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本編1
10.忍び込んだ悪魔01
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暖かくなったからと、今日も病院の庭を歩きながら安井の診察は行われた。GWが終わると一気に暑くなり、陽光は眩しいばかりに降り注ぐ。合わせて木の葉は厚みを増し、木陰にいれば涼しい風が吹き抜け足下に生える遅咲きのタンポポを揺らしていく。
しかし、樟の気持ちは季節と反して温かさからは程遠かった。
「配偶者さんとはお話はできましたか?」
朗らかに話しかけてくる安井の言葉が一層、樟を落ち込ませる。
俯いて唇を噛み締めた。
耀一郞が一週間も取った休暇を、結局家の中だけで過ごしたのだ、気まずい思いのまま。顔を合わせても会話はできず、胃を痛ませながらの食事は確実に樟の体力を削いだ。
知られてしまった。
発情しないことではない。欠陥品の証でもある背中の醜い跡を見られてしまったことは樟から冷静さを奪った。同時に詰るでも切り捨てるでもなく、抱き締めてくれたことに驚き、耀一郞の心情を掴めずにいる。
ずっといていいとなぜ思っているのだろうか、こんなダメなオメガなのに。
ただ、抱き締められて生まれた感情を浅ましくも大事に大事に心に宿してしまう。ずっとあの腕の中に居続けたいと。心地よかった、どこまでも。懐かしい安心感に包まれているはずなのに、胸は高鳴り血潮は激しく身体中を駆け巡る。
理由はわからない。
けれど離れたくなかった。
「発情できないと、伝えました」
前回の診察の時に言い当てられた内容を小声で伝えれば、くしゃっと柔らかい髪を掻き混ぜるように撫でられた。
「頑張りましたね、大事な一歩を踏み出せたと僕は思いますよ。配偶者さんはなんと言っていましたか?」
「……子供ができなくてもいていいって……でもそれじゃ、僕はただのお荷物ですっ! なにも役に立たないのにあの家にいるなんて……」
それが気落ちをし、心が冷たくなる理由だ。
役立たずは存在を消せ、死ねばいいとずっと言われ続けてきた。何度も死んでしまおうと思った。でもどうやって死んだら良いか分からなかった。部屋の窓の鍵は瞬間接着剤で固められ、刃物という刃物は取り払われ、家から出ることを許されなかった。矛盾したことを強いられていたなと今ならわかるが、あの頃はそれが当たり前だと思っていた。
オメガは存在するだけで周囲を不幸にするんだという思いは、今も変わらないが、あの頃はさらに凝り固まっていたように思う。
だからこそ、このまま耀一郞の傍にいていいわけがない。
自分もなにかをしなければという思いが強くなるが、相変わらずなにをしていいかは分からない。
纏まらない考えを安井に伝えれば、笑みを深くした。
「では先日お渡ししましたパンフレットのNPOで職業訓練をしてみますか? 僕は樟さんが息抜きに誰かと話す場になればと思っていたのですが」
安井の気持ちは有り難かったが、それでは耀一郞の役に立つ自分にはなり得ない。役立たずのままではいたくない。
「僕にできる何かがほしいんです……すぐに倒れてしまうけど……」
過呼吸の発作が怖い。頭が真っ白になり苦しみに悶えるしかないあの瞬間は、時間が経つと恐怖として樟を襲うようになった。余計に足手まといだ。自分が情けなくてもどかしくて、焦燥ばかりが心を打ちのめし、ダメな自分を突きつける。
「……樟さんの発作は心因性なんです。不安がトリガーになって過呼吸が起こっている可能性が高いというのが、井ノ瀬医師と僕の考えです」
樟はもう一度唇を噛み締めた。
「発作の時、もしかして嫌なことを思い出してませんか? それは以前、僕に話してくれたことに関係してますか?」
安井は人の少ない場所へと案内すると、大きな木の下に設けられたベンチに樟を促した。チョコンと腰を下ろすが身体が緊張に強ばり、動きがぎこちない。
「樟さんがなにを話しても僕は貴方の味方です。それは以前にも伝えましたね。医師には守秘義務がある……要は患者が知られたくないと願うなら決して誰にも話さないという約束事なんです」
噛み砕いて説明してくれるその内容に、樟の強ばりは硬くなる。
「誰にも言いません、ですから教えてください。『ひとごろし』の意味を」
硬く目を閉じギュッと拳を膝の上で握った。
怖い。
知られるのがなによりも怖かった。
