『守りたい、君のすべてを ~続編~』

夕暮れ狼

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続編 第4章:心の扉

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続編 第4章:心の扉
次の日、玲奈は意を決して京介に会うことを決めた。
仕事の合間を縫って、彼女は彼のオフィスに足を運んだ。
京介は玲奈が来るのを待っていたかのように、いつもの静かな表情で彼女を迎え入れた。
「玲奈、来てくれてありがとう」
「ううん、私こそ……」玲奈は少し戸惑いながらも、彼に向き直った。
「昨日、少し距離を取っていたこと、気づいてたよね?」
京介は黙って頷いた。
「俺も気になっていた。でも、何かあったのか?」
玲奈は深く息を吸い、言葉を絞り出すように話し始めた。
「私、あなたに負担をかけたくないと思って、距離を置いていた。でも、どうしても気持ちが言えなくて……」
「玲奈」
京介は彼女の手を取って、静かに言った。
「俺は、君のためにここにいる。負担だなんて思わない。君が必要なら、俺はどんな時でも支える」
その言葉に、玲奈は一瞬驚き、そして胸が熱くなった。
「京介……」
彼女の目からは涙が溢れそうになったが、すぐに彼は彼女を優しく抱き寄せた。
「何も心配することはない。君の気持ちは、俺が一番よくわかっているから」
玲奈はその胸の中で、初めて心からの安堵を感じた。
彼の温もりに包まれながら、ようやく心の扉を開くことができた。
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