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番外編2
嬉し恥ずかし新婚旅行04*
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Rシーンがあります、読む際にはご注意ください!
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もう何度も見られているし、一緒に風呂に入るのも今回が初めてではない。なのにどうしようもなく恥ずかしさが込み上げるのは、環境が違うからか。
(違う、耀一郞さんがさっき変なことを言ったから……)
意識がどうしても引っ張られて、まともに耀一郞を見ることすらできない。彼もわかっているのか、そんな樟を見て楽しそうに口角を上げている。
「今日は私が身体を洗おう」
「ひっ……大丈夫です、一人でできます!」
「たまには配偶者にサービスしないとダメだろ。いつもはして貰っているからな」
嘘だ。マンションのバスルームでも洗ってくれることもある。大抵はいたずらをされて身体に力が入らなくなった後だが、ボディソープをタオルで泡立て始めるのを見て、またしても期待に身体の奥が熱くなる。
恥ずかしいことをされたら声を堪えることができなくなるんじゃないか……防音が効いたマンションの中ならまだ恥ずかしくも声を上げられたが、ここでは声が隣の家に聞こえやしないか気になってしまう。
防音を施しているとはいえ、露天風呂に見えるからこそ恥ずかしさが増す。
充分に泡だったタオルを押しつけ、軽く擦ってくるのをじっと堪えるが、僅かに丸まった身体では背中くらいしか洗えない。
「ほら、ちゃんと身体を起こせ。それとも手で洗われたいのか?」
「違いますっ……や……っ!」
近頃、執拗に弄られる胸の飾りを泡立ったタオルが通り過ぎ、樟はダメだとわかっているのに身体を震わせた。まだ湯船にも浸かっていない段階でこんな状態だったらどうなるのだろう。不安と期待が綯い交ぜになった思考は、次第に浸食してくる手を拒むことができなくなった。
檜でできたバスチェアに腰掛けた身体が力を失っていく。耀一郞は痩身を自分に凭れかからせ、タオルを好きに動かしていく。それがキスマークがなかなか消えない場所を集中的にされていると気付かないまま、感じる箇所を擦られるたびに必死に甘い声を抑え、意識がそちらに集中し余計に敏感になってしまう。
すべてこの一年半で耀一郞によって変えられた感覚だ。
声を出さないよう両手で強く口を押さえても、甘い音が指の間をすり抜けて、くぐもった醜い音色へと変わってしまう。
「樟、感じているのなら声を出してもいいんだ。ここは防音になっているから私以外の誰かに聞かれる心配はないぞ」
「でも……」
「いつもよりずっと恥ずかしがっているな。だがそれも新鮮でいい。もっと声を上げたくなるようにしよう」
「だめですっだめ……」
どうして今日はこんなに意地悪をするのだろう。
マンションでは、樟が僅かでも戸惑う仕草をすればすぐに止めてくれるのに。いつになく煽ってくる耀一郞を涙が滲んだ目で縋るように見つめた。
「この旅行中はお前を煽り続ける。だから覚悟していろ」
「どうして……」
理由がわからない。
樟だってもう子供ではない。新婚旅行なら当然身体を重ねることは意識したし、こっそりと二人が繋がるための道具をトランクに忍ばせた。
かつてのように性行為が苦痛ではなくなり、夫夫の仲を深めるための大事なファクターだと理解しているが、旅行の間中ずっとなんてする必要はない。
潤んだ目で訴えれば耀一郞がタオルで丁寧にうなじを洗った。
「長い時間、性的興奮状態にすると、オメガ特有のフェロモンが活性化すると、学会で発表された」
樟は成長期にしっかりとした栄養を摂らず、心身及び性的な虐待で苦痛ばかりを与えられたせいで、現在発情不全になっている。病院で治療をしているが、ホルモンの分泌を促す薬は医師の方針で使っていない。副作用が大きく、発情しても安定しないことが多いそうだ。
