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あれから、何年も過ぎたある日。
墓の前で手を合わせる人が2人。
、、、鳴瀬と優希だ。
墓主は自分達の本当の父と兄の星哉であり、鳴瀬はあの日夢で見た後優希にもそれを伝えたのだ。
それからというもの、忙しくて鳴瀬しか墓参りに行っていなかったのだが、優希も同行するようになった。
、、、優希とはあれからというもの仕事や学校がない限りほとんど一緒にいるぐらいに、仲直りしていた。
、、、鷹村君も遠野君も「2人が一緒にいすぎてヤキモチさえ妬かないよ」って苦笑いしてたっけ。
あ、優希は遠野君と付き合ってるんですよ。
遠野君は気の強い姉3人に囲まれて育ったため、優希のような妹気質の甘えん坊な可愛い子、、、つまり優希がドンピシャでタイプだったみたい。
優希は見栄張って、学校では私の真似してたって言ってたんだけど、、、遠野君は優希のホントの性格に気付いてたみたいで、優希が私と仲直りして、みんなの前でも素でいられるようになったからしがらみなく付き合えると思ったらしくて、付き合い始めたんだって。
うーん、子供の成長ははやいなぁ、、、
あ、夢は稲城君と付き合ってるんだって。
元々稲城君が猛烈アタックしてたんだけど、夢が断ってたんだって。
なんで断ってたのって聞いたら「なっちゃんみたいなんだもん」と笑われました。解せぬ。
私あんなに明るくてパワフルじゃないよー?(泣)
でも結局、夢が折れたような形で付き合い初めて、、、
夢が突然電話で私に「全然なっちゃんじゃないっ!!」と叫んでいたんだけど、あの日何があったんだろう
、、、知っちゃいけない気がするから、蓋しておきます。うん。
そんなこんなで、日々が過ぎてって。
皆が大学を卒業して、就職をした。
今は秘書が優希になりました。
中村さんは妊娠をきっかけに、退社しました。
すっごく悲しくて、子供連れてきてもいいから辞めないで~って泣いたら、結果的には辞められちゃったけれどしょっちゅう遊びに来てくれるようになりました。
えへへ、、、中村さんの子供が可愛い、、、。
あと、笠原君がハワイ支店の総帥代理として働いてます。
英語が堪能らしくって「どう?」って言ったらあっという間に総帥代理になってました。すごい。
真子はハワイで服のデザイナーとして笠原君と向こうで暮らしてます。幸せそうで何より。
そして鷹村君はモデルになりました。
今は、そこからの派生で俳優もやってるんですよ。
私が財閥のパーティに連れてったらスカウトされて、そのままモデルになったんです。
本人も楽しそうだし、連れてってよかったと思います。
、、、私?
私は相変わらずに“総帥”として、奔走してますよ。
以前よりも社員さんとの距離を縮めてアットホームな財閥になったと思います。
とってもいい会社なので、優希に仕事のしすぎで怒られるくらいずっと笑顔で仕事をしてます。
一度過労で倒れちゃったのもあって、以前よりも仕事がすごく減りました。
なんでだろうって思ったら、藍染財閥、綾坂財閥との提携とかもあるんだけれど、社員さん達が仕事を頑張るようになったからだそうです。
、、、優希いわくですけれど。
元々頑張ってくれてたんだけど、私が“家庭大事に”をモットーにしていたから、ほかのどの会社よりも勤務時間が緩かったんです。
で、社員さんがほぼ全員「仕事を増やせ」と要求があって、私に回ってきてた仕事をそっちに回したら、あら不思議私までホワイトになっちゃった。
、、、これを1番喜んでたのは中村さんでした。
うん、苦労かけてごめんね、、、
今度はどこがいいかな、、、フランス、、、とか?
、、、話がすっごくあちこちにいってるなぁ、、、
何が言いたかったかっていうと、、、
、、、お兄ちゃん、お兄ちゃんが言ってたとおり、私はほんとに自由になれた気がします。
、、、今、すっごく幸せで、、、それはこれからも変わらない、、、ううん、変えさせないように頑張るね。
父さんと一緒に天国で見守っててください。
「、、、鳴、帰ろうよ」
「、、、うん、そうだね」
目を開けば待ちくたびれた顔の優希がこっちを見てた。
日が傾き、夕日が辺りに反射して桶に入れた水がきらきら光っていた。
、、、墓石に腰掛け帰ろうと離れてく双子を見守る男が2人。
、、、2人は“頑張れよ”と彼女達双子の背中に投げかけているように見えた。
♢ ♢ ♢
これにて「愛を知らない私と僕」を完結とさせていただきますっ!
最後あたりはすごく走り抜けてしまったような気がします、、、いつもですね。ごめんなさい(泣)
何はともあれ、最後までご覧になってくださりありがとうございました!
また次の小説出会えることを楽しみにしています!
