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Ⅳ 王政復古
第24話 王
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赤い提灯がついているトンネルをくぐり抜けると、広がった景色に目をパチパチさせた。繁華街があった街並みと打って変わって灯火がポツンポツンとある人気もない静寂な街並みになった。歪な建物がない。一変して建物がポツンポツンと建てられてある。
トンネルをくぐるとまるで景色が違う、別世界のようだ。同じ区域なのに、ここまで違うとは。先頭にいた守人が白装束の人たちに合図を送るとバラバラに去っていった。白装束の一人だけが残っている。鈴を持っていない。
「宮殿に戻るように伝えました。では、わたくしたちは王殿に行きましょうか」
守人はスタスタと前を歩いた。大勢の白装束がいなくなったおかげで少し話しやすくなる。僕は恐る恐る話しかけてみる。一体何を話せばいいのやら、守人とという階級の人と話すことは殆ど無いしむしろ、さっきまで初対面だったんだ。共通点は一つしかない。
「あの」
僕が口を開くと、出雲くんに引っ張られた。
「守人様と話すことは禁じられてる。白装束の付人がかわりに伝言するんだ」
出雲くんのかつて見たことないほど真剣で睨みつける表情。白装束の人が僅かに身動きした。じっとこちらを見ている。守人という階級は貴族と同じ、いいや、少し上なのかもしれない。そしたら明保野さんと普通に会話してる僕らは一体何なんだ。伝言してまで話す内容なのかよくよく考えるとそうでもないのでやめた。
会話もなくただ、歩く。そうしているうちに大きな建物にたどり着いた。
大きな門をくぐるりぬけると、松の木が庭に何本もたってあって、古い木造住宅が佇んでいた。王がいる場所なのになんて古風な。昔馴染みが残った建物だ。繁華街なのと打って変わって古風だな。全員が中に入ると重たい門が一人でにバタンと閉じた。冷たい風がふわりと吹いた。やっぱり街中になるとあの強烈な臭いがしない。繁華街の賑やかしい声がこちらまで届いた。空の色が元々赤色なので、暗くなると血のように赤黒くなっている。繁華街から夥しい数の光の粒が見える。遠くからでも眩しいほどの光。
「やぁ、おいでなすって」
老人の声がして意識を再び、長屋に移した。古い建物の戸が開いて、執事ぽい服を着ている髭の生えた老人が出迎えてくれた。
日本家屋に合っていない。ご老人がこちらへ、と手招きされたので僕らは足を運ぶ。玄関のところで靴を脱ぎ、まるで建てられたばかりの新築の床を歩く。ピカピカ光沢に輝いて僕らの姿まではっきり映っている。
最初は守人に案内され次は執事に。変り行く街並みから木造住宅。綺麗な場所を踏み歩くと地球出身の僕らは緊張して背中が縮こまる。
執事の男性が立ち止まり、襖に声をかけた。
「坊ちゃん、お客様ですよ」
返事はない。
執事の男性はやれやれ、とため息ついて守人に顔を向けて「すみませんいつも坊ちゃんが」と言うと、守人はふふふと笑った。
「坊ちゃん、入りますよ」
中からの返事がないまま、襖は勝手に開けられた。途端に怒声を浴びせられる。
「勝手に開けんなよ!」
中から声がなかったのに、戸を開けるとそこに確かに人がいた。深深そうなソファーの上でゴロゴロと転がる少年。切り分けられた前髪に鋭い切れ長の目。見た目は十二歳ほどの少年だ。
ソファーで仰向けになりながらゲームをしている。ゲームの音がピコンピコンと漏れ出てる。気怠けに目だけこちらに視線を送ると、少年は怪訝な表情をした。
「爺、勝手に開けんなとあれほど言ったろ。つか誰だ。あ~もう! 対戦中だっていうのに邪魔っ!」
少年は舌打ちして再び視線を手元のゲームに移した。
僕らはキョトンとするばかり。場の空気に馴染めない。状況を理解しようとするも、会話できる人がいない。それを察してか、守人がにこりと笑って優しく言った。
「あの方が王子です。歳は12歳で好きなものはハンバーグやカレー、あとゲーム。ゲームはアクション系やアドベンチャー、テレビゲームもやっていてサッカーもやってて。クラスメイト全員からも勝ってそれだけじゃなく……」
「もういいもういい! なんで赤の他人がオレの自己紹介すんだ。そんなペラペラと喋るな!」
少年がソファーから上体を起こしてゲーム機を雑に置いた。守人はふふふとおかしそうに笑う。少年はソファーの上にドカッと座り、じっと僕らを見た。数秒見つめてハン、と鼻で笑われた。
「なにこいつら? 臭いんですけど」
嘲笑いながら言った。執事の男性が少年の横に立ちこら、と叱る。
「坊ちゃん、こちらはお客様ですよ。丁重に振る舞いなさい」
「爺、指図すんな」
少年はじと、と睨みつけるように僕らを見た。こんな幼い子が王子なんて。言動も質も子供でまるでその格がない。畳の部屋なのにソファーやテレビ、漫画本が置いてあって古風な家では想像できない。
執事の男性が僕らのことを教えてくれた。北区のことも。北区がエデン全体のセキュリティを担ってて北区で起きた騒動は当然、他の区域にも広がっている。昼間の騒動はお前たちか、と犯罪者を見るような目で見られる。
執事の男性がこちらへ、と僕らを中に招いてくれた。ソファーと対面するように敷かれた座布団に腰を下ろす。守人も座布団に腰掛ける。付人は廊下に立ったまま。話せないじゃないか。少年が静かな空間ででかいため息を吐いた。
「でぇ? 地球の民とかが降りてきてエデンを崩壊。貴族からの圧政に苦しむばかりでオレに助けてほしいって? はぁこれだから下民は」
足を組んでこちらを蔑んだ目で見下ろす。
なんか見た目と階級のせいで印象が全く合わない。王子といえばかっこよくて誰にでも分け隔てない人間だと思うのだけど、これは童話やファンタジーを見すぎて夢見がちか。
「おい」
少年は低い声で睨みつけた。僕を。
「お前、王様は誰にでも分け隔てなく接する優しい人間だって思ってないか? 自分より汚くて臭くて初対面の人間と靴下交換できるか? んな人間この世にいねぇからな?」
少年はハン、と鼻で笑う。僕を指差す。何故か心の中を読まれたような気がして少年の目をじっと見る。
「貴族からの圧政でもう苦しまないために、ここまで来たの」
それまで黙っていたせいらが口を開いた。
傲慢な態度を見せる王子にせいらは強気な態度。少年はせいらを睨みつける。
「お前、自分をいじめてきた人間が今度は自分がいじめられて助けを乞うてきたら助けるか? 無視すんだろ? オレは無視する」
ふんぞり返りながら言った。せいらの口から「はぁん?」と気のない返事を返す。例えがさっきから悪すぎる。この子は一体なにを求めているんだ。そして言い切ったあとはゲームに目を向けて忙しく手を動かしている。
「坊ちゃん、ここはチャンスかと」
見兼ねて執事の男性が喋った。
「チャンスぅ?」
オウム返しにそして、苛立ちを隠せない声。ゲーム中に話しかけるなと言っているようなもの。決して彼に顔を向けるのではなく、低い声だけでそれが何となく分かる。
「永い間、我々は息を潜めながらこの地で後継だけ継いでいました。貴族たちの政治に何も言わず王であること、そして、民からも忘れ去られなんと嘆いたことでしょう」
「知らねえょ。勝手に嘆いてろ」
「坊ちゃんの世継ぎとなる男児もまた、ずっと息を潜めながら生きていくのですか? わたしはもううんざりです。このエデンを本当に治めるのは坊ちゃんたちです。さぁ、今こそ立ち上がる時です」
執事の男性はちょちょぎれたかのように見せて、全く溢していない涙を拭くかのようにハンカチを目元に当てた。
ゲーム中の少年は怪訝な表情。ボスッと投げつけるようにゲームをソファーに投げた。大きなため息をついた。
「お前、10年前にすれ違った通行人を覚えていられるか? はっ無理だね。通行人じゃなくても、その日合って少し話してそれでもずっと覚えていられるか? そんな人間いねぇからな? 人は必ず忘れる。忘れられる。オレが今更人前に出ても「誰だこいつ」て必ず言われる。もう何も権力も威厳もないただの族に、今更貴族たちも頭を下げるか? しないね。ただ嘲笑うだけだ」
少年は無造作に投げつけたゲーム機を手に取り立ち上がった。ドカドカと足音を立てて立ち去っていく。「坊ちゃん」と彼のあとをついていく執事の男性。「ついてくんな」と静止をかけられ、足を止めてしまった。結局少年はこの部屋を出ていってしまった。大きく立てる足音が静かになっていく。部屋に残ったのは圧倒的な虚無感。
「何あれ? 屁理屈ばかりで会話にならないじゃない!」
せいらが声を上げた。
少年がいなくなったあとぶっ切れたかのように、感情を露わにする。出雲くんは今でもガクガク震えている。せいらは少年の態度を真似ている。
「お前~自分より汚くて臭い人間と靴下交換できるか? そんな人間いねぇからな? はぁん? それあんたの価値観でしょ。私たちは靴下なんてエデンからの使い古しだからね! 余裕でできるわ!」
