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番外編2
嬉し恥ずかし新婚旅行05*
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Rシーンがあります、読む際にはご注意ください!
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樟の背中はいつ見ても、醜い傷痕が痛ましいほどに刻み込まれたままだ。耀一郞はその一つ一つに口づけを落とし、消えろと願いを込める。だが完全に消え去ることはないだろう。それほどにこの小さな身体には深い傷が刻み込まれている。
樟が望むのならば傷痕の修正手術をしてもいいのだが、奥ゆかしい彼は一度として傷のことを口に上らせない。いつその日が来てもいいように準備はしているが、近頃は皮膚の薄いそこに口づけを落とすたびに、痩身は震え薄紅色の唇から甘い声が漏れるので、愛おしさすら感じる。
丁寧に口づけの跡を残し、肩から腰までゆっくりと移動すれば、洗い場でじっと立っている樟は声が漏れぬよう口を押さえた状態で身体を震わせた。
この浴室の作りが露天風呂にも思えるのか、他の宿泊客に声が漏れやしないか不安なようだ。防音になっており、外から覗けないよう設計されていると伝えたはずだが、籠もる湯気で視界がはっきりしないため、余計に露天風呂と勘違いしているのだろう。
きっと樟は実際の露天風呂を知らないのだろう。
蒸気が上がってもこれほど曇らないと知っていたなら、身体を強張らせることもないのに。
辛い期間を長く送った証を目の当たりにすれば、痛ましさと共に今以上に慈しみたい想いが膨らんでくる。
もっと色々な物を見せたい。
もっと様々な体験をさせたい。
博物館にあった首長竜の復元骨格を見たときの樟の顔が思い出される。目を輝かせて見上げる眼差しは憧憬を含み、まるで子供のようであった。きっと、幼少時代は両親が忙しくて出歩く機会がなく、第二性が判明した後は恥だとして家から出ることを許されなかったのだろう。
耀一郞も、久乃がいなければなにも知らない子供だったに違いない。家庭教師から教わることと書物に記されていることを知識として習得するだけの味気ない日々だったに違いない。
雪に目を輝かせて喜ぶ樟の姿を目の当たりにして、もっと休みを取り色々な場所に連れて行ってやりたくなる。春ならば京都、夏ならば海。秋には紅葉狩りをしてと仕事の忙しさや自分の立場も忘れてしまいそうになる。
だが、今はやらねばならないことがあった。
(時間はたっぷりあるんだ。今回は……樟にアルファのオーラを当て続けなければな)
常にアルファのオーラを出すのはマウント行為として忌み嫌われているため、平素は抑えているのが当たり前のそれを、耀一郞はここに来てゆっくりと解放させた。
オメガであれば敏感に反応し、緊張と興奮で周期とは別に強制的に発情することもあるが、発情障害の樟はどうだろうか。
(早く発情してくれ)
期待に樟の一際くっきりとした真っ直ぐな傷痕に沿って歯を立てた。
「ぅーっ……んっ!」
くぐもった音が浴室に響き、樟の身体が跳ねた。思った以上の音に驚いたのだろう、溶け始めた身体が硬くなった。
「安心しろ、お前の声が他に漏れることはない。好きなだけ出せ」
「で……でも……」
「私たちは夫夫だ。恥ずかしがることはない」
愛の営みで愉悦を味わうことに樟は強い罪悪感を抱いている。かつてその身体を捕食され続けてきたせいだろう。だが抱いているのが配偶者である耀一郞であり、他の男ではないのだから、感じたままに啼いては身悶える様を見たいと切望するのは、アルファの性か、それとも男の本能か。
(どちらでもいい、声など堪えられないほどに感じさせる……この旅行の間は)
いや、旅行の間だけではない。二人でいる間は遠慮なくアルファのオーラを出し続け、発情を促すと決めたのだ、あの論文を読んだときから。
