14 / 27
第一章:剣姫の婿取り
婿取り12番勝負:じゃんけん
しおりを挟む
「じゃんけん、ぽん」
「じゃんけん、ぽん」
「じゃんけん、ぽん」
決闘の日が近付きつつある日、イリスは自室でじゃんけんの練習をしていた。
相手は専属の次女であるリーリア。
「うん、タイミングは問題無いわね。これで、後出しや先出しで負けるなんて間抜けは晒さずに済みそうだわ」
「それはようございました」
手を覚えるのは簡単だし、ルールもシンプル。
じゃんけんを行うのにあたって、イリスが心配するのは手を出すタイミングだけだった。
「明らかに運の要素が強いこの勝負。わざわざ一発目に持ってくるという事は、それだけ自信があるという事よね」
「だと思われます」
「けれど、戦略も何も無いわ。本当に純粋な運の勝負。相手の手を直前に見分ける術でもあるかと思ったけれど、そんな事も無かったしね」
イリスはリーリアとの勝負で、それを何度も試みた。
じゃん、けん、と手を二度振り、ぽんの直前、振り下ろすタイミングで出す手に応じて指の形を変える。
しかし、イリスの目をもってしも、これを見抜くのは不可能だった。
何となく察する事ができないでもないが、それから自分の手を選んでいたのでは、間違いなく後出しになってしまう。
勿論、レオナールが聞けば、何となく察せられる、という事実に驚愕するか呆れるだろう。
しかし、じゃんけんの事をよく知らないイリスはそれに気付かなかった。
「となればアイツの狙いは間違いなく、私に後出しか先出しをさせる事。ふふ、意識させようとしたのか知らないけれど、ちょっと喋り過ぎたわね」
そう言ってほくそ笑むイリス。
彼女はレオナールの企みを全て看破した気でいた。
少なくとも、他に確実に勝てる要素は見当たらなかった。
「そして運の要素が強いゲームなら、私は負ける事はないわ」
それはある意味根拠の無い自信だった。
しかし、何よりも彼女の信頼する根拠は確かに存在していた。
その根拠の名前は経験。
これまで何度、兵達とカードなどのゲームに興じたかはわからない。
けれど彼女は、その膨大な数の勝負において、殆ど負けた事がなかった。
運の要素が強まれば強まるほど、それは顕著だった。
そして決闘の当日。
場所は一ヶ月前の決闘でも使用した演習場。
そこに杭を突き立て、縄を巡らし、リングのような場所が拵えられていた。
わざわざそのような舞台を整えたのはレオナール。
領地の内外に宣伝し、見物人が多く集まるようにした。
「こんな人数集めなくても、逃げたりなんてしないわよ」
「いや、彼らには別の役割があるのさ」
「なに? 必勝の策?」
「見物料を取っている」
「ええ……」
ソルディーク領内の人間だけでは、そもそも貧乏なのでここまで人は集まらなかったかもしれない。
だからこそ、レオナールは馴染みの商人などを使い、領地の外にも声をかけた。
「ちなみに、どちらが勝つか、という大きな賭けの胴元はソルディーク伯爵家だ」
「父上は何をやっているのよ!?」
「持ち掛けたのは俺だよ。賭けの場を提供するだけの胴元なら、損する事はないからな」
胴元が損をする時というのは、胴元が親となり直接子と賭け合う場合のみだ。
あるいは、客の的中率が良過ぎて、場の維持費が利益を上回ってしまった場合だろう。
ただし、どちらが勝つか、という単純な賭けでは後者は起こりにくい。
そこまでいってしまうと、賭け自体が不成立となるからだ。
当然、人件費などは見物料だけで元が取れるように計算されていた。
「神聖な決闘を見世物みたいに……」
「稼げる金は少しでも稼がないと。ソルディーク家がどれだけ切羽詰まってるかわかってるのか?」
「巡回を増やせば問題無い。王室だって、国内最強たるソルディーク家が滅亡するのは避けたいはずだわ」
「それだと王室の都合の良いように戦わされてしまうだろ?」
「貴族の軍は王国の刃よ。王室の命令に従う事は当然でしょ」
噛み合わない。レオナールはそう思った。
高潔である事は間違いない。滅私奉公の心も素晴らしい。
王室だって、このままずっと戦争が起こらないなんて、そんな都合の良い事は考えていない。
仮にそのような事態が続いたとしても、それは王国の軍事力を恐れての事だと理解するだろう。
軍事力を、防衛戦力を持たない国など、他国から見れば、番犬のいない羊の群れだ。
「国の剣であるために、独立性を維持しないといけないんだと、俺は思うよ」
ソルディーク家という刃が、いつでも外に向けられているとは限らない。
王室の都合の良いように使われるという事は、内側に向けられる可能性もあるのだ。
そのような事態に陥らないようにするためにも、ソルディーク家は王室にとって諸刃の剣でなければならない。
そしてそうなるには、自分達の力だけで軍を維持し、領民を支えていかなければならないのだ。
「さて、皆さんお待たせいたしました! これより、レオナール・エルダードと、イリス・ソルディークによる一年連続決闘勝負、その一番目を始めたいと思います!」
リングの外に幾つか設けられた特別席。いずれも地面より高い位置に設置されており、決闘の様子がよく見えるようになっている。
そのうちの一つに座ったミリナが、鹿の革で作った簡易的な拡声器を片手に叫んだ。
観客から歓声が湧き起こる。
「あの子は何をしているのよ」
「次の決闘でも多くの観客を呼びたいからな。盛り上げさせるために命じた」
「……一応まだ私の部下なんだからね?」
「わかってるよ」
「決闘内容はじゃんけん! これはレオナール様が考案したルールに則って行う勝負であり、エルダード伯爵領では、貨幣投げの代わりに使われる事も多いのだとか!」
「はい。領民は基本的に全員がじゃんけんのルールを把握しておりますし、よく交易に来る商人にも伝わっております」
「ご紹介が遅れました。今回の決闘、司会は私、ソルディーク領地軍所属のミリナ。解説をレオナール様の侍女、アリーシャさんにお願いいたします!」
「どうぞよろしく」
「あれ、あなたの『側付き』でしょ?」
「他に解説できそうな人材がいなくてな」
「解説? ルール説明くらいしかいらないんじゃないの?」
「まぁ、聞いてればわかるさ」
言って、にやりと笑うレオナール。
二人が話している間にも説明は続く。
「じゃんけんのルールは簡単。じゃんけん、ぽん、の掛け声と同時にお互い、決められた三つの手のうちから一つを選んで出します! その結果によって勝敗が決まる訳です! その三つの手とは、グー、チョキ、パー。グーはチョキに勝ち、チョキはパーに勝ち、パーはグーに勝ちます! 手が同じなら引き分け。アイコとなってもう一回勝負です!」
ミリナの隣でアリーシャが、観客に見えるようにグー、チョキ、パーと手の形を変えていく。
「今回は三回勝負。先に三勝した方の勝ちとなります!」
実際には、三回勝負して勝ち越せば勝利、というのが三回勝負の本当の意味なのだが、説明が面倒臭かったレオナールがそのように伝えた。
「手を出すタイミングはぽんの掛け声の時。遅くても早くてもいけません。遅い場合は後出し、早い場合は先出しとなって反則負けとなります!」
その説明をしている途中、イリスがにやり、と笑って意味ありげにレオナールを見た。
気付いたが、意図がわからない、という風にレオナールは首を傾げる。
「それでは決闘を始めて参ります! 両者位置についてください!」
そして二人はリングの中央へ移動し、少し間を空けて向かい合う。
イリスは、レオナールが説明の時にしていたように、拳を握って顔の横に掲げる構え。
対して、レオナールは奇妙な構えを見せた。
両腕を交差させてから手を組み、それを顔の前に掲げたのだ。
組んだ手の隙間から、イリスを覗き見ているような格好だ。
「……それはなに?」
「未来予測だ。君の最初の手を確認している」
「そんなハッタリが……!」
「それではまいりましょう!」
レオナールが手をほどき、握った拳を顔の横に掲げたところで、ミリナが宣言した。
「じゃーんけーん――」
「――ぽん!」
イリスが出した手はグー。
それに対しレオナールが出した手は――。
――パーだった。
「じゃんけん、ぽん」
「じゃんけん、ぽん」
決闘の日が近付きつつある日、イリスは自室でじゃんけんの練習をしていた。
相手は専属の次女であるリーリア。
「うん、タイミングは問題無いわね。これで、後出しや先出しで負けるなんて間抜けは晒さずに済みそうだわ」
「それはようございました」
手を覚えるのは簡単だし、ルールもシンプル。
じゃんけんを行うのにあたって、イリスが心配するのは手を出すタイミングだけだった。
「明らかに運の要素が強いこの勝負。わざわざ一発目に持ってくるという事は、それだけ自信があるという事よね」
「だと思われます」
「けれど、戦略も何も無いわ。本当に純粋な運の勝負。相手の手を直前に見分ける術でもあるかと思ったけれど、そんな事も無かったしね」
イリスはリーリアとの勝負で、それを何度も試みた。
じゃん、けん、と手を二度振り、ぽんの直前、振り下ろすタイミングで出す手に応じて指の形を変える。
しかし、イリスの目をもってしも、これを見抜くのは不可能だった。
何となく察する事ができないでもないが、それから自分の手を選んでいたのでは、間違いなく後出しになってしまう。
勿論、レオナールが聞けば、何となく察せられる、という事実に驚愕するか呆れるだろう。
しかし、じゃんけんの事をよく知らないイリスはそれに気付かなかった。
「となればアイツの狙いは間違いなく、私に後出しか先出しをさせる事。ふふ、意識させようとしたのか知らないけれど、ちょっと喋り過ぎたわね」
そう言ってほくそ笑むイリス。
彼女はレオナールの企みを全て看破した気でいた。
少なくとも、他に確実に勝てる要素は見当たらなかった。
「そして運の要素が強いゲームなら、私は負ける事はないわ」
それはある意味根拠の無い自信だった。
しかし、何よりも彼女の信頼する根拠は確かに存在していた。
その根拠の名前は経験。
これまで何度、兵達とカードなどのゲームに興じたかはわからない。
けれど彼女は、その膨大な数の勝負において、殆ど負けた事がなかった。
運の要素が強まれば強まるほど、それは顕著だった。
そして決闘の当日。
場所は一ヶ月前の決闘でも使用した演習場。
そこに杭を突き立て、縄を巡らし、リングのような場所が拵えられていた。
わざわざそのような舞台を整えたのはレオナール。
領地の内外に宣伝し、見物人が多く集まるようにした。
「こんな人数集めなくても、逃げたりなんてしないわよ」
「いや、彼らには別の役割があるのさ」
「なに? 必勝の策?」
「見物料を取っている」
「ええ……」
ソルディーク領内の人間だけでは、そもそも貧乏なのでここまで人は集まらなかったかもしれない。
だからこそ、レオナールは馴染みの商人などを使い、領地の外にも声をかけた。
「ちなみに、どちらが勝つか、という大きな賭けの胴元はソルディーク伯爵家だ」
「父上は何をやっているのよ!?」
「持ち掛けたのは俺だよ。賭けの場を提供するだけの胴元なら、損する事はないからな」
胴元が損をする時というのは、胴元が親となり直接子と賭け合う場合のみだ。
あるいは、客の的中率が良過ぎて、場の維持費が利益を上回ってしまった場合だろう。
ただし、どちらが勝つか、という単純な賭けでは後者は起こりにくい。
そこまでいってしまうと、賭け自体が不成立となるからだ。
当然、人件費などは見物料だけで元が取れるように計算されていた。
「神聖な決闘を見世物みたいに……」
「稼げる金は少しでも稼がないと。ソルディーク家がどれだけ切羽詰まってるかわかってるのか?」
「巡回を増やせば問題無い。王室だって、国内最強たるソルディーク家が滅亡するのは避けたいはずだわ」
「それだと王室の都合の良いように戦わされてしまうだろ?」
「貴族の軍は王国の刃よ。王室の命令に従う事は当然でしょ」
噛み合わない。レオナールはそう思った。
高潔である事は間違いない。滅私奉公の心も素晴らしい。
王室だって、このままずっと戦争が起こらないなんて、そんな都合の良い事は考えていない。
仮にそのような事態が続いたとしても、それは王国の軍事力を恐れての事だと理解するだろう。
軍事力を、防衛戦力を持たない国など、他国から見れば、番犬のいない羊の群れだ。
「国の剣であるために、独立性を維持しないといけないんだと、俺は思うよ」
ソルディーク家という刃が、いつでも外に向けられているとは限らない。
王室の都合の良いように使われるという事は、内側に向けられる可能性もあるのだ。
そのような事態に陥らないようにするためにも、ソルディーク家は王室にとって諸刃の剣でなければならない。
そしてそうなるには、自分達の力だけで軍を維持し、領民を支えていかなければならないのだ。
「さて、皆さんお待たせいたしました! これより、レオナール・エルダードと、イリス・ソルディークによる一年連続決闘勝負、その一番目を始めたいと思います!」
リングの外に幾つか設けられた特別席。いずれも地面より高い位置に設置されており、決闘の様子がよく見えるようになっている。
そのうちの一つに座ったミリナが、鹿の革で作った簡易的な拡声器を片手に叫んだ。
観客から歓声が湧き起こる。
「あの子は何をしているのよ」
「次の決闘でも多くの観客を呼びたいからな。盛り上げさせるために命じた」
「……一応まだ私の部下なんだからね?」
「わかってるよ」
「決闘内容はじゃんけん! これはレオナール様が考案したルールに則って行う勝負であり、エルダード伯爵領では、貨幣投げの代わりに使われる事も多いのだとか!」
「はい。領民は基本的に全員がじゃんけんのルールを把握しておりますし、よく交易に来る商人にも伝わっております」
「ご紹介が遅れました。今回の決闘、司会は私、ソルディーク領地軍所属のミリナ。解説をレオナール様の侍女、アリーシャさんにお願いいたします!」
「どうぞよろしく」
「あれ、あなたの『側付き』でしょ?」
「他に解説できそうな人材がいなくてな」
「解説? ルール説明くらいしかいらないんじゃないの?」
「まぁ、聞いてればわかるさ」
言って、にやりと笑うレオナール。
二人が話している間にも説明は続く。
「じゃんけんのルールは簡単。じゃんけん、ぽん、の掛け声と同時にお互い、決められた三つの手のうちから一つを選んで出します! その結果によって勝敗が決まる訳です! その三つの手とは、グー、チョキ、パー。グーはチョキに勝ち、チョキはパーに勝ち、パーはグーに勝ちます! 手が同じなら引き分け。アイコとなってもう一回勝負です!」
ミリナの隣でアリーシャが、観客に見えるようにグー、チョキ、パーと手の形を変えていく。
「今回は三回勝負。先に三勝した方の勝ちとなります!」
実際には、三回勝負して勝ち越せば勝利、というのが三回勝負の本当の意味なのだが、説明が面倒臭かったレオナールがそのように伝えた。
「手を出すタイミングはぽんの掛け声の時。遅くても早くてもいけません。遅い場合は後出し、早い場合は先出しとなって反則負けとなります!」
その説明をしている途中、イリスがにやり、と笑って意味ありげにレオナールを見た。
気付いたが、意図がわからない、という風にレオナールは首を傾げる。
「それでは決闘を始めて参ります! 両者位置についてください!」
そして二人はリングの中央へ移動し、少し間を空けて向かい合う。
イリスは、レオナールが説明の時にしていたように、拳を握って顔の横に掲げる構え。
対して、レオナールは奇妙な構えを見せた。
両腕を交差させてから手を組み、それを顔の前に掲げたのだ。
組んだ手の隙間から、イリスを覗き見ているような格好だ。
「……それはなに?」
「未来予測だ。君の最初の手を確認している」
「そんなハッタリが……!」
「それではまいりましょう!」
レオナールが手をほどき、握った拳を顔の横に掲げたところで、ミリナが宣言した。
「じゃーんけーん――」
「――ぽん!」
イリスが出した手はグー。
それに対しレオナールが出した手は――。
――パーだった。
0
あなたにおすすめの小説
主人公の恋敵として夫に処刑される王妃として転生した私は夫になる男との結婚を阻止します
白雪の雫
ファンタジー
突然ですが質問です。
あなたは【真実の愛】を信じますか?
そう聞かれたら私は『いいえ!』『No!』と答える。
だって・・・そうでしょ?
ジュリアーノ王太子の(名目上の)父親である若かりし頃の陛下曰く「私と彼女は真実の愛で結ばれている」という何が何だか訳の分からない理屈で、婚約者だった大臣の姫ではなく平民の女を妃にしたのよ!?
それだけではない。
何と平民から王妃になった女は庭師と不倫して不義の子を儲け、その不義の子ことジュリアーノは陛下が側室にも成れない身分の低い女が産んだ息子のユーリアを後宮に入れて妃のように扱っているのよーーーっ!!!
私とジュリアーノの結婚は王太子の後見になって欲しいと陛下から土下座をされてまで請われたもの。
それなのに・・・ジュリアーノは私を後宮の片隅に追いやりユーリアと毎晩「アッー!」をしている。
しかも!
ジュリアーノはユーリアと「アッー!」をするにしてもベルフィーネという存在が邪魔という理由だけで、正式な王太子妃である私を車裂きの刑にしやがるのよ!!!
マジかーーーっ!!!
前世は腐女子であるが会社では働く女性向けの商品開発に携わっていた私は【夢色の恋人達】というBLゲームの、悪役と位置づけられている王太子妃のベルフィーネに転生していたのよーーーっ!!!
思い付きで書いたので、ガバガバ設定+矛盾がある+ご都合主義。
世界観、建築物や衣装等は古代ギリシャ・ローマ神話、古代バビロニアをベースにしたファンタジー、ベルフィーネの一人称は『私』と書いて『わたくし』です。
結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。
「がっかりです」——その一言で終わる夫婦が、王宮にはある
柴田はつみ
恋愛
妃の席を踏みにじったのは令嬢——けれど妃の心を折ったのは、夫のたった一言だった
王太子妃リディアの唯一の安らぎは、王太子アーヴィンと交わす午後の茶会。だが新しく王宮に出入りする伯爵令嬢ミレーユは、妃の席に先に座り、殿下を私的に呼び、距離感のない振る舞いを重ねる。
リディアは王宮の礼節としてその場で正す——正しいはずだった。けれど夫は「リディア、そこまで言わなくても……」と、妃を止めた。
「わかりました。あなたには、がっかりです」
微笑んで去ったその日から、夫婦の茶会は終わる。沈黙の王宮で、言葉を失った王太子は、初めて“追う”ことを選ぶが——遅すぎた。
「お前を愛する事はない」を信じたので
あんど もあ
ファンタジー
「お前を愛することは無い。お前も私を愛するな。私からの愛を求めるな」
お互いの利益のために三年間の契約結婚をしたアヴェリンとロデリック。楽しく三年を過ごしたアヴェリンは屋敷を出ていこうとするのだが……。
腹違いの妹にすべてを奪われた薄幸の令嬢が、義理の母に殴られた瞬間、前世のインテリヤクザなおっさんがぶちギレた場合。
灯乃
ファンタジー
十二歳のときに母が病で亡くなった途端、父は後妻と一歳年下の妹を新たな『家族』として迎え入れた。
彼らの築く『家族』の輪から弾き出されたアニエスは、ある日義母の私室に呼び出され――。
タイトル通りのおっさんコメディーです。
お飾りの妻として嫁いだけど、不要な妻は出ていきます
菻莅❝りんり❞
ファンタジー
貴族らしい貴族の両親に、売られるように愛人を本邸に住まわせている其なりの爵位のある貴族に嫁いだ。
嫁ぎ先で私は、お飾りの妻として別棟に押し込まれ、使用人も付けてもらえず、初夜もなし。
「居なくていいなら、出ていこう」
この先結婚はできなくなるけど、このまま一生涯過ごすよりまし
幽閉王女と指輪の精霊~嫁いだら幽閉された!餓死する前に脱出したい!~
二階堂吉乃
恋愛
同盟国へ嫁いだヴァイオレット姫。夫である王太子は初夜に現れなかった。たった1人幽閉される姫。やがて貧しい食事すら届かなくなる。長い幽閉の末、死にかけた彼女を救ったのは、家宝の指輪だった。
1年後。同盟国を訪れたヴァイオレットの従兄が彼女を発見する。忘れられた牢獄には姫のミイラがあった。激怒した従兄は同盟を破棄してしまう。
一方、下町に代書業で身を立てる美少女がいた。ヴィーと名を偽ったヴァイオレットは指輪の精霊と助けあいながら暮らしていた。そこへ元夫?である王太子が視察に来る。彼は下町を案内してくれたヴィーに恋をしてしまう…。
【完結】捨て去られた王妃は王宮で働く
ここ
ファンタジー
たしかに私は王妃になった。
5歳の頃に婚約が決まり、逃げようがなかった。完全なる政略結婚。
夫である国王陛下は、ハーレムで浮かれている。政務は王妃が行っていいらしい。私は仕事は得意だ。家臣たちが追いつけないほど、理解が早く、正確らしい。家臣たちは、王妃がいないと困るようになった。何とかしなければ…
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる