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番外編1
あれから一年……11*
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Rシーンがあります、読む際にはご注意ください!
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悲鳴しか上がらない。頭がパニックになり、言葉がなにも思いつかない。ただ今までにない感覚だけが襲いかかる。
そこを先端が貫いただけで鋭い痺れが駆け上がり、遂情したように腰が跳ね脳が飽和する。だというのに、白濁は一滴として飛び出ていない。
(ど……ゆ、こと?)
呆然と虚空を見つめる樟を抱き寄せ、耀一郞がまた唇を塞いできた。強張る舌を擽り、力が抜けるまでしゃぶる。口づけで身体が弛緩すると、また欲望がぐぐっとさらに奥へと潜り込んでいく。それにまた、樟は悲鳴を上げ身体を強張らせる。
何も考えられないのに感覚だけが研ぎ澄まされる。
「絶頂を味わってるんだな、凄い締め付けだ」
「なに……これ」
「男性オメガの子宮口のようなものだ。普段は閉じているが、発情したらこの奥に注いでほしくてしゃぶってくるらしい。疑似体験してみるか?」
耀一郞は樟の爪先を浮かせたまま、緩く細腰を前後に揺らした。
「ひっ……変、変になる!」
快楽の痺れが間断なく駆け上り、脳まで犯されたような感覚に、ギュッと爪先を丸め耀一郞の身体にしがみ付いた。
「うっ……これは堪らないな。ああ、お前の発情が待ち遠しい」
また身体を揺らされ、樟は悲鳴を放ち耀一郞の肩に額を擦り付ける。
「この中にたっぷりと精液を吐き出しながらお前のうなじを噛むんだ。思い切り強く……そうすれば決して私から離れられなくなる。他の男にお前の心が掠われる心配をする必要もない」
樟の締め付けを味わいながら耀一郞が夢見心地で囁いてくる。
「お前を縛り付けることができるんだ」
その間も腰を揺すぶっては、言葉は音としてしか頭に入ってこない。けれど甘い響きに樟の心に幸福が満ちていく。
「だから、早く発情してくれ。でなければ、お前を閉じ込めてここから一歩も出られないようにしてしまいそうだ」
かつて実家ではそういう生活を送っていた、何年も。息苦しくて不安と恐怖に震え、扉の開く音を耳にするだけで身体中の血が下がった。もう一度あんな生活に戻りたいかと問われればすぐさま首を横に振るうだろう。だが耀一郞の言葉から溢れる慕情に触れてしまうと、ダメだとわかっていても甘い誘惑に身を委ねてしまいたくなる。
不安定な体勢で顔を近づけ、掠れた声を放つ。
「耀一郞さんになら、いいです……僕を閉じ込めてください」
いつか発情したときには容赦なくこのうなじに噛みついてほしくて、そこを頑健な肩に擦り付ける。
「ばか、私をあまり甘やかすなっ」
日本でも有数の一流企業の経営者であり、なんでも一人でできてしまうアルファの耀一郞を甘やかすなんて大それたことが樟にできるはずがない。ただこの身を捧げる以外は、なにも。
「耀一郞さんになら、なにをされても嬉しいから……」
「お前に惚れた男を煽るとどうなるか、わかっているのか?」
突然耀一郞が膝立ちになった、樟の身体を抱えたまま。
「ひっ……ふかい……ああっ!」
接合部で身体を支えるような体勢に、樟は慌ててその首にしがみ付くが、振り子のように揺らされては力が入らなくなる。パンッパンッと肉のぶつかる音が立つたびに、最奥の更にその先まで抽挿が繰り返される。挿れられるたびに鋭い痺れが駆け抜け、指先まで指令が行き届かなくなる。
「あああっ……だめっだめ! おかしくなるっ!」
力が抜けベッドに上体が倒れ込んだが、耀一郞は腰を離すことなく激しく打ち付けてくる。
何度も入り口の扉を開き、更に奥へと押し込もうとしてくる。
首を振って襲い来る愉悦から逃れようとしても、何度も白濁を吐き出した後のように身体が痙攣を繰り返す。怖いのに、けれど一度味わい知ってしまったら、もっとほしくなってしまう。
止めて欲しいのともっとして欲しいが入り交じり、言葉にできないまま与えられる愉悦を貪るしかなかった。
ずっと遂情しているような感覚に陥る。
このまま自分はどうなってしまうのだろうか。
涙を滲ませながら縋るように瞼を開いた。歪んだ視界には、奥歯を食いしばりながら真っ直ぐにこちらを見つめる耀一郞の姿があった。
本能のまま、彼に手を伸ばす。
「バカ、甘やかすなと言っただろう」
降りてきた口づけを甘受する。身体を二つに折り曲げられ、ひたすら奥の奥を突かれた。
