◆君と一緒にいられたら…〜青海透の恋愛事情

青海

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気まずい。

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 何とも気まずい食事だった。

 真実は透を見てニコニコしているし、泉は照れたように赤くなっている。

 海くんはいつも通り透にそっけない。

 何とか自分の分のご飯を口に入れ飲み込む。

 …せっかく泉が作ってくれたご飯なのに…勿体ないが仕方ない。

 「ご、ご馳走様っ!」

 食器を持って流しに運ぶ。

 食器洗いは真実の担当…。

 そそくさと部屋に戻った。


 
 ★


 「透、いいか?」

 真実が部屋に来る。

 …嫌な予感しかしない…。

 「…どうぞ。」

 今逃げたって同じだろう。

 嫌なことは早く終わらせるに限る…。



 
 「ご愁傷様…。」

 話を聞いた真実はそう言った。

 「…。」

 情けなさから枕に顔を埋める。

 「…もう…死にたい。」

 そういうと真実がため息を吐きながら隣に寝転んだ。

 「っていうかお前は別に悪くないだろ?勝手に風呂の中まで入って行った泉が悪いんだし。」

 男二人でこのサイズのベッドはだいぶキツイ。

 真実の体温が伝わってくる。

 「泉がそこまで変だったとは…。」

 真実はそう言う。

 「…やめてよ。泉は別に…。」

 「イヤ変だって。そんなこと浅川にしてみろよ?俺きっと…殺されると思うぞ?」

 …確かに…。

 泉だったから助かったけど…。

 「あの歳の女の子の反応じゃあ無かったけど…やっぱり泉は可愛くて仕方ないよ…。」

 「…まあお前が良いなら良いんじゃないか?」

 真実が透の背中を枕がわりにしだす。

 「真実変な体勢取ると身体痛くなるよ?」

 そう言うが構わず枕にされた。

 
 

 「泉もあんまり他人と関わらないできたからなあ…。」
 
 「…そうなの?」

 真実は黙ってしまった。

 

 ドアがノックされる。

 「どうぞ~。」

 声をかけると泉が入ってくる。

 ベッドに寝そべる男二人を見る泉。

 「真実…。ちょっとっ!」

 「何だよ?代わろうか?」

 赤くなる泉。

 「どうしたの?俺に用があって来てくれたんだよね?」

 真実を押しのけて立ち上がる。

 「一緒に勉強したいなって思って…。」

 照れたように笑う泉を真実がからかう。

 「積極的だな。泉にしては。」

 「…そんな事無いよ…。」


 3人で話していると不意にドアが開く。

 「泉、こんな所にいた!泉勉強見てよ!」

 海くんが泉を連れて行ってしまう…。

 「…。」

 「アイツ人の部屋に入る時ぐらいノックしろっての。」

 真実が悪態を突く。





 「…オレすごい海くんに嫌われてるな…。」

 ベッドの脇に座る。

 「大丈夫だ。俺も嫌われてるし。おんなじ顔だってのに何が気に食わないんだか…。」

 そのまま床に寝転がる。

 …冷たくて気持ちいい…。

 目を閉じて見ると眠くなってしまう。


 真実が何か言っていたが眠気には勝てなかった。


 
 
 ★



 
 真実のやけに響く声で目が覚める。

 何か温かくて気持ちいい…。

 もう少し寝ていたくてその温かいものにしがみつく。

 そっと頭を撫でられて…!?


 
 目が覚めた。

 何かあったかいけどこれは…。

 下を見ると真実がいた。

 …。

 「もう起きるのか?」

 …なんで真実の上で寝てるの?!

 慌てて起き上がる。

 「透…。」

 「!?」

 泉の声!!
 
 振り返ると泉がいた。

 真実と寝てたの見られてた!?


 
 …って言うかこの二人何話してたんだろう…。

 

 …何か二人とも怒ってる?


 
 「俺は前から言ってるだろ?泉が放っておくなら透は俺が貰うって。泉が誰でも良いってんなら海とでもヤってろよ。」

 …何…それ…。

 「私は透しかっ!海くんは親戚の子だし別にっ!」



 ドアの外から海くんの声がする。

 泉を探しているのだろう…。

 「アイツが来ると面倒だな…行ってやれよ。

 「…。」

 泉は真実を睨む。

 再び海くんの声がして…。

 泉はため息をついて部屋から出て行った。



 
 ★



 「悪い…。イヤなところ見せたな…。」

 真実はベッドから降りる。

 「あ、イヤ…どうしたの?二人とも…喧嘩なんかして…。…多分俺のせいなんだろうけど…。」

 「いや、海を甘やかすだけじゃなくてちゃんと躾けろって話してただけだよ。」

 「…?」

 真実は立ち上がる。

 「海だっていい加減ガキじゃないんだ。やって良いことと悪いことぐらい分からないと…。特にこの家にいる間はな…。透、悪かったな。ゆっくり休めよ?」

 真実が部屋を出て行った。



 
 
 
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