15 / 18
第15話:予定変更
しおりを挟む翌日、男は会社の朝礼で今岡社長からこんなことを言われた。
「みんなに、取材依頼が来たぞ。」
(取材依頼?)
男は、何だろうと首を傾げる。
「FMいずもの方から、7月15日の海の日にリスナー交流会をやるから、その様子を取材させてほしいとのことだった。誰か、行ける人いないか。」
「社長、イベント担当は大田と矢野の2人なので、2人に行かせれば良いじゃないですか。」
そう口にしたのは、投田(なげた)だった。」
投田は、自分の役目になりそうになると、他の人に投げつけて逃げようとしていた。
「投田さん、また始まったよ。いつもあの2人を邪険にしたり、邪魔したりしてるよね。」
回りの同僚がそんなことを話ししていた。
(「そのイベント、僕も一参加者なんだけどなぁ。TAMAKIさんに言わなきゃなぁ。はぁ~。」)
男はそんな気持ちを押し殺していた。
一方、女の方では。
翌日、女の会社の朝礼で青山部長から話があった。
「えー、社長からの連絡だが、7月15日の海の日、FMいずもでイベントをやるらしく、技術スタッフを募っているとのこと。音声らしいんだが、誰かいけるか?」
青山部長が見回していると、女と目があった。
「平野くん、君。音声ミキサー触れるって言ってたよな。」
「えぇ。前職がイベント会社だったので。」
「頼みたいんだが、良いか?」
(「えぇ、、、。私、その日、参加者として参加するつもりだったのにな、、、。仕方ない、TAMAKIさんに連絡しなきゃ。」)
その日の夕方、TAMAKI宛に二人からメッセージが届いた。TAMAKIは、二人のメッセージを見て、どうしたものかと考えた。
「ワイズマン、ミカヒラの二人がスタッフ参加としているから、参加者として参加出来ないのか。どうしようか。」
TAMAKIがメッセージを読んで、頭を抱えていると、MINAMIが通りかかった。
「TAMAKIさん、どうしたの?」
「MINAMIちゃん、おつかれ。リスナーさん二人からこんなメッセージが届いたんだよ。」
TAMAKIはそう言って、MINAMIに二人からのメッセージを見せた。
「この二人って、前TAMAKIさんが言ってた、気になってる二人なんだよね。」
「うん。そうなんだ。でも、スタッフっていうからどうしたものかと思ってね。」
「そうだねー。」
MINAMIも「う~ん」と考える。
「でも、二人ともスタッフとしては参加するんだよね。」
「うん。」
「じゃあ、サプライズとか出来るんじゃない?」
「だって、スタッフとして二人はその場にいるんだから、出来ると思うよ。」
MINAMIの言葉に、TAMAKIはハッとした。
「そうだねー!一般参加でなくても、スタッフとしているんだもんな。」
「そうだよ。」
「サプライズ企画も面白そうだね。」
TAMAKIは、新たな企画にワクワクしていた。
-続く-
0
あなたにおすすめの小説
可愛らしい人
はるきりょう
恋愛
「でも、ライアン様には、エレナ様がいらっしゃるのでは?」
「ああ、エレナね。よく勘違いされるんだけど、エレナとは婚約者でも何でもないんだ。ただの幼馴染み」
「それにあいつはひとりで生きていけるから」
女性ながらに剣術を学ぶエレナは可愛げがないという理由で、ほとんど婚約者同然の幼馴染から捨てられる。
けれど、
「エレナ嬢」
「なんでしょうか?」
「今日の夜会のパートナーはお決まりですか?」
その言葉でパートナー同伴の夜会に招待されていたことを思い出した。いつものとおりライアンと一緒に行くと思っていたので参加の返事を出していたのだ。
「……いいえ」
当日の欠席は著しく評価を下げる。今後、家庭教師として仕事をしていきたいと考えるのであれば、父親か兄に頼んででも行った方がいいだろう。
「よければ僕と一緒に行きませんか?」
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
そのほかに外伝も綴りました。
還暦の性 若い彼との恋愛模様
MisakiNonagase
恋愛
還暦を迎えた和子。保持する資格の更新講習で二十代後半の青年、健太に出会った。何気なくてLINE交換してメッセージをやりとりするうちに、胸が高鳴りはじめ、長年忘れていた恋心に花が咲く。
そんな還暦女性と二十代の青年の恋模様。
その後、結婚、そして永遠の別れまでを描いたストーリーです。
全7話
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写と他もすべて架空です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる