◆君と一緒にいられたら…〜青海透の恋愛事情

青海

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もしも…

卒業式後

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 真実と浅川さんのこの後の話に辻褄が合わなくなりますが、みんな…なのかな幸せになれるバージョンです。

 真実と浅川さんの話は【部下に押し倒されてそのままエッチ】【イケメン社長を押し倒してそのままエッチ…】に続きます。


 
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★



 卒業式が終わり解散となる。

 後は各自写真を撮ったり連絡先を交換したり…。

 「シンジっ来てっ!!」

 「なんだよ透っ?」

 真実の腕を掴んで浅川さんの所に…連れて行こうと思った…。

 …のだが…。

 浅川さんのそばにはスーツ姿の男の人がいて、浅川さんの腕を掴んでいた。

 「…アイツ…浅川のダンナだよ…。」

 真実はそう言いながらそっと透の手を解く。

 真実はそのまま行ってしまおうとする。

 …アイツが浅川さんを…!

 怒りで何も考えられなくなる。

 「…!?透?どうして怒ってるの?!」
 
 気づいた泉に腕を掴まれる。

 「…泉ごめん、俺どうしてもアイツが赦せないっ!」

 泉の手を解いて浅川さんのそばに駆け寄る。

 「ちょっとあんたっ!!」

 浅川さんの腕を掴んでいる男の手を掴む。

 「何だよお前っ?!…もしかしてお前か?唯の処女を奪ったのは…?」

 逆に胸元を掴まれて揺さぶられる。

 …情けない事に体格差で勝てそうに無かった。

 「ちょっとっ!透クンを離してっ!ちゃんと言うこと聞くからっ…お願いっ!」

 浅川さんは男の腕に縋り付く。

 胸元を掴まれたままそばにあった桜の木に押し付けられる。

 「おい、何とか言えよ?お前かって聞いてるんだよ?」

 「透っ!?」

 泉の悲鳴に近い声が聞こえた。

 「…泉…こっちに…来ないでっ…。」

 何とかそれだけ伝える…。

 「…そんなこと言ってるヒマあるんなら答えろよ?痛い目見ないと分かんないのか?」

 そう聞こえた瞬間激しい痛みと衝撃を感じた。

 耳鳴りがして、全ての音が消える…。

 
 …この感じは…。

 身体が一瞬宙に浮いたかと思ったら地面に叩き落とされる。

 …殴られたのだと実感するまで少し時間がかかった。

 更に胸元を掴まれて引きずり立たされる。

 …また殴られるかと思った瞬間、別の衝撃が伝わってきた。

 何とか目を開けるとそばに真実が立っていた。

 「っ!」

 そしてそばには男が倒れている…。

 …真実が…殴ったのか?

 頬を抑えながら立ち上がろうとする男…。
 
 「浅川を抱いたのは俺だよ…殴るんなら俺にしろよ…。」

 真実が透と男の間に立ちはだかる。

 「お前かっ!!」

 男は真実に掴みかかろうとして、浅川さんが止めに入る。

 「もうお願いだからっ!もう逆らったりしないから…真実に手を出さないでっ…。」

 「…言うこと聞くとか逆らうとかって…浅川コイツのことが好きだから結婚するって言ってたんじゃないのかよ?」

 真実が浅川さんに声を掛ける。

 「…そんなわけないでしょ…。」

 浅川さんがぼそっと呟く。


 


 

 「あんた何やってるんだ!!透クン…大丈夫かっ!?」

 …この声は泉のお父さんだ…。

 ホッとして力が抜ける。

 「透っ…大丈夫?」

 泉に抱きしめられる。

 …あったかい泉の胸の感触…幸せっ。


 


 更に背後から声が聞こえてくる。

 「…おいおい…大事な孫達の卒業式をこっそり覗きに来たら…なんだいこれは?」 

 …!!

 振り返ると泉のじいちゃんがいた。

 泉のじいちゃん…こっそりと言うわりには秘書さんやらを連れている。

 透のお世話をしてくれた弁護士の人までいるし…。



 泉のじいちゃんは透の側まで来ると透の顔に触れる。

 「…抵抗出来ない若者を殴って怪我…ねえ。透クン大丈夫かい?」

 「…慣れてるから…これぐらいは…。」
 
 何とかそう答える。

 今度は座り込んだ浅川さんのところに行ってしゃがみ込む。

 浅川さんを見つめて浅川さんの掛けていたマスクを外す。

 「卒業式を控えた女の子の顔殴ったの?キミ?…しかもこの子さっき聴きずてならないこと言ってたよね?言うこと聞くからって…。まさか高校生にいかがわしいことなんてしてないよね?無理矢理とか?」

 泉のじいちゃんは真実のそばに寄った。

 「真実…この子の事…どうするつもりなんだ?遊びだなんて言わないよね?」

 「…っでも…私はもうこの人と…。」

 浅川さんが声を上げる。

 真実はじいちゃんの目を真っ直ぐ見て、浅川さんのそばにしゃがみ込む。

 「浅川…俺と付き合ってください。」

 「…でもっ…。」

 

 「おい!勝手な事…!」

 男が怒りの声を上げる。


 
 泉のじいちゃんがそれを止める。

 「ん~まだ分からないかな…。キミはようはもう犯罪者なワケ。ねえ、唯ちゃんの代わりに払ってくれたお金ならさ、私が返すからもう引いてくれないかな?今なら訴えたりしないからっ★ねっ?キミたちもそれでいい?」

 「…もう浅川さんに手を出さないんなら…。オレは…いいです。」

 透は答える。

 「私も…もともと私の家の事情ですし…。」

 浅川さんもそう言う。

 

 有無を言わさぬ圧力に、男は頷くことしか出来なかったようだ。

 男は泉のじいちゃんの秘書さんと弁護士さんに連れられて姿を消す。



 「あの…私…。」

 真実に抱かれた浅川さんが泉のじいちゃんに声をかける。

 「何も言わないでいいんだよ。真実の笑顔も久々に見れたし。真実の彼女も無事に見れたってことで。」

 「…でも私…。」

 「…キミが良ければこれからも真実のそばに居てやってよ。何も返そうなんて思わないでいいからさ。さあもうこの話はいいから、記念の写真とか撮ろうよ。大事な卒業式なんだからさっ。」






 
 


 「浅川…大丈夫か…?」

 真実が浅川さんの頬を撫でる。 

 「うん。もうヘイキよっ。」

 「…ごめん…俺てっきり浅川はアイツのことが好きなんだと思ってた…。」

 視線を落とした真実に浅川さんが抱きつく。

 「…そんなわけないでしょ。…私が好きなのは…真実なんだから…。」

 赤くなった真実が浅川さんをそっと抱きしめる。

 真実はとても嬉しそうに笑っていた。



 

 泉のお父さんが写真を撮ってくれる。

 顔は痣だらけになってしまったが泉と写真を撮ったり真実と撮ったり…。

 「透…本当に大丈夫?病院行こう?」

 「…これくらい慣れてるから…大丈夫だよ。…でも…泉がキスしてくれたら痛みがおさまるかもっ…。」

 照れた様に泉が笑う。
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