ベビーケアズ ~最弱スキルが新米ママをサポートします~

冬花美優

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7話

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見事に緊急育児クエストを、成功させたベビーケアズは功績を称えられて非戦闘パーティの育児支援専門パーティという新しいパーティ枠から初めてAランクパーティに認定されて、国中でベビーケアズを知らない人はいない存在になった。

それを機に、3人は様々な育児クエストをこなしていく。

そんなある日、いつものようにギルド本部でリナ達が育児クエストを調べていると、珍しく受付嬢のミリアから声がかかる。

「あの、ベビーケアズの皆さんに、お話があるので、こちらの会議室に来てもらえますか?」

3人は、何の話があるのかと考えながら頷く。

会議室に入ると、部屋の窓から景色を見ている後ろ姿の男性が立っていた。

するとソフィアが叫ぶ

「おい……なんで、てめぇがここにいるんだよ」

続いてエレノアも叫ぶ

「あなた…どんな顔をして、わたし達の前に現れてますの!」

リナは下を向いたまま、無言。

そこへ、ミリアが制止する。

「皆さん、落ち着いてください。とりあえず座ってください、私から説明します」

会議室の中にいたのは、初めてギルド本部にリナとエレノアが登録しに来た日に、ベビーケアズを侮辱した新人勇者パーティの勇者だった。

ミリアの説明だと、今日突然に勇者から育児クエストの緊急依頼を受けたという。

勇者の話は、勇者には実姉がいて最近になって子どもを産んで赤ちゃんを育てているが、家庭内の家事から育児まで全てを実姉一人でやっていて、久しぶりに勇者が姉と再会したら、今、国中で話題になっているになってたらしい。

しかも実姉の夫は、王族の騎士団の一員で、仕事が忙しいからと、あまり家に帰らなくなったという。

そこで、姉を心配した勇者が姉の身を案じて、緊急育児クエストを、依頼した。

するとエレノアは、立ち上がって勇者に向かって、人差し指を突きつけて叫ぶ

「あんた…図々しいにも程がありますわ!あの時のわたし達が、どれだけ傷ついたか……」

勇者も立ち上がって、エレノアの瞳を見つめた後に、膝を床につけ、頭も床につけて土下座をして、エレノアに対抗するように叫ぶ

「あの時は、あなたたちを軽視しバカにして、ごめんなさい!俺の事は恨んだままでいい…だけど、どうか俺の姉さんを…助けてください…虫が好すぎる話だと理解している…それでも、姉さんだけは幸せになってほしいんです…お願いします…」


静まり返る会議室に、下をむいて無言だったリナが口を開く

「……わかりました、ミリアさん、緊急育児クエストを受けます…」

「ちょっと!リナ!」

「おい!リナ!」

エレノアとソフィアは、納得いかない表情をする。

リナは身体を震わせながらソフィアとエレノアに話す

「2人ともごめんね……私も彼が嫌いだし、許してない…だけど無関係な、お姉さんと赤ちゃんにまで、怒りを向けるのは間違いだと思うの……」

エレノアは、ため息をついたというか深呼吸をしたのか区別がつかない仕草から答えた

「……そうですわね、赤ちゃんには罪はありません、リナの言葉で目が覚めましたわ」

つづけてソフィアが話す

「そうだよな、ベビーケアズは女性の味方だからな!助けよう!」

勇者は、涙を浮かべてベビーケアズに感謝をした。


こうして、ベビーケアズは緊急育児クエストで、勇者の実姉と赤ちゃんを助けるために、動き出す

そして出発前にリナは、ソフィアとエレノアに話す

「……ソフィア、エレノア」

2人は、リナに耳を傾ける

「今回の育児クエストは、最低でも数日から数週間はかかるかもしれない…だから宿に泊まって依頼主の家を行き来するかもしれない…大丈夫?」

「ええ、大丈夫です」

「もちろん大丈夫だ」

リナとエレノアとソフィアは手を伸ばして重ねてリナが気合いをかけた

「いくよ…今回のクエストは難しいかもしれないけど成功させるように、3人で協力し合っていこう!」

「ええ!」

「うん!」

こうして、ベビーケアズは勇者に案内されて、勇者の姉の自宅に向かう
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