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初詣 ――「静かな神社」「書類」「効く」
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テーマは「静かな神社」「書類」「効く」
特に事件も起きない、ひたすら平穏にいちゃつく両想いの二人です。
**********
久しぶりに雪が降った。雪国程ではないが、数センチ程積もった雪は、雪になれていない人にとって少しのわくわく感と、少しの憂鬱感という矛盾した気持ちにさせると思う。
「俺、結構このザクザク雪を歩く感じ、結構好きなんだよねぇ。あと、雪降った後の空気も好き。何て言うか……小説でいう、澄み切った空気って感じがする」
「とか言って。せっかくの休みに、年頃の付き合ってる男女が腕組んで雪の中行く先が神社って渋すぎない?イルミネーションされてるとかならともかく、近所の小さな神社だよ?枯れてんの?」
「あはは。相変わらず手厳しいなぁ」
のほほんとした空気を纏う彼に、彼女は冷静に突っ込んだ。雪まで振って寒い中、どうして少し離れた神社まで歩かなければならないのか。この距離歩けばショッピングモールにでもつくからそっちの方が温かいのに。とそこはかとなく半眼になっている。まぁまぁと恋人の機嫌を宥めながら、青年は鳥居をくぐった。地域の人にしか知られていない様なその小さな神社は、人気もなく、ゆきが降った影響もあってかとても静かだった。古いが、地域の人に大切にされているだろうその神社は、手入れが行き届いている事もあって何処か暖かみを感じる雰囲気を纏っていた。何のかんの言いつつついてきた彼女は、青年の台詞に気まずそうに視線を泳がせた。
「年明けてから結構経つけど、初詣も来てなかったし」
「ごめんて」
年末年始関係なく仕事に忙殺されていた彼女は、彼氏を放っておいたことを多少後ろめたく思っていたらしい。しおらしく謝罪する彼女に、彼はクスクス笑った。有名企業で出世レース爆走中のバリキャリと、地域に根差した小さな花屋を営む青年。正反対の彼らは、男女の立場ふつう逆じゃない?とお互い笑いながら、実は寂しがりの彼女と器の大きい彼氏とうまく嚙み合わさって一緒に居る。去年も一緒に居れた事を感謝して、今年もずっと一緒に居られるようにお祈りしないと、とほけほけ笑った彼の優しい顔にほだされて、それは私たちの努力次第じゃない?と憎まれ口をたたきつつ、寒い中二人で来ることにしたのだ。
「人事を尽くして天命を待つって言うしね」
「そういう事にしておく」
素直になれない彼女が可愛くて仕方がない、とばかりに笑う青年。目元をほのかに染めた彼女は、さっさと行くよと組んでいた腕をほどいて足早に社へと近づいていく。彼は、そんな彼女の華奢な背中をみて、ゆっくりと大股で歩き出した。
二礼二拍手二礼。
キビキビとした動きの彼女と、一つ一つ丁寧に行っていく彼。早々に参拝を終えた彼女は、じっと目を閉じて祈りに没頭する彼を見て苦笑した。何を考えて居るのやら。現実主義で、自分の足で立ち、定めた道をひた走ってきた彼女にとって、彼の言動は新鮮なものに映った。価値観の違いと、その違いの面白さ、――そして偶に立ち止まって息をつく事を教えてもらった。数年分の運を使い果たした気分、と彼女はクスッと笑った。それが聞こえたわけでもないだろうが、青年はスッと目を開け、まじまじと見られていた事に気恥ずかしいそうに頬を掻いた。
「何お祈りしたの?」
「おしえなーい」
そそくさと逃げ出す彼氏を、彼女は追いかけ、その思いのほかしっかりとした腕に飛びついた。他愛のないじゃれ合いが、これ以上となく心を満たす。まぁ寒いからって言い訳して抱き着けたんだから、来た甲斐あったかなと罰当たりな事を考えて居た時。ふと彼が足を止めたのに気付いた。
「なに?」
「やろうよ」
さされた指の先にあったのは。
「おみくじ?効果あるの?」
「効果って。おみくじの効果聞いてきた人初めて」
ただの占いだと顔を顰める彼女に、彼は思わず吹き出した。女の子って普通こういうの興味あるんじゃないの?と揶揄うように効くと、私を世間一般のお嬢様方と一緒にしないで頂戴と手厳しい言葉が。
