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Act 6 .迷える小鳥

囚えた小鳥※(Tatsumi.side)

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(Tatsumi.side)

 絶望に溺れた顔で見返してくる姿に、どうしようもなく欲情した。
 束縛プレイなんて興味はなかったはずなのに、こいつを捕らえているのが自分だと自覚すれば自覚する程、体中の血が滾ってくる。

「いや、だ……」

 今度のそれは、弱々しくて、俺に対する恐怖が垣間見れた。

 同情なんて浮かばない、あるのは体を燻る欲。止まらなくなる。
 俺は貪るように唇に食いつき、吸い上げた。

「んっ、ぁっ、……」

 ゆるく立ち上がっているそいつ自身の先っぽを親指でかき回しながら、甘い唾液に取り憑かれたように、何度も唾液を交換する。

「やぁっ……、ふ…っ」

 何度も体を捩って俺から逃れようとするが、縛り上げた手を押さえつけ、膝の間に潜りこませた足で撫でるように尻を刺激してやれば、また吐息混じりの声を殺した嬌声をあげる。
 それを繰り返せば、受け止めきれなかった唾液と涙で潤んだ赤い目が、理性を徐々に奪えていることを確信させた。
 先走りで染みの出来たボクサーパンツを脱がせれば、白い肌によく似合うピンク色の雄が姿を現した。

「へえっ、可愛いね」

「やだぁっ!……みる、っな……」

 縛り上げている両手に力が入るが、隠すなんて無粋なことはさせるわけがない。

「小鳥ちゃんの前、もうトロトロだ」

 ほら、と白濁にまみれた指を見せれば、「いぅなっ………」と顔を振る。

 ほんと、たまらない。

 俺は常備しているローションをポケットから取り出すと、冷たい液体をそのまま蕾にぶちまけた。

「ひゃぁっ!」

 冷たさで飛び上がる姿さえも、俺を煽る1モーションでしかない。
 ローションの滑りを借りて、時に浅く中に指を入れながら、蕾の周りをほぐしていく。

 慣れたその行為をしながら、俺の思考はある一点に辿りついた。

 この小鳥をずっと俺に繋ぎ止めるにはどうしたら良い?
 答えは至極簡単だった。
 こいつの秘密を暴けばいいだけだ。都合の良い事に、目の前の小鳥は、教会に最初からいた俺には全てバレたと思い込んでいる。

 秘密に対する酷い恐怖。コンプレックスというべき、弱点だ。

 多分そんなものがなければ、この意志の強そうな小鳥が俺の手に落ちることなどなかっただろう。
 神様は俺に味方をしてくれているという事か。

 俺は内心の充足感で、ほくそ笑んだ。

「お前の存在の理由を教えてやろうか」

「え?」

 すがるような目。まるで小鳥が親鳥の餌を待つように、答えを欲して縋ってくる目。

「俺に会うためだ。俺に会うために生まれ変わったんだろう?」

 大きく瞳が揺れ、顔が強張る。
 それは、言葉が人の琴線に触れた時に見せる表情とよく似ていた。

「違うっ! 俺の転生はっ、」

 先ほどの言葉に秘密の鍵がある。そう思ってカマをかけた言葉だったが、転生の部分で引っかかるとは予想外だった。

 そんなことが現実起こりうるのか?
 しかし、現実に起こり得ないことだったら、こうまで必死にならないだろう。

 思いもよらない非科学的なことを肯定され、今度は俺が驚く番だった。

Tatsumi side end....
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