7 / 22
王命の結婚と、戦地帰りの相談コース
しおりを挟む
王命による結婚――それが、テオドールの始まりだった。
自分の意思ではなく、国の命令。
「戦場に出る前に、身を固めておけ」
上からのたった一言で、名も顔も知らぬ伯爵令嬢と婚姻書類に署名し、
そのまま戦地へ赴いた。
帰ってきてみれば、妻はいない。
教会の記録には、淡々と“離婚済み”の印。
そんな男は、決して珍しくなかった。
⸻
■「戦地帰還者支援室」
役所の片隅に申し訳程度に作られた相談窓口。
薄い壁、金属の椅子、どこか落ちつかない蛍光灯。
テオドールは重い足取りでそこへ向かった。
鎧より重たく感じる書類の束を握りしめて。
「ええと……どのコースをご希望ですか?」
若い受付係が事務的な調子で書類をめくる。
指先だけはやたら軽やかだ。
「……家庭再建、で」
「はい、かしこまりました。
ご相談内容は……“戦地に行っている間に、妻が離婚していた”ですね?
ああ、こちら、よくあるケースです」
“よくあるケース”。
その言葉が落ちた瞬間、
胸の奥で何かがきしりと音を立てた。
「……そうか」
声は平静を装っているのに、
手だけが微かに震えていた。
⸻
やってきた相談員は、にこやかではある。
しかし、その目は一度たりともテオドールを見ない。
書類の上を、忙しない指が動いているだけだ。
「奥様と離婚……はいはい、確認しました。で――復縁をご希望ですか?」
「……制度上できないと聞いている」
「まあ、そうなんですよねぇ。
じゃあ次のステップに進みましょう」
「……ステップ?」
「ええ、“再婚を前提とした生活設計見直しコース”です。
この状況からどうリスタートするか、という内容でして」
テオドールは言葉を失った。
「……私は、再婚の話など――」
「奥様がいなくなったのはお気の毒でしたね。
でも、人生は続きます。前向きに行きましょう」
相談員の声は明るい。
まるで“壊れた時計の修理”をすすめているような軽さだ。
「……」
(何を聞かされているんだ、俺は)
⸻
テオドールは椅子を引いた。
金属が擦れる音が、妙に大きく響く。
「……結構だ」
「えっ? もうよろしいんですか?
はい、では次の方どうぞー!」
あっけらかんとした声。
引き留める気配は一切ない。
まるで最初から、
テオドールという“相談者”など存在していなかったかのように。
⸻
外に出ると、冷たい風が頬を撫でた。
空はやけに澄んでいて、
役所の灰色の空気と違いすぎて逆に胸が痛む。
(……誰も、聞いてくれない)
妻を三年放置してしまった自分を責める言葉も、
彼女の行方を案じる思いも、
後悔も反省も、誰の耳にも届かない。
(俺が何を言おうと……
“よくあるケース”の一つでしかないのか?)
戦場から帰還した英雄、と讃えられたのはほんの数日。
気づけば、彼はすっかり“ただの人”になっていた。
――そして、
“妻を守れなかった男”としてすら扱われていない。
風が紙の端をめくり上げる。
乾いた匂いだけが残った。
(……マルグリット。
俺は、どれだけ君を傷付けてしまったんだ)
その問いだけが、胸の奥で重く沈んでいた。
⸻
すぐそばの通りでは、マルグリット――“マリー”が
パン屋の前で新しいクロワッサンを選んでいた。
まったく知らない、別々の人生。
でも同じ町の空の下。
◾️叔母の襲来◾️
屋敷の門の前に、光沢のある馬車が止まった。
降りてきたのは、上品な紫の帽子を被った婦人――
テオドールの叔母、レディ・スザンヌだった。
玄関の扉が勢いよく開く。
「テオドール!」
その声に、当の本人が出てくる。
「叔母上。これはご無沙汰を――」
「ご無沙汰もへったくれもありません!」
スザンヌはずんずんと歩み寄り、彼の胸を指で突く勢いだ。
「戦地から戻ったと聞いて、てっきりお嫁さんと仲睦まじく過ごしていると思ったの。
なのに執事から聞いたわよ! どういうことなの!?」
「……驚かせてしまいましたか」
「驚くに決まってるでしょう!」
スザンヌは腰に手を当て、屋敷の中を見渡す。
「あら、お嫁さんは? マルグリットさんだったわね? どこにいるの?」
テオドールは、少しだけ視線を落とした。
「実は……離婚しました」
「なんですってぇ!?」
スザンヌの叫びは屋敷中を揺らした。
「あなたねぇ、王命の結婚をなんだと思ってるの!?
戦地から帰ったら、いよいよ子どもを――なんて、王妃陛下まで張り切っていたのよ!?」
「叔母上、声を……」
「落とせるわけないでしょ!」
スザンヌはさらに畳みかけるように言った。
「戦場から手紙も一通も出していないんですって? どういうつもり!?」
「……まあ、忙しくて」
「贈り物もなし? 誕生日も祝ってない? 顔すら見てない?
そもそも会ったこともないの?」
テオドールは苦い表情で、ほんのわずかに頷いた。
「……はい」
「三年間放置した結果、白い結婚の最低ランクの離婚届を叩きつけられたってわけね……。
それで“仕方ない”みたいな顔してるんじゃないわよ!」
「いえ、そんなつもりでは……」
「同じよ! 似たような顔よ!」
スザンヌは頭を抱えた。
「まったく……あんたの父親が草葉の陰で泣いてるわ。
“妻に三年も会わず連絡もせん馬鹿がどこにおる!”って!」
テオドールは反論もせず、ただその場に立ち尽くしていた。
返す言葉が、どこにもない。
スザンヌはため息をつき、少しだけ声を落とした。
「……いい? 彼女はもう、自分の人生を歩いてるわ」
「そうでしょうね」
「そうよ。当たり前でしょ。
あなたみたいな人の帰りを三年も待ち続ける女なんていないわよ」
テオドールは唇を結ぶだけで、何も言わなかった。
スザンヌは最後に、冷静ながら鋭い一言を残した。
「王命で結婚したのなら、王命で恥をかくのもあなた。
逃げずに現実を見なさい、テオドール」
パンッ、とドアを閉める大きな音が響いた。
彼女が去った後、
広い屋敷には、風に揺れるカーテンと――
取り残された男の後悔だけが静かに満ちていた。
遅すぎた夫の独白
スザンヌ叔母の馬車が去ったあと、
屋敷は急に広く、静まり返った。
テオドールは暖炉の前に立ち尽くしていた。
窓の外では風が木々を揺らし、
どこかで時計が重々しく時を刻んでいる。
「……三年、か」
小さく呟く声は、誰にも届かない。
⸻
結婚式を思い出そうとした。
だが、映像のような記憶はない。
署名した書類、差し出された印章、
それだけ。
(顔も知らない妻に、俺は“夫”を名乗っていたのか?)
“王命だ”と言われて、納得した。
“国のためだ”と思えば、余計な感情を切り捨てられた。
だが――。
叔母のあの言葉が胸の奥で響く。
「三年で離婚されてヘラヘラしてどうするの!」
(……俺は、確かにヘラヘラしていた)
⸻
暖炉の火がぱちりと弾けた。
テオドールは机の引き出しを開け、
そこに入っていた“婚姻記録”の紙束を取り出す。
日付、署名、王印。
(これが結婚。
けれど、“夫婦”ではなかったんだ)
「……白い結婚、か」
口にしてみると、やけに軽い言葉に聞こえた。
まるで、何かをしていなかった自分への免罪符のようだ。
⸻
(もし、会っていたらどうだったんだろうな)
彼女はどんな人だったのか。
どんな声で、どんなものを好んで、
どんな顔で笑うのか。
思い浮かばない。
一度も見たことがないのだから。
それでも――
何も知らないまま“妻だった人”を、
気にしている自分に気づいて、
テオドールは苦笑した。
「……叔母上に怒鳴られるだけのことはある」
彼は椅子に座り、書きかけの書類を脇に押しやった。
そして、手を止めて呟いた。
「もしもう一度、誰かを妻に迎えるなら……
“命令”ではなく、自分で選びたい」
火の明かりが、
その決意とも諦めともつかぬ表情を
静かに照らしていた。
自分の意思ではなく、国の命令。
「戦場に出る前に、身を固めておけ」
上からのたった一言で、名も顔も知らぬ伯爵令嬢と婚姻書類に署名し、
そのまま戦地へ赴いた。
帰ってきてみれば、妻はいない。
教会の記録には、淡々と“離婚済み”の印。
そんな男は、決して珍しくなかった。
⸻
■「戦地帰還者支援室」
役所の片隅に申し訳程度に作られた相談窓口。
薄い壁、金属の椅子、どこか落ちつかない蛍光灯。
テオドールは重い足取りでそこへ向かった。
鎧より重たく感じる書類の束を握りしめて。
「ええと……どのコースをご希望ですか?」
若い受付係が事務的な調子で書類をめくる。
指先だけはやたら軽やかだ。
「……家庭再建、で」
「はい、かしこまりました。
ご相談内容は……“戦地に行っている間に、妻が離婚していた”ですね?
ああ、こちら、よくあるケースです」
“よくあるケース”。
その言葉が落ちた瞬間、
胸の奥で何かがきしりと音を立てた。
「……そうか」
声は平静を装っているのに、
手だけが微かに震えていた。
⸻
やってきた相談員は、にこやかではある。
しかし、その目は一度たりともテオドールを見ない。
書類の上を、忙しない指が動いているだけだ。
「奥様と離婚……はいはい、確認しました。で――復縁をご希望ですか?」
「……制度上できないと聞いている」
「まあ、そうなんですよねぇ。
じゃあ次のステップに進みましょう」
「……ステップ?」
「ええ、“再婚を前提とした生活設計見直しコース”です。
この状況からどうリスタートするか、という内容でして」
テオドールは言葉を失った。
「……私は、再婚の話など――」
「奥様がいなくなったのはお気の毒でしたね。
でも、人生は続きます。前向きに行きましょう」
相談員の声は明るい。
まるで“壊れた時計の修理”をすすめているような軽さだ。
「……」
(何を聞かされているんだ、俺は)
⸻
テオドールは椅子を引いた。
金属が擦れる音が、妙に大きく響く。
「……結構だ」
「えっ? もうよろしいんですか?
はい、では次の方どうぞー!」
あっけらかんとした声。
引き留める気配は一切ない。
まるで最初から、
テオドールという“相談者”など存在していなかったかのように。
⸻
外に出ると、冷たい風が頬を撫でた。
空はやけに澄んでいて、
役所の灰色の空気と違いすぎて逆に胸が痛む。
(……誰も、聞いてくれない)
妻を三年放置してしまった自分を責める言葉も、
彼女の行方を案じる思いも、
後悔も反省も、誰の耳にも届かない。
(俺が何を言おうと……
“よくあるケース”の一つでしかないのか?)
戦場から帰還した英雄、と讃えられたのはほんの数日。
気づけば、彼はすっかり“ただの人”になっていた。
――そして、
“妻を守れなかった男”としてすら扱われていない。
風が紙の端をめくり上げる。
乾いた匂いだけが残った。
(……マルグリット。
俺は、どれだけ君を傷付けてしまったんだ)
その問いだけが、胸の奥で重く沈んでいた。
⸻
すぐそばの通りでは、マルグリット――“マリー”が
パン屋の前で新しいクロワッサンを選んでいた。
まったく知らない、別々の人生。
でも同じ町の空の下。
◾️叔母の襲来◾️
屋敷の門の前に、光沢のある馬車が止まった。
降りてきたのは、上品な紫の帽子を被った婦人――
テオドールの叔母、レディ・スザンヌだった。
玄関の扉が勢いよく開く。
「テオドール!」
その声に、当の本人が出てくる。
「叔母上。これはご無沙汰を――」
「ご無沙汰もへったくれもありません!」
スザンヌはずんずんと歩み寄り、彼の胸を指で突く勢いだ。
「戦地から戻ったと聞いて、てっきりお嫁さんと仲睦まじく過ごしていると思ったの。
なのに執事から聞いたわよ! どういうことなの!?」
「……驚かせてしまいましたか」
「驚くに決まってるでしょう!」
スザンヌは腰に手を当て、屋敷の中を見渡す。
「あら、お嫁さんは? マルグリットさんだったわね? どこにいるの?」
テオドールは、少しだけ視線を落とした。
「実は……離婚しました」
「なんですってぇ!?」
スザンヌの叫びは屋敷中を揺らした。
「あなたねぇ、王命の結婚をなんだと思ってるの!?
戦地から帰ったら、いよいよ子どもを――なんて、王妃陛下まで張り切っていたのよ!?」
「叔母上、声を……」
「落とせるわけないでしょ!」
スザンヌはさらに畳みかけるように言った。
「戦場から手紙も一通も出していないんですって? どういうつもり!?」
「……まあ、忙しくて」
「贈り物もなし? 誕生日も祝ってない? 顔すら見てない?
