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第四章
意味
しおりを挟むクロスと他愛もない話をしている内に、教員室からコレットが戻ってきた
クロスはコレットに気づくと私に対する態度の10倍くらい紳士的な態度でコレットに挨拶をし、且つしっかりと私を保健室に連れていくようにお願いをしていた
正直今でも心配しすぎって思うとこもなくはないし、コレットにも心配はかけたくなかったから出来ればあんまり知られたくはなかった
クロスはきっと私のそういう気持ちに気づいていて釘を刺すような感じでコレットにお願いしたんだろう
案の定事情を聴いたコレットは心配をした後にしっかりと私を保健室に連れていくとクロスと約束していた
私の周りにはありがたい?ことに過保護な人ばかりらしい
「それじゃあ、セツのことお願いします。セツ、ちゃんと安静にしとけよ」
コレットに向けた紳士の顔を一瞬で崩して最後の最後まで釘を刺すクロスに、どんだけ信用ないんだ!と言い返そうとも思ったけど、よくよく考えたら確かに自分は安静にしてるような人間ではないと思い、結局無言のままクロスを見送ることになった
そのままコレットに支えられながら保健室へと向かう
しきりに心配してくるコレットを安心させるために大丈夫だということを十分に伝えてから違う話題をコレットに振って話を逸らした
そのまま保健室で軽く手当てをしてもらってからコレットと一緒に女子寮へと帰る
ふと、その時までしていた話が唐突に切り替わった
「そう言えば、クロスさんと初めてちゃんと話したけど、セッちゃんのこと本当に大事に思ってるって分かって、なんだか私まで嬉しくなっちゃった!」
「え!!?」
可愛い笑顔でとんでもないことを言い出すコレットに思わずレディらしからぬ声が出てしまった
「だ、大事に思ってるって、そ、そんなおおげさなもんじゃないよ!!私とクロスは幼馴染で、小さい時から一緒で、そりゃもう家族みたいな感じだからね!面倒見のいいお兄ちゃんみたいな存在だよクロスは!」
早口で捲し立ててクロスとの関係を説明する
自分でもなんでちょっと焦ってるのか分からなかったけど、なぜかそう言わないといけないと思った
変に誤解されるのはダメだ…
変な誤解を………するのもダメだと思った
「そうなんだ!確かにクロスさんって見るからにしっかりしてるもんね!私もあんなお兄ちゃんが欲しかったな~」
「うん…自慢の、お兄ちゃんなんだ…」
チクッと胸が痛んだのは気のせい
声がいつもより弱弱しかったのも、きっと意味なんかない
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