『守りたい、君のすべてを ～続編～』

続編 第5章：新たな一歩

続編 第5章：新たな一歩
京介の言葉に背中を押され、玲奈は深く息をついた。
お互いに少しだけ距離を置いていたことを悔やみつつも、それを乗り越えたことで、二人の関係がより強く、確かなものになったと感じていた。
その日、玲奈は京介と共に夕食を取る約束をした。
久しぶりに二人きりで過ごす時間が、何よりも楽しみだった。
「今日はありがとう。今まで言えなかったけど、やっぱり一緒にいたい」
玲奈が素直に言うと、京介は穏やかに微笑んだ。
「俺もだよ。君が俺のそばにいてくれるだけで、こんなにも心が落ち着く」
京介の真剣な眼差しに、玲奈は思わず胸が高鳴った。
彼の気持ちはしっかりと伝わっていたし、それは玲奈も同じだった。
食事を終え、二人は夜の街を歩きながら話し続けた。
これまで経験した困難が、今や二人の絆を深めてくれたのだと実感していた。
「私たち、これからも一緒にいられるよね？」
玲奈の言葉に、京介は無言で彼女の手をしっかりと握った。
「もちろん。君がどんな時でも俺の側にいてくれる限り、何があっても守り抜く」
その瞬間、玲奈は強く心に誓った。
これからは、どんな未来が待っていても二人で歩んでいこう。
新たな一歩を踏み出したその足取りは、確かなものであった。