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本編1
12.想いを重ねて01*
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12話はRシーンがあります、読む際にはご注意ください!
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樟はゆっくりと長い息を吐き出した。居心地が悪い。自室のベッドへと運ばれた後、耀一郞が「少し待っていろ」と部屋を出てしまったからだ。
そのまま服を脱がされるのだと覚悟しただけに、開始が長引くと恐怖が芽生える。
ブルリと身体が震える。そして僅かな痛みが生じた。椋に蹴られ殴られた跡はまだ生々しく身体に残っている。こんな汚い身体で果たして耀一郞は「その気」になってくれるだろうか。
伝えられた「愛したい」の言葉にしがみ付かなければ、すぐにでも逃げ出したくなる。それほどこの身体はみっともないのだ。さらに今、あちらこちらに青痣があり、対応してくれた井ノ瀬は眉間の皺を深くし、安井は泣きそうな表情を見せた。すぐに手当てされガーゼで隠され樟は見ることができなかったが、酷い跡がまた背中に残ったのだろう。
(耀一郞さんが見たらきっと……)
先程の言葉を取り消してしまうかもしれない。
やはりいらないと言われてしまうかもしれない。
汚いと罵られるかもしれない。
突然やってきた恐怖にブルリと身体は震え、樟は自分の腕を抱き締めた。
耀一郞の言葉を信じたい気持ちと、今まで培った自己否定が反発して、なにを信じたら良いかが分からず、親とはぐれて取り残された子供のような心持ちになる。
同時に、兄の友人たちに弄ばれた時の恐怖心までもが、生まれたばかりの愛おしさを押し殺そうとする。
ほんの一瞬で、樟の心はまた不安定になる。
カチャ。
金属音の後に扉が開いた。
「待たせてすまなかった」
変わらない口調で近づき、持ってきたものをサイドテーブルへと乗せた。
透明な液体が入ったボトル。それがなにかを知らない樟は呆然と眺めていると、ひょいっと顎を取られた。じっと耀一郞が見つめてくる。
「……嫌か?」
大きな手が優しく、本当に優しく頬を包み込んだ。緊張で冷えてしまった頬に熱が流れ込んでくる。温かくて、ずっと心地よさに包まれていたいと願う。だから緩く首を振った。抱きしめられた時の力強さと守られている安心感を思い出して。
「こうされるのは……どうだ?」
耀一郞の唇が頬に触れた。次に口の端に行き僅かに開いた唇を掠める。それからゆっくりと合わさって下唇を食んだ。
「んっ……」
ジンとした熱が身体の中に生まれ、樟はじっとするためにギュッとシーツを握り込んだ。初めての感覚は擽ったくて腹の中から落ち着きをなくす。
またあの、獣のような貪られるキスをされると思っていたのに、耀一郞は何度も何度も下唇を柔らかい唇で挟み擽るばかりだ。じれったくてもどかしくて、どうしていいのかわからない。
「嫌なら拒んでいいんだぞ」
嫌じゃない。けれど、どうしたらいいのか分からない。
僅かに首を振れば、ねっとりとした舌が下唇を舐めた。それだけで、知らなかった熱が身体の奥から唇を通って外に零れ落ちた。小さな甘い音を伴って。
「あ……」
自分が出したとは思えない音に樟は驚き、慌てて耀一郞から離れようとして――そのまま後ろに傾き、心地よいマットに身体を包まれる。見上げれば耀一郞がとても驚いた顔をして、すぐに諦めを纏った笑みを向けてきた。
今にも泣きそうな、けれど諦めを知っている大人の顔。
「すまない。今日はこれでやめよう」
「ちがっ……違うんです……だってこんな……変な声が出るなんて……」
信じられないほど甘ったるくて、男なのにこんな甘えた猫のような声が出るなんて思わなかった。恥ずかしくてどこかに隠れてしまいたいのに、その言葉を聞いた耀一郞は「煽るな」と呟き、樟に覆い被さった。
「んんっ!」
また舌が下唇をなぞり、数度往復した後にぬるりと僅かに開いた隙間から口内へ潜り込んだ。樟の舌を探し当てると、先端を舐める。同時に、大きな掌がシャツの裾から入り、肉の薄い肌をまさぐり始める。
どちらも優しくて、樟はただなすがままになった。擦り合わさる舌が気持ちよくて、温かさを与える掌が心地よい。どちらもずっと味わっていたいと願いながら、ほんの僅か、耀一郞の真似をして舌を動かした。
僅かに舌の先で耀一郞の舌の表面をなぞる。たったそれだけだというのに、身体の奥をジンとした痺れが広がった。
