語り継ぐもの前後編

遊月海央

文字の大きさ
1 / 2

前編〜

しおりを挟む

『もうすぐ、もうすぐだよ』

またあの言葉が頭に響く。
振り返ってみたところで誰もいない。何がもうすぐだというのだ。

このところリン(輪)は苛立っていた。
生まれたてすぐに、未来の巫女頭となると、女神より音波おとはを受けたにも関わらず、リンは特別な霊力が何一つなかった。
おばば (現巫女頭テラ)のように病を癒す手力てぢからも、未来を予知する霊力である予見よみも、未だリンにはない。幼いうちはそれでもよかった。だが、「その日」はあと僅かに迫っている。

宇宙そらと大地を結びつける舞』をひとりで舞い、一人前の巫女 となる儀式を行うのは、十二歳になって最初の満月と定められている。

リンの誕生日は、祈りの山の雪が解けはじめた日より数えて最初の新月だ。雪はすでに溶けはじめてきる。そして月は、あと三日で新しくなるのだ。
十二歳間近の今になってなお、能力の片鱗が見えないことは、リンのみならずムラの人々の懸案ともなっていた。

今日も、早朝からおばばのもとで巫女としての舞や言波ことはを習っていたのだが、言波を正確に唱えたところで、植物は何も語らず、 空から音波は降りては来なかった。

「おばば、リンは本当に巫女頭になれるの? 」
「なれるさ。おまえが生まれた時、そう音波が降りたのだから」

生まれた時に音波が降りた。巫女頭となる根拠はただそれのみであることが、 リンをより不安にさせていた。
女神がどのような音波を降ろされようとも、実際には、そのような兆候がないことは誰より自分がわかっている。その自分に対する情けなさが、リンを更に苛立たせていたのだ。

いっそのこと音波などなかったほうが、『巫女頭としての霊力を持ち合わせて いない』という不名誉をもたらされずに済んだのだ。普通に生まれていたらどんなに楽だったろうと、幾度思ったことか。

だが音波は既に降ろされていた。
なのに霊力は未だ開花されず、幼いリンは全てに対して無力だった。
両親は幼い頃に亡くなり、身寄りのないリンは、物心ついた頃から高い壁に囲まれて生きているような閉塞感のなかで生きてきたのだ。

そんなこともあり、リンは同じ年頃の少女たちと遊ぶことを好まず、祈りの山と対になっている、ムラ外れの慰めの山で、一人で過ごすのが常だった。
もし自分に霊力があるとするなら、植物や動物が放つ、暖かく自分を迎い入れる思いのような力を感じることくらいだ。
山の中に篭っていると、母のことは何一つ覚えていないが、その胎内にいたときの安らぎを思い出せる気がした。

植物も、ユク鹿や兎や鳥たちも、いつもリンに暖かくてやわらかい気を送ってく れた。その放つ気の光が、見えることさえあった。
それがリンの気のせいじゃない証拠に、リンはいつも山で元気を取り戻し、体調が悪い時も、山に籠って一時すごせば、完全に治癒されていた。
山から摘んできた強い気を放つ植物を部屋に飾るだけでも元気が出た。

だが、それはリンの身だけに起きるようだった。巫女の庵でともに暮らす姉巫女が月のもので寝込んだ時に、強い気を放つ植物を使って癒しを施そうとしてみたが、何一つ変化が起きなかった。

せっかく植物に癒す力があるのに、それを受け取れる人とそうじゃない人が いるのだろうか。
少なくとも自分はそれができる人のようだ。
だとすれば、自分に癒す霊力はないかもしれないが、植物の力を与える媒体になることならできるかもしれない。
幼いなりに巫女として人々に役立てることを、山に籠ってこっそり研究したりもしていた。

ムラで親がいないのはリンだけだ。ほとんどの家の両親は子どもを大切にしている。皆、当然のように大人達に愛されて育っている。

普通に親から与えられるであろう愛情とは無縁であるどころか、特別な存在たからと人々は気軽に声をかけてはくれない。しかも霊力がないことで、ムラの人々のリンへの感情はけして優しくない。
それを敏感に察してしまうリンは、ムラのどこにいても常に孤独だった。

おばばだけがリンの孤独を理解しうる存在だ。しかしおばばも、リンの霊力を信じて秘儀を伝授する以外に何か出来るわけ でもなく、十二歳の誕生日を前にして、リンの心は日に日に閉ざされていくば かりだった。

「リンは未だに癒しの手力を身につけていないし、予見したこともない。こんなにおばばに素直に従っているのに、何故いつまでたっても力は出てこ ないの? 」
風の声を聞いた日、いつになくリンは感情的におばばを責めたてた。

「おばばは教えるべきことはすべて教えておる。力は力でもってな生るのではなく、思いの波動ひびきでもって生るもの なのだ。リンにはその力は最初から備わっているのに、それを使いたいとい う強い思いが欠けておる」
淡々と答える巫女頭のテラに、
「そんなことない。リンは力を使いたい!」
と言い返す。
言い訳したところで、リンの心などお見通しなのだ。そのことを知りながら、リンは自分が抑えられない。

リンはたしかに、自分が霊力を持つことを心の底で恐れていた。
霊力を手に入れたいと願いながら、それを持つことを恐れることはけして矛盾ではない。というより、強くそれを持つことを求めるあまり、手に入れた霊力が思っていたのと違っていることを恐れてしまうのだ。

「巫女頭になれるほどの霊力でなかった」とわかるくらいなら、最初から目覚めないほうがいいと無意識で願っていたのだった。

巫女頭はムラで最も霊力の優れた存在でなければならない。もともと霊力の高い者が多く生まれるこの和野わのムラにおいて、誰よりも優れた霊力を持ち、それを保持できるかどうかという不安も、常にリンの中にあった。

実際リンと同じ時期に生まれた少女マア(麻亜)の霊力の高さは脅威だった。

彼女は幼い頃から、誰に習うことなく自在に手力を操り、父親が山で狩って来た兎をかわいそうだと言って、その手力で生き返らせたのはマアがわずか四歳の時だ。

同じ年齢なこともあり、マアとリンは常に比較の対象とされ、本来巫女となるべき少女はマアではないのかと、ムラの大多数が内心思っていたのは事実だ。

「リンはあの噂を恐れているのであろう」
おばばは、そんなリンの不安を吹き飛ばすように笑いながら言った。
「あの噂って、何? 」
「巫女は人間の男と結ばれてはならないという噂じゃ」

それは単なる噂で、事実ではないとおばばは言うが、実際おばばは誰とも結ばれることなく巫女頭となった。
しかも、人間の男と結ばれてしまうと霊力は失われるため、結婚はしてはならないとムラの大人たちに何度か聞かされたりもした。ムラ長からは、何度もそう言われた。

結ばれることが何を意味するかわからないリンであったが、思う相手との間に子をなすことができないということだと知っていた。

「リンは好きなおのこがいるのであろう」
「そんなのいない」
即座にそう答える。突然そんなことを言われて動揺していると、ムラの治療所を兼ねている、テラとリンや見習い巫女が暮らす巫女の庵に、ムラ長の息子ナーギ(那魏)とその弟ハギ (覇魏)が入ってきた。

ナーギは生まれつき心も身体も大きな男で、巫女として生まれたリンのことを特別扱いしない、唯一のムラ人でもあった。
いつも孤独で人に心を開けないリンの心などお構いなしに、一方的にリンを妹のようにかわいがるナーギは、リンにとって唯一本来の自分でいられる存在である。
また、兄と同じくリンを特別扱いせずになついてくるハギも、姉弟のいないリンにとって、本当の弟のようにいとおしい相手だった。

「噂をすればじゃの」
「違うよ、おばば」
リンは慌てて否定したが、おばばには、リンがナーギに思いを寄せていることもお見通しだった。
「何の噂をしておったというのだ。どうせ俺の悪口だろう」
『そうじゃそうじゃ。ナーギはロクでもない悪たれだからのう」
「おばばほどロクでもなくないぞ」
ナーギは豪快に笑うと、
「リン、話があるから俺と来い」
と、リンの目の前に手を差し出した。

「こらナーギ、リンは今大切な修行中なのだぞ。おまえら悪たれどもと遊んでいる暇などないのだ」
「うるさいおばば。俺たちがいつも遊んでばかりだと思ったら大間違いだ。俺は十二歳をとうに過ぎているのだ。もう一人前の男として、ムラでも認められているのだぞ」
「その一人前の男が、年端もいかない少女をさらってどうするつもりだ」
「うるさいおばば。そんな下らん用事ではない、リンの一大事に関わることだ」

そう言うとナーギは強引にリンの手を引き、巫女の庵を出て行った。
ハギは気まずそうにおばばを振り返り、そっと会釈をして出て行った。
にやれやれ、仕方ないやつめ」

だがおばばには、ナーギの用件の予想はついていた。何故ならおばばもまた、ナーギと同じ気持ちであったから。

慰めの山の中腹まで来ると、ナーギはリンの手を離した。
「いいかリン、今晩祈りの山でおばばに音波が降りる。さっきわしの親爺が森で、今夜の音波を降ろす儀式の贄として、ユクを狩って来たばかりだ。もう猶予はない」
「猶予」
かみしめるようにリンはつぶやいた。

祈りの山で音波が降ろされることは、そうめったにあることではない。特に贄を捧げての儀式はかなり大掛かりだ。
この時期にそんなことをするのであればそれは、自分のことだろうとリンもわかっていた。

「そこでリンが巫女頭にふさわしいかどうか最後の宣告がなされるのだ」
それはリンにとって初耳だった。だがいつかこんな日が来るのを思い描いていたため、衝撃はなかった。

「いいよナーギ。私は巫女頭になりたくて生きているわけじゃない。うちは、マアのように代々巫女を出している家系じゃないし、父さんも母さんも特別霊力は高くなかったと聞いている。その子供の私が巫女頭になること自体おかしかったのだ。
ムラの巫女頭は、霊力のない私でなくマアがふさわしいと私も思う」

本心だった。ずっと誰かにそう伝えたかったのだ。ところがナーギは怒り出す。
を何を言う、リン。おまえはおばばの降ろす音波が間違っているというのか?
それに俺はあんな性悪女のマアではなく、おまえにムラの巫女頭になって欲しい」

ナーギの言葉にリンの心が動いた。
「おまえになってほしい」なんて、きっと初めて言われた言葉だ。
だがマアは、ナーギが言うような性悪女ではない。母親ゆずりの整った顔立ちで色も白く、リンの目から見たって、同じ年頃の少女とは思えないほど大人びていて美しい。見た目だけでも人を惹き付ける優しい声を持っている。わざわざ手力を用いるまでもなく、たいていの人はその声を聞いただけで癒されてしまうのだ。

しかもマアは、ムラで孤立するリンに対していつも声をかけてくれる優しさを持っている。
そんなマアを差し置いて、自分がこの平和なムラの巫女頭になることはおかしいと、素直に思ってしまう。
そうナーギに告げ、うつむいく。言葉に出すと惨めさが鮮明になっていく。

追い討ちをかけるように、あとから山を登ってきたハギも言った。
「そうだよ、ナーギ。リンのことは大好きだけど、どう考えたってマアのほうが霊力も高いし、巫女頭にふさわしいよ」
「ハギ、おまえはあの女の外見に騙されているのだ。俺は、巫女頭になるのには、霊力や外見は関係ないと思う」
ナーギの意外なひとことに、思わずリンは顔をあげる。まっすく自分を見ていたナーギと目が合い、息が止まった。

「いちばん大切なのは、御魂の美しさだ」
言って聞かせるようにリンをしっかり見て、ナーギが言った。
「御魂」
「そう、御魂だ。俺はもともと人の御魂の色を見る霊力を持っている」

それは初めて知った。しかしこのムラでは、男も女も若いうちは何かしらの霊力を持っていることはよくあることだ。
「リン、 おまえほど美しい御魂を持った存在は、このムラにはいない」
「美しい」
心が震える。心臓がくすぐったい。不思議な感じがした。
「そうだ。雨のあとに現れる光の女神(虹)のように美しい」
外見を誉められるより嬉しい言葉をナーギが言っている。悲しくても涙が出ないのに、なぜかとても泣きたくなった。

「おまえが巫女頭となり、ムラを癒すのが一番ふさわさしい。このムラの大人は、中途半端な霊力しか持たないやつが多すぎる。本当に美しい波動ひびきを持っているのが誰かわからないなんて」

そう言うと、ナーギはリンの肩にしっかり両手を乗せて言った。
「いいかリン、ムラはムラ長の波動の大きさもまた大切だが、同じくらい、いいや、 たぶんそれ以上に大切なのが、巫女頭の波動の美しさなのだ。
巫女頭の波動によって、そのムラの行き末が変わると言っていい。
それなのに、ただ霊力が高いだけで波動が濁っているマアをこのムラの 巫女頭にしようと思うなんて、あいつらはどうかしているんだ」

予想外の言葉が次々とナーギの口から溢れている。リンは途中から意味を見失う。わからない,わからないけど、ナーギが私を認めている。
それだけでもう十分な気持ちになる。

「リン、もっと自信をもて。おまえはこのムラの巫女頭にふさわしい」

力強く両肩をゆすられ、リンは心臓がどうにかなりそうだった。
ナーギがそこまで言ってくれることが嬉しくて、本当に自分は巫女にふさわ しいのかもしれないと、かすかな自信すら湧いてくるようだった。

「俺はいつかムラ長になる。そのときおまえはわしの子をなせ。巫女頭であるおまえが音波でムラの未来を引き寄せ、ムラ長である俺が、おまえの見たその未来を作る。そうやっておまえとふたりで平和なムラを築いていくのが俺の夢だ」
夢を見ているのかもしれない。
震える声で
「でも巫女になったら子はなせないってみんなが」と呟くと、
「それは嘘だ。御魂は子をなしたからといって損なわれることはない。そのことで穢れたと思う心が、霊力を封じてしまうから、チカラが消えたと勘違いされるのだ。
おまえの御魂は子をなすことで穢れることはない。むしろ、子をなすことで、もっと輝きを増すんだ」

「まだ生んでもいないのにどうしてわかるの」
「俺はおまえの未来が見えるからだ」
自信たっぷりにそう言うナーギにリンはつい、
「未来が見えるなら、ナーギが巫女頭になったらよかったのに」とふくれる。
唯一の家族と思える兄のような存在のナーギの前では、つい子どもの自分が出てしまう。
「そんなの気持ち悪いよ」黙ってナーギの言葉を聞いていたハギが笑い、つられてリンも笑った。
「俺だって巫女頭になんかなりたくない」とナーギも笑った。
慰めの山でリンは、本当に久し振りに楽しい気持ちで笑った。

自分が巫女頭となり、ナーギの子をなしている未来がぼんやりと見えて、それが予見だったらいいのにと願った。

けれどムラ長の嫁になるには、巫女頭と同じように、ムラの人々に高い霊力の存在を認めら れなくてはならない掟がある。つまりそれは、今夜もしリンは巫女頭になれないと烙印を押されてしまうと、その未来はただの願いで終わってしまうのだ。

「俺に策がある」

リンにとって辛い音波が降りた時、儀式を成り立 たなする策があるというナーギに従うしかないように思えた。
自分のために何かをしたいと思ったのは初めてだった。それをナーギとハギが手伝ってくれるのだ。

そうして今夜リンたちは、十二歳にならなければ登ることをゆるされない祈りの山に登ることになった。

                   2003.5.16執筆
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

乙女ゲームは始まらない

まる
ファンタジー
きっとターゲットが王族、高位貴族なら物語ははじまらないのではないのかなと。 基本的にヒロインの子が心の中の独り言を垂れ流してるかんじで言葉使いは乱れていますのでご注意ください。 世界観もなにもふんわりふわふわですのである程度はそういうものとして軽く流しながら読んでいただければ良いなと。 ちょっとだめだなと感じたらそっと閉じてくださいませm(_ _)m

妻からの手紙~18年の後悔を添えて~

Mio
ファンタジー
妻から手紙が来た。 妻が死んで18年目の今日。 息子の誕生日。 「お誕生日おめでとう、ルカ!愛してるわ。エミリア・シェラード」 息子は…17年前に死んだ。 手紙はもう一通あった。 俺はその手紙を読んで、一生分の後悔をした。 ------------------------------

いまさら謝罪など

あかね
ファンタジー
殿下。謝罪したところでもう遅いのです。

【完結】あなたに知られたくなかった

ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。 5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。 そんなセレナに起きた奇跡とは?

ちゃんと忠告をしましたよ?

柚木ゆず
ファンタジー
 ある日の、放課後のことでした。王立リザエンドワール学院に籍を置く私フィーナは、生徒会長を務められているジュリアルス侯爵令嬢アゼット様に呼び出されました。 「生徒会の仲間である貴方様に、婚約祝いをお渡したくてこうしておりますの」  アゼット様はそのように仰られていますが、そちらは嘘ですよね? 私は最愛の方に護っていただいているので、貴方様に悪意があると気付けるのですよ。  アゼット様。まだ間に合います。  今なら、引き返せますよ? ※現在体調の影響により、感想欄を一時的に閉じさせていただいております。

【完結】平民聖女の愛と夢

ここ
ファンタジー
ソフィは小さな村で暮らしていた。特技は治癒魔法。ところが、村人のマークの命を救えなかったことにより、村全体から、無視されるようになった。食料もない、お金もない、ソフィは仕方なく旅立った。冒険の旅に。

繰り返しのその先は

みなせ
ファンタジー
婚約者がある女性をそばに置くようになってから、 私は悪女と呼ばれるようになった。 私が声を上げると、彼女は涙を流す。 そのたびに私の居場所はなくなっていく。 そして、とうとう命を落とした。 そう、死んでしまったはずだった。 なのに死んだと思ったのに、目を覚ます。 婚約が決まったあの日の朝に。

魅了の対価

しがついつか
ファンタジー
家庭事情により給金の高い職場を求めて転職したリンリーは、縁あってブラウンロード伯爵家の使用人になった。 彼女は伯爵家の第二子アッシュ・ブラウンロードの侍女を任された。 ブラウンロード伯爵家では、なぜか一家のみならず屋敷で働く使用人達のすべてがアッシュのことを嫌悪していた。 アッシュと顔を合わせてすぐにリンリーも「あ、私コイツ嫌いだわ」と感じたのだが、上級使用人を目指す彼女は私情を挟まずに職務に専念することにした。 淡々と世話をしてくれるリンリーに、アッシュは次第に心を開いていった。

処理中です...