19 / 111
本編16
しおりを挟む
「ぁ……ぁんっ……」
腰を振りながらゲオルクの手の中に蜜を迸らせ、すべてを出し切ると弛緩した身体を大きな身体に凭れた。
はぁはぁと荒い息を繰り返しながら、自分の身体に何が起こったのか解からずにいる。
分からないけど、とても気持ちよかった。何度も背筋を痺れが走り、そのたびに下腹部がマグマのように熱くなっていくのも、吐き出した瞬間のスーッと解放されたような安堵感が広がるのも、言いようのない気持ちよさだ。
同時に、今までにないほど、身体中が言い知れぬもので満たされていった。
射精の快感を知らないソーマは喘ぎすぎて乾いた唇を無意識に舐めた。
「なに……今の…」
途切れ途切れに訊ねる。
「もしかして、ソーマは初めてなのか? 自分でも弄ったことないのか?」
初めてだ。そんなところを弄るなんて知る由もない。
なぜか肯定するのが恥ずかしくて、顔をさらに首元に埋めていった。
だが答えないソーマに、ゲオルクは嬉しそうだ。
弛緩した身体を強く抱きしめてくる。
「俺の手で達ったのが初めてなのか……すげー嬉しい。帰ってきたらこれよりももっと気持ちいいことをしてやる。ソーマの初めてを全部俺がしてやる」
「……もっと気持ちいいこと?」
これよりももっと気持ちいいとはどういうものなのか。そんなものが果たしてあるのだろうか。
「そうだ。気持ちよすぎて泣きわめいてしまうくらいだ。俺がソーマに教えるから」
「うん……」
泣きわめくような気持ちよさとはどんなものなのだろう。
さっきのだってとても気持ちよかった。勝手に声が出てしまい、腰も自分で制御できないほどだ。これよりももっと気持ちいいことをされたら、あの全身に満ちるものは、どんなふうになるのだろう。
思いを馳せるだけでまた、ソーマの分身は形を変えていく。
「ソーマは若いな……またして欲しいのか?」
「ぁ……」
掴まれるともうだめだ。また、して欲しくなる。まだ蜜で濡れている手が扱くと、さっきとは違った感覚が沸き起こり、ソーマをすぐに昂らせた。
「んんっ……ぁまた……」
気持ちいいのが来る。
でも今度は違っていた。ゲオルクも下肢を寛げるとソーマとは大きさの違った物を取り出し、二本一緒に扱き始めた。
「ひっ……ぁぁぁぁ」
「離れる前に、ソーマの可愛い声をいっぱい聞かせてくれ……何も出なくなるまでいっぱい気持ちよくしてやるから……」
大胆な手の動きを繰り返し、共に上り詰めるために、ゲオルクは大きな手の動きを淫らにしていった。
そして予告通り、ソーマの分身から何もでなくなるまでずっと、夜の森で啼かせ続けるのだった。
腰を振りながらゲオルクの手の中に蜜を迸らせ、すべてを出し切ると弛緩した身体を大きな身体に凭れた。
はぁはぁと荒い息を繰り返しながら、自分の身体に何が起こったのか解からずにいる。
分からないけど、とても気持ちよかった。何度も背筋を痺れが走り、そのたびに下腹部がマグマのように熱くなっていくのも、吐き出した瞬間のスーッと解放されたような安堵感が広がるのも、言いようのない気持ちよさだ。
同時に、今までにないほど、身体中が言い知れぬもので満たされていった。
射精の快感を知らないソーマは喘ぎすぎて乾いた唇を無意識に舐めた。
「なに……今の…」
途切れ途切れに訊ねる。
「もしかして、ソーマは初めてなのか? 自分でも弄ったことないのか?」
初めてだ。そんなところを弄るなんて知る由もない。
なぜか肯定するのが恥ずかしくて、顔をさらに首元に埋めていった。