同時に誰かに話したかった、あの記憶を……パンドラの箱から抜け出してしまった恐怖の思い出を。
今まで樟に優しくしてくれたこの人に冷たい視線を浴びる結果になるかもしれない。優しくしてくれた病院スタッフが、蔑んだ視線を向けてくるかもしれない。
兄のように――。
怖い、けれど話したい。
樟は握り絞めた拳から指を一本ずつ伸ばしていった。それでも恐怖は細い身体を飲み込もうとする。全部を開いてから小さな膝小僧を握って、勇気を振り絞った。
「母を……殺しました」
記憶に残っているのは、樟の部屋の窓から落ちていく母の姿のパラパラ漫画のような断片的なものだ。樟と同じ大きな目がじっと向けられ、「お前のせいだ」と訴えていた。
「僕がオメガだと診断を受けてからずっと、父は母を詰り続けました。オメガを産むなんて浮気をしていたんだろうと。でなければ自分の遺伝子からオメガが生まれるはずがない、と。母は必死に否定してました。でも父は聞き入れなくて、帰ってくると夜毎母を責めたんです」
ノイローゼになった母は樟を責め始めた。
『なんでお前はオメガになったの……どうして普通の子じゃなかったのっ!』
樟はなにも言えなかった。責められるままに殴られ続けた。身体も心も。
あれは今日のように晴れた春の日だった。
青葉が光を跳ね返し、生命力溢れる美しさを窓の向こうで披露していた。
母は珍しく樟の部屋に入ってきた、包丁を持って。
『死のう、樟。ママと一緒に死のう』
大好きだった母の優しい声に、頷いたと思った。けれどそこからの記憶が抜け落ち、どうしてか母だけが窓の向こうに落ちていった。
「きっと僕が……僕が母を突き落としたんです」
家政婦の悲鳴が耳に蘇る。
ギュッと膝を掴む指に力が入った。その手の上に安井が、骨張った指ばかりが長い手を乗せた。二~三回叩き、ギュッと握る。
「話してくれてありがとうございます。とても辛かったんですね」
「ちがうっ! 辛くあっちゃいけないんです! 母さんを殺した僕が慰められちゃダメなんです!!」
安井を縋るように見て、訴えた。
「もっと罰されないといけないんです! だって……だって僕が……」
――殺したんだから、大好きだった母さんを。
大事な言葉を飲み込んで、涙を必死に堪えた。
あれからだ、兄が友人たちを使って樟に酷いことをし始めたのは。父は遅くまで会社に残るようになり、家族がばらばらになった。
頻繁に顔を出していた祖父母も顔を見せず、樟はどうやって過ごしたかを思い出せない。
しかし、樟の気持ちは季節と反して温かさからは程遠かった。
「配偶者さんとはお話はできましたか?」
朗らかに話しかけてくる安井の言葉が一層、樟を落ち込ませる。
俯いて唇を噛み締めた。
耀一郞が一週間も取った休暇を、結局家の中だけで過ごしたのだ、気まずい思いのまま。顔を合わせても会話はできず、胃を痛ませながらの食事は確実に樟の体力を削いだ。
知られてしまった。
発情しないことではない。欠陥品の証でもある背中の醜い跡を見られてしまったことは樟から冷静さを奪った。同時に詰るでも切り捨てるでもなく、抱き締めてくれたことに驚き、耀一郞の心情を掴めずにいる。
ずっといていいとなぜ思っているのだろうか、こんなダメなオメガなのに。
ただ、抱き締められて生まれた感情を浅ましくも大事に大事に心に宿してしまう。ずっとあの腕の中に居続けたいと。心地よかった、どこまでも。懐かしい安心感に包まれているはずなのに、胸は高鳴り血潮は激しく身体中を駆け巡る。
理由はわからない。
けれど離れたくなかった。
「発情できないと、伝えました」
前回の診察の時に言い当てられた内容を小声で伝えれば、くしゃっと柔らかい髪を掻き混ぜるように撫でられた。
「頑張りましたね、大事な一歩を踏み出せたと僕は思いますよ。配偶者さんはなんと言っていましたか?」
「……子供ができなくてもいていいって……でもそれじゃ、僕はただのお荷物ですっ! なにも役に立たないのにあの家にいるなんて……」
それが気落ちをし、心が冷たくなる理由だ。
役立たずは存在を消せ、死ねばいいとずっと言われ続けてきた。何度も死んでしまおうと思った。でもどうやって死んだら良いか分からなかった。部屋の窓の鍵は瞬間接着剤で固められ、刃物という刃物は取り払われ、家から出ることを許されなかった。矛盾したことを強いられていたなと今ならわかるが、あの頃はそれが当たり前だと思っていた。
オメガは存在するだけで周囲を不幸にするんだという思いは、今も変わらないが、あの頃はさらに凝り固まっていたように思う。
