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番外編 再びの夜は仕切りなおしなんだとか・・・②
しおりを挟むでも、昊人が日本にいられるのは2ヶ月弱。
その間だって、2人は仕事で忙しくスケジュールをあわせるのは難しかった。
裕はいつその日が来るか気が気でなかったが、それを迎えるにあたりいろいろ準備が必要だと思った。
昊人に少しでも綺麗だと思ってほしい。
お肌のお手入れとか、それに付随するむだ毛の処理、当日の下着・・・。
会社の同僚に聞くのも憚られる。
思い浮かんだのは智子の存在。
お仕事でたくさんの人に現している姿態は万人が認める美しさ。
出るところは出て、引っ込むところは引っ込んで。
お肌はつるつるピカピカ。
軽~い気持ちで電話で聞いてみれば、感のいい彼女はすぐにピンと来たらしく、いろいろ教えてくれた挙句に、頑張って、と言われた。
しばらく智子には会いづらいなあ、と赤い顔で思った。
そして、聞き出した情報を元にボディークリームやスリミングジェル・ボディーウォッシュなどを買い込んだ。
お蔭でお風呂にかかる時間はいつもの倍はかかるようになった。
智子に相談して3日後に宅配便が届いた。
差出人は株式会社ムース、智子の起業した会社だった。
化粧品や洋服を智子自身がデザインして夜の業界にはなかなか評判が良いらしい会社。
箱を開けてみれば、ブラとショーツが3セット入っていた。
同封のメッセージカードには、
『新作のプレゼントでーす!決められないときは昊人さんに選んでもらうのもありよ。。。』
・・・。
まず目に入るのは、上も下も布の面積が極小でその分レースがたくさん使われている黒のセット。
裕は黒が好きではない。
地味な印象の自分が黒を切れば余計地味に見えると思っているから。
黒い服の所持も少ないのはもちろん、黒い下着は持って無い。
それだけ抵抗がある色なのに、面積が小さい事も受け入れられない。
隠したい所も隠せる気がしない・・・。
次にシンプルだがスケスケのオーガンジー素材に小花模様の刺繍がかわいい水色のセット。
素材が綿とかならかわいいのに・・・。
3セットの中で比較的シンプルに見える、白のセット。
しかし、問題は着る時と脱ぐ時・・・。
ブラのフロント部分とショーツのサイドがリボンで結ばれているだけの綺麗なレースがたくさん付いているものだった。
この中から選ばなければいけない訳でもないが、忙しい智子がわざわざ送ってくれた事を考える、三つを手に取り考え込んでしまった。
結局、決められる訳は無く、智子の助言どおり昊人に聞くことにした。
しばらく無言でいた昊人がそれに手を伸ばした。
「・・・個人的には裕の肌は白いから、黒を着ている所を見てみたいけど、最初からハードル高そうだし、それはおいおいということで・・・。水色のもかわいいけどそれは次ね。では、白を着ていただきますか?」
1つ1つ手に取る昊人を凝視しながら、白いセットを差し出され両手をお椀のようにして受取る裕は身体に力が入る。
しばらく手の中のものを見ていたが、ふと我に返り、ここ最近使っている入浴用のコスメ一式が入るポーチを手にしてバスルームへと駆け込んだ。
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