それでは!!
こむぎ
墓の前で手を合わせる人が2人。
、、、鳴瀬と優希だ。
墓主は自分達の本当の父と兄の星哉であり、鳴瀬はあの日夢で見た後優希にもそれを伝えたのだ。
それからというもの、忙しくて鳴瀬しか墓参りに行っていなかったのだが、優希も同行するようになった。
、、、優希とはあれからというもの仕事や学校がない限りほとんど一緒にいるぐらいに、仲直りしていた。
、、、鷹村君も遠野君も「2人が一緒にいすぎてヤキモチさえ妬かないよ」って苦笑いしてたっけ。
あ、優希は遠野君と付き合ってるんですよ。
遠野君は気の強い姉3人に囲まれて育ったため、優希のような妹気質の甘えん坊な可愛い子、、、つまり優希がドンピシャでタイプだったみたい。
優希は見栄張って、学校では私の真似してたって言ってたんだけど、、、遠野君は優希のホントの性格に気付いてたみたいで、優希が私と仲直りして、みんなの前でも素でいられるようになったからしがらみなく付き合えると思ったらしくて、付き合い始めたんだって。
うーん、子供の成長ははやいなぁ、、、
あ、夢は稲城君と付き合ってるんだって。
元々稲城君が猛烈アタックしてたんだけど、夢が断ってたんだって。
なんで断ってたのって聞いたら「なっちゃんみたいなんだもん」と笑われました。解せぬ。
私あんなに明るくてパワフルじゃないよー?(泣)
でも結局、夢が折れたような形で付き合い初めて、、、
夢が突然電話で私に「全然なっちゃんじゃないっ!!」と叫んでいたんだけど、あの日何があったんだろう
、、、知っちゃいけない気がするから、蓋しておきます。うん。
そんなこんなで、日々が過ぎてって。
皆が大学を卒業して、就職をした。
今は秘書が優希になりました。
中村さんは妊娠をきっかけに、退社しました。
すっごく悲しくて、子供連れてきてもいいから辞めないで~って泣いたら、結果的には辞められちゃったけれどしょっちゅう遊びに来てくれるようになりました。
えへへ、、、中村さんの子供が可愛い、、、。
あと、笠原君がハワイ支店の総帥代理として働いてます。
英語が堪能らしくって「どう?」って言ったらあっという間に総帥代理になってました。すごい。
真子はハワイで服のデザイナーとして笠原君と向こうで暮らしてます。幸せそうで何より。
そして鷹村君はモデルになりました。
今は、そこからの派生で俳優もやってるんですよ。
私が財閥のパーティに連れてったらスカウトされて、そのままモデルになったんです。
本人も楽しそうだし、連れてってよかったと思います。
、、、私?
私は相変わらずに“総帥”として、奔走してますよ。
以前よりも社員さんとの距離を縮めてアットホームな財閥になったと思います。
とってもいい会社なので、優希に仕事のしすぎで怒られるくらいずっと笑顔で仕事をしてます。
一度過労で倒れちゃったのもあって、以前よりも仕事がすごく減りました。
なんでだろうって思ったら、藍染財閥、綾坂財閥との提携とかもあるんだけれど、社員さん達が仕事を頑張るようになったからだそうです。
、、、優希いわくですけれど。
元々頑張ってくれてたんだけど、私が“家庭大事に”をモットーにしていたから、ほかのどの会社よりも勤務時間が緩かったんです。
で、社員さんがほぼ全員「仕事を増やせ」と要求があって、私に回ってきてた仕事をそっちに回したら、あら不思議私までホワイトになっちゃった。
、、、これを1番喜んでたのは中村さんでした。
うん、苦労かけてごめんね、、、
今度はどこがいいかな、、、フランス、、、とか?
、、、話がすっごくあちこちにいってるなぁ、、、
何が言いたかったかっていうと、、、
、、、お兄ちゃん、お兄ちゃんが言ってたとおり、私はほんとに自由になれた気がします。
、、、今、すっごく幸せで、、、それはこれからも変わらない、、、ううん、変えさせないように頑張るね。
父さんと一緒に天国で見守っててください。
「、、、鳴、帰ろうよ」
「、、、うん、そうだね」
目を開けば待ちくたびれた顔の優希がこっちを見てた。
日が傾き、夕日が辺りに反射して桶に入れた水がきらきら光っていた。
、、、墓石に腰掛け帰ろうと離れてく双子を見守る男が2人。
、、、2人は“頑張れよ”と彼女達双子の背中に投げかけているように見えた。
♢ ♢ ♢
これにて「愛を知らない私と僕」を完結とさせていただきますっ!
最後あたりはすごく走り抜けてしまったような気がします、、、いつもですね。ごめんなさい(泣)
何はともあれ、最後までご覧になってくださりありがとうございました!
また次の小説出会えることを楽しみにしています!
それでは!!
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