「そうだね。女王様だもん」
「おだまりなさい」
ますます拗ねてそっぽを向く彼女を笑いつつ、青年はコインを取り出した。慣れた手つきで賽銭にコインを落とし、どれがいいかなぁと呑気に漁っている。ひょいと引き抜いた指先には、一枚のおみくじが挟まれていた。楽しそうにのりを剥がしている姿を見て、彼女も財布を取り出した。
「効果ないかもよ?」
「承知の上よ」
そもそもおみくじの効果とは、と笑い転げる彼氏に歯をむき出して、彼女はさくっとおみくじをつまみ出した。慣れぬ手付きでのりを剥がし、ペらりとめくると、中吉の文字が。流し読みをしていると、ひょいと彼が覗き込んできた。
「中吉だ。大吉よりもいいっていう人居るよね。いーなー」
「まぁ、悪くないかな。仕事は……バリバリやってけ、うまくいくって。ふーん」
「ちょっとちょっと。仕事ばりばりこなすのはいいけど格好いいけど、俺のこと忘れないで?それにさっさとしまおうとしてるけど、恋愛とかのこともかいてあるからね?」
容赦のない恋人に、まるで捨てられた子犬の様な顔をする。しおれた三角耳が頭上に見えた気がして、彼女は吹き出した。全く堪えた様子の無い彼女を恨めし気に見て、彼は改めて自分のおみくじに目をやった。
「えーと、仕事……危険、書類に気を付けろ。書類に気を付けろ?え、俺、花屋なんだけど、何の書類に気を付ければいい訳?」
「ふはは、やっぱ効果ないじゃんおみくじ」
「だまらっしゃいな」
堪え切れず笑い転げる彼女に、彼は益々落ち込んでいく。書類、書類、と譫言のように呟く彼の腕に手を絡めて、彼女は笑いながら引っ張った。
「寒いしはやく行こうよ。新しく出来た駅ビル行きたい」
「えー。まってお守り買わせてよ。危険って何さ。書類って何さ」
何処までも書類にこだわる彼の耳に、彼女は唇をよせた。
「お守り何て要らないよ。だって、あいてを大切にしろ、さすればうまくいくって恋愛の欄に書いてあったじゃん」
「へ?」
慌てて確認する彼に、はやくはやく、とじゃれつく。
「って、うまくいくって恋愛については上手くいくって事で、仕事は別では?」
「いいじゃん、拡大解釈万歳。何事も気から!」
「そんなのありぃ?!」
青い寒空に、情けない声と楽し気なわらいごえが響いていた。
特に事件も起きない、ひたすら平穏にいちゃつく両想いの二人です。
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久しぶりに雪が降った。雪国程ではないが、数センチ程積もった雪は、雪になれていない人にとって少しのわくわく感と、少しの憂鬱感という矛盾した気持ちにさせると思う。
「俺、結構このザクザク雪を歩く感じ、結構好きなんだよねぇ。あと、雪降った後の空気も好き。何て言うか……小説でいう、澄み切った空気って感じがする」
「とか言って。せっかくの休みに、年頃の付き合ってる男女が腕組んで雪の中行く先が神社って渋すぎない?イルミネーションされてるとかならともかく、近所の小さな神社だよ?枯れてんの?」
「あはは。相変わらず手厳しいなぁ」
のほほんとした空気を纏う彼に、彼女は冷静に突っ込んだ。雪まで振って寒い中、どうして少し離れた神社まで歩かなければならないのか。この距離歩けばショッピングモールにでもつくからそっちの方が温かいのに。とそこはかとなく半眼になっている。まぁまぁと恋人の機嫌を宥めながら、青年は鳥居をくぐった。地域の人にしか知られていない様なその小さな神社は、人気もなく、ゆきが降った影響もあってかとても静かだった。古いが、地域の人に大切にされているだろうその神社は、手入れが行き届いている事もあって何処か暖かみを感じる雰囲気を纏っていた。何のかんの言いつつついてきた彼女は、青年の台詞に気まずそうに視線を泳がせた。
「年明けてから結構経つけど、初詣も来てなかったし」
「ごめんて」
年末年始関係なく仕事に忙殺されていた彼女は、彼氏を放っておいたことを多少後ろめたく思っていたらしい。しおらしく謝罪する彼女に、彼はクスクス笑った。有名企業で出世レース爆走中のバリキャリと、地域に根差した小さな花屋を営む青年。正反対の彼らは、男女の立場ふつう逆じゃない?とお互い笑いながら、実は寂しがりの彼女と器の大きい彼氏とうまく嚙み合わさって一緒に居る。去年も一緒に居れた事を感謝して、今年もずっと一緒に居られるようにお祈りしないと、とほけほけ笑った彼の優しい顔にほだされて、それは私たちの努力次第じゃない?と憎まれ口をたたきつつ、寒い中二人で来ることにしたのだ。