時間を掛け心と身体を整え、自然に発情する方法でその日を待っているのだが、耀一郞は加速させようとしているのか。
(ああ、そうか。子供が欲しいんだ)
発情しなければ、男性オメガは妊娠できない。
耀一郞も間もなく三十半ばだ、そろそろ後継者のことを考えてしかるべき頃だろう。だというのに結婚したのが出来損ないのオメガだから手間を掛けざるを得ないんだ。
かつてのようにマイナスに思考が動こうとするのを、僅かな表情の変化で感じ取った耀一郞は、樟の身体を背中から抱き締めた。
「お前はすぐに悪い方に考える癖がある。今なにを思ったか言ってくれ」
猫にするように首を擽り、指がスーッと小さいながらも自己主張をする小さな胸の尖りを弾く。
「ひっ……そこはだめですっ」
「さらに弄られたくなかったら、言うんだ樟。何を考えたんだ」
「ごめんなさい……子供、ですよね」
小さな声で伝えれば盛大な溜め息が耳に吹きかけられた。それすらもゾクリと震えが背筋を駆け抜ける。
「違うだろう。私は早くここを噛みたいんだ」
ここ、と撫でたのはうなじだ。いつもキスを落とされ歯を立てられている。初めは痛かったり擽ったいだけだったが、今は触れられると期待に下肢が熱くなる場所へと変わってしまった。
「子供はいなくてもいい。でもお前には私のものだという決定的な証を残したいんだ」
「……子供がいなかったら会社が……」
「会社は優秀な人間が社長になればいいし、家なんて私の代で終わっても構わない。けれど、お前が他の誰かに奪われるのは許せないんだ。いつか心移りするんじゃないかと考えると仕事が手につかなくなる」
うそ、と呟くために開いた唇がすぐに塞がれた。タオルが洗い場に落ち、泡だらけの手が直に胸の尖りに触れた。
「んんっ…………ぁ……」
舌先を舐め、いつものように樟の口内で淫らに絡め合うキスと同時に胸を弄られたら、身体の中からずくずくと溶け出していく。
「心も身体も私のものだと、決して他に目移りしないと安心したいんだ」
僅かに離れた唇の隙間で耀一郞の掠れた声が訴える。
本当に自分は愛されているんだ、この人に。
アルファで、日本を代表する企業のトップで。非の打ち所がない素敵な人が、こんなにも必死になって自分を欲している。信じられなくて、快楽でぼんやりとしたまま感じ取る。
(ああ、そうだ。耀一郞さんがこんなに不安になるのは、僕がいけないんだ)
虐待されていたとか、自分の意見を聞いて貰えなかったとか、それは全部樟の都合だ。こんなにも真っ直ぐな気持ちをぶつけてくれるのに、返答を言葉にしなかった。
(思ってるだけじゃ伝わらないんだ……)
安井にも言われたのに、どうしても行動に移せなくて、大事な人に言わせてしまった。
――まるで縋るような言葉を。
ごめんなさいと伝える前にまた唇が塞がれた。快楽に身を預け甘い口づけを貪る樟の身体をシャワーヘッドが這い、温かいお湯に泡が流される。
綺麗になった樟を抱き上げ、口づけを交わしたまま湯船へと沈んだ。
向かい合わせに座らされた樟は、逞しい首に腕を回して気持ちを伝えるように舌を伸ばした。耀一郞のことが好きだからすべてを任せるのだと、心の中で呟く。
もうあの頃とは違う。兄やその友人たちに力で押さえつけられたのでも、権力に従ったのでもない。自分で決めたのだ、耀一郞の隣にいることを。
一緒に住むようになって。
その優しさに触れて。
過去をまるごと受け入れられて。
この人の愛を自分だけに向けてほしいと願った。
(耀一郞さんも僕と同じ気持ちなんだね)
すぐに悪い方へと考えてしまう樟に、黙ったままではなにも伝わらないと、言葉を尽くし態度で示すようにしてくれた耀一郞に、なにか返したい。
自分も大事に想っているのだと、愛しているのだと――不安になる必要はないのだと知ってほしい。
できればこの旅行中に。
身体を辿っていた大きな手が臀部を開き、二人が繋がるための場所へと潜りこむとそれ以上は考えられなくなり、耀一郞から与えられる愉悦に溺れていった。
Rシーンがあります、読む際にはご注意ください!
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もう何度も見られているし、一緒に風呂に入るのも今回が初めてではない。なのにどうしようもなく恥ずかしさが込み上げるのは、環境が違うからか。
(違う、耀一郞さんがさっき変なことを言ったから……)
意識がどうしても引っ張られて、まともに耀一郞を見ることすらできない。彼もわかっているのか、そんな樟を見て楽しそうに口角を上げている。
「今日は私が身体を洗おう」
「ひっ……大丈夫です、一人でできます!」
「たまには配偶者にサービスしないとダメだろ。いつもはして貰っているからな」
嘘だ。マンションのバスルームでも洗ってくれることもある。大抵はいたずらをされて身体に力が入らなくなった後だが、ボディソープをタオルで泡立て始めるのを見て、またしても期待に身体の奥が熱くなる。
恥ずかしいことをされたら声を堪えることができなくなるんじゃないか……防音が効いたマンションの中ならまだ恥ずかしくも声を上げられたが、ここでは声が隣の家に聞こえやしないか気になってしまう。
防音を施しているとはいえ、露天風呂に見えるからこそ恥ずかしさが増す。
充分に泡だったタオルを押しつけ、軽く擦ってくるのをじっと堪えるが、僅かに丸まった身体では背中くらいしか洗えない。
「ほら、ちゃんと身体を起こせ。それとも手で洗われたいのか?」
「違いますっ……や……っ!」
近頃、執拗に弄られる胸の飾りを泡立ったタオルが通り過ぎ、樟はダメだとわかっているのに身体を震わせた。まだ湯船にも浸かっていない段階でこんな状態だったらどうなるのだろう。不安と期待が綯い交ぜになった思考は、次第に浸食してくる手を拒むことができなくなった。
檜でできたバスチェアに腰掛けた身体が力を失っていく。耀一郞は痩身を自分に凭れかからせ、タオルを好きに動かしていく。それがキスマークがなかなか消えない場所を集中的にされていると気付かないまま、感じる箇所を擦られるたびに必死に甘い声を抑え、意識がそちらに集中し余計に敏感になってしまう。
すべてこの一年半で耀一郞によって変えられた感覚だ。
声を出さないよう両手で強く口を押さえても、甘い音が指の間をすり抜けて、くぐもった醜い音色へと変わってしまう。
「樟、感じているのなら声を出してもいいんだ。ここは防音になっているから私以外の誰かに聞かれる心配はないぞ」
「でも……」
「いつもよりずっと恥ずかしがっているな。だがそれも新鮮でいい。もっと声を上げたくなるようにしよう」
「だめですっだめ……」
どうして今日はこんなに意地悪をするのだろう。
マンションでは、樟が僅かでも戸惑う仕草をすればすぐに止めてくれるのに。いつになく煽ってくる耀一郞を涙が滲んだ目で縋るように見つめた。
「この旅行中はお前を煽り続ける。だから覚悟していろ」
「どうして……」
理由がわからない。
樟だってもう子供ではない。新婚旅行なら当然身体を重ねることは意識したし、こっそりと二人が繋がるための道具をトランクに忍ばせた。
かつてのように性行為が苦痛ではなくなり、夫夫の仲を深めるための大事なファクターだと理解しているが、旅行の間中ずっとなんてする必要はない。
潤んだ目で訴えれば耀一郞がタオルで丁寧にうなじを洗った。
「長い時間、性的興奮状態にすると、オメガ特有のフェロモンが活性化すると、学会で発表された」
樟は成長期にしっかりとした栄養を摂らず、心身及び性的な虐待で苦痛ばかりを与えられたせいで、現在発情不全になっている。病院で治療をしているが、ホルモンの分泌を促す薬は医師の方針で使っていない。副作用が大きく、発情しても安定しないことが多いそうだ。
時間を掛け心と身体を整え、自然に発情する方法でその日を待っているのだが、耀一郞は加速させようとしているのか。
(ああ、そうか。子供が欲しいんだ)