だが答えないソーマに、ゲオルクは嬉しそうだ。
弛緩した身体を強く抱きしめてくる。
「俺の手で達ったのが初めてなのか……すげー嬉しい。帰ってきたらこれよりももっと気持ちいいことをしてやる。ソーマの初めてを全部俺がしてやる」
「……もっと気持ちいいこと?」
これよりももっと気持ちいいとはどういうものなのか。そんなものが果たしてあるのだろうか。
「そうだ。気持ちよすぎて泣きわめいてしまうくらいだ。俺がソーマに教えるから」
「うん……」
泣きわめくような気持ちよさとはどんなものなのだろう。
さっきのだってとても気持ちよかった。勝手に声が出てしまい、腰も自分で制御できないほどだ。これよりももっと気持ちいいことをされたら、あの全身に満ちるものは、どんなふうになるのだろう。
思いを馳せるだけでまた、ソーマの分身は形を変えていく。
「ソーマは若いな……またして欲しいのか?」
「ぁ……」
掴まれるともうだめだ。また、して欲しくなる。まだ蜜で濡れている手が扱くと、さっきとは違った感覚が沸き起こり、ソーマをすぐに昂らせた。
「んんっ……ぁまた……」
気持ちいいのが来る。
でも今度は違っていた。ゲオルクも下肢を寛げるとソーマとは大きさの違った物を取り出し、二本一緒に扱き始めた。
「ひっ……ぁぁぁぁ」
「離れる前に、ソーマの可愛い声をいっぱい聞かせてくれ……何も出なくなるまでいっぱい気持ちよくしてやるから……」
大胆な手の動きを繰り返し、共に上り詰めるために、ゲオルクは大きな手の動きを淫らにしていった。
そして予告通り、ソーマの分身から何もでなくなるまでずっと、夜の森で啼かせ続けるのだった。
72
あなたにおすすめの小説
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
転生したらスパダリに囲われていました……え、違う?
米山のら
BL
王子悠里。苗字のせいで“王子さま”と呼ばれ、距離を置かれてきた、ぼっち新社会人。
ストーカーに追われ、車に轢かれ――気づけば豪奢なベッドで目を覚ましていた。
隣にいたのは、氷の騎士団長であり第二王子でもある、美しきスパダリ。
「愛してるよ、私のユリタン」
そう言って差し出されたのは、彼色の婚約指輪。
“最難関ルート”と恐れられる、甘さと狂気の狭間に立つ騎士団長。
成功すれば溺愛一直線、けれど一歩誤れば廃人コース。
怖いほどの執着と、甘すぎる愛の狭間で――悠里の新しい人生は、いったいどこへ向かうのか?
……え、違う?
男子高校に入学したらハーレムでした!
はやしかわともえ
BL
閲覧ありがとうございます。
ゆっくり書いていきます。
毎日19時更新です。
よろしくお願い致します。
2022.04.28
お気に入り、栞ありがとうございます。
とても励みになります。
引き続き宜しくお願いします。
2022.05.01
近々番外編SSをあげます。
よければ覗いてみてください。
2022.05.10
お気に入りしてくれてる方、閲覧くださってる方、ありがとうございます。
精一杯書いていきます。
2022.05.15
閲覧、お気に入り、ありがとうございます。
読んでいただけてとても嬉しいです。
近々番外編をあげます。
良ければ覗いてみてください。
2022.05.28
今日で完結です。閲覧、お気に入り本当にありがとうございました。
次作も頑張って書きます。
よろしくおねがいします。
【完結】愛執 ~愛されたい子供を拾って溺愛したのは邪神でした~
綾雅(りょうが)今年は7冊!