「ぅんっ……んん! んーーっ!」
悲鳴は吸い取られ、舌まで彼の口内へと掠われて、樟はひたすら耀一郞の想いを打ち込まれ続けるしかなかった。
次第に動きは早くなり切羽詰まったものへと変わり、あまりの激しさに樟は息も絶え絶えになりながらその瞬間を待った。
ギュッと身動きが取れないほど強く抱き締められままたっぷりと熱い飛沫を腹の奥に浴びせられた樟もまた極まり、白濁を吐き出さないまま天上に昇るような感覚に陥った。
(愛される幸せってこういうことなのかな……)
ひくりひくりと全身を痙攣させたまま、飽和した頭で溢れ出る感情を言葉に当てはめていく。
――オメガは愛される性だよ。
胸の中にずっと留まっている言葉が強く心を震わせる。
(安井医師、僕はちゃんと耀一郞さんに愛されてました……愛ってこんなにも心地いいんですね)
実感が抱き締められる強さと共に心の中に咲き誇り、樟の心に華やかな彩りを与えていく。薫香は落ち込みそうになりがちな心を浮上させ、激しかった行為とは裏腹にすべてが満たされていた。それが愛する人から得られるのは心に過剰な栄養を与え、多幸感が溢れ出す。
けれど人間とはどこまでも貪欲な生き物だ。
一度幸福を味わってしまえばそれで満たされず、もっともっとと求めてしまう。
亀頭球が膨らんで抜けない欲望を痙攣のリズムに合わせて締め付け、恍惚とした吐息を零す。
「バカ、そういうことをするからいつも一度で終わらせられないんだぞ」
「ん、もっと……欲しがって…………」
もっと、愛して。
言葉に出さず想いだけを閉じ込めてギュッと中の欲望を意図的に締め付ければ、力を失ったはずのそれは樟の中でグッと力を取り戻し始めた。
「抱き潰されたいのか」
「それでも、いい……です。もっと耀一郞さんを……感じたい……」
途切れ途切れの言葉がどれほど己を求めるアルファを煽るかを知らない樟は、またしても身体を起こされた。
「いっ! 今だめっ」
亀頭球が膨らんだままの状況で揺さぶられると蕾の入り口が開き、そこからえも言われぬ愉悦が駆け上がってくる。どれほど樟が啼き続けても、情欲の炎を焚かれた耀一郞が止まるはずがなく。
宣言通りに抱き潰されるにふさわしい状態になるまでひたすら啼かされることになるのだった。
-END-
****************************
番外編2が次回より始まります。
新婚旅行の話となっておりますので、引き続きお楽しみいただけると嬉しいです。
よろしくお願いします。
Rシーンがあります、読む際にはご注意ください!
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悲鳴しか上がらない。頭がパニックになり、言葉がなにも思いつかない。ただ今までにない感覚だけが襲いかかる。
そこを先端が貫いただけで鋭い痺れが駆け上がり、遂情したように腰が跳ね脳が飽和する。だというのに、白濁は一滴として飛び出ていない。
(ど……ゆ、こと?)
呆然と虚空を見つめる樟を抱き寄せ、耀一郞がまた唇を塞いできた。強張る舌を擽り、力が抜けるまでしゃぶる。口づけで身体が弛緩すると、また欲望がぐぐっとさらに奥へと潜り込んでいく。それにまた、樟は悲鳴を上げ身体を強張らせる。
何も考えられないのに感覚だけが研ぎ澄まされる。
「絶頂を味わってるんだな、凄い締め付けだ」
「なに……これ」
「男性オメガの子宮口のようなものだ。普段は閉じているが、発情したらこの奥に注いでほしくてしゃぶってくるらしい。疑似体験してみるか?」
耀一郞は樟の爪先を浮かせたまま、緩く細腰を前後に揺らした。
「ひっ……変、変になる!」
快楽の痺れが間断なく駆け上り、脳まで犯されたような感覚に、ギュッと爪先を丸め耀一郞の身体にしがみ付いた。
「うっ……これは堪らないな。ああ、お前の発情が待ち遠しい」
また身体を揺らされ、樟は悲鳴を放ち耀一郞の肩に額を擦り付ける。
「この中にたっぷりと精液を吐き出しながらお前のうなじを噛むんだ。思い切り強く……そうすれば決して私から離れられなくなる。他の男にお前の心が掠われる心配をする必要もない」
樟の締め付けを味わいながら耀一郞が夢見心地で囁いてくる。
「お前を縛り付けることができるんだ」
その間も腰を揺すぶっては、言葉は音としてしか頭に入ってこない。けれど甘い響きに樟の心に幸福が満ちていく。
「だから、早く発情してくれ。でなければ、お前を閉じ込めてここから一歩も出られないようにしてしまいそうだ」
かつて実家ではそういう生活を送っていた、何年も。息苦しくて不安と恐怖に震え、扉の開く音を耳にするだけで身体中の血が下がった。もう一度あんな生活に戻りたいかと問われればすぐさま首を横に振るうだろう。だが耀一郞の言葉から溢れる慕情に触れてしまうと、ダメだとわかっていても甘い誘惑に身を委ねてしまいたくなる。
不安定な体勢で顔を近づけ、掠れた声を放つ。
「耀一郞さんになら、いいです……僕を閉じ込めてください」
いつか発情したときには容赦なくこのうなじに噛みついてほしくて、そこを頑健な肩に擦り付ける。
「ばか、私をあまり甘やかすなっ」
日本でも有数の一流企業の経営者であり、なんでも一人でできてしまうアルファの耀一郞を甘やかすなんて大それたことが樟にできるはずがない。ただこの身を捧げる以外は、なにも。
「耀一郞さんになら、なにをされても嬉しいから……」
「お前に惚れた男を煽るとどうなるか、わかっているのか?」
突然耀一郞が膝立ちになった、樟の身体を抱えたまま。
「ひっ……ふかい……ああっ!」
接合部で身体を支えるような体勢に、樟は慌ててその首にしがみ付くが、振り子のように揺らされては力が入らなくなる。パンッパンッと肉のぶつかる音が立つたびに、最奥の更にその先まで抽挿が繰り返される。挿れられるたびに鋭い痺れが駆け抜け、指先まで指令が行き届かなくなる。
「あああっ……だめっだめ! おかしくなるっ!」
力が抜けベッドに上体が倒れ込んだが、耀一郞は腰を離すことなく激しく打ち付けてくる。
何度も入り口の扉を開き、更に奥へと押し込もうとしてくる。
首を振って襲い来る愉悦から逃れようとしても、何度も白濁を吐き出した後のように身体が痙攣を繰り返す。怖いのに、けれど一度味わい知ってしまったら、もっとほしくなってしまう。
止めて欲しいのともっとして欲しいが入り交じり、言葉にできないまま与えられる愉悦を貪るしかなかった。
ずっと遂情しているような感覚に陥る。
このまま自分はどうなってしまうのだろうか。
涙を滲ませながら縋るように瞼を開いた。歪んだ視界には、奥歯を食いしばりながら真っ直ぐにこちらを見つめる耀一郞の姿があった。
本能のまま、彼に手を伸ばす。
「バカ、甘やかすなと言っただろう」
降りてきた口づけを甘受する。身体を二つに折り曲げられ、ひたすら奥の奥を突かれた。
「ぅんっ……んん! んーーっ!」
悲鳴は吸い取られ、舌まで彼の口内へと掠われて、樟はひたすら耀一郞の想いを打ち込まれ続けるしかなかった。
次第に動きは早くなり切羽詰まったものへと変わり、あまりの激しさに樟は息も絶え絶えになりながらその瞬間を待った。
ギュッと身動きが取れないほど強く抱き締められままたっぷりと熱い飛沫を腹の奥に浴びせられた樟もまた極まり、白濁を吐き出さないまま天上に昇るような感覚に陥った。
(愛される幸せってこういうことなのかな……)
ひくりひくりと全身を痙攣させたまま、飽和した頭で溢れ出る感情を言葉に当てはめていく。
――オメガは愛される性だよ。
胸の中にずっと留まっている言葉が強く心を震わせる。
(安井医師、僕はちゃんと耀一郞さんに愛されてました……愛ってこんなにも心地いいんですね)
実感が抱き締められる強さと共に心の中に咲き誇り、樟の心に華やかな彩りを与えていく。薫香は落ち込みそうになりがちな心を浮上させ、激しかった行為とは裏腹にすべてが満たされていた。それが愛する人から得られるのは心に過剰な栄養を与え、多幸感が溢れ出す。
けれど人間とはどこまでも貪欲な生き物だ。
一度幸福を味わってしまえばそれで満たされず、もっともっとと求めてしまう。
亀頭球が膨らんで抜けない欲望を痙攣のリズムに合わせて締め付け、恍惚とした吐息を零す。
「バカ、そういうことをするからいつも一度で終わらせられないんだぞ」
「ん、もっと……欲しがって…………」
もっと、愛して。
言葉に出さず想いだけを閉じ込めてギュッと中の欲望を意図的に締め付ければ、力を失ったはずのそれは樟の中でグッと力を取り戻し始めた。
「抱き潰されたいのか」
「それでも、いい……です。もっと耀一郞さんを……感じたい……」
途切れ途切れの言葉がどれほど己を求めるアルファを煽るかを知らない樟は、またしても身体を起こされた。
「いっ! 今だめっ」
亀頭球が膨らんだままの状況で揺さぶられると蕾の入り口が開き、そこからえも言われぬ愉悦が駆け上がってくる。どれほど樟が啼き続けても、情欲の炎を焚かれた耀一郞が止まるはずがなく。
宣言通りに抱き潰されるにふさわしい状態になるまでひたすら啼かされることになるのだった。
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