発情しなければ、男性オメガは妊娠できない。
耀一郞も間もなく三十半ばだ、そろそろ後継者のことを考えてしかるべき頃だろう。だというのに結婚したのが出来損ないのオメガだから手間を掛けざるを得ないんだ。
かつてのようにマイナスに思考が動こうとするのを、僅かな表情の変化で感じ取った耀一郞は、樟の身体を背中から抱き締めた。
「お前はすぐに悪い方に考える癖がある。今なにを思ったか言ってくれ」
猫にするように首を擽り、指がスーッと小さいながらも自己主張をする小さな胸の尖りを弾く。
「ひっ……そこはだめですっ」
「さらに弄られたくなかったら、言うんだ樟。何を考えたんだ」
「ごめんなさい……子供、ですよね」
小さな声で伝えれば盛大な溜め息が耳に吹きかけられた。それすらもゾクリと震えが背筋を駆け抜ける。
「違うだろう。私は早くここを噛みたいんだ」
ここ、と撫でたのはうなじだ。いつもキスを落とされ歯を立てられている。初めは痛かったり擽ったいだけだったが、今は触れられると期待に下肢が熱くなる場所へと変わってしまった。
「子供はいなくてもいい。でもお前には私のものだという決定的な証を残したいんだ」
「……子供がいなかったら会社が……」
「会社は優秀な人間が社長になればいいし、家なんて私の代で終わっても構わない。けれど、お前が他の誰かに奪われるのは許せないんだ。いつか心移りするんじゃないかと考えると仕事が手につかなくなる」
うそ、と呟くために開いた唇がすぐに塞がれた。タオルが洗い場に落ち、泡だらけの手が直に胸の尖りに触れた。
「んんっ…………ぁ……」
舌先を舐め、いつものように樟の口内で淫らに絡め合うキスと同時に胸を弄られたら、身体の中からずくずくと溶け出していく。
「心も身体も私のものだと、決して他に目移りしないと安心したいんだ」
僅かに離れた唇の隙間で耀一郞の掠れた声が訴える。
本当に自分は愛されているんだ、この人に。
アルファで、日本を代表する企業のトップで。非の打ち所がない素敵な人が、こんなにも必死になって自分を欲している。信じられなくて、快楽でぼんやりとしたまま感じ取る。
(ああ、そうだ。耀一郞さんがこんなに不安になるのは、僕がいけないんだ)
虐待されていたとか、自分の意見を聞いて貰えなかったとか、それは全部樟の都合だ。こんなにも真っ直ぐな気持ちをぶつけてくれるのに、返答を言葉にしなかった。
(思ってるだけじゃ伝わらないんだ……)
安井にも言われたのに、どうしても行動に移せなくて、大事な人に言わせてしまった。
――まるで縋るような言葉を。
ごめんなさいと伝える前にまた唇が塞がれた。快楽に身を預け甘い口づけを貪る樟の身体をシャワーヘッドが這い、温かいお湯に泡が流される。
綺麗になった樟を抱き上げ、口づけを交わしたまま湯船へと沈んだ。
向かい合わせに座らされた樟は、逞しい首に腕を回して気持ちを伝えるように舌を伸ばした。耀一郞のことが好きだからすべてを任せるのだと、心の中で呟く。
もうあの頃とは違う。兄やその友人たちに力で押さえつけられたのでも、権力に従ったのでもない。自分で決めたのだ、耀一郞の隣にいることを。
一緒に住むようになって。
その優しさに触れて。
過去をまるごと受け入れられて。
この人の愛を自分だけに向けてほしいと願った。
(耀一郞さんも僕と同じ気持ちなんだね)
すぐに悪い方へと考えてしまう樟に、黙ったままではなにも伝わらないと、言葉を尽くし態度で示すようにしてくれた耀一郞に、なにか返したい。
自分も大事に想っているのだと、愛しているのだと――不安になる必要はないのだと知ってほしい。
できればこの旅行中に。
身体を辿っていた大きな手が臀部を開き、二人が繋がるための場所へと潜りこむとそれ以上は考えられなくなり、耀一郞から与えられる愉悦に溺れていった。
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