101 / 102
もしも…
卒業式後
しおりを挟む真実と浅川さんのこの後の話に辻褄が合わなくなりますが、みんな…なのかな幸せになれるバージョンです。
真実と浅川さんの話は【部下に押し倒されてそのままエッチ】【イケメン社長を押し倒してそのままエッチ…】に続きます。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
卒業式が終わり解散となる。
後は各自写真を撮ったり連絡先を交換したり…。
「シンジっ来てっ!!」
「なんだよ透っ?」
真実の腕を掴んで浅川さんの所に…連れて行こうと思った…。
…のだが…。
浅川さんのそばにはスーツ姿の男の人がいて、浅川さんの腕を掴んでいた。
「…アイツ…浅川のダンナだよ…。」
真実はそう言いながらそっと透の手を解く。
真実はそのまま行ってしまおうとする。
…アイツが浅川さんを…!
怒りで何も考えられなくなる。
「…!?透?どうして怒ってるの?!」
気づいた泉に腕を掴まれる。
「…泉ごめん、俺どうしてもアイツが赦せないっ!」
泉の手を解いて浅川さんのそばに駆け寄る。
「ちょっとあんたっ!!」
浅川さんの腕を掴んでいる男の手を掴む。
「何だよお前っ?!…もしかしてお前か?唯の処女を奪ったのは…?」
逆に胸元を掴まれて揺さぶられる。
…情けない事に体格差で勝てそうに無かった。
「ちょっとっ!透クンを離してっ!ちゃんと言うこと聞くからっ…お願いっ!」
浅川さんは男の腕に縋り付く。
胸元を掴まれたままそばにあった桜の木に押し付けられる。
「おい、何とか言えよ?お前かって聞いてるんだよ?」
「透っ!?」
泉の悲鳴に近い声が聞こえた。
「…泉…こっちに…来ないでっ…。」
何とかそれだけ伝える…。
「…そんなこと言ってるヒマあるんなら答えろよ?痛い目見ないと分かんないのか?」
そう聞こえた瞬間激しい痛みと衝撃を感じた。
耳鳴りがして、全ての音が消える…。
…この感じは…。
身体が一瞬宙に浮いたかと思ったら地面に叩き落とされる。
…殴られたのだと実感するまで少し時間がかかった。
更に胸元を掴まれて引きずり立たされる。
…また殴られるかと思った瞬間、別の衝撃が伝わってきた。
何とか目を開けるとそばに真実が立っていた。
「っ!」
そしてそばには男が倒れている…。
…真実が…殴ったのか?
頬を抑えながら立ち上がろうとする男…。
「浅川を抱いたのは俺だよ…殴るんなら俺にしろよ…。」
真実が透と男の間に立ちはだかる。
「お前かっ!!」
男は真実に掴みかかろうとして、浅川さんが止めに入る。
「もうお願いだからっ!もう逆らったりしないから…真実に手を出さないでっ…。」
「…言うこと聞くとか逆らうとかって…浅川コイツのことが好きだから結婚するって言ってたんじゃないのかよ?」
真実が浅川さんに声を掛ける。
「…そんなわけないでしょ…。」
浅川さんがぼそっと呟く。
「あんた何やってるんだ!!透クン…大丈夫かっ!?」
…この声は泉のお父さんだ…。
ホッとして力が抜ける。
「透っ…大丈夫?」
泉に抱きしめられる。
…あったかい泉の胸の感触…幸せっ。
更に背後から声が聞こえてくる。
「…おいおい…大事な孫達の卒業式をこっそり覗きに来たら…なんだいこれは?」
…!!