丸みがはっきりとしてきた臀部を揉み、間もなくそこを拓かれるのだと行動で予告すれば、細い足に力が入った。自然と口角が上がる。
この一年で随分と抱かれることに慣れた身体は今どうなっているのだろう。
臀部の割れ目に沿って僅かに濡れた指を滑らせる。
「ん! ……あの……本当にここでするんですか?」
最後の抵抗の愛らしさにもう一度臀部を揉んでから、痩身を膝の上に乗せた。檜のバスチェアが小さく悲鳴を上げる。
「マンションでもしていることだ。お前はただ私を感じていればいい、いつものように」
これからされることを思い描かせて、耀一郞はボディソープを掌に乗せた。泡立ててから樟の身体を這う。
「これ……やぁっ!」
「嫌じゃないだろう。初めの頃よりもずっと感じるようになったな」
ずっと弄り続けてきた胸の粒を泡を纏った指で弾く。いつもと違った滑りの良さに、樟は慌てて両手でまた口を塞いだ。可愛らしい反応に気を良くして、痩身を撫でる。腕の中で身体を震わせ、抗うように前のめりになるのを抱き起こし、掌の泡を擦り付けるように手を動かした。
僅かに浮いたあばら。たらふく食ってもまだへこんでいる腹。
どれも一緒に食事を摂るようになってから肉が付いてきたが、それでもまだ痩せていて痛ましい。だがその凹凸を掌で感じて、湧きあがるのは興奮だった。
樟は知らないだろう。彼の身体を昂ぶらせているのは自分だという事実だけで、どこまでも耀一郞の性的興奮を煽るのだと。肌をまさぐり胸の粒を弾く。くぐもった声がまた浴室に広がる。逼迫した甘い声を耳にして、耀一郞の欲望が力を持ち始めた。
胸の粒を指の腹で転がしながら臀部の割れ目に欲望を滑らせる。
すぐに挿入はしない。
ただひたすら樟を煽るのだ。
「やっ……それ……んんっ」
物言いたげな唇は甘く啼くことを優先する。
「どうしたんだ? お前の悦い場所は全部把握している。相手は私なんだ、遠慮しないで感じ続けろ」
「でも……人に見られたら……あぅ!」
胸の粒を摘まみ、引っ張る。少し乱暴にされたほうが悦い反応を返してくれると知っている指はその状態でグニグニと先端をもみしだいた。
「やーーーっ! やめてっ……それ弱い……っ!」
「わかっていてやっているんだ。言っただろう、この旅行の間はお前を煽り続けると。もっと興奮して私を欲しがれ」
胸の粒の先端を爪で擽り、樟の細い腰が落ち着かなくなるまで続けてから、僅かな動きをみせたところで押しつぶした。
「いたく……しないで…………でちゃっ!」
「痛い方が感じるんだろう。だが今日は出させてはやれない。中だけで絶頂を味わうんだ」
「え……?」
樟は知らないだろう、オメガは発情期が訪れれば、白濁を出すことなく中だけで極み続けるのだと。しかもどれほど平素が清楚で奥ゆかしくても、その期間は挿れて欲しくて悶え続けるのだという。
耀一郞を求める樟がどのような姿かを夢想しただけで、喉仏が上下した。
それに似た状況を樟の身体に与えたならば、発情を促せるかもしれない。
試すのはやぶさかではなかった。
自分を欲する彼の嬌態を目の当たりにしたら、矜持も理性もかなぐり捨てるだろうと理解しながら。
耀一郞は樟の身体の前で揺れる分身の根元を押さえつけた。
「お前が達きたくなったらこうして堰き止めるんだ。その状態で奥を突き続けるんだ」
子宮口に欲望を咥えられしゃぶるよう抜き差ししたときの感覚を思い出して、また欲望が硬くなった。
「あっ、あれはダメです……おかしくなっちゃいます……んっ」
「おかしくするためにやるんだ。私を見ただけでこの中が切なくなるくらいにするんだ」
悪魔の囁きは確実に樟の理性を溶かすことだろう。細い腰がまた淫らにくねり、耀一郞の欲望を可憐な蕾に擦り付ける結果となった。
「そうだ、今みたいに欲しがれ」
欲しがって欲しがって、そしてその瞬間を一秒でも早く迎えろ。
来たる日を思い描いて耀一郞はうっすらと赤い跡を残すうなじに、幾度目かの歯形の傷を付けた。
Rシーンがあります、読む際にはご注意ください!
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樟の背中はいつ見ても、醜い傷痕が痛ましいほどに刻み込まれたままだ。耀一郞はその一つ一つに口づけを落とし、消えろと願いを込める。だが完全に消え去ることはないだろう。それほどにこの小さな身体には深い傷が刻み込まれている。
樟が望むのならば傷痕の修正手術をしてもいいのだが、奥ゆかしい彼は一度として傷のことを口に上らせない。いつその日が来てもいいように準備はしているが、近頃は皮膚の薄いそこに口づけを落とすたびに、痩身は震え薄紅色の唇から甘い声が漏れるので、愛おしさすら感じる。
丁寧に口づけの跡を残し、肩から腰までゆっくりと移動すれば、洗い場でじっと立っている樟は声が漏れぬよう口を押さえた状態で身体を震わせた。
この浴室の作りが露天風呂にも思えるのか、他の宿泊客に声が漏れやしないか不安なようだ。防音になっており、外から覗けないよう設計されていると伝えたはずだが、籠もる湯気で視界がはっきりしないため、余計に露天風呂と勘違いしているのだろう。
きっと樟は実際の露天風呂を知らないのだろう。
蒸気が上がってもこれほど曇らないと知っていたなら、身体を強張らせることもないのに。
辛い期間を長く送った証を目の当たりにすれば、痛ましさと共に今以上に慈しみたい想いが膨らんでくる。
もっと色々な物を見せたい。
もっと様々な体験をさせたい。
博物館にあった首長竜の復元骨格を見たときの樟の顔が思い出される。目を輝かせて見上げる眼差しは憧憬を含み、まるで子供のようであった。きっと、幼少時代は両親が忙しくて出歩く機会がなく、第二性が判明した後は恥だとして家から出ることを許されなかったのだろう。
耀一郞も、久乃がいなければなにも知らない子供だったに違いない。家庭教師から教わることと書物に記されていることを知識として習得するだけの味気ない日々だったに違いない。
雪に目を輝かせて喜ぶ樟の姿を目の当たりにして、もっと休みを取り色々な場所に連れて行ってやりたくなる。春ならば京都、夏ならば海。秋には紅葉狩りをしてと仕事の忙しさや自分の立場も忘れてしまいそうになる。
だが、今はやらねばならないことがあった。
(時間はたっぷりあるんだ。今回は……樟にアルファのオーラを当て続けなければな)
常にアルファのオーラを出すのはマウント行為として忌み嫌われているため、平素は抑えているのが当たり前のそれを、耀一郞はここに来てゆっくりと解放させた。
オメガであれば敏感に反応し、緊張と興奮で周期とは別に強制的に発情することもあるが、発情障害の樟はどうだろうか。
(早く発情してくれ)
期待に樟の一際くっきりとした真っ直ぐな傷痕に沿って歯を立てた。
「ぅーっ……んっ!」
くぐもった音が浴室に響き、樟の身体が跳ねた。思った以上の音に驚いたのだろう、溶け始めた身体が硬くなった。
「安心しろ、お前の声が他に漏れることはない。好きなだけ出せ」
「で……でも……」
「私たちは夫夫だ。恥ずかしがることはない」
愛の営みで愉悦を味わうことに樟は強い罪悪感を抱いている。かつてその身体を捕食され続けてきたせいだろう。だが抱いているのが配偶者である耀一郞であり、他の男ではないのだから、感じたままに啼いては身悶える様を見たいと切望するのは、アルファの性か、それとも男の本能か。
(どちらでもいい、声など堪えられないほどに感じさせる……この旅行の間は)
いや、旅行の間だけではない。二人でいる間は遠慮なくアルファのオーラを出し続け、発情を促すと決めたのだ、あの論文を読んだときから。
丸みがはっきりとしてきた臀部を揉み、間もなくそこを拓かれるのだと行動で予告すれば、細い足に力が入った。自然と口角が上がる。
この一年で随分と抱かれることに慣れた身体は今どうなっているのだろう。
臀部の割れ目に沿って僅かに濡れた指を滑らせる。
「ん! ……あの……本当にここでするんですか?」
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「マンションでもしていることだ。お前はただ私を感じていればいい、いつものように」
これからされることを思い描かせて、耀一郞はボディソープを掌に乗せた。泡立ててから樟の身体を這う。
「これ……やぁっ!」
「嫌じゃないだろう。初めの頃よりもずっと感じるようになったな」
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樟は知らないだろう。彼の身体を昂ぶらせているのは自分だという事実だけで、どこまでも耀一郞の性的興奮を煽るのだと。肌をまさぐり胸の粒を弾く。くぐもった声がまた浴室に広がる。逼迫した甘い声を耳にして、耀一郞の欲望が力を持ち始めた。
胸の粒を指の腹で転がしながら臀部の割れ目に欲望を滑らせる。
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「やっ……それ……んんっ」
物言いたげな唇は甘く啼くことを優先する。
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「いたく……しないで…………でちゃっ!」
「痛い方が感じるんだろう。だが今日は出させてはやれない。中だけで絶頂を味わうんだ」
「え……?」
樟は知らないだろう、オメガは発情期が訪れれば、白濁を出すことなく中だけで極み続けるのだと。しかもどれほど平素が清楚で奥ゆかしくても、その期間は挿れて欲しくて悶え続けるのだという。
耀一郞を求める樟がどのような姿かを夢想しただけで、喉仏が上下した。
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試すのはやぶさかではなかった。
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耀一郞は樟の身体の前で揺れる分身の根元を押さえつけた。
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子宮口に欲望を咥えられしゃぶるよう抜き差ししたときの感覚を思い出して、また欲望が硬くなった。
「あっ、あれはダメです……おかしくなっちゃいます……んっ」
「おかしくするためにやるんだ。私を見ただけでこの中が切なくなるくらいにするんだ」
悪魔の囁きは確実に樟の理性を溶かすことだろう。細い腰がまた淫らにくねり、耀一郞の欲望を可憐な蕾に擦り付ける結果となった。
「そうだ、今みたいに欲しがれ」
欲しがって欲しがって、そしてその瞬間を一秒でも早く迎えろ。
来たる日を思い描いて耀一郞はうっすらと赤い跡を残すうなじに、幾度目かの歯形の傷を付けた。
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