18 / 20
18話 再会
しおりを挟む
ベネディクトは彼女の名を呼ぼうとしたが、声が出ない。
口を開いたまま固まるベネディクトに、ジェシカは眉をひそめた。
「やはり、痺れ薬の類を盛られていたんですね。……解毒薬をお持ちしました。こちらをお飲みください」
ジェシカの手をかりながら解毒薬を飲むと、怠さが軽減した。ふらつきながらも、ゆっくりと起き上がる。喉の痛みもなく、声も出るようだ。
「何故……」
久しぶりに言葉を発したからか、ひどく弱々しい声だ。
ベネディクトの言いたいことを察したジェシカは微笑みを浮かべて答えた。
「ここは、殿下が幼い頃住んでいた宮殿なんです。私は殿下と一緒に探検していたので、この宮殿の抜け道なども把握しております。ですから、こうして来ることができました」
国王やその侍従たちからベネディクトの状態を詳しく聞いており、モーガン伯爵が以前御者に盛ったであろう薬が使われているのだと推測したらしい。
「そうか……」
「時間がありませんので、単刀直入にお聞きします。今ならば、ここからお連れすることができますが……いかがなさいますか?」
ベネディクトは以前からモーガン伯爵を嫌悪していた。加えて、薬を盛られて自由を奪われていた。こんなところにいたいはずがない。
ジェシカもそれは理解しているだろう。
わざわざこうしてベネディクトの意志を確認してくれているのは、生真面目な彼女の性格故だろう。
彼女らしいと微笑ましく思いながら、ベネディクトは頷いた。
「ああ。連れて行ってくれ」
「承知しました。解毒薬が完全に効くのを待ちたいところですが、時間がありません。お連れしますので、掴まっていてください」
ジェシカはそう言うなり、ベネディクトを抱き上げようとした。
だが、ふらついてうまく持ち上げられない。
いくら鍛えているとはいえ、女性が成人男性を持ち上げるのは難しいのだろう。
以前の貧弱なベネディクトならともかく、最近は健康を取り戻し体重もだいぶ増えている。
「ジェシカ。少しくらいなら体は動くから、肩だけ貸してくれ」
ジェシカの肩をかり、ベネディクトは立ち上がる。足元はおぼつかないが、どうにか歩行はできた。
廊下に出て、階段へと向かう。歩みは遅いが、幸いなことに誰にも出会わなかった。
この時間帯は侍従の数もおらず、国王陛下の侍従がここに向かわないよう引き止めているらしい。
「見張りを避けるため、一部抜け道を使います。少し狭いのでお辛い思いをさせるかもしれませんが……」
ぴたりとジェシカの言葉が止まる。彼女の視線は階下に向けられていた。
「どうして? この時間は不在のはずなのに……」
そこにいたのはモーガン伯爵だった。
たった今玄関から入ってきたモーガン伯爵は、二階の廊下にいるベネディクトたちには気づいていない。
ジェシカは動揺しながらも、急いで身を隠す。
「ベネディクト様の様子を見に来たのでしょう。……一度、部屋に戻られて何事もなかったかのように振る舞ったほうがいいかもしれません」
「いや、それは難しいだろう」
ベッドに戻り、痺れ薬が効いているふりをしても、モーガン伯爵はすぐに気づくに違いない。
解毒薬を飲んだことが判明したら、あの男はエリザベスを疑うだろう。すぐさま調べあげて、ジェシカを捕まえるかもしれない。
そうなれば、きっとジェシカは冤罪を着せられる。
ベネディクトが彼女の無実を証言したくとも、その時にはまた自由を封じられているはずだ。
「逃げるチャンスは今しかないよ」
「では、このまま逃げたほうが良いですね。他の抜け道を使いましょう」
ジェシカは反対方向へと向かい始めた。
モーガン伯爵に見つからないよう急いでいるためか、ベネディクトが重いためか、ジェシカは疲れをみせ始めた。
あまり長くは持たないかもしれない。
不意に、風が頬を撫でた。近くの窓が空いているようだ。
ベネディクトは窓に目を向けた。
見覚えのある姿が宮殿に向かっているのに気づき、目を見開く。
「国王が来ているようだ。……だから、あの男も慌ててここに来たのか」
国王がベネディクトを見舞う時、必ずと言っていいほどモーガン伯爵が同席していた。
体の自由を奪っているとはいえ、ベネディクトが国王に都合の悪いことを伝えいないか不安なのだろう。
「陛下にお会いしましょう」
ジェシカは侍従や護衛を引き連れている国王を見て、提案した。
「陛下はモーガン伯爵がベネディクト様を保護しているのだと信じておられます。エリザベス様がいくら疑義を唱えてもお聞きになりませんでしたが、ベネディクト様が直接事実をお伝えすれば……」
「――そこで何をしている!?」
ジェシカの声を遮るように、背後から鋭い声が飛んできた。
振り返ると、モーガン伯爵の姿があった。距離はあったが、険しい顔でこちらを睨みつけているのがわかる。
「ステイプルズ子爵令嬢……あなたがまさか誘拐を企むとは思わなかったよ。私の可愛い甥を返してもらおうか」
モーガン伯爵の背後には数人の護衛がいた。
ジェシカの体が強張った。徐々に解毒薬が効いてきているとはいえ、ベネディクトの体には痺れが残っている。逃げ切れないと悟ったのだろう。
ベネディクトは歯噛みする。ジェシカの足を引っ張るだけの自分が情けなかった。
「お待ちください、叔父上」
「! ベネディクト、お前……」
モーガン伯爵は、ベネディクトが解毒薬を飲んだことに気づいたのだろう。
それでも、今のベネディクトには他に方法がなかった。唯一自由に動かせる口で、それらしき言い訳を並べ立てる。
「これはジェシカの独断ではありません。僕が外に連れて行って欲しいと望んだのです。彼女には以前から塔の外に出れた時のことの願いを話していましたから、こうして来てくれたのですよ。今から可愛い妹に会いに行くところなんです。あの子は、どれだけ待っても会いに来てくれませんから」
モーガン伯爵はベネディクトの言葉を信じないだろう。
だが、時間を稼ぎになればそれで良かった。
国王がこの王宮に来ている。モーガン伯爵がここで足留めをくらえば、不審に思った国王が様子を見に来てくれるかもしれない。
ベネディクトは更に言葉を続けようとしたが、モーガン伯爵の嘲笑に遮られた。
「かわいそうに。お前は子爵令嬢にすっかり洗脳されてしまったようだ」
「……僕の意志だと信じていただけないようで、残念です。ならば、叔父上。ここではっきりと申し上げておきます」
ベネディクトの決然とした声に、モーガン伯爵は片眉をあげる。
「あなたが並々ならぬ野心を持っていることは知っていますが、僕は王位につく気はさらさらありません。次代の王になるのはエリザベスただひとり。あの子の邪魔をするのなら、血縁者であろうと許さない」
「はっ。お前の気持ちなど、どうでも良いのだ。傀儡はただ大人しくしていれば良い」
モーガン伯爵は手を振り上げ、護衛にふたりをとらえるように命じた。
「いいか、ベネディクトは決して傷つけるな! 弱っている状態だからな、下手に怪我をされては困る。子爵令嬢の方は……抵抗するようだったら、切り殺して構わん」
予想外の言葉に、ベネディクトは目を見開く。
「ジェシカ、僕を置いて逃げて!」
「ですが……!」
ここでベネディクトが捕まれば、モーガン伯爵は再び薬を盛るだろう。こうして一度逃げられかけたことを考えれば、もっと強い薬を使用するかもしれない。
警備も厳重になり、常に見張りをつけられて、二度と外に出ることは叶わないだろう。
ジェシカもそれを理解しているのか、ベネディクトから離れようとしなかった。
彼女の手が、自身の剣に伸ばされる。
「ダメだ!」
相手は屈強な男たちだ。たとえジェシカが剣に覚えがあったとしても、勝ち目は薄い。
それにもし歯向かえば、護衛たちはモーガンの命令通りにジェシカを殺してしまうだろう。
だが、説得してもジェシカは下がらないだろう。
モーガン伯爵に捕まらず、ジェシカを犠牲にしない方法はないか。
ベネディクトは考え、ジェシカに耳打ちした。
「! そうですね、無闇に戦うよりは……」
ジェシカは頷くと、開かれていた近くの窓に駆け寄った。
ここは二階だが、下には芝生が生えている。飛び降りても、多少は衝撃を和らげてくれるだろう。
しかし、無傷ですむ高さではない。
「やめろ! ベネディクト殿下を巻き込むつもりか!?」
慌てた護衛がかけてくる。時間はなかった。
「必ずお守りしますので、安心なさってください」
「――いいや」
ベネディクトは感覚の戻っていない腕を動かし、ジェシカを抱えあげた。
「ベネディクト様っ!?」
「前に言っただろう? 僕だって男なんだから、君を抱えて逃げることくらいはできるって」
ジェシカを強く抱きしめ、ベネディクトは窓から飛び降りた。
口を開いたまま固まるベネディクトに、ジェシカは眉をひそめた。
「やはり、痺れ薬の類を盛られていたんですね。……解毒薬をお持ちしました。こちらをお飲みください」
ジェシカの手をかりながら解毒薬を飲むと、怠さが軽減した。ふらつきながらも、ゆっくりと起き上がる。喉の痛みもなく、声も出るようだ。
「何故……」
久しぶりに言葉を発したからか、ひどく弱々しい声だ。
ベネディクトの言いたいことを察したジェシカは微笑みを浮かべて答えた。
「ここは、殿下が幼い頃住んでいた宮殿なんです。私は殿下と一緒に探検していたので、この宮殿の抜け道なども把握しております。ですから、こうして来ることができました」
国王やその侍従たちからベネディクトの状態を詳しく聞いており、モーガン伯爵が以前御者に盛ったであろう薬が使われているのだと推測したらしい。
「そうか……」
「時間がありませんので、単刀直入にお聞きします。今ならば、ここからお連れすることができますが……いかがなさいますか?」
ベネディクトは以前からモーガン伯爵を嫌悪していた。加えて、薬を盛られて自由を奪われていた。こんなところにいたいはずがない。
ジェシカもそれは理解しているだろう。
わざわざこうしてベネディクトの意志を確認してくれているのは、生真面目な彼女の性格故だろう。
彼女らしいと微笑ましく思いながら、ベネディクトは頷いた。
「ああ。連れて行ってくれ」
「承知しました。解毒薬が完全に効くのを待ちたいところですが、時間がありません。お連れしますので、掴まっていてください」
ジェシカはそう言うなり、ベネディクトを抱き上げようとした。
だが、ふらついてうまく持ち上げられない。
いくら鍛えているとはいえ、女性が成人男性を持ち上げるのは難しいのだろう。
以前の貧弱なベネディクトならともかく、最近は健康を取り戻し体重もだいぶ増えている。
「ジェシカ。少しくらいなら体は動くから、肩だけ貸してくれ」
ジェシカの肩をかり、ベネディクトは立ち上がる。足元はおぼつかないが、どうにか歩行はできた。
廊下に出て、階段へと向かう。歩みは遅いが、幸いなことに誰にも出会わなかった。
この時間帯は侍従の数もおらず、国王陛下の侍従がここに向かわないよう引き止めているらしい。
「見張りを避けるため、一部抜け道を使います。少し狭いのでお辛い思いをさせるかもしれませんが……」
ぴたりとジェシカの言葉が止まる。彼女の視線は階下に向けられていた。
「どうして? この時間は不在のはずなのに……」
そこにいたのはモーガン伯爵だった。
たった今玄関から入ってきたモーガン伯爵は、二階の廊下にいるベネディクトたちには気づいていない。
ジェシカは動揺しながらも、急いで身を隠す。
「ベネディクト様の様子を見に来たのでしょう。……一度、部屋に戻られて何事もなかったかのように振る舞ったほうがいいかもしれません」
「いや、それは難しいだろう」
ベッドに戻り、痺れ薬が効いているふりをしても、モーガン伯爵はすぐに気づくに違いない。
解毒薬を飲んだことが判明したら、あの男はエリザベスを疑うだろう。すぐさま調べあげて、ジェシカを捕まえるかもしれない。
そうなれば、きっとジェシカは冤罪を着せられる。
ベネディクトが彼女の無実を証言したくとも、その時にはまた自由を封じられているはずだ。
「逃げるチャンスは今しかないよ」
「では、このまま逃げたほうが良いですね。他の抜け道を使いましょう」
ジェシカは反対方向へと向かい始めた。
モーガン伯爵に見つからないよう急いでいるためか、ベネディクトが重いためか、ジェシカは疲れをみせ始めた。
あまり長くは持たないかもしれない。
不意に、風が頬を撫でた。近くの窓が空いているようだ。
ベネディクトは窓に目を向けた。
見覚えのある姿が宮殿に向かっているのに気づき、目を見開く。
「国王が来ているようだ。……だから、あの男も慌ててここに来たのか」
国王がベネディクトを見舞う時、必ずと言っていいほどモーガン伯爵が同席していた。
体の自由を奪っているとはいえ、ベネディクトが国王に都合の悪いことを伝えいないか不安なのだろう。
「陛下にお会いしましょう」
ジェシカは侍従や護衛を引き連れている国王を見て、提案した。
「陛下はモーガン伯爵がベネディクト様を保護しているのだと信じておられます。エリザベス様がいくら疑義を唱えてもお聞きになりませんでしたが、ベネディクト様が直接事実をお伝えすれば……」
「――そこで何をしている!?」
ジェシカの声を遮るように、背後から鋭い声が飛んできた。
振り返ると、モーガン伯爵の姿があった。距離はあったが、険しい顔でこちらを睨みつけているのがわかる。
「ステイプルズ子爵令嬢……あなたがまさか誘拐を企むとは思わなかったよ。私の可愛い甥を返してもらおうか」
モーガン伯爵の背後には数人の護衛がいた。
ジェシカの体が強張った。徐々に解毒薬が効いてきているとはいえ、ベネディクトの体には痺れが残っている。逃げ切れないと悟ったのだろう。
ベネディクトは歯噛みする。ジェシカの足を引っ張るだけの自分が情けなかった。
「お待ちください、叔父上」
「! ベネディクト、お前……」
モーガン伯爵は、ベネディクトが解毒薬を飲んだことに気づいたのだろう。
それでも、今のベネディクトには他に方法がなかった。唯一自由に動かせる口で、それらしき言い訳を並べ立てる。
「これはジェシカの独断ではありません。僕が外に連れて行って欲しいと望んだのです。彼女には以前から塔の外に出れた時のことの願いを話していましたから、こうして来てくれたのですよ。今から可愛い妹に会いに行くところなんです。あの子は、どれだけ待っても会いに来てくれませんから」
モーガン伯爵はベネディクトの言葉を信じないだろう。
だが、時間を稼ぎになればそれで良かった。
国王がこの王宮に来ている。モーガン伯爵がここで足留めをくらえば、不審に思った国王が様子を見に来てくれるかもしれない。
ベネディクトは更に言葉を続けようとしたが、モーガン伯爵の嘲笑に遮られた。
「かわいそうに。お前は子爵令嬢にすっかり洗脳されてしまったようだ」
「……僕の意志だと信じていただけないようで、残念です。ならば、叔父上。ここではっきりと申し上げておきます」
ベネディクトの決然とした声に、モーガン伯爵は片眉をあげる。
「あなたが並々ならぬ野心を持っていることは知っていますが、僕は王位につく気はさらさらありません。次代の王になるのはエリザベスただひとり。あの子の邪魔をするのなら、血縁者であろうと許さない」
「はっ。お前の気持ちなど、どうでも良いのだ。傀儡はただ大人しくしていれば良い」
モーガン伯爵は手を振り上げ、護衛にふたりをとらえるように命じた。
「いいか、ベネディクトは決して傷つけるな! 弱っている状態だからな、下手に怪我をされては困る。子爵令嬢の方は……抵抗するようだったら、切り殺して構わん」
予想外の言葉に、ベネディクトは目を見開く。
「ジェシカ、僕を置いて逃げて!」
「ですが……!」
ここでベネディクトが捕まれば、モーガン伯爵は再び薬を盛るだろう。こうして一度逃げられかけたことを考えれば、もっと強い薬を使用するかもしれない。
警備も厳重になり、常に見張りをつけられて、二度と外に出ることは叶わないだろう。
ジェシカもそれを理解しているのか、ベネディクトから離れようとしなかった。
彼女の手が、自身の剣に伸ばされる。
「ダメだ!」
相手は屈強な男たちだ。たとえジェシカが剣に覚えがあったとしても、勝ち目は薄い。
それにもし歯向かえば、護衛たちはモーガンの命令通りにジェシカを殺してしまうだろう。
だが、説得してもジェシカは下がらないだろう。
モーガン伯爵に捕まらず、ジェシカを犠牲にしない方法はないか。
ベネディクトは考え、ジェシカに耳打ちした。
「! そうですね、無闇に戦うよりは……」
ジェシカは頷くと、開かれていた近くの窓に駆け寄った。
ここは二階だが、下には芝生が生えている。飛び降りても、多少は衝撃を和らげてくれるだろう。
しかし、無傷ですむ高さではない。
「やめろ! ベネディクト殿下を巻き込むつもりか!?」
慌てた護衛がかけてくる。時間はなかった。
「必ずお守りしますので、安心なさってください」
「――いいや」
ベネディクトは感覚の戻っていない腕を動かし、ジェシカを抱えあげた。
「ベネディクト様っ!?」
「前に言っただろう? 僕だって男なんだから、君を抱えて逃げることくらいはできるって」
ジェシカを強く抱きしめ、ベネディクトは窓から飛び降りた。
0
あなたにおすすめの小説
異世界育ちの侯爵令嬢と呪いをかけられた完璧王子
冬野月子
恋愛
突然日本から異世界に召喚されたリリヤ。
けれど実は、リリヤはこの世界で生まれた侯爵令嬢で、呪いをかけられ異世界(日本)へ飛ばされていたのだ。
魔力量も多く家柄の良いリリヤは王太子ラウリの婚約者候補となる。
「完璧王子」と呼ばれていたが、リリヤと同じく呪いのせいで魔力と片目の視力を失っていたラウリ。
彼との出会いの印象はあまり良いものではなかった。
酔っぱらい令嬢の英雄譚 ~チョコレートを食べていたら、いつの間にか第三王子を救っていたようです!~
ゆずこしょう
恋愛
婚約者と共に参加するはずだった、
夜会当日──
婚約者は「馬車の予約ができなかった」という理由で、
迎えに来ることはなかった。
そして王宮で彼女が目にしたのは、
婚約者と、見知らぬ女性が寄り添う姿。
領地存続のために婿が必要だったエヴァンジェリンは、
感情に流されることもなく、
淡々と婚約破棄の算段を立て始める。
目の前にあった美味しいチョコレートをつまみながら、
頭の中で、今後の算段を考えていると
別の修羅場が始まって──!?
その夜、ほんの少しお酒を口にしたことで、
エヴァンジェリンの評価と人生は、
思いもよらぬ方向へ転がり始める──
男に間違えられる私は女嫌いの冷徹若社長に溺愛される
山口三
恋愛
「俺と結婚してほしい」
出会ってまだ何時間も経っていない相手から沙耶(さや)は告白された・・・のでは無く契約結婚の提案だった。旅先で危ない所を助けられた沙耶は契約結婚を申し出られたのだ。相手は五瀬馨(いつせかおる)彼は国内でも有数の巨大企業、五瀬グループの若き社長だった。沙耶は自分の夢を追いかける資金を得る為、養女として窮屈な暮らしを強いられている今の家から脱出する為にもこの提案を受ける事にする。
冷酷で女嫌いの社長とお人好しの沙耶。二人の契約結婚の行方は?
英雄魔術師様とのシークレットベビーが天才で隠し通すのが大変です
氷雨そら
恋愛
――この魔石の意味がわからないほど子どもじゃない。
英雄魔術師カナンが遠征する直前、フィアーナと交わした一夜で授かった愛娘シェリア。フィアーナは、シェリアがカナンの娘であることを隠し、守るために王都を離れ遠い北の地で魔石を鑑定しながら暮らしていた。けれど、シェリアが三歳を迎えた日、彼女を取り囲む全ての属性の魔石が光る。彼女は父と同じ、全属性の魔力持ちだったのだ。これは、シークレットベビーを育てながら、健気に逞しく生きてきたヒロインが、天才魔術師様と天才愛娘に翻弄されながらも溺愛される幸せいっぱいハートフルストーリー。小説家になろうにも投稿しています。
溺愛王子の甘すぎる花嫁~悪役令嬢を追放したら、毎日が新婚初夜になりました~
紅葉山参
恋愛
侯爵令嬢リーシャは、婚約者である第一王子ビヨンド様との結婚を心から待ち望んでいた。けれど、その幸福な未来を妬む者もいた。それが、リーシャの控えめな立場を馬鹿にし、王子を我が物にしようと画策した悪役令嬢ユーリーだった。
ある夜会で、ユーリーはビヨンド様の気を引こうと、リーシャを罠にかける。しかし、あなたの王子は、そんなつまらない小細工に騙されるほど愚かではなかった。愛するリーシャを信じ、王子はユーリーを即座に糾弾し、国外追放という厳しい処分を下す。
邪魔者が消え去った後、リーシャとビヨンド様の甘美な新婚生活が始まる。彼は、人前では厳格な王子として振る舞うけれど、私と二人きりになると、とろけるような甘さでリーシャを愛し尽くしてくれるの。
「私の可愛い妻よ、きみなしの人生なんて考えられない」
そう囁くビヨンド様に、私リーシャもまた、心も身体も預けてしまう。これは、障害が取り除かれたことで、むしろ加速度的に深まる、世界一甘くて幸せな夫婦の溺愛物語。新婚の王子妃として、私は彼の、そして王国の「最愛」として、毎日を幸福に満たされて生きていきます。
「25歳OL、異世界で年上公爵の甘々保護対象に!? 〜女神ルミエール様の悪戯〜」
透子(とおるこ)
恋愛
25歳OL・佐神ミレイは、仕事も恋も完璧にこなす美人女子。しかし本当は、年上の男性に甘やかされたい願望を密かに抱いていた。
そんな彼女の前に現れたのは、気まぐれな女神ルミエール。理由も告げず、ミレイを異世界アルデリア王国の公爵家へ転移させる。そこには恐ろしく気難しいと評判の45歳独身公爵・アレクセイが待っていた。
最初は恐怖を覚えるミレイだったが、公爵の手厚い保護に触れ、次第に心を許す。やがて彼女は甘く溺愛される日々に――。
仕事も恋も頑張るOLが、異世界で年上公爵にゴロニャン♡ 甘くて胸キュンなラブストーリー、開幕!
---
竜王に嫁いだら、推しの半竜皇子の継母になりました〜冷酷な夫には興味ありませんが、闇落ち予定の皇子は私が全力で幸せにします!〜
せりもも
恋愛
転生したのは、web小説の世界だった。物語が始まる前の時間、隣国の竜王へ嫁ぐ薄幸の王女、デジレに。
結婚相手である竜王ワッツァは、冷酷非道で人間を蔑む恐ろしい竜人だ。彼はデジレを、半竜(半分竜で半分人間)である息子の養育係としかみていない。けれどその息子バートラフこそ、前世の「わたし」の最オシ」だった。
この世界のバートラフはまだ5歳。懸命に悪ガキぶっているけど、なんてかわいいの!? 小説のバートラフは、闇落ちして仲間の騎士たちに殺されてしまうけど、そんな未来は、絶対に許さないんだから!
幼いバートラフに対する、愛情いっぱいの子育ての日々が始まる。やがて彼の成竜への通過儀礼を経て、父の竜王は、デジレに対して執着を見せ始める。
ところが、竜と人間の戦争が始まってしまう。おとなになったバートラフは人間側につき、聖女の騎士団に入った。人と竜の間で下される彼の決断は? そして、転生者デジレに与えられたスキル「プロットを破断する者」を、彼女はどう発動させるのか。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる