ゲート・キーパー〜秘密の実験場で俺は亜人達の教師になる事にした〜赴任先にいたのは美人教師と亜人の生徒達⁈俺はまったり学園生活を送ります

青樹春夜

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第23話 壊れた理由を説明する

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「ところで、篠宮先生は何の用で旧校舎へ来たんですか?」

「あ、レディちゃんに会いに——いやいや、用事があってね」

「レディ姉さんに? 今なら二階の職員室にいると思います」

「職員室?」

 ユキはこくんとうなずくと、目で天井を見上げた。

「レディ姉さんと鬼丸さんは三年生と登録されてますが、本当はもう少し上で、私たち下級生の指導員も兼ねているんです」

 生徒にしては、鬼丸のサクラに対する言動がタメ口だったのはそういうわけか。もしかしたらサクラと同じ歳なのかもしれない。

 篠宮は鬼丸が自分より歳上なのかちょっとだけ気になった。




 その頃——。

 旧校舎の職員室は険悪な雰囲気が場を支配していた。

 訪れたサクラの前に、腕組みをして苦い顔をする鬼丸と彼女を睨みつけるレディ。

「どういう事?」

 サクラへの嫌悪をあらわにして、レディは居丈高に質問する。

学習端末スケアクロウが壊れた。すまない」

 サクラも申し訳なく思ってはいる。何せ学習端末スケアクロウはこの町から出ることのできない生徒の為の、唯一外の世界を疑似体験出来るツールだからだ。

 しかも一台しかない。

 平日の午前と午後に分けて使用者が割り振られている。αクラスもβクラスも皆、使用日を楽しみにしているのだ。

「だからすまないってどういう事よ! 壊れた原因はなんなの?」

「うっ……」

 サクラは言葉に詰まる。

 原因は自分が篠宮ごと破壊したからだ。それを言えば、確実にβクラス全員の反感を買うだろう。ただでさえ、彼らはサクラを受け入れてくれているわけではないのだ。

 そこへ——。

「レディちゃん! 壊れたのは俺のせいなんだ!」

 勢いよく扉が開いて、勢いよく篠宮が飛び込んで来た。

 いつから話を聞いていたのか、篠宮はレディをなだめるように、さりげなくその手を両手で包む。

「は? アンタのせい?」

 篠宮の勢いに押され、レディは目を丸くしてサクラに向けていた矛先を変えた。





 つづく
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