そもそも会ったこともないの?」
テオドールは苦い表情で、ほんのわずかに頷いた。
「……はい」
「三年間放置した結果、白い結婚の最低ランクの離婚届を叩きつけられたってわけね……。
それで“仕方ない”みたいな顔してるんじゃないわよ!」
「いえ、そんなつもりでは……」
「同じよ! 似たような顔よ!」
スザンヌは頭を抱えた。
「まったく……あんたの父親が草葉の陰で泣いてるわ。
“妻に三年も会わず連絡もせん馬鹿がどこにおる!”って!」
テオドールは反論もせず、ただその場に立ち尽くしていた。
返す言葉が、どこにもない。
スザンヌはため息をつき、少しだけ声を落とした。
「……いい? 彼女はもう、自分の人生を歩いてるわ」
「そうでしょうね」
「そうよ。当たり前でしょ。
あなたみたいな人の帰りを三年も待ち続ける女なんていないわよ」
テオドールは唇を結ぶだけで、何も言わなかった。
スザンヌは最後に、冷静ながら鋭い一言を残した。
「王命で結婚したのなら、王命で恥をかくのもあなた。
逃げずに現実を見なさい、テオドール」
パンッ、とドアを閉める大きな音が響いた。
彼女が去った後、
広い屋敷には、風に揺れるカーテンと――
取り残された男の後悔だけが静かに満ちていた。
遅すぎた夫の独白
スザンヌ叔母の馬車が去ったあと、
屋敷は急に広く、静まり返った。
テオドールは暖炉の前に立ち尽くしていた。
窓の外では風が木々を揺らし、
どこかで時計が重々しく時を刻んでいる。
「……三年、か」
小さく呟く声は、誰にも届かない。
⸻
結婚式を思い出そうとした。
だが、映像のような記憶はない。
署名した書類、差し出された印章、
それだけ。
(顔も知らない妻に、俺は“夫”を名乗っていたのか?)
“王命だ”と言われて、納得した。
“国のためだ”と思えば、余計な感情を切り捨てられた。
だが――。
叔母のあの言葉が胸の奥で響く。
「三年で離婚されてヘラヘラしてどうするの!」
(……俺は、確かにヘラヘラしていた)
⸻
暖炉の火がぱちりと弾けた。
テオドールは机の引き出しを開け、
そこに入っていた“婚姻記録”の紙束を取り出す。
日付、署名、王印。
(これが結婚。
けれど、“夫婦”ではなかったんだ)
「……白い結婚、か」
口にしてみると、やけに軽い言葉に聞こえた。
まるで、何かをしていなかった自分への免罪符のようだ。
⸻
(もし、会っていたらどうだったんだろうな)
彼女はどんな人だったのか。
どんな声で、どんなものを好んで、
どんな顔で笑うのか。
思い浮かばない。
一度も見たことがないのだから。
それでも――
何も知らないまま“妻だった人”を、
気にしている自分に気づいて、
テオドールは苦笑した。
「……叔母上に怒鳴られるだけのことはある」
彼は椅子に座り、書きかけの書類を脇に押しやった。
そして、手を止めて呟いた。
「もしもう一度、誰かを妻に迎えるなら……
“命令”ではなく、自分で選びたい」
火の明かりが、
その決意とも諦めともつかぬ表情を
静かに照らしていた。
4,480
あなたにおすすめの小説
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
見た目の良すぎる双子の兄を持った妹は、引きこもっている理由を不細工だからと勘違いされていましたが、身内にも誤解されていたようです
珠宮さくら
恋愛
ルベロン国の第1王女として生まれたシャルレーヌは、引きこもっていた。
その理由は、見目の良い両親と双子の兄に劣るどころか。他の腹違いの弟妹たちより、不細工な顔をしているからだと噂されていたが、実際のところは全然違っていたのだが、そんな片割れを心配して、外に出そうとした兄は自分を頼ると思っていた。
それが、全く頼らないことになるどころか。自分の方が残念になってしまう結末になるとは思っていなかった。
【完結】「あなたは強いから大丈夫よね」、無自覚に人生を奪う姉
恋せよ恋
恋愛
「セリーヌは強いから、一人でも大丈夫よね?」
婚約破棄され「可哀想なヒロイン」となった姉カトリーヌ。
無自覚で優しい姉を気遣う両親と『私の』婚約者クロード。
私の世界は反転した。
十歳から五年間、努力で守ってきた「次期後継者」の座も。
自分に誂えた「ドレス」も……。「婚約者」さえも……。
両親は微笑んで言う。
「姉様が傷ついているの強いお前が譲ってあげなさい」と。
泣いて縋れば誰かが助けてくれると思っているお姉様。
あとはお一人で頑張ってくださいませ。
私は、私を必要としてくれる場所へ――。
家族と婚約者を見限った、妹・セリーヌの物語。
🔶登場人物・設定は筆者の創作によるものです。
🔶不快に感じられる表現がありましたらお詫び申し上げます。
🔶誤字脱字・文の調整は、投稿後にも随時行います。
🔶今後もこの世界観で物語を続けてまいります。
🔶 『エール📣』『いいね❤️』励みになります!
皆様ありがとう!今日で王妃、やめます!〜十三歳で王妃に、十八歳でこのたび離縁いたしました〜
百門一新
恋愛
セレスティーヌは、たった十三歳という年齢でアルフレッド・デュガウスと結婚し、国王と王妃になった。彼が王になる多には必要な結婚だった――それから五年、ようやく吉報がきた。
「君には苦労をかけた。王妃にする相手が決まった」
ということは……もうつらい仕事はしなくていいのねっ? 夫婦だと偽装する日々からも解放されるのね!?
ありがとうアルフレッド様! さすが私のことよく分かってるわ! セレスティーヌは離縁を大喜びで受け入れてバカンスに出かけたのだが、夫、いや元夫の様子が少しおかしいようで……?
サクッと読める読み切りの短編となっていります!お楽しみいただけましたら嬉しく思います!
※他サイト様にも掲載
「貧相な小娘」と罵った第一王子へ。番(つがい)は貴方ではなく、国王陛下(お父様)でした
しえろ あい
恋愛
「お父様、わたくし、あの方と目が合った瞬間、分かってしまったのです」
十六歳のデビュタントの夜、ルーセント侯爵令嬢フェリシアを待っていたのは、残酷な罵倒だった。第一王子カシウスは、可憐な白いドレスを纏った彼女を「貧相な小娘」と呼び、己の番(つがい)であることを真っ向から否定する。
会場に響く冷笑と、愛用の刺繍に込めた自信さえ打ち砕くような屈辱。しかし、絶望の淵に立たされた彼女を見つめていたのは、王子ではなく、圧倒的な威厳を放つ「ある男」だった。
魂を焦がすような熱い視線が重なり、静まり返る謁見の間。この出会いが、王室を揺るがす大事件の幕開けになるとは、まだ誰も知らない。自身の価値を否定された少女が、真実の愛によって世界で最も幸福な王妃へと駆け上がる、逆転溺愛ストーリー。
※小説家になろう様にも投稿しています※
【完結】初めて嫁ぎ先に行ってみたら、私と同名の妻と嫡男がいました。さて、どうしましょうか?
との
恋愛
「なんかさぁ、おかしな噂聞いたんだけど」
結婚式の時から一度もあった事のない私の夫には、最近子供が産まれたらしい。
夫のストマック辺境伯から領地には来るなと言われていたアナベルだが、流石に放っておくわけにもいかず訪ねてみると、
えっ? アナベルって奥様がここに住んでる。
どう言う事? しかも私が毎月支援していたお金はどこに?
ーーーーーー
完結、予約投稿済みです。
R15は、今回も念の為
教養が足りない、ですって
たくわん
恋愛
侯爵令嬢エリーゼは、公爵家の長男アレクシスとの婚約披露宴で突然婚約破棄される。理由は「教養が足りず、公爵夫人として恥ずかしい」。社交界の人々の嘲笑の中、エリーゼは静かに会場を去る。
旦那様から彼女が身籠る間の妻でいて欲しいと言われたのでそうします。
クロユキ
恋愛
「君には悪いけど、彼女が身籠る間の妻でいて欲しい」
平民育ちのセリーヌは母親と二人で住んでいた。
セリーヌは、毎日花売りをしていた…そんなセリーヌの前に毎日花を買う一人の貴族の男性がセリーヌに求婚した。
結婚後の初夜には夫は部屋には来なかった…屋敷内に夫はいるがセリーヌは会えないまま数日が経っていた。
夫から呼び出されたセリーヌは式を上げて久しぶりに夫の顔を見たが隣には知らない女性が一緒にいた。
セリーヌは、この時初めて夫から聞かされた。
夫には愛人がいた。
愛人が身籠ればセリーヌは離婚を言い渡される…
誤字脱字があります。更新が不定期ですが読んで貰えましたら嬉しいです。
よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる