ゲート・キーパー〜秘密の実験場で俺は亜人達の教師になる事にした〜赴任先にいたのは美人教師と亜人の生徒達⁈俺はまったり学園生活を送ります

青樹春夜

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第58話 結成、秘密結社・夏祭り実行委員会

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「こっちだって余計な金なんてねぇよ!」

「そこをなんとか!」

 なんとかと言われても、無いものは無い。そんな金があったら、βクラスの皆が住む旧校舎をもっと住みやすくする事に使うだろう。

 おがみ倒そうとする篠宮とその真似まねをする一花いちか、相変わらずすましているサクラの三人を前に、鬼丸は再び考え込む。

 面白いのは面白いのだ。

 篠宮が来てから、何か停滞していた自分達の暮らしが変化した気がするからだ。

「……おい、耳をかせ」

 鬼丸は低い声でそう言った。




「マジで?」

「出来るな? 須王」

 鬼丸の話を聞いた三人は、逆にぽかんと驚いた顔をした。サクラさえも。

「じ、時間はかかるが、おそらく」

「時間はあるだろ。二ヶ月もあれば形にはなる」

 一花も乗り気になってきた。

「やりましょう、サクラ先生!」

「ぬぬぬ……やれるだけやってみよう」

「では! この四人が夏祭り実行委員という事で!」

 篠宮も威勢よく宣言した。

「ちょっと待て、なんだその名称は?」

 サクラと鬼丸が同時に突っ込んだ。





 アオバヤマ町の夏は遅い。

 それでも六月の頭には蒸し暑い日がやって来る。これが過ぎるといよいよ梅雨の季節だ。

「うあっちい! なんなんですかコレ」

「スパコンの排熱だ。六台置いてあるから冷却と除湿の排熱がすごくてな」

「中は涼しいですけど、屋上は地獄ですね」

 篠宮とサクラは校舎の屋上に来ていた。

「なかなか良い眺めですねー」

「そうだな」

 お、今日のサクラさんは素直だ。

「ふ、二人っきりってのも、良いですよねー」

 篠宮は少しふざけてみる。サクラの方を見ると、すでに彼女はそこにはいなくて、校舎へのドアを開けていた。

「いつまでここに居るつもりだ。仕事はまだあるんだぞ」

「…………イジワル」





 つづく
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