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第二章
乙女ゲーム
しおりを挟む「××~!!聞いて聞いて~!新しく始めたこの乙ゲー、やっぱり期待通りの神作だったよー!」
あぁ、発売前からあんたが目をつけてたやつ?
「そうそう!で!やってみたら案の定もうプロローグからワクワクドキドキが止まらないの~!やっぱりあたしがハマる物って当たりしかないわね!」
はいはい、得意気にしないで~?うざいから~
「もう真面目に聞いてってば!それでね、早速解説書のキャラ紹介読んだんだけど、も~うやっばいやっばい!全員かっこよすぎて選べないの~!!」
なんだそのビッチ発言、引くわーマジ引くわー
「ちょっ、痛い、痛いよ××!視線が痛すぎる!あたしのか弱い乙女ハートにグサグサ刺さってる!」
刺してんだから当たり前だろ?
「相変わらず××は意地悪だな~!本当に全員めちゃくちゃいいキャラしてるんだから!」
あっ、これまた語り出すパターンだな
「まず初めに安定の王子様キャラ!ブロンドの髪に緑色の瞳に泣きぼくろ!見た目ただの天使だし溺愛属性にいるらしくてヒロインとの物語が一番甘いのがその子のルートなんだって!やっぱり王道は王道に素晴らしいよね!!なんかヒロインのライバルの悪役令嬢の婚約者っぽいけど、逆にその設定の方が真実の愛を手に入れた時の感動はやばいと思うの!」
一人目でこの熱さかよ…あとこれを何人分聞けばいいんだ?
「次の子もその悪役令嬢と関わりがあるんだけど、その女の義理の弟らしいの。でも、姉弟仲はちっちゃい時から悪いんだって。まっ、その悪役との関係はどうでもいっか!とにかく!その子もかなりいい味出してて!まず見た目が白髪の赤眼でそのゲームの世界では珍しい容姿をしてるの、だから小さい時に色々あったらしくて、随分と捻くれちゃって物凄い毒舌キャラの子なんだって。でも長年乙ゲーをプレイしてるあたしには分かる!あれは一度懐けばとことんデレてくるタイプね!それに見た目もかわいいからあれはぜったいあざとかわいいを狙ってるキャラよ!!」
あんたはさっきからどこに向かって熱弁してんの?
「次はどこの乙ゲーにも必ず一人はいる女好き女遊びが激しいお色気キャラ!の癖に女のことは全く信用してない女の敵!所謂クズ!でもあたし的にはこの子が一番気になってるんだ~!ゆる~く結ばれた男にしては長い髪にチラッと見える胸元がもうエロイのなんのって!!あと目がオッドアイでね?…なーんかそれについての説明が意味深に感じたんだけど、まあそれはプレイしてからのお楽しみだよね!あー!!早くやりたいー!!」
足をバタつかせるな体をクネクネさせるなお前はタコか!
「最後はついに来た年上キャラ!やっぱり学園モノと言えば先生との禁断の愛だよ~!王子キャラの子も確か一歳年上だった記憶があるけど、や~っぱ20代には勝てないよねー!大人の落ち着きも兼ね備えつつ色気もあるし!それにね?その先生ありえないくらい美しいの!超美人!綺麗過ぎて度肝抜くくらい!!綺麗な銀髪と相まって神々しすぎてキャラ絵見たとき思わず拝んじゃった…!性格も優しくてね?時々意地悪になる時もあるらしいんだけどそれがまたいいっていうか?笑顔で罵って欲しいっていうか??」
前々から思っていたが、この友人、もしかしなくてもかなりの変態属性では……まあとりあえずMであることは確実だな、うん
「ね?ね?めちゃくちゃ面白そうでしょ!?超気になるでしょ!?××もやりたくなってきたでしょ!!?ていうか一緒にやろうよ~ねえねえねえ!!」
うっるさい!しつこい!!そんなに言われると逆にやりたくなくなってくるー!
「んもう~、××のいけず~!しょうがない!これはあたしが全クリしてよりこのゲームの魅力を知ってから存分に語って聞かせることにするよ!」
はいはい
「あっ、それでも毎回プレイした感想は聞いてもらうからね?これ強制!拒否権なし!ていうか拒否ったら泣くから!泣き喚くからね!?」
わあーったって!!お前に泣き喚かれても大変なのは私だもん
仕方ないから聞いてあげるよ!
「ふふ、やっぱり××と話すのが一番楽しい!」
……ふっ、そうだな
私も
「……お前と話してるのが一番楽しいよ………」
自分自身の呟きによって
私の意識は浮上した
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