だからこそ、このまま耀一郞の傍にいていいわけがない。
自分もなにかをしなければという思いが強くなるが、相変わらずなにをしていいかは分からない。
纏まらない考えを安井に伝えれば、笑みを深くした。
「では先日お渡ししましたパンフレットのNPOで職業訓練をしてみますか? 僕は樟さんが息抜きに誰かと話す場になればと思っていたのですが」
安井の気持ちは有り難かったが、それでは耀一郞の役に立つ自分にはなり得ない。役立たずのままではいたくない。
「僕にできる何かがほしいんです……すぐに倒れてしまうけど……」
過呼吸の発作が怖い。頭が真っ白になり苦しみに悶えるしかないあの瞬間は、時間が経つと恐怖として樟を襲うようになった。余計に足手まといだ。自分が情けなくてもどかしくて、焦燥ばかりが心を打ちのめし、ダメな自分を突きつける。
「……樟さんの発作は心因性なんです。不安がトリガーになって過呼吸が起こっている可能性が高いというのが、井ノ瀬医師と僕の考えです」
樟はもう一度唇を噛み締めた。
「発作の時、もしかして嫌なことを思い出してませんか? それは以前、僕に話してくれたことに関係してますか?」
安井は人の少ない場所へと案内すると、大きな木の下に設けられたベンチに樟を促した。チョコンと腰を下ろすが身体が緊張に強ばり、動きがぎこちない。
「樟さんがなにを話しても僕は貴方の味方です。それは以前にも伝えましたね。医師には守秘義務がある……要は患者が知られたくないと願うなら決して誰にも話さないという約束事なんです」
噛み砕いて説明してくれるその内容に、樟の強ばりは硬くなる。
「誰にも言いません、ですから教えてください。『ひとごろし』の意味を」
硬く目を閉じギュッと拳を膝の上で握った。
怖い。
知られるのがなによりも怖かった。
同時に誰かに話したかった、あの記憶を……パンドラの箱から抜け出してしまった恐怖の思い出を。
今まで樟に優しくしてくれたこの人に冷たい視線を浴びる結果になるかもしれない。優しくしてくれた病院スタッフが、蔑んだ視線を向けてくるかもしれない。
兄のように――。
怖い、けれど話したい。
樟は握り絞めた拳から指を一本ずつ伸ばしていった。それでも恐怖は細い身体を飲み込もうとする。全部を開いてから小さな膝小僧を握って、勇気を振り絞った。
「母を……殺しました」
記憶に残っているのは、樟の部屋の窓から落ちていく母の姿のパラパラ漫画のような断片的なものだ。樟と同じ大きな目がじっと向けられ、「お前のせいだ」と訴えていた。
「僕がオメガだと診断を受けてからずっと、父は母を詰り続けました。オメガを産むなんて浮気をしていたんだろうと。でなければ自分の遺伝子からオメガが生まれるはずがない、と。母は必死に否定してました。でも父は聞き入れなくて、帰ってくると夜毎母を責めたんです」
ノイローゼになった母は樟を責め始めた。
『なんでお前はオメガになったの……どうして普通の子じゃなかったのっ!』
樟はなにも言えなかった。責められるままに殴られ続けた。身体も心も。
あれは今日のように晴れた春の日だった。
青葉が光を跳ね返し、生命力溢れる美しさを窓の向こうで披露していた。
母は珍しく樟の部屋に入ってきた、包丁を持って。
『死のう、樟。ママと一緒に死のう』
大好きだった母の優しい声に、頷いたと思った。けれどそこからの記憶が抜け落ち、どうしてか母だけが窓の向こうに落ちていった。
「きっと僕が……僕が母を突き落としたんです」
家政婦の悲鳴が耳に蘇る。
ギュッと膝を掴む指に力が入った。その手の上に安井が、骨張った指ばかりが長い手を乗せた。二~三回叩き、ギュッと握る。
「話してくれてありがとうございます。とても辛かったんですね」
「ちがうっ! 辛くあっちゃいけないんです! 母さんを殺した僕が慰められちゃダメなんです!!」
安井を縋るように見て、訴えた。
「もっと罰されないといけないんです! だって……だって僕が……」
――殺したんだから、大好きだった母さんを。
大事な言葉を飲み込んで、涙を必死に堪えた。
あれからだ、兄が友人たちを使って樟に酷いことをし始めたのは。父は遅くまで会社に残るようになり、家族がばらばらになった。
頻繁に顔を出していた祖父母も顔を見せず、樟はどうやって過ごしたかを思い出せない。
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