BL
「なんだ、お前。鎖で繋がれてるのかよ! ひでぇな」
洞窟の神殿に鎖で繋がれた子供は、愛情も温もりも知らずに育った。
子供が欲しかったのは、自分を抱き締めてくれる腕――誰も与えてくれない温もりをくれたのは、人間ではなくて邪神。人間に害をなすとされた破壊神は、純粋な子供に絆され、子供に名をつけて溺愛し始める。
人のフリを長く続けたが愛情を理解できなかった破壊神と、初めての愛情を貪欲に欲しがる物知らぬ子供。愛を知らぬ者同士が徐々に惹かれ合う、ひたすら甘くて切ない恋物語。
「僕ね、セティのこと大好きだよ」
【注意事項】BL、R15、性的描写あり(※印)
【重複投稿】アルファポリス、カクヨム、小説家になろう、エブリスタ
【完結】2021/9/13
※2020/11/01 エブリスタ BLカテゴリー6位
※2021/09/09 エブリスタ、BLカテゴリー2位
最弱白魔導士(♂)ですが最強魔王の奥様になりました。
はやしかわともえ
BL
のんびり書いていきます。
2023.04.03
閲覧、お気に入り、栞、ありがとうございます。m(_ _)m
お待たせしています。
お待ちくださると幸いです。
2023.04.15
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます。
m(_ _)m
更新頻度が遅く、申し訳ないです。
今月中には完結できたらと思っています。
2023.04.17
完結しました。
閲覧、栞、お気に入りありがとうございます!
すずり様にてこの物語の短編を0円配信しています。よろしければご覧下さい。
【完結】異世界から来た鬼っ子を育てたら、ガッチリ男前に育って食べられた(性的に)
てんつぶ
BL
ある日、僕の住んでいるユノスの森に子供が一人で泣いていた。
言葉の通じないこのちいさな子と始まった共同生活。力の弱い僕を助けてくれる優しい子供はどんどん大きく育ち―――
大柄な鬼っ子(男前)×育ての親(平凡)
20201216 ランキング1位&応援ありがとうごございました!
ウサギ獣人を毛嫌いしているオオカミ獣人後輩に、嘘をついたウサギ獣人オレ。大学で逃げ出して後悔したのに、大人になって再会するなんて!?
灯璃
BL
ごく普通に大学に通う、宇佐木 寧(ねい)には、ひょんな事から懐いてくれる後輩がいた。
オオカミ獣人でアルファの、狼谷 凛旺(りおう)だ。
ーここは、普通に獣人が現代社会で暮らす世界ー
獣人の中でも、肉食と草食で格差があり、さらに男女以外の第二の性別、アルファ、ベータ、オメガがあった。オメガは男でもアルファの子が産めるのだが、そこそこ差別されていたのでベータだと言った方が楽だった。
そんな中で、肉食のオオカミ獣人の狼谷が、草食オメガのオレに懐いているのは、単にオレたちのオタク趣味が合ったからだった。
だが、こいつは、ウサギ獣人を毛嫌いしていて、よりにもよって、オレはウサギ獣人のオメガだった。
話が合うこいつと話をするのは楽しい。だから、学生生活の間だけ、なんとか隠しとおせば大丈夫だろう。
そんな風に簡単に思っていたからか、突然に発情期を迎えたオレは、自業自得の後悔をする羽目になるーー。
みたいな、大学篇と、その後の社会人編。
BL大賞ポイントいれて頂いた方々!ありがとうございました!!
※本編完結しました!お読みいただきありがとうございました!
※短編1本追加しました。これにて完結です!ありがとうございました!
旧題「ウサギ獣人が嫌いな、オオカミ獣人後輩を騙してしまった。ついでにオメガなのにベータと言ってしまったオレの、後悔」
BLゲームの展開を無視した結果、悪役令息は主人公に溺愛される。
佐倉海斗
BL
この世界が前世の世界で存在したBLゲームに酷似していることをレイド・アクロイドだけが知っている。レイドは主人公の恋を邪魔する敵役であり、通称悪役令息と呼ばれていた。そして破滅する運命にある。……運命のとおりに生きるつもりはなく、主人公や主人公の恋人候補を避けて学園生活を生き抜き、無事に卒業を迎えた。これで、自由な日々が手に入ると思っていたのに。突然、主人公に告白をされてしまう。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる