件くらい聞くか。親ならば。
だけど、俺はそんな千堂さんの提案にも首を横に振る。
「いえ。今日はリフォームの件で伺っただけ何で帰ります。ちょっと他にもやる事があるもので」
「そっか。まあ、無理強いはできねぇわな。引っ越してきたばかりでまだゴタゴタしてるだろうし。またなんかあったら顔見せに来るといい」
「ええ。その時はまたお願いします」
「おお。気をつけてな」
「おじちゃんバイバイ」
俺が立ち上がると千堂さんも立ち上がり、千堂さんに抱かれていた真奈美ちゃんも笑顔で手を振ってくれる。
そんな真奈美ちゃんの行動に癒された俺だったが、直後に背後にひやりとしたものを感じる。
「じゃあ、私はちょっとそこまで悠斗さんを送っていくねぇ?」
「おお。行ってこい」
「はぁい」
そして、当人不在のまま勝手に決まる翠の送迎。
俺は思わず「必要ない」と口にしようとしたのだが、直ぐに手を引かれてしまって言葉にならずに玄関まで引っ張られる結果となってしまった。
「おい翠──」
「し。もうちょっと我慢しようか悠斗さん?」
俺の唇に立てた人差し指をチョンと当てて囁いた翠の言葉に横目を向ければ、千堂さんと真奈美ちゃんが見送りに部屋から出てくる所だった。
「じゃ、気をつけてな」
「はい。失礼します」
「ばいばーい」
2人の見送りを背に受けて玄関を出る俺と翠。
そのまま千堂家の敷地内を抜ける俺たちだったが、道路に出た所で翠がようやく俺の顔を覗き込むとニンマリとした笑顔を見せた。
「元気だった?」
だが、俺の方は翠のように無邪気に笑う事は出来ず、大きな溜息を付くことになったが。
「まあ……元気だよ。少しだけ気を使って気疲れはしてるかもしれんが」
「みたいだねぇ」
俺の答えに翠はクスクスと笑う。
その姿は以前翠の部屋で見た不気味な笑顔とは正反対で、俺のよく知る物だった。
だから、俺も少し気が楽になったように感じてさっきの行動について聞く。
「それよりもさっきのは何だったんだ? どうせ帰るところだったんだし、あんなに慌ただしく別れる必要はあったのか?」
それは俺の純粋な疑問だったのだが、翠は少し驚いたらしい。
「えぇ?」と言いながら苦笑する。
「酷いなぁ。せっかく助けてあげたのにぃ。あのままお父さんと話してたら、絶対悠斗さんボロ出してたよ?」
翠の言葉に言葉が詰まる。
確かに、会話の流れ的に苦しくなってきていたのは確かだ。
「確かにそれは否定しない。だが、今の時点ではボロを出した所で大きな問題にならないのも確かだ」
「だねぇ。あの家にいるのがあの時の女の子だけなら……だけど?」
翠の言葉に俺は足を止める。
翠も止める。
お互い無言で見つめ合い、やがて「ふふっ」っと笑った翠が俺に先導するような形で両手を背中に回して歩き出した。
「勿論、冗談だけどぉ? でも、今の悠斗さんの反応からして、ひょっとしちゃう?」
「馬鹿言うな。お前がいきなり素っ頓狂な事を言い出したから驚いただけだ」
「そっかぁ」
納得したのかしないのか。
真意の読めない翠の後をついて家に向かう。
既に家の全貌は目前に迫っており、この時間が終わる事に正直ホッとしている自分が居る。
あと、背中が妙にチクチクと痛むのは恐らく気のせいじゃないだろう。
「ねえ」
やがて、俺の家の敷地内に入る為の外門の前に着いた翠は軽く跳ねるように振り向くと、俺の顔を覗き込んでニッコリと微笑む。
「今はまだ大丈夫みたいだけど、また、今日みたいに疲れたらいつでも会いに来てくれていいからね? お姉ちゃんがいつだって慰めてあげるから」
そんな事を言ってくる翠の顔をまじまじと見つめ、その笑顔に不気味なものが潜んでいない事を確認してから、俺はようやく息をつく。
「……わかった。一応そういう逃げ道もあるって事だけは心に留めておくよ」
「今日は随分素直だね、悠斗さん。うん。とってもいい事だと思うよ?」
それは本心で言っているのかどうか。
そして、それは俺たちを覗き見している人間も同じように思ったらしく、俺の背中に一際大きな痛みが走る。
勿論、そんな俺の事情など目の前の女にわかるはずもないので、俺に向かって笑顔で手を振るだけなのだが。
「じゃあ。またねぇ悠斗さん」
「ああ」