「お前~10年前にすれ違った人間のこと覚えているか? あん? 覚えていられるわけないだろ! でも、その10年前の約束なら今でも鮮明だ」
嵐がせいらと似たように少年を真似る。笑っちゃいけないのに笑っちゃう。
トンネルをくぐるとまるで景色が違う、別世界のようだ。同じ区域なのに、ここまで違うとは。先頭にいた守人が白装束の人たちに合図を送るとバラバラに去っていった。白装束の一人だけが残っている。鈴を持っていない。
「宮殿に戻るように伝えました。では、わたくしたちは王殿に行きましょうか」
守人はスタスタと前を歩いた。大勢の白装束がいなくなったおかげで少し話しやすくなる。僕は恐る恐る話しかけてみる。一体何を話せばいいのやら、守人とという階級の人と話すことは殆ど無いしむしろ、さっきまで初対面だったんだ。共通点は一つしかない。
「あの」
僕が口を開くと、出雲くんに引っ張られた。
「守人様と話すことは禁じられてる。白装束の付人がかわりに伝言するんだ」
出雲くんのかつて見たことないほど真剣で睨みつける表情。白装束の人が僅かに身動きした。じっとこちらを見ている。守人という階級は貴族と同じ、いいや、少し上なのかもしれない。そしたら明保野さんと普通に会話してる僕らは一体何なんだ。伝言してまで話す内容なのかよくよく考えるとそうでもないのでやめた。
会話もなくただ、歩く。そうしているうちに大きな建物にたどり着いた。
大きな門をくぐるりぬけると、松の木が庭に何本もたってあって、古い木造住宅が佇んでいた。王がいる場所なのになんて古風な。昔馴染みが残った建物だ。繁華街なのと打って変わって古風だな。全員が中に入ると重たい門が一人でにバタンと閉じた。冷たい風がふわりと吹いた。やっぱり街中になるとあの強烈な臭いがしない。繁華街の賑やかしい声がこちらまで届いた。空の色が元々赤色なので、暗くなると血のように赤黒くなっている。繁華街から夥しい数の光の粒が見える。遠くからでも眩しいほどの光。
「やぁ、おいでなすって」
老人の声がして意識を再び、長屋に移した。古い建物の戸が開いて、執事ぽい服を着ている髭の生えた老人が出迎えてくれた。
日本家屋に合っていない。ご老人がこちらへ、と手招きされたので僕らは足を運ぶ。玄関のところで靴を脱ぎ、まるで建てられたばかりの新築の床を歩く。ピカピカ光沢に輝いて僕らの姿まではっきり映っている。
最初は守人に案内され次は執事に。変り行く街並みから木造住宅。綺麗な場所を踏み歩くと地球出身の僕らは緊張して背中が縮こまる。
執事の男性が立ち止まり、襖に声をかけた。
「坊ちゃん、お客様ですよ」
返事はない。
執事の男性はやれやれ、とため息ついて守人に顔を向けて「すみませんいつも坊ちゃんが」と言うと、守人はふふふと笑った。
「坊ちゃん、入りますよ」
中からの返事がないまま、襖は勝手に開けられた。途端に怒声を浴びせられる。
「勝手に開けんなよ!」
中から声がなかったのに、戸を開けるとそこに確かに人がいた。深深そうなソファーの上でゴロゴロと転がる少年。切り分けられた前髪に鋭い切れ長の目。見た目は十二歳ほどの少年だ。
ソファーで仰向けになりながらゲームをしている。ゲームの音がピコンピコンと漏れ出てる。気怠けに目だけこちらに視線を送ると、少年は怪訝な表情をした。
「爺、勝手に開けんなとあれほど言ったろ。つか誰だ。あ~もう! 対戦中だっていうのに邪魔っ!」
少年は舌打ちして再び視線を手元のゲームに移した。
僕らはキョトンとするばかり。場の空気に馴染めない。状況を理解しようとするも、会話できる人がいない。それを察してか、守人がにこりと笑って優しく言った。
「あの方が王子です。歳は12歳で好きなものはハンバーグやカレー、あとゲーム。ゲームはアクション系やアドベンチャー、テレビゲームもやっていてサッカーもやってて。クラスメイト全員からも勝ってそれだけじゃなく……」
「もういいもういい! なんで赤の他人がオレの自己紹介すんだ。そんなペラペラと喋るな!」
少年がソファーから上体を起こしてゲーム機を雑に置いた。守人はふふふとおかしそうに笑う。少年はソファーの上にドカッと座り、じっと僕らを見た。数秒見つめてハン、と鼻で笑われた。
「なにこいつら? 臭いんですけど」
嘲笑いながら言った。執事の男性が少年の横に立ちこら、と叱る。
「坊ちゃん、こちらはお客様ですよ。丁重に振る舞いなさい」
「爺、指図すんな」
少年はじと、と睨みつけるように僕らを見た。こんな幼い子が王子なんて。言動も質も子供でまるでその格がない。畳の部屋なのにソファーやテレビ、漫画本が置いてあって古風な家では想像できない。
執事の男性が僕らのことを教えてくれた。北区のことも。北区がエデン全体のセキュリティを担ってて北区で起きた騒動は当然、他の区域にも広がっている。昼間の騒動はお前たちか、と犯罪者を見るような目で見られる。
執事の男性がこちらへ、と僕らを中に招いてくれた。ソファーと対面するように敷かれた座布団に腰を下ろす。守人も座布団に腰掛ける。付人は廊下に立ったまま。話せないじゃないか。少年が静かな空間ででかいため息を吐いた。
「でぇ? 地球の民とかが降りてきてエデンを崩壊。貴族からの圧政に苦しむばかりでオレに助けてほしいって? はぁこれだから下民は」
足を組んでこちらを蔑んだ目で見下ろす。
なんか見た目と階級のせいで印象が全く合わない。王子といえばかっこよくて誰にでも分け隔てない人間だと思うのだけど、これは童話やファンタジーを見すぎて夢見がちか。
「おい」
少年は低い声で睨みつけた。僕を。
「お前、王様は誰にでも分け隔てなく接する優しい人間だって思ってないか? 自分より汚くて臭くて初対面の人間と靴下交換できるか? んな人間この世にいねぇからな?」
少年はハン、と鼻で笑う。僕を指差す。何故か心の中を読まれたような気がして少年の目をじっと見る。
「貴族からの圧政でもう苦しまないために、ここまで来たの」
それまで黙っていたせいらが口を開いた。
傲慢な態度を見せる王子にせいらは強気な態度。少年はせいらを睨みつける。
「お前、自分をいじめてきた人間が今度は自分がいじめられて助けを乞うてきたら助けるか? 無視すんだろ? オレは無視する」
ふんぞり返りながら言った。せいらの口から「はぁん?」と気のない返事を返す。例えがさっきから悪すぎる。この子は一体なにを求めているんだ。そして言い切ったあとはゲームに目を向けて忙しく手を動かしている。
「坊ちゃん、ここはチャンスかと」
見兼ねて執事の男性が喋った。
「チャンスぅ?」
オウム返しにそして、苛立ちを隠せない声。ゲーム中に話しかけるなと言っているようなもの。決して彼に顔を向けるのではなく、低い声だけでそれが何となく分かる。
「永い間、我々は息を潜めながらこの地で後継だけ継いでいました。貴族たちの政治に何も言わず王であること、そして、民からも忘れ去られなんと嘆いたことでしょう」
「知らねえょ。勝手に嘆いてろ」
「坊ちゃんの世継ぎとなる男児もまた、ずっと息を潜めながら生きていくのですか? わたしはもううんざりです。このエデンを本当に治めるのは坊ちゃんたちです。さぁ、今こそ立ち上がる時です」
執事の男性はちょちょぎれたかのように見せて、全く溢していない涙を拭くかのようにハンカチを目元に当てた。
ゲーム中の少年は怪訝な表情。ボスッと投げつけるようにゲームをソファーに投げた。大きなため息をついた。
「お前、10年前にすれ違った通行人を覚えていられるか? はっ無理だね。通行人じゃなくても、その日合って少し話してそれでもずっと覚えていられるか? そんな人間いねぇからな? 人は必ず忘れる。忘れられる。オレが今更人前に出ても「誰だこいつ」て必ず言われる。もう何も権力も威厳もないただの族に、今更貴族たちも頭を下げるか? しないね。ただ嘲笑うだけだ」
少年は無造作に投げつけたゲーム機を手に取り立ち上がった。ドカドカと足音を立てて立ち去っていく。「坊ちゃん」と彼のあとをついていく執事の男性。「ついてくんな」と静止をかけられ、足を止めてしまった。結局少年はこの部屋を出ていってしまった。大きく立てる足音が静かになっていく。部屋に残ったのは圧倒的な虚無感。
「何あれ? 屁理屈ばかりで会話にならないじゃない!」
せいらが声を上げた。
少年がいなくなったあとぶっ切れたかのように、感情を露わにする。出雲くんは今でもガクガク震えている。せいらは少年の態度を真似ている。
「お前~自分より汚くて臭い人間と靴下交換できるか? そんな人間いねぇからな? はぁん? それあんたの価値観でしょ。私たちは靴下なんてエデンからの使い古しだからね! 余裕でできるわ!」
「お前~10年前にすれ違った人間のこと覚えているか? あん? 覚えていられるわけないだろ! でも、その10年前の約束なら今でも鮮明だ」
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