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2.野崎 颯 居酒屋ランチタイム
2.野崎 颯 居酒屋ランチタイム④
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トレイを片づけた後、ボク達はもう一度電車に乗った。
うどんを食べた電車じゃない方の電車に乗ってみた。
だって他の電車の中も見てみたかったし…
でも、うどんを食べた電車の中とほとんど変わらなかった。
違う所は椅子の色。
うどんを食べた電車は椅子が赤かった。
そして今回乗ってみた電車の椅子は青い椅子だ。
ボクは色の違いなんて気にしない!
空いている席を見つけたから肘掛けからテーブルがどうやって出てくるのか肘掛け周辺をよく調べた。
確かにテーブルの出し方の説明がイラスト付きで書いてある。
えっと…こうかな?
こうするのかな?
書いてある絵を見ながら肘掛けの一部を引っ張ったり回したりしてみるとさっきと同じようにテーブルが出てきた。
「お母さん。テーブル出せた」
ボクは嬉しくなってお母さんに報告する。
「ん! よくできました」
お母さんがほめてくれたのでボクは何回も出したりしまったりを繰り返して遊ぶ。
優香もすぐにできるようになって出したりしまったりして遊んでいる。
何回か出したりしまったりして遊んで仕組みがわかった頃、お母さんが声をかける。
「そろそろやめなさい。他のお客さんが乗ってきたら大変だからね」
ボクたちはあわててテーブルをしまったままにした。
「ねぇねぇ、お母さん。どうやったらイスがクルッて回るの?」
「え? あぁそれはね…」
お母さんはイスの背もたれの部分を指さす。
「ここに方法が書いてあるの。わかる?」
テーブルを出す方法と同じようにイラスト入りの説明が書いてあった。
そして他のお客さんの迷惑にならなさそうな席を選んでゆっくり回して見せてくれた。
運良く他のお客さんもまだ近くに居なかったからボクと優香も何回かイスをクルッと回して向かい合わせの席を作ってみる。
なんか楽しい!
「さあ、もういいでしょ。ランドセル買いに行くよ」
お母さんがちょっとイライラしながら呼ぶ。
少し名残り惜しかったけどボク達はイスから離れた。
何の気無しに電車の外を見る。
窓の外に書いてあったのは富士山だった。
「お母さん! 富士山! 富士山が見える」
「あら、ホントね」
窓の外には雄大な富士山の絵が描いてあった。
ボクはよく見ようと窓の側に行く。
……。
ちぇ……。
窓が高くて富士山が見えない……。
ボクは靴を脱いで近くの椅子に登る。
よし! 見えた!
やっぱり富士山はカッコいいよ……。
なぁ!
「へぇ…こっちは山の景色なのね」
お母さんがいつの間にか側にいた。
もちろん優香も一緒だ。
皆で一緒に外を眺めていると、富士山の絵の近くに立って写真を撮っている人がいた。
え?
電車やホームじゃない所に入って良いの?
「お母さん、写真撮ってる」
「ホントね。優香も撮りたい?」
優香がパッとお母さんをみた。
「撮りたい! 富士山だけじゃなくて海の絵のところでも撮りたい!」
「ボクも!」
お母さんはボク達のテンションに目を丸くする。
そして笑いながら…
「じゃあ手始めにここの電車の中で座席に座っているところを取りましょうか?」
と、言ってスマホを取り出す。
ボクと優香は並んで座席に座らされ、お母さんが写真を撮ってくれた。
撮れた写真を見て、ボクは何だか嬉しくなった。
わーい!
この写真【だけ】みたら本当に旅行してるみたいじゃん!
実は他の町にすら行ってないのに!
何となくウキウキしてきた。
「お母さん、次は? 次はどこで撮る?」
「そうねぇ…先頭車両とか?」
「わかったっ!」
ボクと優香は出口のドアに向かって走りだした。
でも…
「走らないの! 危ないよ!」
お母さんが注意が飛ぶ。
おぉっと……
ボク達はあわてて走るのをやめて早歩きになった。
ホームへ降りるとお母さんがワゴン販売をしている店員さんに声をかけた。
「すみません。お店の中を撮影してもかまいませんか?」
店員さんはにこやかに
「どうぞ。撮影した写真をSNSに投稿して頂いてもかまいませんよ。ただ他のお客様が写り込まないようにご注意下さい。」
と、答える。
なのでボクは念の為に
「海とか富士山が描いてある絵の近くまで行って写真撮れますか?」
と、訊ねてみた。
店員さんは笑顔のまま答えてくれる。
「どうぞ。電車の先頭車両か一番後ろから看板が有るところに行けますよ」
店員さんの答えにボク達は安心して店内の写真を撮りまくった。
先頭車両の前はもちろん海の絵の前や富士山の絵の前……
本当に旅行に行ったのかと思えるぐらいたくさん撮った。
本当に旅行に行けたらなあ……。
だって…写真を撮ってる途中で海だの山だのの絵には必ずって言ってもいいほど何処の景色かっていう事が書いてあったんだもん。
本当かどうか確かめたいじゃん!
「お母さん、お母さん。 いつかこの絵の場所につれてって」
お母さんは少し困った顔になって……。
「そうね…颯がもう少し大きくなったら行けるかな?
颯が大人になったら自分だけで行ってもいいんじゃない?」
と、答えてくれた。
自分だけで旅行に行く?
考えた事もなかった……。
なんて素敵な計画だろう!
そんな事を考えながら景色の絵がある場所を歩いていると【木の幹】みたいな物凄く太い柱っぽいのが有るのに気がついた。
うどんを食べた電車じゃない方の電車に乗ってみた。
だって他の電車の中も見てみたかったし…
でも、うどんを食べた電車の中とほとんど変わらなかった。
違う所は椅子の色。
うどんを食べた電車は椅子が赤かった。
そして今回乗ってみた電車の椅子は青い椅子だ。
ボクは色の違いなんて気にしない!
空いている席を見つけたから肘掛けからテーブルがどうやって出てくるのか肘掛け周辺をよく調べた。
確かにテーブルの出し方の説明がイラスト付きで書いてある。
えっと…こうかな?
こうするのかな?
書いてある絵を見ながら肘掛けの一部を引っ張ったり回したりしてみるとさっきと同じようにテーブルが出てきた。
「お母さん。テーブル出せた」
ボクは嬉しくなってお母さんに報告する。
「ん! よくできました」
お母さんがほめてくれたのでボクは何回も出したりしまったりを繰り返して遊ぶ。
優香もすぐにできるようになって出したりしまったりして遊んでいる。
何回か出したりしまったりして遊んで仕組みがわかった頃、お母さんが声をかける。
「そろそろやめなさい。他のお客さんが乗ってきたら大変だからね」
ボクたちはあわててテーブルをしまったままにした。
「ねぇねぇ、お母さん。どうやったらイスがクルッて回るの?」
「え? あぁそれはね…」
お母さんはイスの背もたれの部分を指さす。
「ここに方法が書いてあるの。わかる?」
テーブルを出す方法と同じようにイラスト入りの説明が書いてあった。
そして他のお客さんの迷惑にならなさそうな席を選んでゆっくり回して見せてくれた。
運良く他のお客さんもまだ近くに居なかったからボクと優香も何回かイスをクルッと回して向かい合わせの席を作ってみる。
なんか楽しい!
「さあ、もういいでしょ。ランドセル買いに行くよ」
お母さんがちょっとイライラしながら呼ぶ。
少し名残り惜しかったけどボク達はイスから離れた。
何の気無しに電車の外を見る。
窓の外に書いてあったのは富士山だった。
「お母さん! 富士山! 富士山が見える」
「あら、ホントね」
窓の外には雄大な富士山の絵が描いてあった。
ボクはよく見ようと窓の側に行く。
……。
ちぇ……。
窓が高くて富士山が見えない……。
ボクは靴を脱いで近くの椅子に登る。
よし! 見えた!
やっぱり富士山はカッコいいよ……。
なぁ!
「へぇ…こっちは山の景色なのね」
お母さんがいつの間にか側にいた。
もちろん優香も一緒だ。
皆で一緒に外を眺めていると、富士山の絵の近くに立って写真を撮っている人がいた。
え?
電車やホームじゃない所に入って良いの?
「お母さん、写真撮ってる」
「ホントね。優香も撮りたい?」
優香がパッとお母さんをみた。
「撮りたい! 富士山だけじゃなくて海の絵のところでも撮りたい!」
「ボクも!」
お母さんはボク達のテンションに目を丸くする。
そして笑いながら…
「じゃあ手始めにここの電車の中で座席に座っているところを取りましょうか?」
と、言ってスマホを取り出す。
ボクと優香は並んで座席に座らされ、お母さんが写真を撮ってくれた。
撮れた写真を見て、ボクは何だか嬉しくなった。
わーい!
この写真【だけ】みたら本当に旅行してるみたいじゃん!
実は他の町にすら行ってないのに!
何となくウキウキしてきた。
「お母さん、次は? 次はどこで撮る?」
「そうねぇ…先頭車両とか?」
「わかったっ!」
ボクと優香は出口のドアに向かって走りだした。
でも…
「走らないの! 危ないよ!」
お母さんが注意が飛ぶ。
おぉっと……
ボク達はあわてて走るのをやめて早歩きになった。
ホームへ降りるとお母さんがワゴン販売をしている店員さんに声をかけた。
「すみません。お店の中を撮影してもかまいませんか?」
店員さんはにこやかに
「どうぞ。撮影した写真をSNSに投稿して頂いてもかまいませんよ。ただ他のお客様が写り込まないようにご注意下さい。」
と、答える。
なのでボクは念の為に
「海とか富士山が描いてある絵の近くまで行って写真撮れますか?」
と、訊ねてみた。
店員さんは笑顔のまま答えてくれる。
「どうぞ。電車の先頭車両か一番後ろから看板が有るところに行けますよ」
店員さんの答えにボク達は安心して店内の写真を撮りまくった。
先頭車両の前はもちろん海の絵の前や富士山の絵の前……
本当に旅行に行ったのかと思えるぐらいたくさん撮った。
本当に旅行に行けたらなあ……。
だって…写真を撮ってる途中で海だの山だのの絵には必ずって言ってもいいほど何処の景色かっていう事が書いてあったんだもん。
本当かどうか確かめたいじゃん!
「お母さん、お母さん。 いつかこの絵の場所につれてって」
お母さんは少し困った顔になって……。
「そうね…颯がもう少し大きくなったら行けるかな?
颯が大人になったら自分だけで行ってもいいんじゃない?」
と、答えてくれた。
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