67 / 171
7章 俺の12年と、アイツの24年。
67 その穴に迷い込んだ子供
しおりを挟む
「向こうの世界とこっちの世界の間には、『次元の間』があるだろう? それらしい名前を付けてはみたが、あの場所は『歪み』なんだよ」
風が収まって、ティオナはまず俺たちにそんな話をした。
昔話をのんびりと聞く状況でないことはひしひしと伝わって来て、不安になる俺の緊張に気付いたメルが、いつものように「大丈夫よ」と手を繋いでくれる。
俺は自分が弱いことを認めている。だから、小さな手の温もりが有難くてたまらなかった。
「24年前、私はこの世界の端に歪みがある事に気付いて、単独で調査をしていた。だから、この状況を作り出したのは私なんだ」
その場の誰もが彼女に視線を向けたまま、声を出そうとはしなかった。そこに続く言葉を待ち構える。
「『次元の間』にある門は、言わば位置を印す目印でしかない。あそこに私が二つの世界を繋ぐ穴をこじ開けて、そこに偶然迷い込んでしまったのが、まだ小さかったクラウ様なんだよ」
向こうの世界で瑛助が死んだのが12年前。けれど、時間の速さが二倍速のこの世界で換算すれば24年前――まさにその数字がハマる。
けれど、そんな話を聞いても俺にはあまり実感が沸かなかった。
実の兄である瑛助のことだと分かってはいても、やはり俺の中ではまだ兄は5歳のまま交通事故で死んだことになっている。
厳しい表情でティオナを見るクラウやメルを前に場違いな気さえしたが、メルの手を振り払う気も起きず、そのまま彼女の話に耳を傾けた。
「あの穴が開いたのは、本当に奇跡のようなものだった。その時の衝撃で、偶然向こう側に居たクラウ様が次元に引き寄せられてしまったんだろう。そして、この世界でクラウ様を最初に見つけたのが――」
俯きがちに話していたティオナが細い顎を上げて彼女と目を合わせる。
「メルーシュ様ですよ」
そして、穏やかに笑んだ。
メルは「私?」と俺と逆隣りのクラウを見上げる。
クラウは何か言いたげに口を開いたが、そのまま何も言わずにティオナの言葉を待った。
☆
後にアルドュリヒ=ジル=クラウザーなんて高貴な名前が付けられることになる、俺の兄・速水瑛助5歳と、即位前の14歳だったメルーシュの出会い。
その頃の『次元の間』はまだ不安定で、転生者の定義も認識される前の話。今のように向こうとこっちを簡単に行き来できる状況ではなく、迷い込んだ瑛助をすぐに元の世界へ戻すことが出来なかったという。
クラウザーと名前を付けられた瑛助は、メルーシュと共に城で暮らした。
当時の魔王はメルーシュの一つ前で、彼女の父ハルクだった。
ハルクの病死でメルーシュが即位したのが、出会いから6年後の彼女が20歳の時。クラウは11歳になっていた。
「メルーシュ様は記憶がないんでしょう? じゃあ、クラウ様はどこまで覚えていらっしゃいますか?」
再び視線を上げたメルと顔を見合わせて、クラウは「そうだね」とはにかんだ。
「僕はその頃のことなら大体覚えてる。抜けてるのは本当に、最初の1.2年だよ。自分がこの世界の人間じゃないって言われても自覚はなかった。そんな僕をこの国は必要だと言って受け入れてくれる。だから、この世界に残ることを選んだんだよ」
向こうのことをはっきり覚えていないと言われると、泣いていた母親の顔が頭にチラついてしまう。5歳の記憶がないことなんて当たり前の事なのに。
だから、しょうのない事だと俺は自分の気持ちを押さえつけた。
「即位以降、この国が平穏で居られるのはクラウ様のお陰です。国民は皆、クラウ様の功績に感謝しておりますから。メルーシュ様も、今こうして元気なお姿を見られてほっとします」
メルが王位を退いたきっかけは『クーデター』だという。
――『僕は生まれながらの魔王じゃないんだ。ただ、昔タブーを犯してしまって、それが逆に先代に気に入られて、今の地位を与えられたんだ。死ぬ思いで得た力だからね……』
クラウのこのセリフは、ずっと俺の頭のモヤモヤの原因になっている。
メルと巨大カーボを倒しに行ったあの山頂にあった『弔いの場所』。
いつになったら俺はその詳細を知ることが出来るんだろうか。
「あれ、でもそれだと……」
俺は思考回路がパンク寸前だったが、ふと沸いた疑問をクラウにぶつけた。
「じゃあ、こっちに残る決断をしたのはいつなんだ?」
俺は再び『転生者の定義』とやらを引き出してみる。
・転生者が異世界に残る選択をすると、元の世界の本人は、最初に転生した時点で死んだことになる。保管者が保管者であった記憶も消される。
つまり、俺はずっと瑛助が5歳で死んだと思い込んでいたが、美緒が居なくなった時の状況と同じように、瑛助の存在を忘れていた時期があるという事だ。
瑛助が死んだ事は、彼がこっちに残る決断をした時点で作られた偽りの事実。
保管者は複数の転生者の保管者にはなれない。だから、美緒の保管者である俺はクラウの保管者ではないのだ。
母親か、父親か、弟かは分からないが、俺以外の誰かが俺の知らないところでずっと瑛助の帰りを待っていたことになる。
「僕がその決断をしたのは、僕が魔王に即位した時だ。つまり、19歳の時だね」
俺はすぐさまその数字で計算を始めた。
5歳のクラウが即位するまで14年。元の世界で数えると、その半分の7年。
「ちょっ……そんなに長いのか?」
クラウが居なくなった時点で3歳だった俺が、兄・瑛助の存在を思い出したのは10歳の時だというのか。
「7年も、俺はお前のことを忘れてたのか?」
「その通りだよ」
はっきりと答えたティオナに、俺は目頭が熱くなってしまう。
「なんで……」
俺は美緒が居なくなって、1日たりと落ち着いてなんかいられなかった。それを7年も耐えたやつがいるのか?
「じゃあ、あれは……あの記憶は?」
瑛助が死んで、母親が弟を抱き締めて泣いていたあの光景は、俺に植え付けられた偽りの記憶なのか――?
全身に鳥肌が立って、俺はメルの手を握りしめたままギュッと身を縮めた。
「ユースケ?」とメルが空の手をワンピースのポケットに入れて、取り出したハンカチを俺の顔に差し出した。
俺はボロボロと涙を零しながら「ありがとう」とそれを受け取る。
「今日はこれくらいにしとこうか」
その合図を出したのは、ティオナではなくクラウだった。
「少し落ち着こうよ、ユースケ。夕げの時間も近いし、またにしよう」
クラウにそう言われては、従うしかなかった。まだまだ聞きたいことはあるのに、俺は涙を押さえつけるので精一杯だった。
階段を上るクラウの背に、俺は整理できないままの疑問を問いかける。
「なぁクラウ、お前が五歳の時交通事故で死んだのが嘘だったのは分かったけど、それ以外の俺の記憶は本当のことなんだよな?」
自分の記憶に自信が持てなくなっていく感覚が怖かった。
よくよく考えれば、俺が異世界なんてものに居ること自体普通じゃない。いつか『夢落ち』だったと自分のベッドで目覚める方がよほど現実的だ。
美緒が居なくなったあの朝からの記憶が全て夢じゃないのかと疑いたくなったところで、メルが俺とつないだ手にもう一方の手も添えて、「ユースケ?」と涙目の俺を覗いてきた。
「今は夢じゃないからね?」
にっこりと微笑むメルに俺は戸惑いながらも無理矢理作った笑顔を返すと、クラウも肩越しに振り返って「これは現実だよ」と言ってくれた。
「俺も、こっちじゃ親衛隊だが、お前の担任だろ? あっちもこっちも現実なんだよ」
ゼストの言葉も心強い。俺は「はい」と返事して、メルの手をぎゅっと握り締めた。
この手の温もりは本物だ、と何度も自分に言い聞かせて――。
風が収まって、ティオナはまず俺たちにそんな話をした。
昔話をのんびりと聞く状況でないことはひしひしと伝わって来て、不安になる俺の緊張に気付いたメルが、いつものように「大丈夫よ」と手を繋いでくれる。
俺は自分が弱いことを認めている。だから、小さな手の温もりが有難くてたまらなかった。
「24年前、私はこの世界の端に歪みがある事に気付いて、単独で調査をしていた。だから、この状況を作り出したのは私なんだ」
その場の誰もが彼女に視線を向けたまま、声を出そうとはしなかった。そこに続く言葉を待ち構える。
「『次元の間』にある門は、言わば位置を印す目印でしかない。あそこに私が二つの世界を繋ぐ穴をこじ開けて、そこに偶然迷い込んでしまったのが、まだ小さかったクラウ様なんだよ」
向こうの世界で瑛助が死んだのが12年前。けれど、時間の速さが二倍速のこの世界で換算すれば24年前――まさにその数字がハマる。
けれど、そんな話を聞いても俺にはあまり実感が沸かなかった。
実の兄である瑛助のことだと分かってはいても、やはり俺の中ではまだ兄は5歳のまま交通事故で死んだことになっている。
厳しい表情でティオナを見るクラウやメルを前に場違いな気さえしたが、メルの手を振り払う気も起きず、そのまま彼女の話に耳を傾けた。
「あの穴が開いたのは、本当に奇跡のようなものだった。その時の衝撃で、偶然向こう側に居たクラウ様が次元に引き寄せられてしまったんだろう。そして、この世界でクラウ様を最初に見つけたのが――」
俯きがちに話していたティオナが細い顎を上げて彼女と目を合わせる。
「メルーシュ様ですよ」
そして、穏やかに笑んだ。
メルは「私?」と俺と逆隣りのクラウを見上げる。
クラウは何か言いたげに口を開いたが、そのまま何も言わずにティオナの言葉を待った。
☆
後にアルドュリヒ=ジル=クラウザーなんて高貴な名前が付けられることになる、俺の兄・速水瑛助5歳と、即位前の14歳だったメルーシュの出会い。
その頃の『次元の間』はまだ不安定で、転生者の定義も認識される前の話。今のように向こうとこっちを簡単に行き来できる状況ではなく、迷い込んだ瑛助をすぐに元の世界へ戻すことが出来なかったという。
クラウザーと名前を付けられた瑛助は、メルーシュと共に城で暮らした。
当時の魔王はメルーシュの一つ前で、彼女の父ハルクだった。
ハルクの病死でメルーシュが即位したのが、出会いから6年後の彼女が20歳の時。クラウは11歳になっていた。
「メルーシュ様は記憶がないんでしょう? じゃあ、クラウ様はどこまで覚えていらっしゃいますか?」
再び視線を上げたメルと顔を見合わせて、クラウは「そうだね」とはにかんだ。
「僕はその頃のことなら大体覚えてる。抜けてるのは本当に、最初の1.2年だよ。自分がこの世界の人間じゃないって言われても自覚はなかった。そんな僕をこの国は必要だと言って受け入れてくれる。だから、この世界に残ることを選んだんだよ」
向こうのことをはっきり覚えていないと言われると、泣いていた母親の顔が頭にチラついてしまう。5歳の記憶がないことなんて当たり前の事なのに。
だから、しょうのない事だと俺は自分の気持ちを押さえつけた。
「即位以降、この国が平穏で居られるのはクラウ様のお陰です。国民は皆、クラウ様の功績に感謝しておりますから。メルーシュ様も、今こうして元気なお姿を見られてほっとします」
メルが王位を退いたきっかけは『クーデター』だという。
――『僕は生まれながらの魔王じゃないんだ。ただ、昔タブーを犯してしまって、それが逆に先代に気に入られて、今の地位を与えられたんだ。死ぬ思いで得た力だからね……』
クラウのこのセリフは、ずっと俺の頭のモヤモヤの原因になっている。
メルと巨大カーボを倒しに行ったあの山頂にあった『弔いの場所』。
いつになったら俺はその詳細を知ることが出来るんだろうか。
「あれ、でもそれだと……」
俺は思考回路がパンク寸前だったが、ふと沸いた疑問をクラウにぶつけた。
「じゃあ、こっちに残る決断をしたのはいつなんだ?」
俺は再び『転生者の定義』とやらを引き出してみる。
・転生者が異世界に残る選択をすると、元の世界の本人は、最初に転生した時点で死んだことになる。保管者が保管者であった記憶も消される。
つまり、俺はずっと瑛助が5歳で死んだと思い込んでいたが、美緒が居なくなった時の状況と同じように、瑛助の存在を忘れていた時期があるという事だ。
瑛助が死んだ事は、彼がこっちに残る決断をした時点で作られた偽りの事実。
保管者は複数の転生者の保管者にはなれない。だから、美緒の保管者である俺はクラウの保管者ではないのだ。
母親か、父親か、弟かは分からないが、俺以外の誰かが俺の知らないところでずっと瑛助の帰りを待っていたことになる。
「僕がその決断をしたのは、僕が魔王に即位した時だ。つまり、19歳の時だね」
俺はすぐさまその数字で計算を始めた。
5歳のクラウが即位するまで14年。元の世界で数えると、その半分の7年。
「ちょっ……そんなに長いのか?」
クラウが居なくなった時点で3歳だった俺が、兄・瑛助の存在を思い出したのは10歳の時だというのか。
「7年も、俺はお前のことを忘れてたのか?」
「その通りだよ」
はっきりと答えたティオナに、俺は目頭が熱くなってしまう。
「なんで……」
俺は美緒が居なくなって、1日たりと落ち着いてなんかいられなかった。それを7年も耐えたやつがいるのか?
「じゃあ、あれは……あの記憶は?」
瑛助が死んで、母親が弟を抱き締めて泣いていたあの光景は、俺に植え付けられた偽りの記憶なのか――?
全身に鳥肌が立って、俺はメルの手を握りしめたままギュッと身を縮めた。
「ユースケ?」とメルが空の手をワンピースのポケットに入れて、取り出したハンカチを俺の顔に差し出した。
俺はボロボロと涙を零しながら「ありがとう」とそれを受け取る。
「今日はこれくらいにしとこうか」
その合図を出したのは、ティオナではなくクラウだった。
「少し落ち着こうよ、ユースケ。夕げの時間も近いし、またにしよう」
クラウにそう言われては、従うしかなかった。まだまだ聞きたいことはあるのに、俺は涙を押さえつけるので精一杯だった。
階段を上るクラウの背に、俺は整理できないままの疑問を問いかける。
「なぁクラウ、お前が五歳の時交通事故で死んだのが嘘だったのは分かったけど、それ以外の俺の記憶は本当のことなんだよな?」
自分の記憶に自信が持てなくなっていく感覚が怖かった。
よくよく考えれば、俺が異世界なんてものに居ること自体普通じゃない。いつか『夢落ち』だったと自分のベッドで目覚める方がよほど現実的だ。
美緒が居なくなったあの朝からの記憶が全て夢じゃないのかと疑いたくなったところで、メルが俺とつないだ手にもう一方の手も添えて、「ユースケ?」と涙目の俺を覗いてきた。
「今は夢じゃないからね?」
にっこりと微笑むメルに俺は戸惑いながらも無理矢理作った笑顔を返すと、クラウも肩越しに振り返って「これは現実だよ」と言ってくれた。
「俺も、こっちじゃ親衛隊だが、お前の担任だろ? あっちもこっちも現実なんだよ」
ゼストの言葉も心強い。俺は「はい」と返事して、メルの手をぎゅっと握り締めた。
この手の温もりは本物だ、と何度も自分に言い聞かせて――。
0
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
美人四天王の妹とシテいるけど、僕は学校を卒業するまでモブに徹する、はずだった
ぐうのすけ
恋愛
【カクヨムでラブコメ週間2位】ありがとうございます!
僕【山田集】は高校3年生のモブとして何事もなく高校を卒業するはずだった。でも、義理の妹である【山田芽以】とシテいる現場をお母さんに目撃され、家族会議が開かれた。家族会議の結果隠蔽し、何事も無く高校を卒業する事が決まる。ある時学校の美人四天王の一角である【夏空日葵】に僕と芽以がベッドでシテいる所を目撃されたところからドタバタが始まる。僕の完璧なモブメッキは剥がれ、ヒマリに観察され、他の美人四天王にもメッキを剥され、何かを嗅ぎつけられていく。僕は、平穏無事に学校を卒業できるのだろうか?
『この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません』
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
欲張ってチートスキル貰いすぎたらステータスを全部0にされてしまったので最弱から最強&ハーレム目指します
ゆさま
ファンタジー
チートスキルを授けてくれる女神様が出てくるまで最短最速です。(多分) HP1 全ステータス0から這い上がる! 可愛い女の子の挿絵多めです!!
カクヨムにて公開したものを手直しして投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる