【完結】親に売られたお飾り令嬢は変態公爵に溺愛される

堀 和三盆

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番外編

6 もう一人のフェデルタともう一人の旦那様と公爵家の子供達

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 悲しい最期はなくなった。

 そのおかげで侍女も公爵様も長生き出来て、今はその何代後だったかしら? ちょっと数えるのが面倒ね。

 今も公爵家には私達の部屋がある。日々、公爵家の子孫の誰かが世話を焼く。

 これも愛する旦那様が体を張って公爵家にまとわりついていた呪いを引き受けてくれたおかげね。いくら天才のお父様がそうと望んでも、私の旦那様が自分で望まなかったら上手くはいかなかったはずだもの。

 だって――。


 あのとき旦那様にもちゃんと魂が宿っていたから。


 私と素材が違うから本当に微かな魂だったけれど、それでも毎日旦那様の愛は感じていたわ。だからこそ私も旦那様を愛したの。

 その身に呪いを引き受けた旦那様だけど、日々可愛い子孫の誰かが世話を焼いてくれるから不自由はまったく感じていない。
 私と旦那様にとって侍女と公爵様の子供は私達の子供のようなものだもの。当然その子孫だって可愛いわ。

 それに、呪いを引き受けたのだって悪い事ばかりじゃない。

 長年この公爵家に絡みつき、膨れ上がった魔力を呪いと共に旦那様が手に入れた事で、微かだった旦那様の魂がちゃんとしたものに成長したの。

 驚いたわ。人間だけでなく、ちゃんと人形だって成長するのね。


 流石は私のお父様。魂のこもった人形を生みだせる大・天・才! の人形師。


 おかげで私と旦那様はこの公爵家で長い長い時間を過ごせている。

 まあ、狂おしいまでに貪欲に愛を求める魔力を吸収したせいで旦那様の私への愛はとっても重いけれど。
 でも私のそれだって負けてはいないわ。今でもちょっぴり侍女のキス未遂を根に持っているくらいにはね。




 私達は長い永遠を生きることの出来る魂のこもったお人形。



 旦那様に宿った哀しい思いを拗らせた誰かの妄執は永遠の愛を手に入れた。満足した思いは少しずつ浄化されて、女神様の元に還っていく。


 そしてすべてが浄化された時、私達は普通のお人形に戻る。
 ……旦那様の愛は重いから長い長い時間がかかるけれど。



 大丈夫! 私の核となっている素材は強いから、全て全て受け入れて見せるわ。なんてったって、私は大・天・才! のお父様の娘ですからね!


 可愛い可愛い私と旦那様の子供達。


 侍女の思いを正しく受け継いで真っすぐに育っている姿が愛おしい。旦那様の心が癒されていくのを感じるわ。


 愛しい愛しい私と旦那様の子供達。


 願わくばそのままの心を受け継いでいってちょうだいね。
 私と旦那様が見守っていってあげるから。




 正しい愛情に全ての妄執が消えて。
 私達が普通のお人形に戻るまで――…





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