振り返ると泉のじいちゃんがいた。
泉のじいちゃん…こっそりと言うわりには秘書さんやらを連れている。
透のお世話をしてくれた弁護士の人までいるし…。
泉のじいちゃんは透の側まで来ると透の顔に触れる。
「…抵抗出来ない若者を殴って怪我…ねえ。透クン大丈夫かい?」
「…慣れてるから…これぐらいは…。」
何とかそう答える。
今度は座り込んだ浅川さんのところに行ってしゃがみ込む。
浅川さんを見つめて浅川さんの掛けていたマスクを外す。
「卒業式を控えた女の子の顔殴ったの?キミ?…しかもこの子さっき聴きずてならないこと言ってたよね?言うこと聞くからって…。まさか高校生にいかがわしいことなんてしてないよね?無理矢理とか?」
泉のじいちゃんは真実のそばに寄った。
「真実…この子の事…どうするつもりなんだ?遊びだなんて言わないよね?」
「…っでも…私はもうこの人と…。」
浅川さんが声を上げる。
真実はじいちゃんの目を真っ直ぐ見て、浅川さんのそばにしゃがみ込む。
「浅川…俺と付き合ってください。」
「…でもっ…。」
「おい!勝手な事…!」
男が怒りの声を上げる。
泉のじいちゃんがそれを止める。
「ん~まだ分からないかな…。キミはようはもう犯罪者なワケ。ねえ、唯ちゃんの代わりに払ってくれたお金ならさ、私が返すからもう引いてくれないかな?今なら訴えたりしないからっ★ねっ?キミたちもそれでいい?」
「…もう浅川さんに手を出さないんなら…。オレは…いいです。」
透は答える。
「私も…もともと私の家の事情ですし…。」
浅川さんもそう言う。
有無を言わさぬ圧力に、男は頷くことしか出来なかったようだ。
男は泉のじいちゃんの秘書さんと弁護士さんに連れられて姿を消す。
「あの…私…。」
真実に抱かれた浅川さんが泉のじいちゃんに声をかける。
「何も言わないでいいんだよ。真実の笑顔も久々に見れたし。真実の彼女も無事に見れたってことで。」
「…でも私…。」
「…キミが良ければこれからも真実のそばに居てやってよ。何も返そうなんて思わないでいいからさ。さあもうこの話はいいから、記念の写真とか撮ろうよ。大事な卒業式なんだからさっ。」
★
「浅川…大丈夫か…?」
真実が浅川さんの頬を撫でる。
「うん。もうヘイキよっ。」
「…ごめん…俺てっきり浅川はアイツのことが好きなんだと思ってた…。」
視線を落とした真実に浅川さんが抱きつく。
「…そんなわけないでしょ。…私が好きなのは…真実なんだから…。」
赤くなった真実が浅川さんをそっと抱きしめる。
真実はとても嬉しそうに笑っていた。
泉のお父さんが写真を撮ってくれる。
顔は痣だらけになってしまったが泉と写真を撮ったり真実と撮ったり…。
「透…本当に大丈夫?病院行こう?」
「…これくらい慣れてるから…大丈夫だよ。…でも…泉がキスしてくれたら痛みがおさまるかもっ…。」
照れた様に泉が笑う。
0
あなたにおすすめの小説
結婚する事に決めたから
KONAN
恋愛
私は既婚者です。
新たな職場で出会った彼女と結婚する為に、私がその時どう考え、どう行動したのかを書き記していきます。
まずは、離婚してから行動を起こします。
主な登場人物
東條なお
似ている芸能人
○原隼人さん
32歳既婚。
中学、高校はテニス部
電気工事の資格と実務経験あり。
車、バイク、船の免許を持っている。
現在、新聞販売店所長代理。
趣味はイカ釣り。
竹田みさき
似ている芸能人
○野芽衣さん
32歳未婚、シングルマザー
医療事務
息子1人
親分(大島)
似ている芸能人
○田新太さん
70代
施設の送迎運転手
板金屋(大倉)
似ている芸能人
○藤大樹さん
23歳
介護助手
理学療法士になる為、勉強中
よっしー課長(吉本)
似ている芸能人
○倉涼子さん
施設医療事務課長
登山が趣味
o谷事務長
○重豊さん
施設医療事務事務長
腰痛持ち
池さん
似ている芸能人
○田あき子さん
居宅部門管理者
看護師
下山さん(ともさん)
似ている芸能人
○地真央さん
医療事務
息子と娘はテニス選手
t助
似ている芸能人
○ツオくん(アニメ)
施設医療事務事務長
o谷事務長異動後の事務長
雄一郎 ゆういちろう
似ている芸能人
○鹿央士さん
弟の同級生
中学テニス部
高校陸上部
大学帰宅部
髪の赤い看護師(川木えみ)
似ている芸能人
○田來未さん
准看護師
ヤンキー
怖い
短編【シークレットベビー】契約結婚の初夜の後でいきなり離縁されたのでお腹の子はひとりで立派に育てます 〜銀の仮面の侯爵と秘密の愛し子〜
美咲アリス
恋愛
レティシアは義母と妹からのいじめから逃げるために契約結婚をする。結婚相手は醜い傷跡を銀の仮面で隠した侯爵のクラウスだ。「どんなに恐ろしいお方かしら⋯⋯」震えながら初夜をむかえるがクラウスは想像以上に甘い初体験を与えてくれた。「私たち、うまくやっていけるかもしれないわ」小さな希望を持つレティシア。だけどなぜかいきなり離縁をされてしまって⋯⋯?
その出会い、運命につき。
あさの紅茶
恋愛
背が高いことがコンプレックスの平野つばさが働く薬局に、つばさよりも背の高い胡桃洋平がやってきた。かっこよかったなと思っていたところ、雨の日にまさかの再会。そしてご飯を食べに行くことに。知れば知るほど彼を好きになってしまうつばさ。そんなある日、洋平と背の低い可愛らしい女性が歩いているところを偶然目撃。しかもその女性の名字も“胡桃”だった。つばさの恋はまさか不倫?!悩むつばさに洋平から次のお誘いが……。
【完結】一番腹黒いのはだあれ?
やまぐちこはる
恋愛
■□■
貧しいコイント子爵家のソンドールは、貴族学院には進学せず、騎士学校に通って若くして正騎士となった有望株である。
三歳でコイント家に養子に来たソンドールの生家はパートルム公爵家。
しかし、関わりを持たずに生きてきたため、自分が公爵家生まれだったことなどすっかり忘れていた。
ある日、実の父がソンドールに会いに来て、自分の出自を改めて知り、勝手なことを言う実父に憤りながらも、生家の騒動に巻き込まれていく。
リトライさせていただきます!〜死に戻り令嬢はイケメン神様とタッグを組んで人生をやり直す事にした〜
ゆずき
恋愛
公爵家の御令嬢クレハは、18歳の誕生日に何者かに殺害されてしまう。そんなクレハを救ったのは、神を自称する青年(長身イケメン)だった。
イケメン神様の力で10年前の世界に戻されてしまったクレハ。そこから運命の軌道修正を図る。犯人を返り討ちにできるくらい、強くなればいいじゃないか!! そう思ったクレハは、神様からは魔法を、クレハに一目惚れした王太子からは武術の手ほどきを受ける。クレハの強化トレーニングが始まった。
8歳の子供の姿に戻ってしまった少女と、お人好しな神様。そんな2人が主人公の異世界恋愛ファンタジー小説です。
※メインではありませんが、ストーリーにBL的要素が含まれます。少しでもそのような描写が苦手な方はご注意下さい。
天才天然天使様こと『三天美女』の汐崎真凜に勝手に婚姻届を出され、いつの間にか天使の旦那になったのだが...。【動画投稿】
田中又雄
恋愛
18の誕生日を迎えたその翌日のこと。
俺は分籍届を出すべく役所に来ていた...のだが。
「えっと...結論から申し上げますと...こちらの手続きは不要ですね」「...え?どういうことですか?」「昨日、婚姻届を出されているので親御様とは別の戸籍が作られていますので...」「...はい?」
そうやら俺は知らないうちに結婚していたようだった。
「あの...相手の人の名前は?」
「...汐崎真凛様...という方ですね」
その名前には心当たりがあった。
天才的な頭脳、マイペースで天然な性格、天使のような見た目から『三天美女』なんて呼ばれているうちの高校のアイドル的存在。
こうして俺は天使との-1日婚がスタートしたのだった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる