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タイロン、男爵になる
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父侯爵、タイロンの決意を正式に認める
(怒鳴り込むのではなく、静かに訪れる)
翌日の午後。
タイロンとジュディの住む別宅に、
珍しく父侯爵が一人で馬車を降りた。
執事サミュエルは驚きつつも出迎える。
サミュエル
「ようこそお越しくださいました、侯爵さま……」
侯爵
「タイロンに話がある。通せ」
淡々としている。でも、いつもの冷たさではない。
◆父と息子、久しぶりの対話
タイロンは居間に駆け込み、背筋を伸ばした。
タイロン
「……父上。
わざわざこちらに来られるとは」
侯爵
「お前の決意を聞いた」
タイロン
「……っ」
侯爵
「男爵位を継ぎ、侯爵家から独立する。
それで間違いないな?」
タイロン
「はい。
兄の下で働き続けるより……
自分の家を守る道を選びたい」
侯爵はしばらく黙ってタイロンを見つめる。
そして、ゆっくりとうなずいた。
◆父侯爵の意外な言葉
侯爵
「……そうか。
ならば、男爵位をお前に与える」
タイロン
「え……?」
侯爵
「侯爵家で甘えるより、
自分の名で立つ方がずっと難しく、ずっと価値がある。
お前がそれを選んだなら——」
短く息をつき、
「私は、父として誇りに思う」
タイロン
「父上……?」
侯爵
「男爵位でも貴族だ。
あとは——お前次第でいくらでも出世できる。
派閥も、仕事も、家も、自分の手で勝ち取れ」
ジュディは廊下の陰で聞いてしまい、
そっと口元に手を当てる。
これは、タイロンが初めて受け取った
“父の肯定”だった。
◆父侯爵の本音
侯爵
「お前は昔から、兄より手が早く、
文官としての素質もあった。
……気づいていなかっただけだ」
タイロン
「……!」
侯爵
「兄だけで侯爵家の書類を回せるはずがない。
お前が支えてきたと、私は知っていた」
タイロンの目が揺れる。
侯爵
「だが、それは“息子の役目”ではない。
“当主の仕事”だ。
任せた私の落ち度だ」
父が、自分の過ちを認めた。
タイロン、呼吸を忘れる。
⸻
◆父から子へ
侯爵は、テーブルに印章を置いた。
侯爵
「タイロン・シーラン。
今日より——お前はタイロン男爵だ」
タイロン
「……! っ……父上……!」
侯爵
「家を持ちたいなら持て。
妻を守りたいなら守れ。
子供を育てたいなら育てろ。
“お前の人生”を、生きてみせろ」
タイロンの胸が熱くなる。
ジュディは……
その姿を見て、たまらず目を伏せた。
ほんの少しだけ“尊敬”が生まれた瞬間だった。
カレン「たいろん、だんしゃくなの?」
(無邪気爆弾 → タイロンが死ぬほど照れる)
翌朝。
父侯爵が帰ったあとで、別宅はいつもより静か。
ジュディはカレンに朝食を食べさせている。
サリーは食卓を片付けながらにこにこ。
タイロンは、まだ少し頭がぼんやりしていた。
男爵になった実感が湧かない。
そんなとき——。
⸻
◆カレン、大事件を起こす
カレン
「たいろーん!」
タイロン
「なんだ、カレン?」
カレン
「たいろん……
だんしゃくなの?」
タイロン
「ぶふっ!」
口に入れたパンを危うく吹きそうになる。
ジュディ
(……聞いてたのね)
サリー
(旦那さま、逃げられませんよ~という顔)
タイロン
「……だ、男爵……になった……らしい」
カレンは椅子の上でぴょんぴょん跳ねる。
カレン
「すごいの! たいろん、えらいの!
カレン、だんしゃくのおうちのこどもなの!?」
ジュディ
「いや、あなたはまだ三歳よ。
爵位の仕組みがわかる年齢じゃないわ」
カレン
「でも、たいろん、えらくなったの!」
タイロン、照れ死に寸前。
⸻
◆さらに追撃
カレンがスプーンを握ったまま身を乗り出す。
カレン
「たいろん、すごい?
ジュディ、たいろん、すごい?」
ジュディ
(視線をタイロンに向ける)
「……まあ、
昨夜は少しだけ……立派だったわね」
タイロン
「……っ!」
サリーが台所で肩を震わせている。
サリー
(奥様、ほんの0.7ミリ優しい……!)
カレン
「じゃあね、じゃあね、
カレン、だんしゃくのおうちで、おひめさまなの!?」
ジュディ
「それは違うわよ」
タイロン
「いや違う。まったく違う」
カレン
「えー? ちがうのぉ?」
ぷくぅっと頬をふくらませて、
スープのウインナーをすくってもぐもぐ。
その顔があまりに可愛くて、
タイロンは思わず微笑んでしまう。
◆ラスト一撃(尊死)
カレン
「たいろん、だんしゃくなら……
カレンね……
“だんしゃくのおひめさまごっこ”してもいい?」
タイロン
「……え? ……お、おう……」
ジュディ
「(笑ってしまう)……大丈夫よ。
タイロンはあなたの執事役ね」
カレン
「うんっ!!」
タイロン
「なぜ執事……?」
ジュディ
「あなたその方が似合うもの」
タイロン
「…………(否定できない)」
食卓が笑いに包まれた。
そしてタイロンは思う。
——男爵になってよかった。
——この家を守るために、自分で立ちたかった。
カレンの笑顔が、それを確かにしてくれた。
ジュディ「昨夜のあなたは、少しだけ立派だったわ」
(追い討ち → タイロンの理性、溶ける)
夜。
カレンはすやすやと眠り、
サリーも下がって、別宅は静けさに包まれている。
タイロンは書斎の明かりを落とし、
廊下ですれ違ったジュディに声をかけた。
タイロン
「……今日は、その……いろいろすまなかった」
ジュディ
「いろいろって?」
タイロン
「カレンに“だんしゃくなの?”と騒がれた件とか……
君に気をつかわせたかと思ってな」
ジュディは少しだけ微笑む。
(すごく滅多にしない表情)
ジュディ
「——別に。
カレンはああいう子だもの」
タイロン
「……そうか」
ジュディは歩き出し、
数歩進んだところでふと振り返った。
月明かりが彼女の金の髪に触れて、
淡い光を反射している。
そして、軽く首を傾けて——
ジュディ
「それにね。
……昨夜のあなたは“少しだけ”立派だったわ」
タイロン
「っ……!」
言葉にならず、息だけが漏れる。
ジュディは続ける。
ジュディ
「父侯爵に向かって、自分の道を選んだじゃない。
……珍しく“男らしい”ところを見た気がしたの」
タイロン
「お、男らしい……?」
ジュディ
「ええ。
少しだけね」
タイロン
「…………(少しだけ、が刺さる)」
ジュディはまた歩き出す。
だが廊下の先で、立ち止まった。
ジュディ
「でも……ああいう決意ができるなら——」
タイロン
「?」
ジュディ
「カレンは、あなたを誇りに思う日がくるでしょうね」
タイロンの心臓、落ちる。
ばくん、と音がしそうなくらい。
タイロン
「…………ジュディ」
ジュディ
「なに?」
タイロン
「……その、君は……その……」
ジュディは小さく微笑む。
ジュディ
「“調子に乗らないで”って言うつもりないわよ?」
タイロン
「………………言えなくなった?」
ジュディ
「いいわ。
本当に努力したら、少しぐらい褒めてあげても」
タイロン
「っ……!」
ジュディ
「——“少しだけ”よ?」
そう言い残し、
ジュディは部屋へ入っていった。
扉が閉まる。
タイロン
「………………」
壁に手をつく。
タイロン
「……惚れるだろうが……そんなの…………!」
声は小さい。
でも、胸の奥の熱は隠しきれなかった。
「やばい、惚れた。」
(怒鳴り込むのではなく、静かに訪れる)
翌日の午後。
タイロンとジュディの住む別宅に、
珍しく父侯爵が一人で馬車を降りた。
執事サミュエルは驚きつつも出迎える。
サミュエル
「ようこそお越しくださいました、侯爵さま……」
侯爵
「タイロンに話がある。通せ」
淡々としている。でも、いつもの冷たさではない。
◆父と息子、久しぶりの対話
タイロンは居間に駆け込み、背筋を伸ばした。
タイロン
「……父上。
わざわざこちらに来られるとは」
侯爵
「お前の決意を聞いた」
タイロン
「……っ」
侯爵
「男爵位を継ぎ、侯爵家から独立する。
それで間違いないな?」
タイロン
「はい。
兄の下で働き続けるより……
自分の家を守る道を選びたい」
侯爵はしばらく黙ってタイロンを見つめる。
そして、ゆっくりとうなずいた。
◆父侯爵の意外な言葉
侯爵
「……そうか。
ならば、男爵位をお前に与える」
タイロン
「え……?」
侯爵
「侯爵家で甘えるより、
自分の名で立つ方がずっと難しく、ずっと価値がある。
お前がそれを選んだなら——」
短く息をつき、
「私は、父として誇りに思う」
タイロン
「父上……?」
侯爵
「男爵位でも貴族だ。
あとは——お前次第でいくらでも出世できる。
派閥も、仕事も、家も、自分の手で勝ち取れ」
ジュディは廊下の陰で聞いてしまい、
そっと口元に手を当てる。
これは、タイロンが初めて受け取った
“父の肯定”だった。
◆父侯爵の本音
侯爵
「お前は昔から、兄より手が早く、
文官としての素質もあった。
……気づいていなかっただけだ」
タイロン
「……!」
侯爵
「兄だけで侯爵家の書類を回せるはずがない。
お前が支えてきたと、私は知っていた」
タイロンの目が揺れる。
侯爵
「だが、それは“息子の役目”ではない。
“当主の仕事”だ。
任せた私の落ち度だ」
父が、自分の過ちを認めた。
タイロン、呼吸を忘れる。
⸻
◆父から子へ
侯爵は、テーブルに印章を置いた。
侯爵
「タイロン・シーラン。
今日より——お前はタイロン男爵だ」
タイロン
「……! っ……父上……!」
侯爵
「家を持ちたいなら持て。
妻を守りたいなら守れ。
子供を育てたいなら育てろ。
“お前の人生”を、生きてみせろ」
タイロンの胸が熱くなる。
ジュディは……
その姿を見て、たまらず目を伏せた。
ほんの少しだけ“尊敬”が生まれた瞬間だった。
カレン「たいろん、だんしゃくなの?」
(無邪気爆弾 → タイロンが死ぬほど照れる)
翌朝。
父侯爵が帰ったあとで、別宅はいつもより静か。
ジュディはカレンに朝食を食べさせている。
サリーは食卓を片付けながらにこにこ。
タイロンは、まだ少し頭がぼんやりしていた。
男爵になった実感が湧かない。
そんなとき——。
⸻
◆カレン、大事件を起こす
カレン
「たいろーん!」
タイロン
「なんだ、カレン?」
カレン
「たいろん……
だんしゃくなの?」
タイロン
「ぶふっ!」
口に入れたパンを危うく吹きそうになる。
ジュディ
(……聞いてたのね)
サリー
(旦那さま、逃げられませんよ~という顔)
タイロン
「……だ、男爵……になった……らしい」
カレンは椅子の上でぴょんぴょん跳ねる。
カレン
「すごいの! たいろん、えらいの!
カレン、だんしゃくのおうちのこどもなの!?」
ジュディ
「いや、あなたはまだ三歳よ。
爵位の仕組みがわかる年齢じゃないわ」
カレン
「でも、たいろん、えらくなったの!」
タイロン、照れ死に寸前。
⸻
◆さらに追撃
カレンがスプーンを握ったまま身を乗り出す。
カレン
「たいろん、すごい?
ジュディ、たいろん、すごい?」
ジュディ
(視線をタイロンに向ける)
「……まあ、
昨夜は少しだけ……立派だったわね」
タイロン
「……っ!」
サリーが台所で肩を震わせている。
サリー
(奥様、ほんの0.7ミリ優しい……!)
カレン
「じゃあね、じゃあね、
カレン、だんしゃくのおうちで、おひめさまなの!?」
ジュディ
「それは違うわよ」
タイロン
「いや違う。まったく違う」
カレン
「えー? ちがうのぉ?」
ぷくぅっと頬をふくらませて、
スープのウインナーをすくってもぐもぐ。
その顔があまりに可愛くて、
タイロンは思わず微笑んでしまう。
◆ラスト一撃(尊死)
カレン
「たいろん、だんしゃくなら……
カレンね……
“だんしゃくのおひめさまごっこ”してもいい?」
タイロン
「……え? ……お、おう……」
ジュディ
「(笑ってしまう)……大丈夫よ。
タイロンはあなたの執事役ね」
カレン
「うんっ!!」
タイロン
「なぜ執事……?」
ジュディ
「あなたその方が似合うもの」
タイロン
「…………(否定できない)」
食卓が笑いに包まれた。
そしてタイロンは思う。
——男爵になってよかった。
——この家を守るために、自分で立ちたかった。
カレンの笑顔が、それを確かにしてくれた。
ジュディ「昨夜のあなたは、少しだけ立派だったわ」
(追い討ち → タイロンの理性、溶ける)
夜。
カレンはすやすやと眠り、
サリーも下がって、別宅は静けさに包まれている。
タイロンは書斎の明かりを落とし、
廊下ですれ違ったジュディに声をかけた。
タイロン
「……今日は、その……いろいろすまなかった」
ジュディ
「いろいろって?」
タイロン
「カレンに“だんしゃくなの?”と騒がれた件とか……
君に気をつかわせたかと思ってな」
ジュディは少しだけ微笑む。
(すごく滅多にしない表情)
ジュディ
「——別に。
カレンはああいう子だもの」
タイロン
「……そうか」
ジュディは歩き出し、
数歩進んだところでふと振り返った。
月明かりが彼女の金の髪に触れて、
淡い光を反射している。
そして、軽く首を傾けて——
ジュディ
「それにね。
……昨夜のあなたは“少しだけ”立派だったわ」
タイロン
「っ……!」
言葉にならず、息だけが漏れる。
ジュディは続ける。
ジュディ
「父侯爵に向かって、自分の道を選んだじゃない。
……珍しく“男らしい”ところを見た気がしたの」
タイロン
「お、男らしい……?」
ジュディ
「ええ。
少しだけね」
タイロン
「…………(少しだけ、が刺さる)」
ジュディはまた歩き出す。
だが廊下の先で、立ち止まった。
ジュディ
「でも……ああいう決意ができるなら——」
タイロン
「?」
ジュディ
「カレンは、あなたを誇りに思う日がくるでしょうね」
タイロンの心臓、落ちる。
ばくん、と音がしそうなくらい。
タイロン
「…………ジュディ」
ジュディ
「なに?」
タイロン
「……その、君は……その……」
ジュディは小さく微笑む。
ジュディ
「“調子に乗らないで”って言うつもりないわよ?」
タイロン
「………………言えなくなった?」
ジュディ
「いいわ。
本当に努力したら、少しぐらい褒めてあげても」
タイロン
「っ……!」
ジュディ
「——“少しだけ”よ?」
そう言い残し、
ジュディは部屋へ入っていった。
扉が閉まる。
タイロン
「………………」
壁に手をつく。
タイロン
「……惚れるだろうが……そんなの…………!」
声は小さい。
でも、胸の奥の熱は隠しきれなかった。
「やばい、惚れた。」
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