&・MEN ~ARM & LEG〜

石ころマン

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ダブル & アタック ②

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   朝日が『魔黒』と戦っている頃、東京都世田谷区にて、日暮が『魔黒』を追っていた。日暮は追う最中に注入インジェクション空気砲エアーショットを放つも、何故か攻撃が効かなかったことに疑問を抱いていた。

 「エッジ空気砲エアーショット!!!」

 『魔黒』の背中に脚から空気でできた刃を打ち込み、ダメージを与える。しかし、やはり何事も無かったかのように飛んでいる。
  それだけでは大きなダメージは与えられないようだ。

 「これじゃダメか!じゃあこれだ!」

 そういうと日暮は空中でバタ足をし始めた。そして十分に貯めた後、『魔黒』に向かって空気を射出した。

 「突風エアロ空気網エアネット!!!」

 射出された空気は歪みながら『魔黒』にあたり、『魔黒』の筋肉を歪ませて一時的に麻痺させた。
 すると『魔黒』は地面へと墜落した。

 「お前はもう飛べない!正々堂々やろうじゃないか!空気エアー弾機スプリング!」

 日暮は『魔黒』に飛んでゆき、顔面に一撃の蹴りをお見舞した。

 『魔黒』はグォォォと唸りを上げ、がむしゃらに爪を振り回した。そしてその爪のラッシュは運が悪く日暮の肩に当たってしまい、日暮は地面に落ちてしまった。

 出血する肩を抑えながらも日暮は飛ぼうとするが、『魔黒』がその動きを読んでいたかのように太い尻尾をムチのように日暮にたたきつけ、思い切り日暮は後ろの車に打ち付けられてしまった。

 「ぐはぁ…!く、痛いな…。じゃあお返しだよ!」

 そういうと日暮は車の目の前で逆立ちをし、さらに足を広げ、そのまま回転した。まるでブレイクダンスをしてるかのように。

 その回転は、日暮が叩きつけられた車のガソリンを空気と一緒に吸い込み、脚の中で圧縮されている。

 「じゃあいくよ!紅炎クリムゾン空気砲エアーショット!!!!ガソリンと酸素が圧縮され、化学反応で発火!そしてそれを放つ!」

 回転が止まると同時に、炎の球が『魔黒』に向かって放たれた。
 『魔黒』に当たる『魔黒』は燃えながら、足掻き続ける。しかし、見たところダメージはあまりないようだった。
 
 「頑丈だな…君の特性かい?追ってる途中に注入インジェクション空気砲エアーショットを撃っても何も無かったしね。きっとそうか。」

 『魔黒』は燃えながら口から細かなトゲを放つ。しかし、日暮は空気を射出し、トゲを受け流している。

 「空気清浄膜エアー・ブラッシュ・アウェイ…このぐらいのトゲなら受け流せる!」

 そして日暮は上空に大きくジャンプした。約50メートル程だろうか。日暮は空中で足踏みをした。シュシュシュと音を出しながら、滞空し、力を貯める。そして力が溜まると、膝をまげ、『魔黒』の脳天めがけて急降下する。
 
 「硬いなら…砕けばいい…!なんか脳筋みたいなこと言ったけど、喰らえ!円舞曲ワルツ空気岩砕エアードリル!!!!」

 20mの時点で足を伸ばし、体を回転させてドリルのように『魔黒』の頭からボディを貫いた。足の裏に注入インジェクション空気砲エアーショットの拡大版のような空気のトゲを作り、それを回転させてドリルにしたのだ。

  すると『魔黒』はどんどん元の女性の姿へと変わり、地面に倒れ込んだ。

 日暮はその女性を抱え込み、「今元の場所に戻しますからね。」と囁き、また大きく飛び立った。
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