「人事を尽くして天命を待つって言うしね」
「そういう事にしておく」
素直になれない彼女が可愛くて仕方がない、とばかりに笑う青年。目元をほのかに染めた彼女は、さっさと行くよと組んでいた腕をほどいて足早に社へと近づいていく。彼は、そんな彼女の華奢な背中をみて、ゆっくりと大股で歩き出した。
二礼二拍手二礼。
キビキビとした動きの彼女と、一つ一つ丁寧に行っていく彼。早々に参拝を終えた彼女は、じっと目を閉じて祈りに没頭する彼を見て苦笑した。何を考えて居るのやら。現実主義で、自分の足で立ち、定めた道をひた走ってきた彼女にとって、彼の言動は新鮮なものに映った。価値観の違いと、その違いの面白さ、――そして偶に立ち止まって息をつく事を教えてもらった。数年分の運を使い果たした気分、と彼女はクスッと笑った。それが聞こえたわけでもないだろうが、青年はスッと目を開け、まじまじと見られていた事に気恥ずかしいそうに頬を掻いた。
「何お祈りしたの?」
「おしえなーい」
そそくさと逃げ出す彼氏を、彼女は追いかけ、その思いのほかしっかりとした腕に飛びついた。他愛のないじゃれ合いが、これ以上となく心を満たす。まぁ寒いからって言い訳して抱き着けたんだから、来た甲斐あったかなと罰当たりな事を考えて居た時。ふと彼が足を止めたのに気付いた。
「なに?」
「やろうよ」
さされた指の先にあったのは。
「おみくじ?効果あるの?」
「効果って。おみくじの効果聞いてきた人初めて」
ただの占いだと顔を顰める彼女に、彼は思わず吹き出した。女の子って普通こういうの興味あるんじゃないの?と揶揄うように効くと、私を世間一般のお嬢様方と一緒にしないで頂戴と手厳しい言葉が。
「そうだね。女王様だもん」
「おだまりなさい」
ますます拗ねてそっぽを向く彼女を笑いつつ、青年はコインを取り出した。慣れた手つきで賽銭にコインを落とし、どれがいいかなぁと呑気に漁っている。ひょいと引き抜いた指先には、一枚のおみくじが挟まれていた。楽しそうにのりを剥がしている姿を見て、彼女も財布を取り出した。
「効果ないかもよ?」
「承知の上よ」
そもそもおみくじの効果とは、と笑い転げる彼氏に歯をむき出して、彼女はさくっとおみくじをつまみ出した。慣れぬ手付きでのりを剥がし、ペらりとめくると、中吉の文字が。流し読みをしていると、ひょいと彼が覗き込んできた。
「中吉だ。大吉よりもいいっていう人居るよね。いーなー」
「まぁ、悪くないかな。仕事は……バリバリやってけ、うまくいくって。ふーん」
「ちょっとちょっと。仕事ばりばりこなすのはいいけど格好いいけど、俺のこと忘れないで?それにさっさとしまおうとしてるけど、恋愛とかのこともかいてあるからね?」
容赦のない恋人に、まるで捨てられた子犬の様な顔をする。しおれた三角耳が頭上に見えた気がして、彼女は吹き出した。全く堪えた様子の無い彼女を恨めし気に見て、彼は改めて自分のおみくじに目をやった。
「えーと、仕事……危険、書類に気を付けろ。書類に気を付けろ?え、俺、花屋なんだけど、何の書類に気を付ければいい訳?」
「ふはは、やっぱ効果ないじゃんおみくじ」
「だまらっしゃいな」
堪え切れず笑い転げる彼女に、彼は益々落ち込んでいく。書類、書類、と譫言のように呟く彼の腕に手を絡めて、彼女は笑いながら引っ張った。
「寒いしはやく行こうよ。新しく出来た駅ビル行きたい」
「えー。まってお守り買わせてよ。危険って何さ。書類って何さ」
何処までも書類にこだわる彼の耳に、彼女は唇をよせた。
「お守り何て要らないよ。だって、あいてを大切にしろ、さすればうまくいくって恋愛の欄に書いてあったじゃん」
「へ?」
慌てて確認する彼に、はやくはやく、とじゃれつく。
「って、うまくいくって恋愛については上手くいくって事で、仕事は別では?」
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