特に含みもなく引き返していく翠の背中を眺めたあと、俺は向き直ると家に向かって歩き出す。
「さて……」
そして、少しだけ解放されたようなホッとした気持ちとは裏腹に、翠が言うところの“疲れ”の元がこの先待っていると考えると少しだけため息が出たのは仕方のない事だろう。
「どうも小言がありそうだしな」
チクチクと痛む背中がまるで早く帰ってこいと催促しているようで、俺はもう一度だけ心の中で溜息を吐いた。
ちなみに、いつも煩い金髪に関してだが、今日は……というか、昨日からというか、テレビが大層気にいった様で、珍しく俺に絡んでこなかった。
もっとも、ポカンとテレビに目を向けて動かなかった為に食事が進まず、後片付けが出来なくてリリが困った表情をしていたが。
「リリは困るかもしれないけど、もっと早くテレビは買っておけば良かったかもなぁ……」
今までの金髪の“構って病”も、日中やる事が無くて余計な事を考えていた弊害の可能性もある事を考えると、気を紛らわせる事のできるアイテムが必要だったのかもしれない。
ただ、それで誤魔化した所で問題の先送りをしているだけで結局は同じような不満は出ただろう。
俺は溜息をつくと千堂家の敷地内に足を踏み入れる。
取り敢えず、翠がいない事を祈ることしか出来なかったが。
◇◇◇◇
「ほーん。大工かリフォーム業者か……」
「ええ。誰かいい人いませんかね?」
真奈美ちゃんを膝に乗せて頭を撫でている千堂さんに俺は要件を伝えた。
ちなみに、現状この部屋にいるのは4人で、目の前に千堂さんと真奈美ちゃん。そして、対面に俺が座って俺の右隣に翠が座っているという状況だった。
まあ、ほぼニートみたいな存在だからいるとは思っていたんだけどさ。
「まあ、何人か知り合いはいるがよ。俺がやっちゃ不味いのか?」
「いやーあまり千堂さんの好意に甘えすぎるのも……というのが一つと、結構本格的な改修になりそうだなってのが理由ですかね。やっぱり、一度専門家に見てもらえたらと」
「そうだなぁ。確かにその方がいいかもなぁ」
千堂さんは真奈美ちゃんを抱きなおすと「よし」と口にする。
「俺の方から知り合いに声かけておくわ。たしか、茨城君は平日の夕方か土日ならいるんだよな? 一度早い内に確認してもらえるよう言っとく」
「ありがとうございます。助かります」
「何。いいって事よ。確かにあのオバケ屋敷も随分古いからなぁ……。ひょっとしたら相当手を入れなきゃなんねぇかもしれんし」
「……そうなんですよね」
ただ、それは買った当初からある程度想定済みの内容だった。
唯一の誤算は真っ先に見てもらうのが2階の部屋だという部分だったが。
「しっかし、最初に手を付けるのが2階の物置部屋とはな。ひょっとして、近いうちに使う予定でも出来たか?」
湯呑に口を運びながらもっともな疑問をぶつけてくる千堂さん。
その疑問に俺は思わず横目で翠を観察してから答える。
「いえ。とりあえずは個室から手を付けようかなと思っただけです。自室に使っている1階の部屋は既にリフォーム済みですから、2階ってだけで。別に深い意味はないですよ」
「そうか」
横目で見た翠に大きな変化は見られない。
ただ、何時ものようにニコニコとこちらを眺めているだけだ。
そして、千堂さんもそんな翠や俺に変に思う所はないようで、湯呑をテーブルに置くとその手をそのまま真奈美ちゃんの頭に持っていった。
「んじゃ、語っ苦しい話はこれまでにして、どうせなら飯でも食ってくか? 今日は残念ながら明美はいねぇが、翠がいるからな。最近食ってないんだろ? 翠の飯」
俺が何度か翠の手料理をご馳走になっていた事を千堂さんは知っていたらしい。
いや、流石に弁当作って外出する娘がいたら要件くらい聞くか。親ならば。
だけど、俺はそんな千堂さんの提案にも首を横に振る。
「いえ。今日はリフォームの件で伺っただけ何で帰ります。ちょっと他にもやる事があるもので」
「そっか。まあ、無理強いはできねぇわな。引っ越してきたばかりでまだゴタゴタしてるだろうし。またなんかあったら顔見せに来るといい」
「ええ。その時はまたお願いします」
「おお。気をつけてな」
「おじちゃんバイバイ」
俺が立ち上がると千堂さんも立ち上がり、千堂さんに抱かれていた真奈美ちゃんも笑顔で手を振ってくれる。
そんな真奈美ちゃんの行動に癒された俺だったが、直後に背後にひやりとしたものを感じる。
「じゃあ、私はちょっとそこまで悠斗さんを送っていくねぇ?」
「おお。行ってこい」
「はぁい」
そして、当人不在のまま勝手に決まる翠の送迎。
俺は思わず「必要ない」と口にしようとしたのだが、直ぐに手を引かれてしまって言葉にならずに玄関まで引っ張られる結果となってしまった。
「おい翠──」
「し。もうちょっと我慢しようか悠斗さん?」
俺の唇に立てた人差し指をチョンと当てて囁いた翠の言葉に横目を向ければ、千堂さんと真奈美ちゃんが見送りに部屋から出てくる所だった。
「じゃ、気をつけてな」
「はい。失礼します」
「ばいばーい」
2人の見送りを背に受けて玄関を出る俺と翠。
そのまま千堂家の敷地内を抜ける俺たちだったが、道路に出た所で翠がようやく俺の顔を覗き込むとニンマリとした笑顔を見せた。
「元気だった?」
だが、俺の方は翠のように無邪気に笑う事は出来ず、大きな溜息を付くことになったが。
「まあ……元気だよ。少しだけ気を使って気疲れはしてるかもしれんが」
「みたいだねぇ」
俺の答えに翠はクスクスと笑う。
その姿は以前翠の部屋で見た不気味な笑顔とは正反対で、俺のよく知る物だった。
だから、俺も少し気が楽になったように感じてさっきの行動について聞く。
「それよりもさっきのは何だったんだ? どうせ帰るところだったんだし、あんなに慌ただしく別れる必要はあったのか?」
それは俺の純粋な疑問だったのだが、翠は少し驚いたらしい。
「えぇ?」と言いながら苦笑する。
「酷いなぁ。せっかく助けてあげたのにぃ。あのままお父さんと話してたら、絶対悠斗さんボロ出してたよ?」
翠の言葉に言葉が詰まる。
確かに、会話の流れ的に苦しくなってきていたのは確かだ。
「確かにそれは否定しない。だが、今の時点ではボロを出した所で大きな問題にならないのも確かだ」
「だねぇ。あの家にいるのがあの時の女の子だけなら……だけど?」
翠の言葉に俺は足を止める。
翠も止める。
お互い無言で見つめ合い、やがて「ふふっ」っと笑った翠が俺に先導するような形で両手を背中に回して歩き出した。
「勿論、冗談だけどぉ? でも、今の悠斗さんの反応からして、ひょっとしちゃう?」
「馬鹿言うな。お前がいきなり素っ頓狂な事を言い出したから驚いただけだ」
「そっかぁ」
納得したのかしないのか。
真意の読めない翠の後をついて家に向かう。
既に家の全貌は目前に迫っており、この時間が終わる事に正直ホッとしている自分が居る。
あと、背中が妙にチクチクと痛むのは恐らく気のせいじゃないだろう。
「ねえ」
やがて、俺の家の敷地内に入る為の外門の前に着いた翠は軽く跳ねるように振り向くと、俺の顔を覗き込んでニッコリと微笑む。
「今はまだ大丈夫みたいだけど、また、今日みたいに疲れたらいつでも会いに来てくれていいからね? お姉ちゃんがいつだって慰めてあげるから」
そんな事を言ってくる翠の顔をまじまじと見つめ、その笑顔に不気味なものが潜んでいない事を確認してから、俺はようやく息をつく。
「……わかった。一応そういう逃げ道もあるって事だけは心に留めておくよ」
「今日は随分素直だね、悠斗さん。うん。とってもいい事だと思うよ?」
それは本心で言っているのかどうか。
そして、それは俺たちを覗き見している人間も同じように思ったらしく、俺の背中に一際大きな痛みが走る。
勿論、そんな俺の事情など目の前の女にわかるはずもないので、俺に向かって笑顔で手を振るだけなのだが。
「じゃあ。またねぇ悠斗さん」
「ああ」
特に含みもなく引き返していく翠の背中を眺めたあと、俺は向き直ると家に向かって歩き出す。
「さて……」
そして、少しだけ解放されたようなホッとした気持ちとは裏腹に、翠が言うところの“疲れ”の元がこの先待っていると考えると少しだけため息が出たのは仕方のない事だろう。
「どうも小言がありそうだしな」
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