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本編41
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無意識にザームエルは乾いた唇を舐めた。
もう我慢できなかった。
遂情に力をなくし、吐息までもが震え上手く呼吸ができないでいるソーマの両足を大きく開かせると、収縮を繰り返す蕾を眼下に晒した。
「ここが私を誘っているようだな……今もっと気持ちいいものを挿れてやる。待っていろ」
ザームエルはたっぷりと自身の欲望にも潤滑油をたっぷりと塗り付けると、細い足を持ち上げ震える腰を浮かせた。そして誘ってやまない蕾へと己の欲望を突き挿れる。
「ゃぁぁぁぁ……」
突然挿ってきた大きなものに驚愕しながら、だが甘くそれを締め付ける淫らな身体に、ザームエルはすぐに動き出したいのをぐっと堪えた。
本当は初めて褥を共にした夜にこうしたかったのだ。それをひと月も堪えたのは、ソーマが痛みに泣かないよう、初めての交情がなによりも善いものにするためだ。
せっせと潤滑油になりうる植物を集め、時間をかけて搾り取り、その間に指で蕾を解し続けてきた。
甲斐あってソーマは驚いてザームエルを見つめてくるが、痛みを訴えることはなかった。
「な、なに……?」
「今ソーマは私と一つになっているのだ……分かるだろう、己の中に私がいるのが」
腰を上げさせ、接合部を見せる。
「ゃぁっ!」
「恐れることはない。愛し合う者はこうして繋がるのだ。これを動かせば、今までにないほど気持ちよくなる。ソーマはもっと気持ちよくなりたいだろう」
快楽に弱いソーマを唆す。
細い足を腕にかけたまま、ゆっくりと身体を倒し、薔薇色の唇を塞いだ。
「ぁ……っ」
接合がさらに深くなっても、ソーマの蕾はしっかりとザームエルを受け止めた。達ったばかりの身体は未だ震え、強く甘く欲望を締め付けてくる。
ひと月、右手だけで慰めてきたザームエルもまた、たまらなかった。
しかもソーマは初めて男を咥えたこととなる。慣れぬ異物を排出しようとざわめく内壁の動きは、ただただザームエルを悦ばせるだけとも知らず、懸命に搾り取ろうとする。
「ぐっ……」
大きさに慣れるまで堪えようと奥歯をきつく噛みしめる。こんなにも煽られたのは、色事に長けたザームエルでも初めてだ。
中でドクンドクンと大きくなるザームエルの欲望を感じて、また苦しさに似た感覚に襲われながら、ソーマは必死で息を吐いた。そうしなければいけないような気がしたから。
「上手だ。もうそろそろいいな……ソーマ、今からもっとお前を狂わせよう」
ザームエルは身体を起こすと、大きく割り開かされた細くしなやかな足を持ち上げると、ゆっくりと腰を使い始めた。
「ゃっなに、これ……ぁぁぁぁっ」
もう我慢できなかった。
遂情に力をなくし、吐息までもが震え上手く呼吸ができないでいるソーマの両足を大きく開かせると、収縮を繰り返す蕾を眼下に晒した。
「ここが私を誘っているようだな……今もっと気持ちいいものを挿れてやる。待っていろ」
ザームエルはたっぷりと自身の欲望にも潤滑油をたっぷりと塗り付けると、細い足を持ち上げ震える腰を浮かせた。そして誘ってやまない蕾へと己の欲望を突き挿れる。
「ゃぁぁぁぁ……」
突然挿ってきた大きなものに驚愕しながら、だが甘くそれを締め付ける淫らな身体に、ザームエルはすぐに動き出したいのをぐっと堪えた。
本当は初めて褥を共にした夜にこうしたかったのだ。それをひと月も堪えたのは、ソーマが痛みに泣かないよう、初めての交情がなによりも善いものにするためだ。
せっせと潤滑油になりうる植物を集め、時間をかけて搾り取り、その間に指で蕾を解し続けてきた。
甲斐あってソーマは驚いてザームエルを見つめてくるが、痛みを訴えることはなかった。
「な、なに……?」
「今ソーマは私と一つになっているのだ……分かるだろう、己の中に私がいるのが」
腰を上げさせ、接合部を見せる。
「ゃぁっ!」
「恐れることはない。愛し合う者はこうして繋がるのだ。これを動かせば、今までにないほど気持ちよくなる。ソーマはもっと気持ちよくなりたいだろう」
快楽に弱いソーマを唆す。
細い足を腕にかけたまま、ゆっくりと身体を倒し、薔薇色の唇を塞いだ。
「ぁ……っ」
接合がさらに深くなっても、ソーマの蕾はしっかりとザームエルを受け止めた。達ったばかりの身体は未だ震え、強く甘く欲望を締め付けてくる。
ひと月、右手だけで慰めてきたザームエルもまた、たまらなかった。
しかもソーマは初めて男を咥えたこととなる。慣れぬ異物を排出しようとざわめく内壁の動きは、ただただザームエルを悦ばせるだけとも知らず、懸命に搾り取ろうとする。
「ぐっ……」
大きさに慣れるまで堪えようと奥歯をきつく噛みしめる。こんなにも煽られたのは、色事に長けたザームエルでも初めてだ。
中でドクンドクンと大きくなるザームエルの欲望を感じて、また苦しさに似た感覚に襲われながら、ソーマは必死で息を吐いた。そうしなければいけないような気がしたから。
「上手だ。もうそろそろいいな……ソーマ、今からもっとお前を狂わせよう」
ザームエルは身体を起こすと、大きく割り開かされた細くしなやかな足を持ち上げると、ゆっくりと腰を使い始めた。
「ゃっなに、これ……ぁぁぁぁっ」
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