『白い結婚のはずでしたが、夫の“愛”が黒い。 限界突破はお手柔らかに!』

白い結婚のはずだった。

姉の遺した娘――カレンの親権を守るため、
私と侯爵タイロンは“同じ屋根の下で暮らすだけ”の契約を交わした。
夜を共にしない、干渉しない、互いに自由。
それが白い結婚の条件。

……だったはずなのに。

最近、夫の目が黒い。

「お前、俺を誘惑してるつもりか?」
「は? してませんけど? 白い結婚でしょうが」
「……俺は、白い結婚でよかったがな。
 お前が俺を限界まで追い詰めるなら……話は別だ」

黒い。
完全に黒い。
理性じゃなくて、野生の方が勝ってる。

ちょっと待って、何その目!?
やめて、白い結婚の契約書どこ行ったの!?
破らないで!

――白い結婚? 知らん。
もう限界。覚悟しろ。

タイロンの目がそう語っていた。

私、白い結婚で穏やかに暮らす予定だったんだけど!?
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