少しだけザラついた舌の感触が伝わっただけなのに、なぜこんな感覚がやってくるのだろう。樟はわからず戸惑い、耀一郞の舌にねっとりと舐めらた。先程の感覚が大きくなってやってくる。
「ぁ……」
甘い音が唇の合間からまた零れて樟の体温を上げる。
未知の感覚に戸惑いながらも、麻薬にも似た中毒性に樟は虜になり必死に舌を動かし始めた。併せるように耀一郞も動きを大胆にしていく。肌をまさぐる手も同様に遠慮を失い、空いていた反対の手を樟の首の下へと通し、逃げられないように包み込むと、すべてが激しさを増した。
貪られているようであり、貪っているようであり。流れ込んできた唾液すら甘く感じる。
なによりも、耀一郞に包み込まれて湧きあがる安堵感が、樟の身体を溶かしていった。
大きな手が次第に肌を上がっていき、探し当てた胸の粒を摘まんだ。指でむにむにと圧をかけた後、指先で転がし始める。
(えっ……なにして……なんで……変な感じがする……)
胸の粒を弄られるたびに腹の奥がギュッと窄まり、言いようのないざわめきがそこから生じる。同時に女性でもないのにそんな場所を弄られて甘い音が喉を震わせ始める。
深く唇が合わさっていなければ、絶え間なく漏れてしまっただろう。
ざわめきを逃したくて身を捩れば、すぐさま耀一郞に状態を押さえつけられ、下肢だけを蠢かせる形となる。
みっともないとわかっていても、止まらない。
「嫌か、樟?」
少しだけ離れた唇の合間で耀一郞が訊ねた。
名前を呼ばれ、胸がギュッと苦しくなる。こんなにも甘く名前を囁かれたのは初めてではないだろうか。自分の名前ではないようにすら思えるほどの愛おしさがそこに滲み出ていた。
樟は彷徨わせていた手をギュッと、耀一郞のシャツの袖を握った。
上質な綿の感触が伝わってくる。
「変……なんです。こんなの、されたことないから……」
「そうか、感じているんだな」
――感じる、これが?
かつて兄の友人たちにされていた間も、「さすがはオメガだな、こんなことされても感じてんのか」と揶揄されたが、あの時の感覚とは全く違う。こんなにも自分の身体を制御できない状態にはならなかった。
果たしてどちらの言い分が正しいのだろうか。
わからず樟は戸惑った。
「わからない……です。だってお腹の奥がぎゅってなったり変になって落ち着かないなんてなかったから……僕はおかしいんですか?」
12話はRシーンがあります、読む際にはご注意ください!
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樟はゆっくりと長い息を吐き出した。居心地が悪い。自室のベッドへと運ばれた後、耀一郞が「少し待っていろ」と部屋を出てしまったからだ。
そのまま服を脱がされるのだと覚悟しただけに、開始が長引くと恐怖が芽生える。
ブルリと身体が震える。そして僅かな痛みが生じた。椋に蹴られ殴られた跡はまだ生々しく身体に残っている。こんな汚い身体で果たして耀一郞は「その気」になってくれるだろうか。
伝えられた「愛したい」の言葉にしがみ付かなければ、すぐにでも逃げ出したくなる。それほどこの身体はみっともないのだ。さらに今、あちらこちらに青痣があり、対応してくれた井ノ瀬は眉間の皺を深くし、安井は泣きそうな表情を見せた。すぐに手当てされガーゼで隠され樟は見ることができなかったが、酷い跡がまた背中に残ったのだろう。
(耀一郞さんが見たらきっと……)
先程の言葉を取り消してしまうかもしれない。
やはりいらないと言われてしまうかもしれない。
汚いと罵られるかもしれない。
突然やってきた恐怖にブルリと身体は震え、樟は自分の腕を抱き締めた。
耀一郞の言葉を信じたい気持ちと、今まで培った自己否定が反発して、なにを信じたら良いかが分からず、親とはぐれて取り残された子供のような心持ちになる。
同時に、兄の友人たちに弄ばれた時の恐怖心までもが、生まれたばかりの愛おしさを押し殺そうとする。
ほんの一瞬で、樟の心はまた不安定になる。
カチャ。
金属音の後に扉が開いた。
「待たせてすまなかった」
変わらない口調で近づき、持ってきたものをサイドテーブルへと乗せた。
透明な液体が入ったボトル。それがなにかを知らない樟は呆然と眺めていると、ひょいっと顎を取られた。じっと耀一郞が見つめてくる。
「……嫌か?」
大きな手が優しく、本当に優しく頬を包み込んだ。緊張で冷えてしまった頬に熱が流れ込んでくる。温かくて、ずっと心地よさに包まれていたいと願う。だから緩く首を振った。抱きしめられた時の力強さと守られている安心感を思い出して。
「こうされるのは……どうだ?」
耀一郞の唇が頬に触れた。次に口の端に行き僅かに開いた唇を掠める。それからゆっくりと合わさって下唇を食んだ。
「んっ……」
ジンとした熱が身体の中に生まれ、樟はじっとするためにギュッとシーツを握り込んだ。初めての感覚は擽ったくて腹の中から落ち着きをなくす。
またあの、獣のような貪られるキスをされると思っていたのに、耀一郞は何度も何度も下唇を柔らかい唇で挟み擽るばかりだ。じれったくてもどかしくて、どうしていいのかわからない。
「嫌なら拒んでいいんだぞ」
嫌じゃない。けれど、どうしたらいいのか分からない。
僅かに首を振れば、ねっとりとした舌が下唇を舐めた。それだけで、知らなかった熱が身体の奥から唇を通って外に零れ落ちた。小さな甘い音を伴って。
「あ……」
自分が出したとは思えない音に樟は驚き、慌てて耀一郞から離れようとして――そのまま後ろに傾き、心地よいマットに身体を包まれる。見上げれば耀一郞がとても驚いた顔をして、すぐに諦めを纏った笑みを向けてきた。
今にも泣きそうな、けれど諦めを知っている大人の顔。
「すまない。今日はこれでやめよう」
「ちがっ……違うんです……だってこんな……変な声が出るなんて……」
信じられないほど甘ったるくて、男なのにこんな甘えた猫のような声が出るなんて思わなかった。恥ずかしくてどこかに隠れてしまいたいのに、その言葉を聞いた耀一郞は「煽るな」と呟き、樟に覆い被さった。
「んんっ!」
また舌が下唇をなぞり、数度往復した後にぬるりと僅かに開いた隙間から口内へ潜り込んだ。樟の舌を探し当てると、先端を舐める。同時に、大きな掌がシャツの裾から入り、肉の薄い肌をまさぐり始める。
どちらも優しくて、樟はただなすがままになった。擦り合わさる舌が気持ちよくて、温かさを与える掌が心地よい。どちらもずっと味わっていたいと願いながら、ほんの僅か、耀一郞の真似をして舌を動かした。
僅かに舌の先で耀一郞の舌の表面をなぞる。たったそれだけだというのに、身体の奥をジンとした痺れが広がった。
少しだけザラついた舌の感触が伝わっただけなのに、なぜこんな感覚がやってくるのだろう。樟はわからず戸惑い、耀一郞の舌にねっとりと舐めらた。先程の感覚が大きくなってやってくる。
「ぁ……」
甘い音が唇の合間からまた零れて樟の体温を上げる。
未知の感覚に戸惑いながらも、麻薬にも似た中毒性に樟は虜になり必死に舌を動かし始めた。併せるように耀一郞も動きを大胆にしていく。肌をまさぐる手も同様に遠慮を失い、空いていた反対の手を樟の首の下へと通し、逃げられないように包み込むと、すべてが激しさを増した。
貪られているようであり、貪っているようであり。流れ込んできた唾液すら甘く感じる。
なによりも、耀一郞に包み込まれて湧きあがる安堵感が、樟の身体を溶かしていった。
大きな手が次第に肌を上がっていき、探し当てた胸の粒を摘まんだ。指でむにむにと圧をかけた後、指先で転がし始める。
(えっ……なにして……なんで……変な感じがする……)
胸の粒を弄られるたびに腹の奥がギュッと窄まり、言いようのないざわめきがそこから生じる。同時に女性でもないのにそんな場所を弄られて甘い音が喉を震わせ始める。
深く唇が合わさっていなければ、絶え間なく漏れてしまっただろう。
ざわめきを逃したくて身を捩れば、すぐさま耀一郞に状態を押さえつけられ、下肢だけを蠢かせる形となる。
みっともないとわかっていても、止まらない。
「嫌か、樟?」
少しだけ離れた唇の合間で耀一郞が訊ねた。
名前を呼ばれ、胸がギュッと苦しくなる。こんなにも甘く名前を囁かれたのは初めてではないだろうか。自分の名前ではないようにすら思えるほどの愛おしさがそこに滲み出ていた。
樟は彷徨わせていた手をギュッと、耀一郞のシャツの袖を握った。
上質な綿の感触が伝わってくる。
「変……なんです。こんなの、されたことないから……」
「そうか、感じているんだな」
――感じる、これが?
かつて兄の友人たちにされていた間も、「さすがはオメガだな、こんなことされても感じてんのか」と揶揄されたが、あの時の感覚とは全く違う。こんなにも自分の身体を制御できない状態にはならなかった。
果たしてどちらの言い分が正しいのだろうか。
わからず樟は戸惑った。
「わからない……です。だってお腹の奥がぎゅってなったり変になって落ち着かないなんてなかったから……僕はおかしいんですか?」
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